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【プロが教える】子供と一緒に楽しむガーデニング!収穫祭などの面白いイベントを用意して、ガーデニングの達成感を味わおう

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

ガーデニングの楽しみをお子様と共有したい方はたくさんいると思います。親子でのガーデニングは、子供たちの創造力を育みながら、新たな家族の思い出を育んでいく素晴らしい方法です。でも大人と子供では、面白いと思うポイントが違っていることもあります。大人と全く同じアプローチでは、子供は積極的に参加できないかも知れません。

子供の興味をひくガーデニングは一体どんなものがあるでしょうか。そこで今回は子供にとって魅力的なガーデニングの実践方法を素敵な実例をあげながら解説します。ぜひ参考にして、お子様との楽しいガーデンライフに役立ててくださいね。

プロが教える!子供と一緒にガーデニングを楽しむポイント

子供の興味をひこう

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植物を育てたり庭をつくったりするガーデニングの中には様々な楽しみ方があります。子供の年齢や個性によってどんな分野に興味をひくか、考えてみましょう。花や野菜を育てたり観察したりする、道具類を使ってみる、小さなガーデンを自分でデザインしてみるなどさまざまな取り組みかたがあります。

子供たちが自分のアイデアを発展させるために、一緒にプランを練ったり、季節ごとのプロジェクトを立てたりすることで、彼らの興味をさらに引きだすことができます。イメージ写真をはりつけたり庭のタイトルをつけたりして、計画内容がヴィジュアルでわかるデザインボードにまとめても良いですね。

ガーデニングの作業を教えて、役割を与えよう

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子供たちにタスクを分かりやすく説明し、実演することが重要です。具体的な指示を与え、子供たちが作業を理解しやすくしましょう。子供ができる作業は、年齢にもよりますが種蒔きや鉢植えへの水やり、実の収穫作業などです。

観察もガーデニングの大切な面。子供と一緒に花や葉の色や質感、成長の様子や病気や虫食いの状態を観察したりスケッチしたりしましょう。ガーデニングの作業は子供と対話しながら常に一緒に行うと興味が持続しやすいです。

楽しいイベントを用意する

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花や野菜が育ったら収穫祭などのイベントを開催し、子供とガーデニングの成果を盛大にお祝いしましょう。収穫の際に美味しい食事を作ったり、花で庭を飾ったり、お友達を誘ってガーデン完成パーティーをしたりすることで、子供たちに達成感を与えることができます。

さらに詳しく!子供と楽しむガーデニングで育てたい植物・利用したいグッズ

子供と楽しむガーデニングで育てたい植物

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ひまわり: ひまわりは夏に咲く黄色い大きな花が特徴で、夏休みの自由研究の題材にもよく選ばれます。種まきから発芽、その後の成長の過程がわかりやすく、開花から種の採取まで経験することができます。成長のすべての過程が、子供たちにとって楽しい植物です。

トマト: いつも食卓にのぼるトマトがどう育つのか、実際に見ることができるのでお勧めです。冷蔵庫のトマトから採取した種から芽が出たときはちょっとした感動があります。立派な実を収穫するまでに、水やりや施肥、芽かきなどのさまざまな作業があることを学ぶことができます。

ミント: ミントは爽やかな香りのするハーブです。強健で育てやすく地植えでも鉢植えでもよく増えますので、菜園やハーブ園の導入として始めるのに最適です。ただし地植えにするとどんどん増えますので、まずは鉢植えがおすすめです。ミントを収穫しておいしいミントティーを楽しむこともできます。

子供と楽しむガーデニングで利用したいグッズ

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子供用手袋やエプロン: ガーデナーとしての自覚ができるのは、実はカラフルで可愛い子供用の手袋やエプロンからかも知れません。安全性と作業性がよくなりますので、ぜひジャストサイズを選んでください。

小さなシャベルとジョウロ: 小さな手にフィットするサイズのシャベルは、土を掘ったり植物を植えたりするのに最適です。ジョウロは水を入れて重くなった状態で子供の体格で持ちあげることのできる範囲の大きさを選びましょう。ハサミを持たせる場合は子供用の先のまるくなったものを選びましょう。

ガーデンオーナメント: 小さな妖精やカラフルな小鳥、テントウムシなどさまざまなガーデンオーナメントを加えて、子供の好きな名前をつけてもらいましょう。子供は自分で物語をつくって遊ぶのが得意です。

後悔したくない!失敗を避けるために注意すべきこと

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庭には子供の安全を最優先に考えた対策を施しましょう。有毒な植物や危険な道具を遠ざけ、必要であればフェンスやゲートを設けて安全な領域を確保しましょう。マンションのバルコニーでは子供が道具や小石を階下に投げないように細心の注意が必要です。子供がガーデニングを楽しんでいる間は、一緒に参加をして子供を放置しないようにしましょう。

逆に、危険ではない範囲なら、失敗を恐れないといマインドも大事です。少々水をこぼしたり、土を散らかしたりしても一緒に掃除すれば大丈夫。大事な花を引っこ抜かれたら、落ち着いて植物は根がないと生きていけないことを教えてあげましょう。

 

