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【プロが教える】キンモクセイを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!球状の樹形と芳香のある小さな花を活かす

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

秋にオレンジ色の小さな花をたくさん咲かせ、甘い香りをただよわせるキンモクセイ。常緑樹でボリューム感のある緑を一年中楽しむこともできます。欧米ではフラグラント・オリーブと呼ばれます。常緑で目隠しにもなって、花も香りも楽しめるので、選択肢にあがることも多い庭木です。

古くからある住宅街で見かけることの多いキンモクセイ、どのように取り入れたら我が家でおしゃれなお庭にできるでしょうか。今回はガーデンデザインのコツをお伝えしたあと、様々な実例をご覧いただきます。

キンモクセイを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

キンモクセイの特徴とガーデニングのポイント

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キンモクセイは常緑広葉樹です。秋には甘い香りのただよう小さなオレンジ色の花を咲かせます。自然樹形は球形に近く、横方向にも広がります。単幹のもの、株立ちのものがあります。キンモクセイの仲間には、ギンモクセイやヒイラギモクセイもあります。いずれも常緑樹で秋に芳香のある小さな花が咲きます。

キンモクセイを取り入れたおしゃれなお庭にするポイントは、キンモクセイの球状の樹形を生かすことです。

地植えでも鉢植えでも!キンモクセイでおしゃれなガーデンを実現する方法

キンモクセイ×地植えの場合

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キンモクセイは玄関回りでもメインガーデンでも、目をひくシンボルツリーになります。秋の花期はオレンジ色の花が楽しめますが、それ以外の時期は巨大な深緑色の球としてお庭に存在します。キンモクセイの雄大な姿を楽しむためにはある程度余裕のあるのスペースに植えましょう。

他の高木類と混ぜて植えるよりは単独で植栽したほうが見栄えがします。敷地や建物の角の硬いイメージを和らげるのにもキンモクセイの丸い樹形が役立ちます。キンモクセイの足元に低木や下草類を合わせて他の季節も花の彩りを楽しめるようにデザインしても良いですね。

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常緑のキンモクセイは、ピンポイントの目隠しにもぴったりです。玄関ドアの横、お隣からの視線が気になる窓横などに植栽すれば、プライバシーを一年中保つことができます。住宅の外観をおしゃれに見せるためにも、定期的に剪定して整った形を保つようにしましょう。

キンモクセイ×鉢植えの場合

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キンモクセイの小さな苗なら、鉢植えでも育てられます。マンションのベランダで育ててみたい場合にも鉢植えがぴったりです。苗の状態だと花の時期以外はそれほど見どころのないキンモクセイですが、他の花類と寄せ植えや寄せ鉢することで高さに変化のあるベランダガーデンを楽しむことができますよ。

キンモクセイと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル

キンモクセイと寄植えして相性が良い植物

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常緑で横にも広がるキンモクセイの足元は、日陰の空間。ある程度の日陰に耐え、暗くなりがちな空間を明るく見せてくれるシダ類、ホスタ類、フウチソウ、アスチルベなどの下草がおすすめです。アジサイ、アセビ、ツツジ類なら、キンモクセイの花期以外の季節に花が咲くので、年間を通してお庭を彩ることができます。

キンモクセイと相性が良い鉢

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キンモクセイにはどんな鉢も似合います。洋風ならテラコッタポット、和風やモダンならシンプルなデザインのポットなど、お庭のイメージによって選びましょう。キンモクセイの雄大さを楽しみたいなら大型のポットがおすすめです。ウッドプランターやコンクリートポットなら大きめのサイズが見つかりますよ。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

キンモクセイのデメリットもおさえておこう

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キンモクセイはローメンテナンスな庭を目指す場合は適しません。放置して直径5メートルの球状になってしまうと暗い印象の庭になるうえ、剪定作業が困難になります。枝がこんでくると病害虫が発生しやすくなるため、消毒作業をするコストも余分にかかります。将来の問題を防ぐためにも定期的な手入れが欠かせません。

キンモクセイは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう

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キンモクセイは育てやすい樹木で、庭木として古くから人気があります。ある程度日陰にも耐えますが、日当たりがあった方が花つきはよくなります。寒さには弱く、関東以南が適地です。植え付けは真夏、真冬を避けた時期に行いましょう。根付くまでの間は水切れしないように注意しましょう。

庭木として維持できる大きさを保つために、定期的な剪定を行いましょう。剪定の適期は芽が動き出す前の早春です。樹形を一回り小さくするイメージで剪定します。不要な枝や込みすぎた部分は枝元から切り落とし間引きし、形を整えると同時に風通しを確保しましょう。

プロがおすすめする定番キンモクセイと品種・近種3種

より濃いオレンジ色の花が咲くキンモクセイ、フレグランスレッド

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常緑の葉、香りのよい花、基本のキンモクセイの性質はそのままで、より色の濃い花が咲くキンモクセイの品種に、フレグランスレッドがあります。ベニバナキンモクセイの名でも流通しています。より華やかさを出したい、ランドマークになる目立つシンボルツリーがほしい場合におすすめです。

