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【おすすめのメッシュチェア5選】意外と難しい?コーデ実例交えてご紹介

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

メッシュ素材の椅子について、どのようなイメージをお持ちでしょうか? なかには、メッシュ素材が使われたワークチェアをオフィスなどで使われている方がいらっしゃるかもしれませんね。

一見すると、どんな場所で使ったらよいのかわからず悩んでしまいそうですが、お使いいただくほどに快適性を実感して頂けるのがメッシュ素材の椅子の利点。ここからは、ダイニングやリビングなどで過ごす時間が長かったり、ゆったり寛げる休息用椅子をお探しの方におすすめの、メッシュ素材のチェアをご紹介いたします。

メッシュチェアを選ぶ場合の注意点とは?

ポイント①作業型か休息型か。使用目的から椅子の形状を決める

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メッシュ素材の椅子を選ぶときに第一に考えたいのが、主だった使用目的です。メッシュ部分が身体の重みにしたがってゆっくり沈みこむので、食事用の椅子ならば、座面と背もたれの角度が100~105度程度の、前傾姿勢がとりやすい椅子がおすすめです。

対して、休息用椅子は後傾姿勢がとりやすいよう設計されているので、座面と背もたれの角度はもちろん、座面の後傾が大きくなります。オットマン付きのものもあるので、リビングや寝室などでリラックスして過ごすための椅子を探している方は、こちらのタイプを選びましょう。

 

ポイント②メッシュ素材の椅子の特性を知る

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メッシュ素材のメリットは、しなやかで伸縮性があるゆえ、身体の動きによりそってフィットしてくれるという点です。さらりとした触り心地で通気性に優れているので、長時間座っていても身体の熱が椅子にこもりにくいのが特徴。

反対に、メッシュは高温や水気に弱い特性があるほか、ゆがみや穴があく原因となりやすいので、衝撃やひっかけには配慮が必要です。また、高度な技術と製作工程における手間がかかるため、コスト面が割高になる傾向が。強度をさらに強めるために、メッシュにコーティング加工などを施している家具メーカーもあるので、素材についても確認してみましょう。

 

ポイント③座り心地はもちろん、体圧をかけたときの沈み具合にこだわる

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リクライニングシートやハイバックチェアには、背もたれ、座面ともオールメッシュでつくられているものがあり、身体を包み込むような安定したホールド感が魅力です。身体の一点に負荷が集中しないよう体圧を分散してくれるので、最もリクライニングしたときの角度で沈み具合を試してみることは重要です。

食事や仕事に使う椅子では、背もたれはメッシュで座面はウレタンクッションなど、メッシュ以外の素材や部材が使われているパターンも見受けられます。

これは、しなやかなメッシュの特性が背の部分に、適度な硬さを保つウレタンフォームは座面を支える部分に適しているなど、形状や素材を生かしながら、メーカーが最も快適な使い心地を追求しているためです。

 

意外と難しい?メッシュチェアのNGコーデ実例3選

①高温多湿の場所は、ゆがみやへたりが起きやすいので極力避ける

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メッシュ素材は熱や水気に対して弱い特性があるので、熱や湿気がこもりやすい場所に長時間置くことは避けましょう。高い温度にさらされ続けると、メッシュがゆがんでしまい、たわみの原因になることがあります。屋外スペースで使う場合は、屋外仕様のものか必ず事前に確認が必要です。

②冬の時期は寒さを感じることも。暖かさを加味する対策をしましょう

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椅子の座面や背もたれがメッシュ素材だと、夏場は涼しく快適に使えるのですが、通気性に優れているぶん、冬の時期は寒く感じられることがあります。そんなときは、シートクッションを敷いたり、ブランケットをかけたりするなどして、身体が冷えにくくなるような対策を考えましょう。見た目の印象もだいぶ変わります。

③ひっかけや衝撃に弱いメッシュ。設置場所には十分検討を

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メッシュ自体はとても強度がある素材ですが、ひっかけ、こすり、過剰な重さには注意が必要です。メッシュの種類にもよりますが、場合によっては穴があき、全体の強度が下がる恐れも。小さいお子様がおられるご家庭でしたら、設置スペースを離したり、工夫したりすることで、安心してお使い頂けるかと思います。

 

