【プロが教える】サルビア・ネモローサを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!ボーダーガーデンも簡単に作れる!
草原のようなナチュラルな庭、たくさんの花が咲き乱れるイギリス風のボーダーガーデンがお好きなら、お庭にサルビア・ネモローサを加えてみませんか。サルビア独特のすっとまっすぐ上にのびた花穂が風にゆれる姿は涼しげで、夏の花壇にぴったりです。
一見実現が難しそうなボーダーガーデンも、サルビア・ネモローサを使って簡単に作ることもできますよ!この記事ではサルビア・ネモローサを使って実際にお庭をおしゃれに仕上げるコツについて解説します。世界の素敵なお庭の実例もたっぷりご覧くださいね!
目次
サルビア・ネモローサを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
サルビア・ネモローサの特徴とガーデニングのポイント
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たくさん種類のあるサルビアの中で、サルビア・ネモローサは耐寒性のある宿根草で、ある程度放置しておいても毎年美しい色合いの花を咲かせてくれる嬉しいサルビアです。草丈は30~50センチ程度と花壇の中に植えるのに適度な高さ。春から夏にかけてこんもりした半球状の整った形に育ち、茎の先には長くのびた花穂をたくさん出します。花色は紫、青紫を中心に、ピンクや白などがあります。
サルビア・ネモローサはもともと中央ヨーロッパの野に自生する植物ですので、様々な野生の草花が生い茂る草原のような風景を演出するのにうってつけです。こんもりとまとまる草姿はボーダーガーデンの中に加えてもよく似合います。花期には華やかな色合いが楽しめるので、お庭のアクセントとして活躍します。
地植えでも鉢植えでも!サルビア・ネモローサでおしゃれなガーデンを実現する方法
サルビア・ネモローサ×地植えの場合
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すっと上にのびる花穂をたくさんのばすサルビア・ネモローサは、花壇の中に加えると色合いが豊かになるうえ変化のある面白い植栽デザインになります。芝生の庭の一画、フェンスや生垣ぞいのボーダー花壇などに他の植物と合わせて植えましょう。株いっぱいに咲かせる花穂の色合いが大変美しいので、カラーテーマのある植栽計画をすると効果的です。
サルビア・ネモローサのみを同色、もしくは複数の花色で群植にしてもインパクトのある植栽コーナーになります。矮性のサルビアなら群植することで花の咲くグラウンドカバーにもなります。乾燥に比較的強いので、擁壁の上や傾斜地にも適しています。
サルビア・ネモローサ×鉢植えの場合
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サルビア・ネモローサは鉢植えでも楽しめます。単独で植えれば葉や花穂が四方八方に球状にのびて見事です。サルビア・ネモローサは寄せ植え材料としても使えます。鉢の後方に植えて夏の一年草の花の背景とすればボリューム感のある一鉢になります。
サルビア・ネモローサと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
サルビア・ネモローサと寄植えして相性が良い植物
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サルビア・ネモローサは、草原の雰囲気を出す植物とよく似合います。スティパやファウンテングラスなどならベストマッチです。一方サルビア・ネモローサの直線的な花穂とコントラストをなす形状の植物を合わせるとおしゃれな印象に。例えば球や円錐型に刈り込んだツゲのような低木、ポンポン型の花が可愛いアリウムなどと合わせましょう。
サルビア・ネモローサの花色を生かしたカラーテーマのあるガーデンも素敵です。例えばブルーガーデンにするなら日当たり向けの青い花を合せましょう。メドーセージ、キャットミント、エキノプスなどに加えラムズイヤーのようなシルバーリーフも青い花をよくひきたてます。
サルビア・ネモローサと相性が良い鉢
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お庭の雰囲気によって鉢を選びましょう。イングリッシュガーデン風の庭に溶け込むように飾りたいならテラコッタポット、フランスの田舎風ならバスケットの鉢カバー、モダン住宅のシンプルな庭で草原の一部を切り取ってきたように見せたいならミニマルな形状の金属製やコンクリート製のポットなど。