プロが教える!子供と一緒に楽しむおしゃれなガーデン実例12選

子供と一緒に楽しむガーデニング×お庭・花壇編 6選

庭のケアマネージャーに任命すれば、より積極的にガーデニングに参加できる

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最も簡単にできるガーデニングのルーティンは水やりです。お子様と一緒に植えた植木鉢の水やり係になってもらいましょう。植物は湿りすぎも乾きすぎも苦手なので、土の様子を観察するなど水やりのタイミングを教えるのも忘れないでください。

花と一緒に楽しい仲間を増やせば、庭でストーリーが育つ

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花壇でも植木鉢でも、可愛いガーデンオーナメントがあることで子供にとっての楽しさが倍増します。店頭で気に入ったガーデンオーナメントを買っても良いですし、ストーンペイントでDIYするのも楽しいですね。植えた花に合う色合いの虫や動物を自由に創作すれば楽しいうえ、華やかなガーデンコーナーになります。

アウトドアキッズルームにすれば、子供の遊びが充実する

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庭にアウトドアキッズルームを造るには、写真のように花壇で丸く囲んだ広場を設けたり、柳の枝で組んだイグルーを組み立てたりする方法があります。子供専用の場所をつくり、その周りに花や植物を一緒に植えていきましょう。小さなテーブルや椅子をおいて、お子様が遊べる部屋のようなしつらえにしてみてください。

ガーデニング用のスクリーンがあれば植物を誘引して遊べる

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トレリスや枝を組み合わせたスクリーンにつる性植物を誘引して、オリジナルの生きたアートをつくりましょう。ぐんぐん伸びるつるの生命力を利用しましょう。一か月後に育った植物のボリュームにびっくりするかも知れませんね!つる性植物には、アサガオやゴーヤなど花や実がなるものを利用すると何倍も楽しめます。

バードバスのあるガーデンコーナーなら、花も小鳥も観察できる

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庭に小鳥が遊びにきたら、きっと子供の興味をそそることでしょう。窓からよく見える位置に花壇をつくり、子供と一緒に花を植えたら、可愛いバードバスを設置しましょう。別案としてサルビアやアベリアのような蝶が好む花を植えて、蝶が花の蜜を吸う様子を観察するのも面白いですね。

カーレース場を建設するプロジェクトなら、友達を誘って楽しく参加できる

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男の子に花壇を造ろうと誘っても、今一つのってこないかも知れません。でも庭にカーレース場を造ろうといったらどうでしょう。道路工事やトンネル工事、植栽工事など一緒に計画を立てて施工し、完成したら友達を読んでレースを開催しましょう。

子供と一緒に楽しむガーデニング×アプローチ編 3選

フェンスをカラフルに彩れば、ご近所にアピールできる

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家のフェンスに、子供と一緒に植えた花をハンギングしましょう。トマトソースの缶をカラフルにペイントしてアルファベットを書いて単語のように並べると勉強もできます。こんなDIYのガーデンがあれば、通学・帰宅のたびにわくわくすることができそうです。

ステッピングストーンと花壇を組み合わせればおしゃれでかわいいコーナーになる

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子供が遊べるステッピングストーンを設置しましょう。子供に好きな文字や数字を聞き、カラフルにペイントしてみてください。ステッピングストーンのまわりの花壇や鉢植えには、平板に塗った色の花を子供と一緒に選んでデザインに統一性を持たせてみましょう。

玄関アプローチにヒマワリを育てれば、毎日が楽しくなる

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夏の間にぐんぐん成長するひまわりは、子供の夏の思い出にぴったりの花。玄関アプローチぞいや塀沿いにちょっとしたヒマワリ畑をつくってみませんか。ヒマワリの他にも、コスモスの花畑にしても素敵です。種から育てて花畑ができれば、大きな達成感を得ることができるでしょう。

子供と一緒に楽しむガーデニング×ベランダ編 3選

牛乳パックを利用した鉢なら、気軽に種蒔きが楽しめる

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牛乳パックは小さな花苗を育てるのにぴったりのサイズ。気軽に使える一回だけの鉢として活躍します。子供と一緒に、パンジーやパセリを種から育ててみませんか。キッチンからでた長ネギの根やバジルの茎からも驚くほど大きく育てることができますよ。

ミニチュアガーデンなら子供の好きな世界に浸ることができる

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子供が大喜びしそうなミニチュアガーデンのアイディアは尽きません。恐竜の時代、サバンナ、牧場、ヨーロッパの街角、トロピカルアイランド、フェアリーランド、線路、工事現場などなど。子供が大事にしているおもちゃにヒントがあるかも知れませんね!

子供専用のガーデンスタンドがあれば、作業がしやすくなる

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子供の背丈に合った専用のミニガーデンスタンドを設けましょう。シャベルやジョウロ、バケツといった子供用のツールを整理するのに便利です。子供が植えた花を自分で管理する場所としても良いですね。子供が自分で好きな形に発展させるのを見るのも面白いものです。

まとめ

子供と一緒にガーデニングを楽しむことで親子のコミュニケーションを楽しんだり、様々な経験を通して自然について学ぶことができます。子供が積極的に参加できるよう、子供の個性にあった動機付けを工夫しましょう。収穫祭やパーティーなどの面白いイベントを用意して、ガーデニングの達成感を味わいましょう。

思わぬ事故を防ぐために、あらかじめリスクについて点検をし危険を遠ざけましょう。ガーデニングは花や野菜を育てることに加えて、クラフト、デザインやちょっとした施工なども含まれます。子供の興味のある範囲で部分的に参加してもらうだけでもとても良い経験となるはずです。

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