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【プロが教える】バラを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!樹形ごとの楽しみ方から育てるコツまで

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

バラは古今東西、多くの人々を魅了する花。幾重にも花びらが重なった豪華な花が我が家の庭でたくさん咲いたら、どんなに素敵でしょう。バラはフレンチガーデンにも、イングリッシュガーデンにも必ずといっていいほど登場します。満開のバラはお庭の雰囲気を格段に良くしてくれますよね。

一方バラの花自体は素敵でも、樹形は乱れがち。そして花後はあまり観賞価値がなくなってしまいます。実はバラの庭をいつも美しく見せるには、ちょっとした計画が必要です。今回はバラをとりいれておしゃれなお庭を実現する方法を解説。様々な実例もたっぷりご紹介します!

バラを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

ガーデンセンターで衝動買いしたバラの苗を適切に植えて管理しても、素敵なローズガーデンになるとは限りません。おしゃれなお庭にするために、次の3項目に着目してみてください。

バラの樹形に着目!木立でもツル性でも楽しみ方色々

バラの樹形によって、お庭の中でどう見せるかが変わる

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バラは樹形によって見せ方が違います。低木状に育つ木立バラは、適切な時期に剪定してコンパクトに育てます。木立バラが似合う場所としては、例えば花壇、植え込みの中、鉢植えなどです。視線の高さかやや下で見えることが多いので、植栽場所として花壇の中、小道や道路沿い、テラスの脇などよく見える場所を選びましょう。

一方つる性のバラは、何かの構造物に誘引しながら育てますので、バラを植えるときに、何に這わせるかあらかじめ決めておきましょう。バラを誘引するのに適しているのは、ウォールや外壁に取り付けたトレリス、地面にさしたオベリスク、木製や金属製のローズアーチやパーゴラなどです。

鉢植えならどの樹形でも多様に楽しめる

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バラは鉢植えでも十分楽しめます。花の咲く時期は目立つ場所において楽しみ、花後は別の場所に移動ができて便利です。木立性のバラなら、一鉢飾るだけでも見ごたえがあります。玄関アプローチやテラスに同じバラの鉢植えを繰り返し置くと、庭の良いアクセントに。

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スタンダード仕立てのバラなら、高さをだした豪華な演出も可能です。花のたくさん咲く一年草やカラフルな葉の色合いを楽しむカラーリーフプランツなどを下草に植えて、長い間鑑賞できます。鉢植えの中にトレリスやオベリスクを設置して、つるバラを這わせると、迫力のある一鉢になりますよ!

バラのお庭のデザインに着目!洋風庭園を目指して計画しよう

バラは洋風住宅や洋風庭園に似合う

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バラを取り入れるなら、バラが似合う洋風庭園を合わせて計画するのがおすすめです。お庭を洋風の要素で構成していきましょう。例えば砂利やレンガの小道、自然石か自然石風のタイルテラス、ウッドデッキ、石貼りやレンガ貼りのウォール、ウッドフェンス、レンガ積みの花壇などです。

バラの花が咲いていない時期も素敵に見せる工夫をする

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バラに合わせて花期が長い草花を植えると、観賞価値の少ない季節をカバーできます。例えばバラの花をより引き立てる小花を一緒に植えましょう。バラと一緒に咲いていればブーケのように豪華です。バラの花後も花壇が寂しくなりません。

乱れがちな樹形のバラは、はっきりした縁取りのある花壇をつくると整えて見せられる

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縁取りされて輪郭のはっきりした花壇に木立バラを植えると、成長につれ樹形がみだれがちなバラの庭を常に整えて見せることができます。例えば木立性のバラは、常緑低木や地被類で花壇の縁取りを作りその中に植えると美しく見えます。つる性のバラも新しくのびたつるで乱れがち。トレリスやオベリスク、ガーデンアーチにその都度バランスよく誘引しましょう。

バラの育て方に着目!日当たり・風通しがよい環境が理想

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バラを上手に育てるコツは、まずは良い苗選びから始まります。充実した大苗を選んで植えるのがおすすめです。充実した苗とは、がっちりしていて根が太っているものです。大苗の植え付け時期は、秋冷え込んできてから真冬前まで、または真冬後から春暖かくなる前の間です。