サルビア・ネモローサは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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サルビア・ネモローサは育てやすい植物です。環境さえ合えば、放置していても毎年春に新芽をだして花を咲かせます。植え付けは春先に、日当たりがよく風通しと水はけのよい場所に。地植えで根付いてからは基本的に水やりは不要です。ただし降雨がしばらくなく乾燥が激しい場合は適宜水やりしてください。
花が一通り咲き終わったら写真のように花穂の付け根あたりで切り戻しを行うと、新たな花穂がのびて再度花を楽しむことができます。サルビア・ネモローサは挿し木で簡単に増やすことができます。
プロがおすすめする定番サルビア・ネモローサの品種3選
耐久性にすぐれ青紫の花が豊富に咲くサルビア・ネモローサ ’カラドンナ’
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サルビア・ネモローサの中でも最も人気のある’カラドンナ’は、花穂の軸がダークパープル。青紫の花が咲いたときに花穂のカラフルさが引き立ち美しい品種です。青みを生かした花のカラーコーディネートをしたい場合にぴったり。草丈は45~60センチです。花壇の後方によく合います。
明るい雰囲気が魅力のサルビア・ネモローサ ’クリスタルブルー’
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淡いスカイブルーの花が魅力のクリスタルブルー。ダークカラーのウッドフェンスやダークグリーンの生垣が背景になるように植えると花色がとりわけよく映えます。ピンクやクリームイエローの花と合わせてパステルカラーガーデンにも。草丈は40~50センチで、ボーダーガーデンなら中央から後方向け。
グラウンドカバーとして楽しめる矮性のサルビア・ネモローサ ’ローズマーベル’
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ローズマーベルはピンクの花を咲かせる矮性種。初夏から秋まで長い間花を咲かせます。草丈は25~30センチ。植栽エリアやシンボルツリーの足元にグラウンドカバーとして植えれば地面に色のカーペットをつくることができますよ。寄せ植えとして鉢の縁のあたりに植えても素敵です。
プロが教える!サルビア・ネモローサを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
サルビア・ネモローサ×お庭編 6選
後ろに行くほど背の高い草花を植えれば、小さくても立体感のある花壇に
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2×1m程度の小さな植栽エリアでも、前方から後方にむけて背が高くなるように植物を配置すると立体感がでて豊かな花壇になります。花壇の縁取りにタイムやクサツゲなど刈り込まれた低木を植えて、その中にサルビア・ネモローサやルピナスを植えれば青花がぎゅっと凝縮されたような印象に。
芝生の庭の背景に青い花壇を設けると庭が広く見える
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収縮色である青い花には、花壇のある位置をより遠くに見せる効果があります。芝生の庭の一部に青花のサルビア・ネモローサを植栽するならテラスや窓から見たとき奥になる花壇に植えると、その花壇はより遠くに見えるように感じます。つまり庭が広くなったように見えるということです。
常緑のカラーリーフプランツと合わせて植えればローメンテでおしゃれな花壇に
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サルビア・ネモローサと常緑のカラーリーフプランツを互い違いにリピート植栽するだけでも色のコントラストが見事な花壇となります。例えば青紫花の矮性サルビア・ネモローサ ‘メイナイト’に常緑でゴールドリーフの美しいカレックス ‘エバーゴールド’を合わせれば、地面をブルーとイエローで塗りつぶしたようなインパクトがでます。
サルビア・ネモローサの色違いを合わせれば簡単にボーダーガーデンが実現できる
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様々な花が咲き乱れるボーダーガーデンは一見難しそうですが、サルビア・ネモローサを中心に宿根草で構成すれば簡単に実現できるうえ管理が容易です。紫、ピンク、白花の三種類のサルビア・ネモローサを中央に、その間にアリウムの花が飛び出るように配置し、花壇手前にはところどころカンパニュラ・アルペンブルーが咲きこぼれるように配置しましょう。
