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ニッコーの食器の人気の秘密を探る。ファインボーンチャイナは世界一白い食器として世界のシェフが重用

「ゴットフリード・ワグネル」は、明治のはじめ頃に来日し、以来日本の近代化に多大なる貢献をしたドイツ出身の人物です。日本の工業教育に貢献したほか、陶磁器やガラスの製造を指導した人物でもあり、「近代窯業の父」とも呼ばれました。それらの功績は、彼の死後、日本の勲章を授与されるほどでした。

今回ご紹介するのは、そんなワグネル氏に製陶法と顔料調整法を学んだ「友田安清」や「吉村又男」らによって設立された日本の老舗陶磁器ブランド「ニッコー」です。明治後期に誕生し、大正時代には世界有数の生産量を誇るまでに成長した老舗ブランドの歴史と、現代のホテルやレストランで活躍する白い食器の数々や、ロングセラーのオリエンタルな絵柄のシリーズなど、その魅力を探っていきたいと思います。

白い食器がお好きな方や、ホテルライクなテーブルコーディネートに憧れている方、クラシックな洋食器やスタイリッシュなモダンデザインの両方がお好きな方など、ぜひテーブルウェア選びの参考にしてみてください。

ニッコーの食器 が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ニッコーの食器とは?

ニッコーの前身である「林屋組」が誕生したのは1906年のこと。ワグネル氏に学んだ「友田安清」とその実弟「吉村又男」らは、国産硬質陶器製造を目指し石川県金沢に設立しました。1908年、旧加賀藩主前田家などの地元の有力者たちの協力を得て、のちのニッコーである「日本硬質陶器株式会社」が創業。友田氏は技師長を務めました。当時の明治政府の国策により殖産興業・外貨獲得のもと、中国・インド・豪州・中南米・欧米など海外へ硬質陶器の輸出を行います。

順調に輸出規模を広げていく中、1917年に朝鮮の釜山市に新工場を設立。ニッコーの生産量は世界有数ともいわれるものになっていきます。1945年に終戦を迎え、占領下にあった日本でもニッコーは製造を続け、海外へ輸出をおこなっています。当時の出品の裏には「MADE IN OCCUPIED JAPAN(占領下の日本製)」というGHQが義務付けた刻印がされており、現在ではその希少性からアメリカやカナダなどのコレクターたちに大切にされています。

1957年、現在でもニッコーの人気シリーズの一つである「ミングトゥリー」の製造が開始されます。高度経済成長期の日本国内では、ライフスタイルやテーブルウェアの欧米化が進み、ミングトゥリーシリーズも「 日本の洋食器」として国内で大ヒットすることになり、ニッコーは日本の一般家庭にもディナーセットを普及させていきました。また、1968年、海外拠点としてニューヨークに現地販売会社を設立。5番街にショールームを開設します。

世界一白いと言われる「ニッコーファインボーンチャイナ」の製造がはじまったのは1978年のこと。以来、一流ホテルや三つ星レストランのシェフなど、世界中の多くのプロフェッショナルに愛される存在として、現在でもニッコーの主力アイテムとなっています。そんな白い器のシリーズの中で最初に大ヒットしたのは、1981年に発売された「ホワイトエレガンス」でした。日本の喫茶店やレストラン、一般家庭にいたるまで、当時白い食器といえばホワイトエレガンスであるほどの一時代を築きました。

創業から110余年、ニッコーは現在でも変わらず石川県の自社工場にて、原料から最終工程に至るまで生産の全てを行なっています。世界に誇るメイドインジャパンのメーカーとして、高い品質と誇り高い美しい器づくりを、石川の地から世界へ発信し続けています。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「ニッコーの歴史」
https://www.nikko-tabletop.jp/user_data/history.php#slide01

