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      2022/05/29

【プロが教える】ソヨゴを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!単幹、株立ちなどの樹形を意識して選ぶ

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

シンボルツリーとして絶大な人気を誇るソヨゴ。あまり日がささない場所でも育ち、一年中緑の葉を茂らせ形のよい株立ち樹形が楽しめます。成長は比較的遅いため剪定の頻度も少なめ、秋に一気に落葉することがないので清掃の手間も少なめです。秋のコロンとした赤い実にも観賞価値があります。

まさに理想のシンボルツリーのソヨゴ、人気があるのも納得です。でもせっかくソヨゴをお庭にとりいれるなら、おしゃれに演出できる方法を知っているとさらに良いですよね。今回はお庭への上手な取り入れ方や注意点を解説したうえ、様々なパターンの実例をご紹介します。

ソヨゴを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

ソヨゴの特徴とガーデニングのポイント

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ソヨゴは本州、四国、九州の山などに自生している常緑高木です。日向から半日陰で元気に育ちます。最高樹高は7メートル程度。成長が遅く葉も小さめなので常緑でも重たい印象になりづらく、いつまでもさわやかな姿を保ちます。管理の手間も少なめです。やや厚みと半艶のある葉が特徴。

初夏に目立たない白い花を咲かせて実をつけます。実は秋に赤く染まり、観賞価値があります。ただし、ソヨゴは雌雄異株で実をつけるのは雌木のみ。実を楽しみたい場合は雄木と雌木を両方植えると良いでしょう。ご近所に雄木が植栽されているなら雌木だけでもOKです。

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ソヨゴは常に変わらない緑が楽しめ、自然樹形が美しいことからシンボルツリーとして選ばれることの多い樹木です。半日陰の玄関先、主庭のメインの樹木としてぴったりです。ソヨゴは樹形の良いものを選ぶのが大事なポイント。幹が一本の単幹、複数の幹の株立ちのものなど希望によって選ぶことができます。

常緑樹は一年中緑を楽しむことができる一方、季節により変化することが少ない面もあります。季節感を演出したい場合は、低木や草花類を共に植えるのがおすすめです。

単幹でも株立ちでも!ソヨゴでおしゃれなガーデンを実現する方法

ソヨゴ×単幹の場合

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単幹のソヨゴは、堂々とした印象を与えます。株立ちに比べたら成長が早く、樹高は高くなります。単幹でも、下枝が地面に近いところからでているのと、目の高さあたりかたでているのでは印象が違います。樹木の足元にたくさんの草花を植えたいという場合は、足元に枝数の少ない樹形を選びましょう。

ソヨゴ×株立ちの場合

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株立ちは幹の数が多いため一本でボリューム感をしたり、自然な雰囲気が簡単に演出できたりするのが魅力です。株立ちは幹の数が多いほど線の細い、繊細な印象になります。幹を引き立たせるために、すっきりしたデザインでまとめるのがポイントです。

ソヨゴと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル

ソヨゴと寄植えして相性が良い植物

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ソヨゴ自体では季節感を演出しにくいため、季節感を演出できる植物と合わせましょう。春夏に花が咲き、秋は紅葉する低木なら季節感を出しやすいです。例えばシモツケ、ミツバツツジ、フォッサギラ・マヨールなど。ヒューケラやホスタのような葉を楽しむタイプの植物も良いですね。

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株立ちのソヨゴなら、あまり他の植物は主張させずに足元にはグラウンドカバープランツを植栽してシンプルにまとめるのがおすすめ。背の高くならないグラウンドカバーで常緑のものなら矮性のコニファーやタマリュウ、フッキソウなど。明るい葉色のものならフイリヤブラン、ラミウム、ハツユキカズラなどがあります。

ソヨゴと相性が良いマテリアル

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株立ちのソヨゴなら、足元の植栽はなしで砂利や小石を敷いても素敵なアレンジになります。大小の小石ならまるで河原のような自然な風景が演出できますよ!ウッドデッキの一部をくりぬいたような形で植栽コーナーを設けて中にソヨゴを植えても素敵ですね。写真の樹木はソヨゴではないものの、砂利敷きの地面が株立ちを引き立てている例です。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

ソヨゴは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう

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ソヨゴは育てやすい樹種です。日向から明るい日陰まで植えることができます。植え付け時期は春と秋です。根付くまでは水やりが必要ですが、地植えの場合根付いてからは降雨のみで水やり不要です。剪定の適期は冬の間です。込みすぎた部分や形を乱すような枝を透かし剪定します。強剪定は避けましょう。

初心者向けの樹木ですが、以下のことに気を付けないと上手に育たないかも知れません。第一に、水はけと風通しの良い場所に植えること。空気がこもるような場所だと、カイガラムシなどの害虫が発生しやすくなります。水はけが悪いと根にとって不快な環境となり、すくすくと育ちません。

第二に、ソヨゴは根が浅く強風に弱いため、支柱をたてましょう。これは造園会社に依頼すれば解決ですね!

