【プロが教える】ツバキを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!日陰でもきれいな花を楽しめる頼もしい庭木です
少々日当たりの悪い庭で、まるでバラのような華やかな花を咲かせてくれるシンボルツリーをお探しなら、ツバキがあります。日本原産のツバキは日本の環境でよく育ち、日陰でもたくさん花を咲かせてくれる頼もしい庭木です。古くから栽培され、花の色形も様々ある中から選べます。
今回はツバキのある庭をどうしたらおしゃれに仕上げられるかについて、素敵な実例と共にご紹介します。
ツバキを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
ツバキの特徴とガーデニングのポイント
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ツバキは日本原産の常緑高木です。硬めの葉には艶があります。自然樹形だとおよそ球形に育ち、高さ幅ともに5メートル以上になります。刈り込みや剪定によく耐えるので、好きな形に仕立てやすい樹木です。
ツバキは晩秋、早春に大きく鮮やかな色合いの目立つ花を咲かせます。日向でも日陰でもよく育ち、花を咲かせます。花色は白、ピンク、赤、それらの混色があります。花びらも一重、八重などがあります。花期は品種によってばらつきがあり、秋に咲くもの、晩秋から早春に咲くもの、春に咲くものがあります。
ツバキはお庭で、地植えでも鉢植えでも楽しむことができます。
地植えでも鉢植えでも!ツバキでおしゃれなガーデンを実現する方法
ツバキ×地植えの場合
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ツバキを玄関回りやメインガーデンに単独で植えれば、立派なシンボルツリーになります。日照条件を問わずに植えられるのは嬉しいポイントでね。ただしツバキの葉の色は暗めのグリーンなのであまり暗い場所に植えると沈み込んで見えてしまいます。白いフェンスや壁面の前ならツバキの葉色やシルエットが引き立ちます。
花期の違うツバキを植えておけば秋から春まで長い間花を観賞できます。ツバキの花が咲かない夏の間に咲く花を合せれば、一年中花の堪えない庭にすることも簡単です。
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ツバキは生垣としても優秀。家の周りや窓前など目隠ししたい場所のみにピンポイントで生垣を設けることもできます。
ツバキ×鉢植えの場合
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鉢植えなら植栽スペースのないお庭の様々な場所でもツバキの花を楽しむことができます。ツバキの花が咲かない時期には、形のはっきりした樹形や艶のある美しい緑の葉を観賞することができます。他の季節に咲く花の背景として活躍してくれるので、バックヤードに鉢ごと隠しておく必要はありません。
ツバキと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
ツバキと寄植えして相性が良い植物
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こんもり茂る常緑樹のツバキの足元は、やや暗い日陰の空間。一緒に植えるなら、シェードガーデン向けの低木や草類がおすすめです。ツバキの花期以外に花がさく草花と合わせれば、長い期間花を観賞できますね。例えばアスチルベ、シュウカイドウ、ホスタ、オダマキ、ニチニチソウなどがおすすめです。
ツバキの花は、終わると花ごと地面に落ちて地面をピンク色に染めます。地面一面に落ちた花を引き立たせたいなら、ツルニチニチソウやタマリュウ、芝などのごく背の低いグラウンドカバープランツも良いですし、いっそ砂利敷きなどですっきりとさせておけば清掃も楽です。
ツバキと相性が良い鉢
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ツバキは合わせる鉢によって、違ったイメージで見せることができます。テラコッタポット、装飾のついた洋鉢なら洋風、和のイメージの鉢なら和風に。ミニマムデザインの鉢ならモダンに。ツバキはある程度の大きさに育ちますので、大きめの鉢をチョイスしましょう。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。
ツバキは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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ツバキは日本に自生している植物で日本の気候に合い、育てやすい植物です。植え付け時期は早春と秋です。弱酸性の水はけのよい用土で植えましょう。毎年の春の剪定で樹形を美しく保ち花付きをよりよくすることができます。まずは樹形を整えるために全体を刈り込み、その後込み合った部分を透かし剪定します。
ツバキの剪定方法は、タキイネット通販さんのページで図解入りの詳しい解説がありますのでご覧ください。
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ツバキには害虫がつくことがあります。ツバキにつくことの多いチャドクガの幼虫の毛に触れると皮膚がかぶれますので、もし発見した場合は駆除しましょう。害虫対策として、風通しがよくなるように適切に透かし剪定をしましょう。
住友化学園芸さんのページでは、病害虫別に適切な薬品を選ぶことができます。
住友化学園芸 ツバキにつきやすい害虫・かかりやすい病気について、対策に役立つ薬剤をご紹介します。
プロがおすすめする定番ツバキの品種3選
ピンクの八重咲が可愛い、オトメツバキ
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オトメツバキはブローチにしたくなるような、整った八重の花が咲くツバキです。日陰でもよく育ち花を咲かせます。明るいピンク色の花なので、日陰の場所で花が引き立ちます。花期は3~4月。
和風をはじめどんな庭にもよく似合う白花のツバキ、シロワビスケ
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白花のツバキは、和風洋風問わずどんな庭にも似合う上に他の植栽を引き立たせます。シロワビスケはツバキのダークグリーンの葉に白い花が映え、美しい品種です。花の少ない11~3月と長い期間花を咲かせます。白花には他にも白菊、白妙蓮寺、白鳳といった品種があります。
葉も花も小さく病害虫につよいツバキ・エリナカスケード
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葉も花も通常のツバキに比べて大分小さなエリナカスケード。花は3~4月に咲きます。中国のツバキを改良して作られた品種です。他のツバキに比べると、優しい表情です。赤みのあるしなやかな枝や芽出しも美しいうえ、比較的害虫がつきにくいという特徴があります。生垣にも向いています。
ツバキには実に様々な品種があります。椿園オンラインショップ様では豊富なツバキの品種を取り扱っています。自分好みを一品を見つけてみてくださいね!