参考:NIKKO HP「沿革」
https://www.nikko-company.co.jp/company/info/history.html

ニッコーの食器のスタイル

ニッコーには現在、クラシックや和柄テイストのものからモダンなデザインの絵柄のシリーズの他、白い器のシリーズが24シリーズや子供食器のシリーズなど、非常に豊富なラインナップのアイテムを取り扱っています。中でも注目したいのは、ニッコーが誇る白、ファインボーンチャイナを使用した白い器のシリーズの数々でしょう。

クラシックでエレガントなシェイプのシリーズもありますが、今は多くは、ミニマルモダンなシンプルなシェイプで、レストランやホテルなどで使用されるような品の良い白い器のシリーズが占めています。ノーマルな丸皿だけではなく、角皿やアシンメトリーな変形皿なども豊富で、レストランなどでしか見ないような特殊な器などもあるので、白い器のシリーズと言ってもそのバリエーションの豊富さは侮れません。

高級感があり、品が良く、プロフェッショナルな印象を与え、また料理が見栄えする美しい白色が特徴的なニッコーのアイテムは、和食や中華、洋食など様々な料理に合わせやすいでしょう。シンプルな白い器のシリーズなら、インテリアのテイストを選びませんし、ちょっと特殊な形状のお皿や、高級感のあるプレートはカフェスタイルやレストランのような特別感や高級感のあるインテリアスタイルなどにもおすすめです。

ニッコーの食器の評判

老舗陶磁器ブランドとして、一般家庭やホテル・レストランなどでも活躍しているニッコーのアイテム。特にここでは、24種類ものある白い器のシリーズに焦点を当てて、実際に使用されているユーザーの方の感想を元に、その魅力を探っていきたいと思います。

色んなシリーズがありますが、
エクスクイジットというシリーズが好き。

こんな感じで
波紋のような繊細なレリーフが施されています。

こちら、ティーカップとしてだけでなく、
スープにも使えるのでとても便利です。

セットのソーサーも、
ケーキやパン皿、取り皿としても使えるので
色々と用途が広がりそうで嬉しいところニコニコ

https://ameblo.jp/rikon-happy/entry-12742876028.html

「エクスクイジット」シリーズは、ニッコーの白い器のシリーズの中でも定番人気のシリーズです。日本国内外のホテルやレストランでも使用されており、器の種類も豊富にラインナップされています。一見シンプルなシリーズですが、繊細な波紋のレリーフが施されており、程よいデザイン性が料理の魅力を引き立てます。

我が家定番の白食器、NIKKOのロンデール。

シンプルなのでパスタや洋食、和食まで幅広く使えるので気に入っています。

https://ameblo.jp/hony-hony-hony/entry-10267123615.html

「ロンデール」シリーズは、クラシカルなシェイプに真珠の粒を並べたような可憐なレリーフが特徴の白い器のシリーズです。残念ながら生産終了となっており、在庫限りのアイテムとなってしまいましたが、ニッコーのファインボーンチャイナの純白が映えるデザインで、シンプルながら盛り付けた料理が可愛らしく見えるデザインが特徴的です。

ニッコーには数多くの白い器のシリーズがあり、時に生産終了になりながらも一定の数の白い器のシリーズを取り扱っています。純白のニッコーファインボーンチャイナを使用したシリーズなら、異なるシリーズであっても白色に差が出ないので、シリーズの垣根を超えてコーディネートすることができるのも魅力の一つです。

ニッコーの食器 が好きな方におすすめブランド

ノリタケ

1904年創業の日本の老舗陶磁器ブランド「ノリタケ」は、世界でも知名度の高い日本の食器ブランドの一つです。色柄ものから白い器まで、幅広いテイスト・デザインのアイテムを取り扱っており、白い器のシリーズは現在25種類ほど。ノリタケは、白色硬質磁器とボーンチャイナを得意としており、白い器もシリーズによっては磁器製やボーンチャイナ製とそれぞれ個性を持っています。