バラは基本的に一日中日当たりがよく、適度に風通しのある環境ですくすく育ちます。ただし半日陰でも育つバラがあるので、確認して入手しましょう。半日陰といっても、午前中によく日にあたり午後から日陰になる場所が理想です。水はけがよく、あっという間にからからに乾燥しない場所が適当です。

植え付けは十分大きな植穴を掘り、元肥を施したあと水はけ、水持ちのよい培養土で植えます。植え付け後はたっぷり水を与えましょう。苗の周りを水鉢状にすると、効率よく根に水がいきわたります。根づくまでの間は乾かさないように水やり管理をしましょう。

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植え付け後のバラの管理は、1に施肥、2に病害虫対策、3に剪定です。季節によって行う作業はいろいろあり、苗によっても違います。京成バラ園芸の管理スケジュールには、バラの管理に必要な作業内容が月ごとに要領よくまとまっていますので、ぜひご覧ください。

京成バラ園芸・バラの年間管理

https://www.keiseirose.co.jp/company/dictionary/grows/body_3-1.php

 

プロがおすすめする定番バラの品種3選

初心者向け、強健種で比較的ローメンテナンスのおすすめ3種です!

強健な修景バラ「フラワーカーペットローズ」

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修景バラとは公園の植え込みなどにも使える、病害虫に強いバラの総称。木立性で房咲の花を長い間つけ、群植すると見事です。ドイツで作出された、「フラワーカーペットローズ」シリーズは四季咲きのミニバラ系。白、黄色、オレンジ、赤、ピンクと花色も充実していて、ローメンテナンスでカラフルなローズガーデンが実現できます。

ローズアーチに這わせたら素敵な、「アンジェラ」

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初心者にもおすすめ、育てやすいつるばら「アンジェラ」。濃いピンクのカップ咲きの花がこの上なく可愛らしく、初夏の満開時は本当に見事です。その後も夏から秋までぽつぽつと花が咲きます。バラがびっしり咲いた、憧れのローズアーチを実現してくれるバラです!

半日陰の庭を明るく彩ってくれる「レディ・オブ・シャーロット」

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バラは日当たりの良い場所が最適ですが、中には半日陰でもきれいな花が楽しめる品種があります。例えば淡いオレンジの花が魅力的な「レディ・オブ・シャーロット」は半日陰の庭を明るく彩ってくれます。枝が元気に伸びるので、ウォールぞいのトレリスに誘引するときれいに見せられますよ。西日よりは朝日があたる場所の方が向いています。

 

プロが教える!バラを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選

バラの花そのものも本当に素敵ですが、どんな背景にバラを使うと映えるのかに着目!

バラ×お庭編 6選

憧れの庭を構成するのは、緑の背景+淡い色のガーデンアーチ、仕上げのつるバラ

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憧れのたくさん花の咲いたつるバラが絡まったガーデンアーチを思い切って取り入れてみませんか!緑豊かなお庭なら淡い色の塗装の格子付きアーチが似合います。アーチ自体が素敵なデザインなら、バラの花がさいていない時期も全く見劣りすることがありません。

生垣の間のスペースを利用した、小さなローズガーデンならいつも整って見える

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かっちりと刈り込んだ高めと低めの生垣の間にバラを植えましょう。たとえば常緑の小さな葉が密につくイチイの刈り込みの前なら、パステルカラーのバラの花の色が引き立ちます。バラの手前には低めのツゲの生垣、またはフイリヤブランのような常緑の下草類で縁取りをすると、花後もきちんとした印象に。

プランターを利用すれば、テラスの壁沿いにもつるバラのアーチができる

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テラスにバラを植えたウッドプランターを置けば、バラを身近に見て楽しめます。木立性のバラを複数おいても良いし、同じプランターを対で置いて壁沿いにつるバラを這わせれば、ガーデンアーチを建てなくても華やかなバラのアーチが実現できますよ。