プロが教える!ツバキを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
ツバキ×お庭編 4選
ツバキのシンボルツリーなら、目隠しできて花が楽しめる
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白やごく淡いピンクのツバキなら、汎用性のあるシンボルツリーになります。常緑なので目隠しにもなり、日陰でも花が咲き、花壇にどんな色合いの花を合せても調和します。
ツバキの鉢植えなら、お庭のどんな場所でも華やかさを演出できる
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ツバキを手軽に取り入れたいなら、鉢植えがおすすめです。鉢植えならお庭の好きな場所に移動することも簡単。テラスに一鉢あれば、豪華な花を身近に楽しむことができます。
花やカラーリーフプランツの美しい背景として脇役にもなってくれる
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ツバキに合わせて、カラーリーフを取り入れましょう。コニファーのエレガンティシマ、アセビ・マウンテンファイヤー、斑入りツルマサキなどツバキの深緑の葉とコントラストをなすような色をもってくれば、常緑なのに変化のある面白い植栽コーナーになります。
ツバキの生垣なら、常緑で目隠しになるうえに花も堪能できる
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ツバキのの生垣なら、かっちりとしたスタイリッシュな緑の壁になるうえに花も楽しめます。写真のように下の段は低いサツキの生垣、上の段はツバキの生垣にすれば季節ごとに花が楽しめる生垣に。
ツバキ×アプローチ編 4選
スタンダード仕立てのツバキなら、玄関前を華やかにしてくれる
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ツバキをスタンダード仕立+鉢植えにすれば、玄関先を華やかに彩ることができます。鉢に春から秋まで長い期間咲く一年草を植えれば、一年中ずっと華やさを保つことができます。
ツバキを刈り込めば、玄関脇の小さい植栽エリアでもシンボルツリーが可能
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放置すると大木になるツバキですが、剪定で小さな姿を保つことが可能です。50×50センチしかない玄関先の小さな植栽エリアでも目を引く花を咲かせるシンボルツリーが実現できます。
玄関アプローチの両側にツバキをずらして植栽することで奥行き感が出せる
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実際は3メートルほどの長さしかない玄関アプローチでも、ツバキを両側に少しずらして配置することで奥行き感が出て、実際よりも長く感じさせることができます。家の敷地も大きく見えるかも知れませんね!
ツバキを壁面に這わせるように育てれば、まるでつるバラが咲いているように見える
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剪定+誘引でツバキをある程度好きな形に育てることができます。例えばつるバラのように、壁面に沿わせて育てることも可能。日陰でバラが育たないような場所でも、壁面を華やかに彩れますよ。
ツバキ×ベランダ編 4選
小さめの鉢植えツバキなら、ベランダ椿園としてコレクションできる
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樹形は大体同じでも、実に様々な色や形の花があるツバキ。せっかくなら数種類集めてみませんか。赤、白、ピンク、一重の花、八重の花。鉢植えなら小さく保てるため、限られたスペースでもコレクションできます。
大きめの鉢植えツバキなら、ベランダで小さめのシンボルツリーとして楽しめる
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お気に入りのツバキが見つかったら、鉢植えでテラスやベランダのファニチャーの脇に置いて身近に楽しみましょう。花のない時期も観葉植物として楽しみましょう。
ツバキのミニ盆栽なら、室内でも観賞できる
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ツバキの盆栽は初心者でも気軽にトライできます。小さな苗を入手して手のひらサイズに仕上げれば、しばしの間床の間や室内の棚に飾ってツバキの風情を楽しめます。
ツバキを寄せ植えのメインにすれば、目を引く一鉢になる
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ツバキをメインにした寄せ植えなら、小さな鉢の中で小さな庭が実現できます。写真では矮性の桜、ホザキナナカマドを寄せ植えしています。他にもニチニチソウとリシマキア・ヌンムラリア・オーレアなども。ツバキの硬い葉とコントラストをなす、柔らかいイメージで明るい色の植物を合わせましょう。
まとめ
艶のあるきれいな形の葉と大きくて目立つ花が楽しめ、日陰の場所でも育ってシンボルツリーにもなる常緑のツバキ。最強の庭木のようですが、害虫がつく可能性があるので躊躇する人も多いかも知れません。ツバキを庭に取り入れるなら、管理できる範囲の大きさに育て、常にチェックを怠らないようにしましょう。