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【プロが解説】広い庭でもおしゃれにする方法!たっぷりエクステリア実例を使って解説

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

庭が広すぎて、どう使っていいかわからない。贅沢な悩みに聞こえますが、実際広い庭に住んでみると庭の隅々まで使いこなしたうえに管理していくのは本当に大変です。広い庭を放っておけば必ず雑草だらけになってしまいます。すべて芝生にしても、芝刈りに大変な時間がかかってしまいます。

まずは庭の使い方を含めてプランをして、美しくて機能的な庭を保ちつつ管理を楽にしていくような工夫が必要です。今回は広い庭で自分に合ったライフスタイルを実現でき、おしゃれにする方法を解説。日本にも取り入れられる海外の実例などもご紹介します。

広い庭でもおしゃれな庭を実現する方法!持て余さないためのコツをご紹介

庭での生活を思い描こう!何をして過ごしたいか考えよう!

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庭の使い方は、住む人によって大きく変わります。小さなお子様のいる家庭なら、子供が安全に遊べる庭がテーマになるでしょう。キッズガーデンは必要ない家庭なら、週末に家族や友人とともに楽しい時間を過ごせるような庭はいかがでしょう。趣味やプライベートな時間をより充実させられる庭も魅力的ですね。

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キッズガーデンにしたい場合は、それぞれの遊具を安全な距離を保って設置しましょう。子供が遊んでいるのを見守れるよう、室内から見通しのよい庭のプランが理想的です。家庭の庭でよく使われる遊具には、砂場、ブランコ、すべり台、トランポリン、子供用プールなどがあります。

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家族や友人たちと、庭でゆっくり時間を過ごしたいならファニチャー類のおけるテラスがおすすめです。バーベキューなどで大勢で食事をするのも楽しいですね。複数のファミリーで野外で食事をするなら、8人くらいが座れるテーブルを置くことのできる4×4メートル以上のテラスが理想的です。

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庭での趣味といったら、ガーデニングが代表的。花類をたくさん育てたいなら、日当たりの良い場所に花壇を設置しましょう。半日陰を好む植物も多いので、樹木と下草のゾーンもあると良いですね。小道で見どころのある場所をゆっくり散策できるようにしても素敵です。ガーデニングの作業ができる場所も欲しいですね。

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常にきれいに保ちたい場所がある一方、芝刈り機やシーズンオフで使わない道具類、清掃の際にでたごみなどを一時的に置ける管理ゾーンがあると便利です。管理ゾーンは庭のメイン部分から少し離したりスクリーンで隠したりして目立たない場所に設けましょう。道具類が多いなら、物置小屋も検討しましょう。

庭の床素材を決めよう!

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キッズガーデンの床素材なら芝生、人工芝、ウッドデッキ、プレイマット、砂など転んでもいたくない素材が基本です。ウッドチップ、丸みのある砂利も比較的安全ですが子供が遊んでいるうちに、他の場所にちらかってしまうリスクも。

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食べたり飲んだりしてゆっくり時間を過ごすなら、ウッドデッキ、タイルや石貼りのテラスが一般的です。ウッドデッキなら室内の床と同じ高さに施工すれば部屋からの出入りが簡単になります。タイル、石やレンガ、砂利のテラスなら地面の高さと近く施工することが多く、より庭を身近に感じることができます。

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植栽メインの庭にするなら、芝生、地被類、花壇、低木や高木などの植栽類が地面の多くを占めることでしょう。それに加え、庭を散策できる小道や小広場を設けるなどすると魅力的。小道や広場には砂利、敷石、レンガ、木道、またはそれらを組み合わせ、変化を持たせるとより興味をそそる場所づくりができます。

庭にガゼボやパーゴラ、物置小屋などを建設しよう!

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庭は平面的だけではなく、立体的にもデザインするとよりスタイリッシュになります。テラス、小道、植栽コーナーに加えて、垂直の要素もぜひご検討ください。フェンスやスクリーン類で空間を仕切ったり、気持ちのよい日陰をつくってくれるパーゴラ、庭のアクセントにぴったりのカゼボなども取り入れてみませんか。

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そして忘れてならないのは、庭の管理ゾーン。テラスから見えにくい位置に砂利、平板、ダスト舗装など掃除がしやすい空き地と物置小屋、コンポストなどがあれば完璧です。きれいな色に塗装された木造のおしゃれな物置小屋、その周りにはコンテナガーデンをディスプレイするなど管理ゾーンもおしゃれに演出する方法もありますよ!