白い花、控えめな香りのギンモクセイ

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目隠し効果の高い常緑樹が欲しいけれど、目立つ色合いの花や甘すぎる香りは避けたいという場合ならギンモクセイをご検討ください。ギンモクセイは秋に白い小花を咲かせます。花の香りはキンモクセイよりは控えめです。樹高3~6メートル程度で球形に育つ性質はキンモクセイと同様です。

侵入防止&目隠しになる生垣なら、ヒイラギモクセイ

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ヒイラギモクセイもモクセイの仲間で、高さ4~7メートル程度に育ちます。ギザギザの入った葉が特徴です。日本では生垣用の苗が多数流通していますので、入手しやすいメリットがあります。刈り込みに堪え、剪定を重ねることで完璧な目隠しになります。秋に芳香のある白い花を咲かせます。

プロが教える!キンモクセイを取り入れたおしゃれなガーデン実例10選

キンモクセイ×お庭・花壇編 4選

芝生の中に植栽して庭の中景にすれば、奥行き感が増す

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広い芝生の庭にキンモクセイを単独で植えると見栄えがします。樹木の下半分は株立ちの幹のみに仕立て、上半分はご近所の2階の窓からの視線を遮る位置に植栽しましょう。室内の窓から見たときに幹ごしに花壇が見えるようにすれば、庭の奥行き感が増して見えます。

きれいな球形を楽しめるうえ、ピンポイントの目隠しになる

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日影になりがちな隣地との境の狭い場所でも、ギンモクセイやヒイラギモクセイなら育ちます。視線の気になる窓の前などにピンポイントで植栽することができます。定期的に剪定してきれいな形の樹木に仕上げれば、家の外観もよい印象になります。

ヒイラギモクセイの生垣なら、密につまった緑の壁でプライバシーを守れる

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モクセイの仲間はヨーロッパでも人気のある生垣素材です。日本ならヒイラギモクセイが生垣にぴったりです。お手入れを続ければ密につまった緑の壁になり、目隠しをしながら素敵な深緑のお庭の背景をつくることができますよ。

スタンダード仕立てにして列植すれば、花壇にリズム感が生まれる

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モクセイ類を毎年の剪定で人の背ほどの大きさに保つことができれば、将来大きくなりすぎて困ることも減ります。せっかくならまっすぐの単幹の上に球状に枝葉が茂るスタンダード仕立てにして、花壇に列植してみましょう。モクセイの間にヘメロカリスなどを一定の間隔で植栽すれば、常に整った印象の花壇になりますよ。

キンモクセイ×アプローチ編 3選

玄関前の花壇に植栽すれば、目隠しと季節感を同時に取り入れられる

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玄関前に花壇があるなら、シンボルツリーとしてキンモクセイを植えるのも良い方法。花壇には早春から秋の間の彩りとなる一年草の花類を組合わせれば、どの季節も花が咲く魅力的な玄関回りになりますよ。

高さを違えた球形に仕立てれば、彫刻のような姿を楽しめる

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玄関脇に大きな緑地があるなら、キンモクセイやギンモクセイを高さを変えて植栽しても良いですね。大中小と3つの球が組みあさるような形に仕立てれば、彫刻的な美しさが生まれます。

敷地まわりにキンモクセイの生垣があれば、秋に注目があつまる

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キンモクセイの花と香りの生垣は近所の注目を集めること間違いなしです。毎年の剪定で美しい緑の壁にすれば、家の印象を良くしてくれますよ。

キンモクセイ×ベランダ編 3選

ギンモクセイと下草のシンプルな組み合わせならベランダで一年中緑が楽しめる

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マンションのベランダでキンモクセイやギンモクセイを育てたいなら、鉢植えで取り入れましょう。モクセイの深緑の葉とコントラストをなすように、ライムカラーのリシマキア・ヌンムラリア・オーレアと組み合わせると、同じ常緑でも変化のある一鉢になりますよ。

大型ウッドプランターならルーフガーデンで緑のボリュームが簡単にだせる

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ある程度スペースに余裕のあるルーフガーデンならキンモクセイの球形を生かして植栽デザインすることも可能。大型のウッドプランターに植栽し、マッシュルーム型になるように剪定していきましょう。しっかりとした樹形の常緑樹はお庭の骨格をなす植栽として一年中活躍します。

盆栽に仕立てればスモールスペースや室内に飾って楽しむこともできる

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写真はモクセイの仲間のヒイラギを盆栽にしたもの。これだけ小さく仕立てることができれば、マンションのベランダで育てたり、坪庭のアクセントにも使うことができます。モクセイの仲間は挿し木で増やせるので、挿枝をしばしの間苔をはった鉢で盆栽的に楽しんても良いですね。

まとめ

涼しい風が吹いてきたころ花と芳香で秋を知らせてくれるキンモクセイ。我が家の家に一本あれば、香りと共にいつまでも記憶に残る庭になることでしょう。キンモクセイはオレンジで強い芳香のある花が咲きますが、ギンモクセイは白く微芳香の花が咲きます。ヒイラギモクセイは葉がギザギザしています。

常緑の深緑の葉はボリュームがでると少々重い印象。放置すると大きくなりすぎて暗い日陰のほうが目に入ってしまいます。毎年剪定をして、管理できる程度の大きさに保ちましょう。キンモクセイのきれいな球状の樹形はお庭の素敵なアクセントになりますよ!

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