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【プロが指南】バーベキューができるおしゃれな庭を作ろう!世界の実例もたっぷりご紹介

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

夏といえばバーベキューですね!外でグリルしてワイワイ食べる料理は楽しく美味しいもの。我が家の庭でバーベキューパーティーをしたいとお考えの方もいるかも知れませんね!せっかくバーべーキューグリルを置くなら、作業台やファニチャーなど他の要素もアレンジして素敵な庭にしてみませんか。

欧米諸国では庭でバーベキューをするのはごく一般的。週末はどの庭からもお肉の焼けるよいにおいが漂ってきます。今回はプランの際に気を付けること、器具の選定方法、世界のおしゃれな実例を豊富にご紹介しつつ、日本で実現可能なバーベキューガーデンを解説します。

来客が驚く!バーベキューができるおしゃれな庭を実現する方法を教えます。

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バーベキューとは炭などで熱を起こす器具を使ってゆっくり火を通すことで肉や野菜などを調理すること。バーベキューには食材に火を通す道具がつきものです。そこで、バーベキューのできるお庭をプランするなら、次の点を検討してみましょう。

バーベキューをするエリアを決めよう

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お庭のどの位置でバーベキューをしたいか、決めましょう。野外で食事もしたいとなれば、食事できるスペースとバーベキューコンロを設置する場所は距離を短くとるのが一般的。また具材の下ごしらえを室内のキッチンで行うなら、キッチンからあまり遠くない場所のほうが便利です。

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バーベキューコンロが小さなもので移動が簡単なら、芝生の庭で調理してピクニックスタイルで芝生の上で食事をするのも楽しいかも知れません。またバーベキューコンロと合わせて野外用のダイニングセットがおけるテラスをプランすると、さらにおしゃれなガーデンになりますよ!

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一歩すすんで、具材の下ごしらえもアウトドア・キッチンで行う方法もあります。アウトドア・キッチンにするには、天板や棚類、キッチンシンクのついた作業台にバーベキューコンロを組み込みにするのが一般的。天板はステンレスや石・タイルの他コンクリートがおすすめです。

キッチンシンクや水栓をつけるなら、排水設備も整えましょう。電気器具も使えるように野外コンセントを設けると便利です。夜もパーティーを楽しみたい、という場合は照明器具も検討しましょう。

バーベキュー器具を選ぼう

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調理設備には、①バーベキュー器具を購入する、②バーベキュー台を設計施工する。2つの選択肢があります。初めて庭でバーベキューをするという場合は器具の購入をおすすめします。手軽にチャレンジすることができるのは大きなメリット。器具の大きさにもよりますが移動が簡単なものが多く、オフシーズンはしまっておくことも可能です。

素材は厚みのあるスチール製やステンレス製のものがおすすめです。蓋つきの器具なら余計な煙もたたず、シーズン中外にだしておいても大丈夫です。調理しやすい高さのものを選ぶのも重要。普段使うキッチンのコンロの高さ+外ではく靴の高さを加味して、適切な高さのものを選びましょう。

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次に、ガス・電気・炭火の選択です。ガス式、電気式のコンロは、室内のキッチンコンロに近い感覚で使うことができます。どちらも火力調整ができる器具が多く様々な調理に対応します。簡単に火をおこしたい、頻繁にバーベキューをしたいならガスもしくは電気式コンロがおすすめです。

外部電源がある場所でバーベキューできる場合、火を使わずに安全に調理したい場合は電気式、外部電源を気にせずにバーベキューしたい場合、火をつかった調理を希望する場合などはガス式をご検討ください。

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炭をおこす作業もバーベキューの楽しみの一つです。炭をおこすタイプのバーベキューコンロなら、じっくり時間をかけて焼いた炭火焼ならではのおいしさを味わうことができます。

ガス・電気or炭コンロ、どちらもそれぞれの良さがあり迷ってしまう場合は、いっそ両方取り入れるのも一つの手ですね。

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レンガやブロックなどの組積造のマッシブなバーベキュー台もおしゃれで憧れます。コの字型のウォールの間に炭を置く台・グリルネットを設置するスタイルなら、比較的簡単な構造です。設置型は移動はできないものの、野外で耐久性の高い素材で作るため、風雨に当たっても問題ないというメリットがあります。