ニッコーの白い器が同じ白色で合わせやすいのに対し、ノリタケの白い器は様々なテイストの白色の器を見たい方におすすめです。ニッコーと同じく、レストランやカフェなどのお店でも使用されることの多いブランドなので、カフェスタイルやレストラン風のテーブルコーディネートがお好きな方はチェックしてみましょう。

参考:ノリタケ食器 公式オンラインショップ HP
https://tableware.noritake.co.jp/

▼ノリタケについて詳しく知りたい方はこちら

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MEISSEN(マイセン)

クラシックなテイストに合う白い食器を探したいならば、ドイツの老舗中の老舗ブランド「マイセン」もチェックしておきたいところです。1710年に創業したマイセンは、ヨーロッパで初めて硬質磁器の製造に成功した窯であり、現在でもドイツの自社工場にて、卓越した職人の手によって製造が行われております。

マイセンの白い食器の特徴は、そのエレガントでクラシカルな造形美です。滑らかな美しい白磁に、繊細で優美なレリーフが陰影を添えるその佇まいは、来客用や特別な食卓などにもおすすめです。

ニッコーやノリタケ、マイセンの他にも多くの食器ブランドが白い器のシリーズを有していますが、その白の趣の違いはブランドごとやシリーズごとでも様々です。好きになれる白は人それぞれの好みの部分も大きいので、ぜひ多くのブランドの白い食器を見比べて自分の好きな白を見つけてみてください。

参考:MEISSEN HP
https://www.meissen-jp.com/

▼マイセンについて詳しく知りたい方はこちら

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プロが選ぶ!ニッコーの食器 の代表的なアイテム5選

リニューアルされてボーンチャイナに:MING TREE(ミングトゥリー)

「ミングトゥリー」シリーズが発売されて65年。発売当初から長年、硬質陶器で作られてきたミングトゥリーシリーズが、ボーンチャイナ製に生まれ変わりました。これまでの乳白色の素地から、純白のボーンチャイナの素地に変わったことで、より繊細な絵柄が映え、そしてより丈夫になったことで、日常使いし易くなりました。

ミングトゥリーとは、ペルシャ・インドやアジア各地で生まれた「生命の樹」をモチーフにした、ヨーロッパにも伝わった伝統的なパターンのこと。純白の素地に、深みのある藍色で描かれる繊細な植物模様は、上品で大人っぽく、和食や中華などにも合わせやすいデザインとなっています。落ち着きのあるデザインなので、クラシックテイストや大人のシックなインテリアスタイルにおすすめです。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「生まれ変わったボーンチャイナのMING TREE」
https://www.nikko-tabletop.jp/user_data/MING-TREE.php

参考:NIKKO オンラインショップ HP「MING TREE 25cmプレート」
https://www.nikko-tabletop.jp/products/detail.php?product_id=9823

オリエンタルな魅力:SANSUI(さんすい)

1915年から製造が開始された「さんすい」シリーズ。発売当初は「山水」の名前で硬質陶器製でしたが、現在は「SANSUI」と改名し、ファインボーンチャイナ製となっています。

山水の絵柄は、ウィローパターン(柳模様)と呼ばれるもので、19世紀、イギリスの陶磁器ブランド「ミントン」の創業者「トーマス・ミントン」によってデザインされた(諸説あり)と言われています。中国の悲恋の物語を描いた絵柄は、ヨーロッパをはじめ世界中で流行し、日本では明治時代から多くの窯で製造され輸出されました。

硬質陶器の乳白色の素地の時はクラシカルな雰囲気でしたが、素地がファインボーンチャイナの純白に変化したことで洗練された印象になりました。和食や中華などのオリエンタル料理の他、洋食でも違和感なく使用でき、金彩の入った高級感のある佇まいは祝いの席や、ギフトなどにも人気です。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「生まれ変わったボーンチャイナのSANSUI」
https://www.nikko-tabletop.jp/user_data/SANSUI.php

