【プロが教える】憧れの北欧ガーデンを実現する方法!季節を感じる庭でアウトドアライフを充実させる
今シーズンこそ庭をなんとかしたい!スタイリッシュにしたいけれど、どんなイメージが良いだろう?やはりイングリッシュガーデン風?・・・・と思案中の方、北欧風ガーデンも候補にしてみませんか?
自然が豊かな北欧には、南ヨーロッパとはまた違ったアウトドアライフがあります。それは自然の恵みを上手に生かし、ベストシーズンを野外で思い切り楽しむライフスタイルです。幸福度ランキングで上位にのぼることの多い北欧の人々は、お庭でも自分たちを幸せにするための工夫をしています。
ミニマルモダンな北欧の建物によく似合うガーデニングのスタイリング方法も気になりますね。よく和風とも相通じるところのあると言われる北欧テイスト、日本人の感性にマッチしないわけがありません!この記事からぜひヒントを得て、素敵な北欧スタイルの庭を実現してみませんか!
プロが教える!憧れの北欧ガーデンを実現するポイント
北欧の自然というと思い浮かぶのは森、湖、アーキペラゴ(多島海)の風景。自然が豊かで季節ごとの変化が大きい北欧の国々では、季節に応じて庭での楽しみ方が変わってきます。季節を取り入れた暮らしが得意な日本人にもぜひともおすすめしたい北欧のガーデニングライフには、次のような特徴があります。
北欧でのガーデン事情とその特徴
北欧のガーデンライフ
冬の長い北ヨーロッパの国々では、気持ちのよいシーズンである初夏から秋までの間のガーデンライフを思い切り楽しめるエクステリアに重点が置かれます。日光浴が楽しめるテラスは必須!テラスにはバーベキューグリルが置かれ、夏の間は調理から食事まで長い時間を過ごします。中にはテラスにジャグジーを設置する人も。
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郊外の一軒家では、リンゴを代表とする果樹やベリー類がよく栽培されています。テラスで育てた自家製の野菜やハーブ類を料理に使います。最近のトレンドは、コケモモやビルベリーがあらかじめ植えこんである植栽マットを芝生の代わりに地面に使用し、フリーメンテでベリー類が収穫できる庭にすること。
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子供をとても大事にする北欧の人々は、庭に「キッズランド」を作る人が大勢います。ブランコや滑り台などの遊具、トランポリン、ままごと小屋があるのもごく一般的な風景。庭から子供たちの歓声が聞こえると、大人だってわくわくするのです。
エクステリアのトレンド
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森が多い北欧では木造住宅が圧倒的に多く、外壁はパステルカラーやモノトーンで塗装されたウッドパネルが一般的。エクステリアはインテリア同様、ミニマルモダンやシックな雰囲気が人気です。一方、古いものを大事に長く使う文化なので、ヴィンテージテイストも積極的に取り入れます。
ファニチャー類、デコレーション類もシンプルで機能的・ミニマルモダンやシックな雰囲気が好まれ、ヨーロッパ的な装飾は少なめです。ゴテゴテした装飾品の代わりにシンプルで洗練されたガラスのキャンドルホルダーや、自然素材のバスケット、古くて味のあるファニチャーやオブジェを取り入れるのが北欧風です。
日本のお庭に北欧ガーデンのエッセンスを取り入れるポイント
北欧のお庭に比べてスペースに限りのある日本の都市や郊外住宅でも、北欧風のエクステリアの演出ができます。次のポイントを参考にしてみてください。
小さなスペースにも日光浴を楽しみリラックスできる場所づくりをする。
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バルコニーやテラス、お庭の一角にシンプルモダンで機能的なテーブルセットかソファセットを置いて、ゆったりと庭で過ごす楽しい時を演出してください。さらに居心地を良くするために、ファブリック類も充実させましょう。日差しが強い日には、パラソルを開いて日陰をつくりましょう。
春・夏・秋は花類で、冬はキャンドルホルダーで季節を演出する
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リラックススペースの周りには季節を彩る花を飾りましょう。玄関先にも同様に、季節の演出をしましょう。花鉢に加えて、キャンドルホルダーも欠かせません。インテリアでもそうですが、北欧では冬の暗い時期にも明るさや暖かさを演出できるキャンドルホルダーがよく登場します。
家具の色合いは白黒モノトーン、自然素材や古い物の風合いを小物でプラス
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エクステリアのスタイリングでは、白・黒のモノトーンや木材そのものの色、自然素材、ヴィンテージ、シンプルかつシックをテーマにすると、北欧らしい雰囲気が出しやすいです。例えばスタイリッシュな雰囲気の中に、木製のかごや古びた椅子やヴィンテージ品などのアクセントがあるとより北欧風になります。
さらに詳しく!北欧ガーデンをつくるポイントをパーツごとに解説
具体的には、どんな植物やマテリアル、グッズなどが北欧風にマッチするでしょうか?以下にご紹介します。
どんな植物を選ぶべき?