プロが教える!ソヨゴを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選

ソヨゴ×お庭編 6選

ソヨゴ、低木、一年草とカラーリーフで充実した洋風の植栽コーナーができる

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自然石を乱貼りした床の一部を丸くくりぬいて植栽コーナーを設けましょう。1.5メートル程度の幅の植栽コーナーでも、ボリューム感のある植栽が実現できますよ!中央には株立ちのソヨゴ、ソヨゴの両脇奥には高さ40~50センチ程度の低木を配置。手前には一年草やカラーリープランツを植えて彩りを添えましょう。

鉢植えのソヨゴなら、テラスやベランダで一年中緑を見せることができる

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成長の遅いソヨゴは、大きな鉢なら十分育てられます。マンションのベランダやテラス、玄関ポーチなどで一年中緑を観賞できます。写真のソヨゴは四角いインナーコートに合わせて四角いコンクリート鉢に植栽、一鉢で建物と調和する庭が実現しています。

ウッドデッキにソヨゴの近景、花壇の遠景を与えればより広く見える

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ウッドデッキの一部を植栽コーナーにすれば、デッキ空間と緑が調和した素敵なお庭になります。ソヨゴなら一年中変わらず緑を見ることができますね。植栽コーナーは、ウッドデッキのやコーナーや奥だけでなく、窓脇や入口近くにも設けて近景、遠景に分けると奥行き感のある風景をつくることができますよ。

細長い株立ちを選べば、スモールスペースでも緑を演出できる

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奥行きのないスモールスペースで常緑の緑を楽しみたいなら、単幹のソヨゴがぴったりです。また横に広がりのない株立ちものも良いですね。こちらの写真では窓前の小さな光庭の手前にソヨゴが半分だけ見えるように配置し、ソヨゴごしの風景をより広く見せる効果を与えています。

和の庭なら、落葉樹の背景にソヨゴを植えれば秋の紅葉が引き立って見える

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モミジは和の庭の代表的な樹木です。秋の紅葉を楽しむために、モミジの背景にはソヨゴを植栽しましょう。秋に赤く染まった葉の背景に緑色が見えることで、より美しいコントラストを見ることができます。

砂利や小石で敷き詰められた坪庭に一本だけ株立ちソヨゴを植えればモダン

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美しいソヨゴの株立ち樹形を生かすには、本当のところソヨゴ以外の植物は植栽しない方が素敵です。足元は大小の自然石で舗装しましょう。モダン和風、洋風モダン、どちらにもしっくり似合います。写真のアオダモは空間にぴったり似合っていますが、ソヨゴなら一年中かわらない緑が楽しめます。

ソヨゴ×玄関・アプローチ編 6選

ウォールやフェンスを背景に植えれば、樹形を引き立てることができる

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玄関前の門柱やウォール、フェンス前に緑地があるなら、ソヨゴの植栽に適しているかも知れません。ウォールやフェンスの面はソヨゴの樹形をより引き立てて見せる効果があるからです。グレーの自然石のコバ積み風タイルやダークブラウンの縦格子フェンスなら、モダン和風な雰囲気を演出できます。

奥行きのないスペースでもソヨゴなら樹木らしさを主張してくれる

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玄関アプローチに独立型のポストや門柱があるなら、柱の足元を植栽コーナーにしましょう。奥行きのないスペースでも成長の遅いソヨゴなら安心なうえ、シンボルツリーとしての存在感もばっちりです。ボリューム感を出したいなら株立ちを、スリムに育てたいなら単幹を選びましょう。

雑木林風の植栽の中にソヨゴを加えれば、冬に緑が保てる

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玄関アプローチまわりに株立ちの広葉樹を複数植えて、雑木林の雰囲気を出してみましょう。建物が実際よりもずっと奥にあるように感じられ、敷地が広く見える効果があります。落葉広葉樹は季節感を演出するのにぴったりですが冬の間緑がなくなってしまうので、ところどころソヨゴを加えると良いですね。

細長い株立ちを選べば、狭い通路でも緑を演出できる

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玄関アプローチが壁とフェンスに囲まれた細長い通路になっている場合も、ソヨゴが活躍してくれます。単幹か細長い株立ちを選べば往来を邪魔することなく玄関アプローチを豊かな緑の空間にしてくれます。

小さな植栽スペースでも自然をすくいとってきたような素敵な和の風景ができる

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玄関ポーチ脇の日当たりのわるい小さな植栽コーナーも、ソヨゴで素敵な演出ができますよ。人の背の高さ程度の3本立ちのソヨゴをチョイス。足元に自然石を2、3あしらいヤブランとタマリュウを植栽して小さな島のように表現しましょう。残りの部分には砂利を敷き詰めましょう。

建物の角に植えれば、建物の硬いイメージを柔らげる

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通りから住宅建物の角がよく見えるなら、常緑で株立ちのソヨゴを前に植えて角を隠しましょう。外観の印象がぐっと良くなりますよ。常緑の中でも重たい印象になりにくく明るい葉色のソヨゴなら、建物をさやわかな印象にしてくれます。

まとめ

常緑で単幹、株立ちと様々な樹形が選べ、秋に実が鑑賞できるソヨゴはシンボルツリーにぴったりの木です。明るい日陰でも元気に育ち、ゆっくり成長してくれるために管理の手間が少ないのも魅力です。一年中存在感のある常緑高木ですので、単幹、または株立ちなどの樹形を重視して選びましょう。

一方、常緑で成長が遅いということは、変化が少ないということでもあります。季節の移り変わりを楽しみたい場合はちょっと物足りなく感じるかも知れません。植栽スペースに余裕があれば、季節感を演出することのできる他の花木や草花と組み合わせても。ソヨゴを上手に取り入れて、より魅力的なお庭にしましょう。

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