ボーダーガーデンの中にバラを使えばイングリッシュガーデン風に

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日当たりのよいレンガのウォール前のボーダーガーデン(細長い花壇)の中にバラを加えると、華やかさが増します。ボーダーの後ろ側にはつるバラを、中央に木立バラを植えましょう。ボーダー後方に背が高く育つデルフィニウムやホリホック、手前にはブルーサルビアやラベンダーを。

日本の庭は高温多湿になりがちなので、バラが群れないように株間はなるべく離して、風通しをよくしましょう。

オベリスク+つるバラでお庭にアクセントを与えよう

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オベリスクはお庭の印象を洋風に見せてくれる、オーナメントとしての効果があります。金属製の既製品のオベリスクなら、地面に差し込むだけで設置も簡単。つるバラを這わせれば花の時期は見ごたえのあるお庭のアクセントに。花壇の中にもプランターにも使えますので、ぜひ取り入れてみてください。

スタンダード仕立てのバラを地植えすると、小さめのシンボルツリーに

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庭にワンポイントほしいとき、スタンダード仕立てのバラを単独で植えるととても見ごたえがします。形がはっきりしているので、花後も丸く整った樹形を鑑賞できます。写真のように、テラス脇や玄関脇の花壇の中によく似合います。

バラ×玄関まわり編 4選

南玄関なら、アプローチ一面のローズガーデンで華やかに

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日当たりのよい南玄関なら、一面のローズガーデンにして玄関回りを華やかに彩ることも可能。木立バラを列植すればそれぞれの大きなバラの美しさを鑑賞でき、修景バラを群植すれば小花のバラがちりばめられた緑のボリュームが楽しめます。写真のようにコニファーを縁取りやアクセントに加えるとさらに気品がでます。

フロントガーデンのフェンスにバラをあしらえば、注目を集めること間違いなし

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道路沿いのフェンスにつるバラを誘引してみましょう。フェンスを少しセットバックして配置し、細長い花壇にして下草としてブルーサルビア、アルケミラモリスなどを植えると華やかさ倍増!道行く人々の目を楽しませ、家の印象を良くしてくれますよ!

トレリスを利用すれば、建物外壁を美しく飾ることができる

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玄関近くや、全面道路から見える壁面にトレリスを取り付ければ、バラを誘引して住宅を美しく彩ることができます。トレリスを窓の周りに設置すれば、美しいバラを室内からも鑑賞できますよ!

殺風景になりがちな駐車場も、バラの鮮やかさでイメージアップ

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玄関や駐車場の脇に残った細い壁沿いの50センチ角の植栽スペースでも、つるバラを這わせてイメージアップすることができます。壁沿いにワイヤーを取り付けて、誘引しましょう。外壁の色が白なら鮮やかな赤や濃いピンクの花を、暗い色なら白やイエローの花を選んでコントラストを効かせましょう。

バラ×ベランダ編 2選

つるバラの鉢植えなら、バルコニーで立体的に花を見せられる

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バルコニーや小さなテラスでも、鉢植えにすればローズガーデンが可能です。つるバラを使えば高い位置で花を楽しめますよ。大きめの鉢にオベリスクやトレリスを差し込んでつるバラを這わせる方法、スタンダード仕立て、あんどん仕立てに作ってある大苗を買ってくるなどの方法があります。

ミニバラのポットを、アンティークファニチャーに置いて素敵なコーナーに

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ミニバラの鉢植えなら小さなバルコニーでも場所をとりません。ガーデンチェアーやガーデンスタンドの上に並べて可愛らしいコーナーづくりをしましょう。この方法なら、複数のバラを合わせたり、他の一年草、宿根草、低木などと合わせて飾っても素敵です。

まとめ

難しいイメージのあるバラですが、一度お庭になじんでしまえば後は意外と育てるのが楽です。毎年華やかに咲くバラの生命力には元気をもらえます。通りから見える場所に植えれば、きっと大勢の人を幸せにできます。バラの花を引き立てる洋風庭園も一緒に計画して、素敵なローズガーデンを実現してくださいね。

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