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北欧の典型的な庭には、自然に生えてきた西洋アカマツ、ドイツトウヒ、シラカバ、西洋カエデ、西洋ナナカマドなどの高木がみられます。この雰囲気を日本の都市や郊外の住宅で実現するには、ドイツトウヒの代わりに小さめに育つプンゲンストウヒ、シラカバの代わりに比較的暖かい地方でもきれいな白い樹皮が楽しめるシラカバ・ジャクモンティなどがおすすめです。
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北欧で人気のある庭木で日本でも育つものとしては、ライラック、ジューンベリー、西洋シャクナゲ、シモツケ、ハマナスなど。北欧で一般的なリンゴの木は関東地方はやや難しいですが、姫リンゴ、ハナカイドウはりんごの花の雰囲気が楽しめます。実がなる低木では、ブルーベリーはやや日陰でも育ちおすすめです。
草花類では、西洋オダマキ、スズラン、ヘメロカリス、フウロソウ、クサキョウチクトウ、ケマンソウ、アスチルベ、ギボウシ、アルケミラモリス、ヒマラヤユキノシタなどを群植するとが北欧らしくなります。
季節の寄せ植えには次のようなものが好まれています。スイセンやチューリップなど球根類、ビオラやパンジー、サフィニア、アジサイ、オステオスペルマム、ポットマム、カルーナなど。面白いことに、北欧ではセイヨウアジサイは寒さに弱いため、豪華な花を楽しむ一年草として扱われています。
どんなマテリアル・雑貨を取り入れるべき?
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黒、白、グレーもしくは木材の色合いそのままのフェンスやテラスが北欧風エクステリアの背景です。ファニチャー類も基本的にはモダンで機能的なデザインを選びます。あくまでシンプルな背景、ファニチャー等のベースの中に、自然の風合いを生かした素材、古びたものを置いてリラックスムードを出すのが北欧風。
ファニチャーはエクステリア用のダイニングセットやソファーセットをメインに、ベンチ、ブランコ、ハンモックなども加えるとさらにくつろぎ感を演出できます。さらにクッション、ブランケット、野外用カーペット、木製や藤のバスケット、ブリキのじょうろ、寄せ植えなど、居心地がよくなるようなものでデコレーションしましょう。
キーワードは「自分をちょっと幸せにしてくれるもの」「思い入れのある品物」。公園で拾ってきたどんぐりやまつぼっくり、旅行先でひろってきたきれいな石などをディスプレイしても良いですね!
塀はどうすべき?
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北欧ガーデンのウッドフェンスは、モノトーンか木材そのものの色にするとまとめやすいです。ウォールは低めが似合います。実際の北欧住宅ではオープン外構も多く、フェンスや塀がなくても北欧風のイメージは実現できます。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
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一般には北欧のスタイルはシンプルで機能的なイメージがあるかも知れません。でも、シンプルを追求してミニマルにしすぎると心地良さがなくってしまう恐れが。逆にたくさんの北欧グッズでデコレーションしても、まとなりがなければ安っぽいイメージになってしまいます。
北欧スタイルを実現するときに大事なのは、さじ加減。北欧に住んでいる人も、和風や南フランスの雰囲気をプラスして楽しんでいます。日本でも、少し北欧風をプラスして楽しむという発想でも良いかもしれません。日本と北欧の気候は全く違うので、完璧をめざすよりも自分にとって心地よい北欧風を実現してくださいね!
エクステリアのプロは知っている。北欧ガーデンを実現するアイテムを探すときにまず見るショップ
IKEA(イケア)
スウェーデンで1943年に設立されたイケア。おしゃれなライフスタイルを発信しつつ北欧のグッドデザインを求めやすい価格で展開し、今や知らない人はいないイケアです。ガーデン家具も手ごろで使いやすいものがそろっています。
テラスでしっかり食事がとれる大きめダイニングテーブルは2万円台から、小さなテーブルなら1万円以内から手に入ります。組み合わせ方でいろいろな形にできるモジュール屋外ソファはやや小さめのつくりで、日本のバルコニーにもぴったり。
野外用クッションやラグなどのファブリック類、小物類も充実しています。ベランダ、テラスに必要なものは大体イケアでそろいます。北欧の人たち同様、まずはイケアをのぞくのが正解です。
TIMES(タイムズ)
https://www.times-net.jp/SHOP/fanett_t65no2.html
知る人ぞ知る北欧ヴィンテージを扱うショップ。店主が年に数回みずから北欧諸国を渡り歩いて探し当てた、本物の北欧ヴィンテージ品が手に入ります。北欧で実際に時を経てきた本物の生活用品をみつけたい場合におすすめしたいお店です。北欧的に幸せになる方法を、追及できますよ!