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ところで、どっしりとしたレンガの台にあえて既製のコンロを合わせる裏技もありますよ!例えば既製品のガスコンロの両脇にレンガの作業台を付け加えるなどの方法があります。また既製品のコンロは上部がコンロ、下部はスタンドになっているパターンが多いので、スタンドをはずして自作の台に組み込むこともできます。

バーベキューの必需品もそろえよう

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野外でバーベキューをするとき、専用の用具があると便利です。最低限必要なのは食材を安全に扱える金属製のトングやへら、食材をくしざしにできる金属製のくしなどです。使用後のグリルネットや鉄板は油やコゲででぎとぎとしていますので、バーベキューブラシなどの清掃用品もそろえましょう。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

バーベキューの煙対策は?

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バーベキューに煙はつきものです。ある程度仕方ないとしても近隣とのトラブルはなるべく減らしたいもの。風向きをチェックしてお隣に煙の届かない場所でバーベキューする、間にフェンスなどを設ける、煙のより出ない器具を選ぶなどの対策があります。蓋つきのガス式、電気式コンロは煙が比較的少ない器具です。

バーベキューをするときに電気はどう引く?

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電気式バーベキューコンロを使用する場合、本格的なアウトドア・キッチンにする場合は外部電源を準備しましょう。またバーベキューしたい場所から外部電源が遠いなら野外用の延長コードやコードリールを使用しましょう。住宅建物から離れたテラスで頻繁に電気を利用するなら、野外電源ポールの設置もご検討ください。

世界のおしゃれな庭バーベキュー実例15選!日本のお庭にも取り入れ可能なセンス抜群な実例をご紹介

世界のおしゃれなバーベキューコンロやアウトドアキッチンをご覧ください。

気軽に取り入れられる独立型バーベキュー!実例5選

卓上型小型コンロならテーブルの上で調理できる

テラスやウッドデッキのガーデンテーブルで、家族で囲んでバーベキューを楽しめるのは卓上型。電気式のほか、小型ガスボンベを使うコンロなどがおすすめです。これなら大がかりな設備なしで気軽にバーベキューを楽しめます。

球型のコンパクト炭火コンロなら、おしゃれな庭のアクセサリーに

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スタンド式のコンパクト炭火コンロは定番。車輪付きで、移動が簡単なので風向きによって調理する場所を変えたい、庭以外の野外でも使いたいという場合に最適。存在感のある卵型、黒やダークグリーンなどシックな色合いの製品を選ぶと、テラスやウッドデッキに置いたときに見栄えがします。

大型ガスグリルなら欧米の標準バーベキューガーデンが実現できる

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欧米で見る機会が多いのは大型のガスコンロ。大型のガスボンベに接続すれば、数年は取り換えなくてもそのまま使えます。網焼きや鉄板焼きができるエリアが分かれていたり、位置によって火力が調節できたりします。黒かステンレス色などの定番色の外装を選べば、どんなお庭にもしっくり似合います。

鉄板付きの炭火コンロなら、ワイルドにバーベキューが楽しめる

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頑丈なコールテン鋼の本体とコンロの周辺に鉄板のついたモデルなら、大勢で囲んでバーベキューを楽しめます。煙やにおいが広がりやすいタイプなので、広い庭やサマーハウスの庭におすすめです。敷石や砂利のテラスに似合います。

ファイヤーピットなら贅沢な時間が過ごせる

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夏の夜のキャンプファイヤーを楽しみたい場合は、ファイヤーピット型がぴったりです。火をおこすことのできる金属製のファイヤーピット専用ボウルを中央において、周囲にはベンチを並べましょう。炭になるまでの間の火をじっと見つめたり、ソーセージやマシュマロをさして焼いて食べるのは最高の贅沢です。

憧れの本格的アウトドアキッチン! 実例5選

コンクリートの作業台を設置すれば、炭火コンロが素敵なアウトドアキッチンに変身!