参考:NIKKO オンラインショップ HP「SANSUI」
https://www.nikko-tabletop.jp/products/list.php?series_id=624

定番の人気シリーズ:エクスクイジット

ニッコーの白い器のシリーズの中でも、定番として人気の高い「エクスクイジット」シリーズ。リストランテASOの初代料理長の声によって誕生した、プロフェッショナルも愛する白い器のシリーズです。ニッコーのアイテムを初めて購入される方の入門としてもおすすめされており、ニッコーのファインボーンチャイナの純白の魅力を存分に堪能できます。

よく見ると器には、波紋のような細かいレリーフが施されており、シンプルでモダンなシェイプの中に味わいを生み出しています。カフェスタイルやミニマルモダンなど、シンプルでおしゃれなスタイルのインテリアにおすすめのシリーズです。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「エクスクイジット」
https://www.nikko-tabletop.jp/products/list.php?series_id=360

柳宗理の代表作の復刻:柳宗理ボーンチャイナ

日本を代表するプロダクトデザイナーとして知られる「柳宗理」によって1952年に発表された「松村硬質陶器N型シリーズ」は、戦後のグッドデザイン運動によって広く流通し、柳宗理の初期の代表作となりました。1952年から1980年頃まで製造され、その後廃盤となっていた同シリーズを、1990年にニッコーがファインボーンチャイナで復刻しました。

シンプルなデザインながらストレスを感じさせない滑らかなデザインで、テーブルの上に心地よい調和を生み出すシェイプは、使いやすく手に馴染みます。柳氏は、ミッドセンチュリーモダンを代表するデザイナーでもあるので、ミッドセンチュリーモダンインテリアスタイルがお好きな方や、心地良い白い器をお探しの方などにおすすめのシリーズです。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「柳宗理の器」
https://www.nikko-tabletop.jp/user_data/YanagiSori-Bonechina.php

参考:NIKKO オンラインショップ HP「柳宗理ボーンチャイナ」
https://www.nikko-tabletop.jp/products/list.php?series_id=645

コシノヒロコデザインのかっこいい和モダンスタイルの器:墨の瞬(すみのとき)シリーズ

「コシノ三姉妹」の長女で、ファッションデザイナーの「コシノヒロコ」とニッコーのコラボレーションによって生まれた「墨の瞬」シリーズ。「いかにお料理を盛るか、シェフがインスパイアされるようなおもしろい器」をコンセプトに、コシノヒロコ氏が描いた墨の作品をニッコーのファインボーンチャイナの器にしたシリーズです。2018年の「テーブルウェアインターナショナル・アワード・オブ・エクセレンス」の Licensed Collaboration Category部門で世界一位を受賞するなど、高い評価を得ています。

「煌(きら)」「浄(じょう)」「霞(かすみ)」「拍(はく)」の四種類のパターンからな成る墨の瞬シリーズは、コシノ氏が墨で描いた作品そのままの、筆運びや墨の滲みなどが感じられ、一見静かな印象を与えながらも秘めた躍動感やエネルギーがひしひしと感じられる不思議な魅力を持っています。純白の素地の上に描き出された墨の濃淡が料理の彩を引き立て、盛り付けや料理にこだわりたくなります。

参考:NIKKO オンラインショップ HP「墨の瞬」
https://www.nikko-tabletop.jp/products/list.php?series_id=588

まとめ

ニッコーのファインボーンチャイナは、とても綺麗な純白をしているので、お料理が本当に美味しそうに映える器です。また、この純白のファインボーンチャイナを活用することで、丈夫で現代的な器としてクラシカルなアイテムが再び息を吹き込まれる様子は、伝統を受け継ぐ老舗ならではの心意気を感じさせます。

そんなニッコーの綺麗な白を取り入れて、皆さんも食卓やテーブルコーディネートをさらに楽しんでみてはいかがでしょう。

参考:NIKKO オンラインショップ HP
https://www.nikko-tabletop.jp/

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