テラスでほっこりコーヒーを味わうのにぴったりなアラビアのヴィンテージマグが3千円台から、寄せ植えにしたくなるようなバスケットが3千円台から、時を経た味のあるイルマリ・タピオヴァーラデザインのヴィンテージチェアが3万円台から。アルテックのヴィンテージ家具も取り扱っています。ここでしか出会えない一品をさがしてみてください。
おしゃれ北欧ガーデン実例10選
北欧のガーデンライフが堪能できる実例 6選
ウッドテラスにバーベキュー台、テーブルセットを置こう
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写真は北欧の理想的なサマーハウスの湖が望めるテラス。レイクサイドに住んでいなくてもテラスが小さくても、北欧のテラスに必要なものはテーブルセットかソファセット、そしてバーベキュー台です。天気が良い日は外で長い時間くつろぐのが北欧ガーデンの基本です。
アウトドアキッチンを普段使いしよう
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北欧の人たちは、庭で食べたり飲んだりするのがとにかく好きなのです!夏は庭で食事する機会が多いので、アウトドアキッチンがあると便利です。水栓も排水管もなくてOK。調理ができる台やワゴンにバーベキューコンロやカセットコンロ、木のまな板、陶器の水差し、ハーブの鉢類を置くと北欧のキッチンガーデン風になります。
ファイヤーピットのまわりに集って、キャンプファイヤーを楽しもう
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夏の長い北欧では、夜にキャンプファイヤーの周りに座ってビール片手に会話を楽しむ人々が多くいます。ファイヤーピットは火をたくための場所ですが、近年ガーデニングの新しいアイディアとして人気があります。写真のように耐火性のあるコンクリートブロックや大きな金属製ボウルを使用することが多いです。
火がたけない都市住宅でも大きな金属のボウルの中にたくさんのキャンドルホルダーに火をともすと、ファイヤーピットの気分を簡単に味わうことができますよ!
ガーデンライフを充実させる北欧風の温室をつくろう
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夏でも肌寒い日が多い北欧では植物の生育が遅いので、ハーブや野菜の苗を入れる温室が役立ちます。写真は古い窓を利用したDIY温室。これなら小さなスペースでも実現できそうです。温室をお考えの方は参考にしてみてください。
物語・歴史のあるものを庭にもディスプレイしよう
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おばあちゃんが若いころに使っていたミシン、穴のあいた銅のヤカン、底のぬけた革靴、がたついて座れない椅子、どんなものでも古くて歴史のあるもの、思い入れのあるものは植物と合わせてディスプレイし、新たな用途に生かしましょう。お客さんがきたとき良い話題にできますよ。
庭に子供専用の遊びスペースを設けよう
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北欧風の大きな遊具を設置するスペースがなくても、遊び心のあるキッズコーナーが実現できます。例えばバルコニーに子供用テントや砂場を設置するのも一つの手です。北欧の小屋風のバードハウスやバードフィーダーを置いて、北欧風を演出しつつ小動物を観察するのも楽しいですよ。
玄関まわりの北欧ガーデン実例 2選
玄関まわりには季節を告げる寄せ植えを置こう
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玄関回りには季節を告げる寄せ植えを飾りましょう。北欧では春のイースターの飾り付けが華やかです。スイセンやチューリップ、ムスカリなどの球根類の植えてやなぎの枝、シラカバの枝、コケなどでアレンジすると北欧の雰囲気がでますよ!
玄関回りの寄せ植えは、ファニチャーを利用して高低差をつけよう
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玄関まわりを寄せ植えや雑貨でデコレーションするときは、ヴィンテージの家具が大活躍します。小さなテーブルやスツールの上に、寄せ植えやキャンドルホルダー、公園からひろってきた松ぼっくりを置きましょう。白黒をベースに、藤や木材の色、古びた金属の色、コニファー類の深緑と控えた配色でまとめるのが、北欧的なシックさをだす秘訣です。
ベランダの北欧ガーデン実例 2選
モノトーン家具のベースに、小物で温かみをプラスしよう
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テラスの床のベランダには、シャープなイメージの黒いイージーチェアとコーヒーテーブル。壁沿いに置いたシェルフも、鏡のフレームもすべて黒で統一し、シックな印象のベースをつくります。そこに、暖かそうなブランケットやムートンラグ、キャンドルホルダーをプラス。シェルフにさりげなく積まれた薪は、暖炉の多い北欧で頻繁に見られます。
ベランダのハーブガーデンにヴィンテージテイストをプラスする
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物置の奥から見つけたような古い棚やスツールに、ピクルスの空き缶を利用した鉢でハーブを栽培。なんでも捨てずに再利用してみましょう。鉢の色あいはバラバラも構いません。時を経た古さで統一感が自然にでます。ヴィンテージの植物画のポスターを飾るとさらに北欧っぽさが出せますよ。
まとめ
北欧風ガーデンは自然のめぐみを満喫し、季節を味わう庭。バーベキューテラスもキッズガーデンも、気持ちの良いシーズンのアウトドアライフを大切な人々と思い切り充実させるための舞台なのです。
素敵なテラスで家族や友人と生活を楽しめるなんて、魅力的でしょう!幸福度の高い北欧の人々の工夫、ぜひ実践してみてくださいね。