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コンクリートで丸型炭火焼コンロを組み込む台を作成すれば、アウトドア・キッチン風の作業台ができます。住宅の殺風景な壁が、素敵なキッチンに変身します。芝生やウッドデッキにはガーデンテーブルを置いて、壁にはブラケットライトを設ければ夜のパーティーにも対応します。

木製のスタンドを自作すれば、ガスコンロが温かみのあるアウトドアキッチンに!

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ウッドデッキの上にアウトドアキッチンを作るなら、木製のアウトドアキッチンがおすすめです。写真ではガス式のコンロをスタンドごと設置、棚と作業台を両脇に造りつけています。木の色目に合わせたファニチャーをコーディネートするとさらに統一感も出せます。

屋根付きにすれば、アウトドアキッチンを汚れから守れる

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高価な本格バーベキューコンロや工事の必要なキッチンシンク・水栓を組み込んだアウトドア・キッチンにするなら、屋根付きにして風雨やほこりから守りたいもの。せっかく大きな構造物にするなら、スパイス類、液体類をおける棚や調理器具、食器類を収納できるキャビネットも設けましょう。

パーゴラを設ければ、素敵なアウトドア・ダイニングにもなる

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野外でも室内のキッチンやダイニングのようなしつらえにすれば、アウトドアライフが存分に楽しめます。パーゴラ付きにすれば日差しを和らげることができ、快適に時間を過ごせます。テーブルの上に野外用ペンダント照明を吊るせば、夜のパーティーの雰囲気が一層とよくなります。

L字型、コの字型にキッチンを設ければ、バーのように使える

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アウトドアキッチンをLやコの字型、アイランド型に設置して作業台の外側にバースツールを置けば、自宅にいながら海の家の気分が味わえます。作業台の下に野外用の小型冷蔵庫を設置すれば飲み物を冷やしておくことができます。

バーベキューガーデンをスタイリッシュに演出しよう!実例5選

薪をディプレイすれば、アウトドアらしさをアピールできる

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炭火焼コンロにするなら、本来薪がつきもの。すぐに使える備長炭を購入する場合でも、薪をディスプレイすると一段とアウトドアキッチンらしく見えます。手に入るなら、見栄えがするうえ薪としても品質のよいシラカバがおすすめです。

ハーブの鉢を並べれば、よりガーデンらしく見せられる

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アウトドアキッチンをよりガーデンらしくみせるために、植物を飾りましょう。花も良いですが、キッチンなのでハーブ類がおすすめ。肉や魚のスパイスとして、サラダとして即活躍します。

調理器具、食器類、スパイスボトルなどをディスプレイすれば、よりキッチンらしく

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バーベキューガーデン用の調理器具、食器類やカトラリーをそろえてディスプレイすると、いっそうとキッチンらしく見えます。写真のように黒板も用意して、本日のメニューを書き込めばパーティーが盛り上がること間違いなし。

模様タイルを取り入れると、清潔感がアップする

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アウトドアキッチンの一部に模様タイルを取り入れるとおしゃれ度とともに清潔感がアップします。油がはねたとしても目立たないうえ掃除しやすく便利です。バーベキューコンロの背後のウォールの一部、キッチン作業台天板、作業台の側面などのマテリアルとして、模様のついた野外用タイルをご検討ください。

照明器具にこだわれば、夜も素敵に演出できる

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室内のキッチンやダイニングルーム同様、アウトドアキッチン・ダイニングにも照明器具を設けましょう。ダイニングテーブルの上ならペンダントライト、ウォールやフェンスにはブラケットライトを設置すると使い勝手がよいうえ、雰囲気が良くなります。

まとめ

庭で食べる場所をアレンジするのはシンプルなようでいて奥が深いですね。食材に熱を通すためのコンロがあり、座る場所があれば庭バーベキューは実現できます。でも庭での充実した時間を家族や友人と存分に楽しむには、バーベキューコンロを組み込んだアウトドアキッチンやダイニングスペースも魅力的な選択。

我が家のスタイルに合ったバーベキューコンロの選択、調理が楽しくなる作業台やツール、テラスでの時間を過ごすための快適なファニチャー、電気・水道・照明器具などの設備も検討して、素敵なバーベキューガーデンを実現してくださいね!

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