シンボルツリーの足元に植えれば、地面をふわりと隠して花も楽しめる
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シンボルツリーのある植栽コーナーにサルビア・ネモローサを植栽すれば、春夏のあいだ地面をカバーするうえ花も楽しめます。ただしサルビア・ネモローサは樹冠の直下は避けて、日当たりの良い場所に植えましょう。黄色の花が咲くユーフォルビア・ポリクロマやヘメロカリスなどを合わせれば、黄色と青の花のコントラストが鮮やかです。
草原を流れる小川をイメージして青花を配置すると、雄大に見える
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写真のような大きな敷地ではなくても、植栽エリアにサルビア・ネモローサの青紫花が流れる帯状になるように配置し、その他のエリアをオーナメンタルプランツや常緑低木の緑を配置すると雄大な風景が現れます。サルビアの株間にチューリップなどの球根を仕込んでおけば、早春はチューリップの帯が楽しめます。
サルビア・ネモローサ×アプローチ編 3選
玄関回りの花壇に群植すれば、初夏を涼し気に彩ることができる
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玄関前の小さな花壇をいつも花いっぱいにしたいなら、季節ごとに植える花を決めておくと良いかも知れませんね。春はスイセンやヒヤシンス、初夏から夏の終わりまで矮性のサルビア・ネモローサ、秋は宿根アスターが咲くように計画すれば、長い間花が楽しめます。
オーナメンタルグラスとサルビア・ネモローサで玄関アプローチが草原の小道に
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道路から玄関までの間にコンクリート平板と砂利を配置して、その周りを植栽コーナーにすればちょっとした小道風の玄関アプローチになります。写真の庭ではスティパ・テヌイッシマをメインに、ところどころサルビア・ネモローサ’カラドンナ’ とエリシマム’ボウルズモーブ’ で青紫のアクセントをつけています。
擁壁の上、立ち上がりの高い花壇に植えれば咲きこぼれる花が楽しめる
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敷地全体が擁壁の上に立っていたり玄関回りにやや高い花壇の立ち上がりがあるなら、しだれたりこぼれるように咲くと美しい花を植えるとより豊かなイメージになります。写真はサルビア・ネモローサ’カラドンナ’ とキャットミントを交互に植えて、緩やかなカーブを描いて咲く花穂をより印象的に見せています。
サルビア・ネモローサ×ベランダ編 3選
テーマカラーを決めた庭でアクセントに使うと目を引く
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スモールスペースで植物を植える場所が不足していても、テーマを決めてそれにあった雑貨を飾ることで庭をスタイリッシュに演出できます。例えばピンクとパープルがテーマなら、鉢カバーやキャンドルホルダーをテーマカラーで統一。紫花のサルビア・ネモローサがたった一鉢あるだけでも強いインパクトを与えます。
横桟ウッドフェンスに縦線の花穂を合わせれば、モダンでおしゃれに
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背後にウッドフェンスのあるプランターなら、雑然とした街の風景や視線をほどよく遮って花をより美しく見せることができます。写真のようにラベンダーとサルビア・ネモローサの直線的な花穂だけを植えれば、横桟のウッドフェンスに花穂の縦の要素が引き立ってモダンに見えます。
草原のような大きな風景をベランダで実現できる
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マンションのベランダやルーフガーデンでも、大きめのプランターを利用して草原のような風景を再現できます。スティパやカレックスなどのオーナメンタルプランツを前方・後方に植え、中間にサルビア・ネモローサやタンチョウアリウム、ノコギリソウなどがグラスから飛び出すように見えるように配置してください。プランター自体も藤のフェンスでカバーすればナチュラルな印象に。
まとめ
サルビア・ネモローサは魅力的な花の色合いと程よい草丈で花壇に取り入れやすい植物です。耐寒性、耐暑性ともにあり病気や虫の害が少なく、管理の手間といったら乾燥が激しいときの水やり、花後の切り戻し程度です。フェンスぞいの花壇や芝生の一画の植栽エリアに、または鉢植えでも楽しめます。
サルビア・ネモローサをぜひガーデンに加えて、より魅力的なお庭づくりを楽しんでくださいね!