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

広い庭の雑草対策はどうする?

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雑草をなるべくおさえて、管理の楽な庭をめざしましょう。雑草を減らす方法は様々。土の部分を限定して、ウッドデッキやタイルのテラスの面を広くとると雑草が生えるエリアを減らせます。

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植栽エリアには、定期的に花を植え替える花壇以外の部分はグラウンドカバープランツで覆うと雑草がはびこるのを抑える効果があります。芝生面なら定期的に芝刈りをすることで雑草を目立たなくすることができます。広い芝生面がご希望なら、ロボット芝刈り機もご検討ください。

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砂利・敷石の場合なら、舗装材の下30~40センチは転圧された砕石敷きとし、砕石と砂利の間には厚めの不織布や透水性のある防根シートを敷くと雑草をかなり抑えられます。

広い庭の目隠しはどうする?

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お隣りさんや通行人の視線が気になる場合は、目隠しも必要。前面道路からの目隠し効果があるのは常緑の中高木や生垣、目の高さ以上のフェンスなど。隣家の2階の窓からの視線が気になる場合は常緑高木のほか、高い位置に設けたラティスやパーゴラにつる性植物を這わせる方法があります。

こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

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庭の管理方法を見据えましょう。植物が多いということは、花がら、枯葉や枯れ枝が大量にでるということ。コンポストを設けるなど、ゴミの処理方法もあらかじめ計画しましょう。芝生の管理は、デザインによっては芝刈り機に加えてトリマーが必要になることがあります。器具の管理場所も計画しましょう。

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広い庭で大がかりな工事が必要なプロジェクトを実現する際、バックヤードなどの道路から遠い場所だと重機が入らない場合があります。砕石や砂、木材、レンガや石類を人力で搬入するなると、コストが思った以上にふくらみます。新築なら庭のプランも合わせて決めて、母屋の建設前に必要な工事を済ませましょう。

広い庭でもおしゃれな庭を実現する!持て余さないコツを実例を使って解説15選

広い庭の賢いプランニング方法、参考例5選

建物際テラス+芝生の広い面+植栽エリアの組み合わせならオーソドックスな庭に

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広い庭で最も実現しやすいパターンです。建物際にはファニチャー類をおいてくつろぐことのできるテラス、その他の庭の大部分は広くて見通しのよい芝生の庭とします。隣地ぞいや道路ぞいにフェンスを設け、芝面とフェンスの間を植栽・花壇ゾーンに。建物から離れたコーナーに庭の管理用具を置く小屋も設置。

芝生+小道+広場+植栽エリアならより変化に富んだスタイルの庭に

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基本の芝生の庭に小道と小広場を追加すると、より変化に富んだ空間になります。写真では飛び石が芝生の中を緩やかなカーブを描いてパーゴラのある砂利の広場に続きます。歩くごとに次々と新しい風景が開けるようにプランすれば、庭の散策が楽しくなります。

大部分がテラスなら芝刈りなし、植栽の管理は最小限に

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全く芝生のないプランも可能です。庭の大部分をウッドデッキやタイルのテラスとし、余った場所を植栽コーナーにすればよいのです。例えば住宅よりはウッドデッキ、植栽をはさんでタイルのテラスや砂利の広場を設けて、それぞれに違うタイプのファニチャーを置き、趣の違う空間を楽しむのも良いものです。

砂利敷きベースに植栽+小道なら様々な植物を楽しめる庭に

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庭の大部分に砂利を敷き、自由な形に設けた植栽コーナーの間を小道で回遊できるようにするプランもあります。緑のボリュームは好みで多めにも少なめにもできますが、小道の縁から様々な植物を堪能できるプランなので植物好きさんにおすすめです。

ドライガーデンなら植栽管理が最小限なうえスタイリッシュ

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芝生なしの庭にはまだまだ可能性があります。ドライガーデンがその一つ。庭に必要なだけテラスや通路などを設けたら、あとはすべて砂利敷き+大小の自然石をバランスよく配置。サボテンや多肉植物などを余白を生かして少しだけ植えます。モダンでスタイリッシュなイメージの庭になるうえ、芝刈りや水やりもなし。

広い庭だからこそ実現可能なライフスタイル 実例5選

プレイマットを敷き詰めれば即席キッズランドの完成

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広い芝生や砂利面に柔らかい素材のプレイマットをしきつめてソフト遊具を並べれば、一日でキッズランドの完成です。フェンスなどで区切られた庭のコーナーに設置して、見通しのよい囲われたスペースにしましょう。置くだけのマット&遊具なら、不要になった際に撤去するのも簡単です。

プール付き、ホットタブ付きの庭なら家族は大喜び

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広い庭だからこそ可能で大人から子供まで楽しめる贅沢といったら、スイミングプールやホットタブではないでしょうか。ウッドデッキやテラスの中に組み込むほか、芝生など植栽エリアとテラスの境目に設置しても。重機が必要な工事と給排水・電気設備が必要になるので、住宅の建設と同時に施工するのが得策です。

池・滝や噴水のあるコーナーにすればプライベートな楽園に

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水のある風景をつくることも可能です。モダンな水景ならコンクリートのプールとファウンテンを組み合わせた幾何学形状の池、ナチュラルな水景なら防水シートと自然石をアレンジして自由な形の流れや滝を作り、周りに草類を植栽しましょう。滝はライトアップすると夜の雰囲気が一段と良くなります。

野外で室内の機能を楽しめば、何倍も庭を堪能できる

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生活スペースとしての庭を最大限楽しみたいなら、室内にある機能を庭でも実現してみましょう。アウトドア・リビングは人気ですが、さらにキッチン、ダイニングがあれば家族や親しい友人たちと時間を過ごすのにぴったりです。さらに発展させて、ホームシアターをアウトドアで楽しむ手もありますよ。

ポタジェガーデンがあれば美観も食べ物も手に入る

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アウトドア・キッチンやダイニングのそばに、ポタジェガーデン(美観を重視したキッチンガーデン)を取り入れてみませんか。収穫した野菜はアウトドアキッチンで即サラダにして、ガーデンテーブルでいただくなんていうライフスタイルが可能になりますよ。

ガーデン・ビルディングのスタイルいろいろ 実例5選

キッズプレイハウスなら遊びながら子供の自立性を育てられる

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欧米で人気のキッズプレイハウス。ツリーハウス風にしたり遊具を組み込んだりして子供がわくわくできる空間にしましょう。おしゃれなデザインにすれば、お庭のイメージも良くなります。

物置小屋を設置すれば様々な道具類を収納できる

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物置を設置するなら、ものを収納しやすく取り出しやすいデザインにしましょう。広い既製品の物置にたくさん収納した結果奥のものが取り出せない、なんてことのないように!

広くておしゃれなカーポートなら家の第一印象が良くなる

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車をスムーズに出し入れでき、風雪から守れるのはカーポート。2台が横に並んで置けるタイプが使い勝手の上で理想的です。さらに収納スペースがあれば、自転車や車用品、芝刈り機なども収納できて便利です。通りに面した位置に建てるので家の第一印象ともなるカーポート、手を抜かずおしゃれに仕上げましょう。

ガゼボを設置すれば、広い庭のアクセントになる

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歴史的な広い庭園によく登場するカゼボ。日本庭園だとあずまやです。広大な敷地を散策する途中で一休みしながら素晴らしい風景を楽しめる場所、お庭の眺めの良い場所に取り入れてみませんか。

もう一部屋増やせばマルチに使える

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写真の部屋は母屋ではなく、モダンデザインの小屋です。庭にもう一部屋あれば、ゲストハウスに使えるうえ、ライフスタイルがもっと豊かになること間違いなし。日常の生活ゾーンから離れていれば、アートやクラフト用の作業小屋、ホームシアター、ジムなどの趣味に没頭できますね!

まとめ

広い敷地があれば、いろいろな可能性があります。庭で何をしたら自分とファミリーが楽しいか想像するのは楽しいですね!キッズガーデン、アウトドア・キッチン、菜園、プールや池。何を取り入れたいか決めたら、それぞれが上手に機能するようにプランしてみましょう。

特に用途のない場所をつくってしまうと管理が行き届かなくなり、荒れ地になってしまうことがあります。おすすめは庭の一角に物置小屋や管理スペース、コンポストコーナーをつくること。広いうえに美しく整って見え、生活が楽しくなるような庭づくりを実現してくださいね!

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