コーデ実例つき!絶対外さないメッシュチェアのおすすめ5選

①HIGH FRAME(ハイフレーム417アームチェア):Cassina ixc.(カッシーナ・イクスシー)

https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/ghighframe/

イタリアモダンファニチャーのなかでも圧倒的な知名度とブランド力を誇るカッシーナは、1927年に創立されたブランド。独自のストーリー性をもとに品質・素材に徹底してこだわり、卓越したデザインや技術力に定評があります。

ハイフレームアームチェアは、カッシーナの正規輸入代理店であり、世界で唯一ライセンス生産を許されているブランド「カッシーナ・イクスシー」で生産、販売されています。デザイナーは機械工学にも詳しいイタリア出身のアルベルト・メダ。

耐水性・耐候性に優れるPVC(塩化ビニル樹脂)コーティングされたメッシュは強度に優れ、難燃性も高い素材です。適度な弾力性がありながらも軽量なので、持ち運びしやすい点も便利。5脚までスタッキングも可能です。

スペック

サイズ:W500㎜×560㎜×H785㎜(SH445㎜,AH630㎜)

フレーム:アルミニウム塗装仕上げ

座面・背もたれ:PVCコーティングポリエステルメッシュ

価格:\80,000~(税抜)

コーディネート例

https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/ghighframe/

力学的な観点をからめつつ強度と軽量化を実現した、シャープでプロポーションの美しさが際立つ椅子。アームレス、アームチェアとも前傾姿勢タイプのデザインで、メッシュの程よい弾力性が特徴です。

食事用には、軽休息姿勢がとりやすいアーム付きがおすすめですが、テーブル天板下に反り止めや幕板があれば、肘掛け部分が引っかかることがないかを確認しましょう。4点で支える細い脚部なので、ラグマットを敷くなどすれば、床を傷つける心配もありません。

白や黒色の本革・レザー調家具でまとめたモノトーン配色をベーシックに、ビビッドなカラーや織物柄のファブリックを張ったソファや椅子をあわせると、ラグジュアリーなイタリアンモダンの空間にまとまります。木製家具よりは、スチール系の脚を持つ家具をあわせると、一層雰囲気が出ておすすめです。

②セトゥーラウンジチェア:HermanMiller(ハーマンミラー)

https://storesystem.hermanmiller.co.jp/fs/hmjapan/CQ811M/CQ811MN985Y4W23

ハーマンミラーはアメリカに本拠地を置くメーカーで、家庭・オフィス両方を対象にした家具を多く手掛けています。特にインダストリアルデザインのフィールドで活躍するデザイナーを多く輩出しており、現在に至るまで、モダニズム業界への影響力が強いといわれています。

ベルリンのデザイナー集団、スタジオ7.5によってデザインされたセトーラウンジチェアは、らせん階段にヒントを得てつくられたもの。よりサポート力や光沢感に優れた新しいメッシュ素材を採用し、座面と背もたれを一続きにしたデザインは、あらゆる身体の動きに連動するような工夫が凝らされています。

スペック

サイズ:W695㎜×D430㎜×H1050㎜(AH440㎜)

フレーム:スタジオホワイト/ベース:セミポリッシュ/ファブリック:シャトルーズ

価格:\163,080(税込)

コーディネート例

https://storesystem.hermanmiller.co.jp/fs/hmjapan/CQ811M/CQ811MN985Y4W23

弾性に優れたサスペンション構造により、快適な使用心地を実現できるラウンジチェアです。後傾姿勢タイプなので、リビングや寝室近くなどゆったりと寛げるようなスペースに設置しましょう。オプションでオットマンをつけるのもよいですね。

目新しいデザイン家具やトレンドを好む方には、この椅子と合わせてコンテンポラリースタイルのインテリアはいかがでしょうか。素材や色を限定せず、ライフスタイルや嗜好に合わせて居心地の良さを追求するテイストです。

さまざまな素材やカラーを取り入れられますが、すっきりとした印象にするなら、白、黒、グレーをベースカラーに選び、ラウンジチェアはアクセントカラーとして好みの色を合わせると、スタイリッシュにまとまります。

③BAUHAUS S64V Pure Materials(バウハウス エス64ブイ ピュアマテリアルズ):THONET(トーネット)

 

https://tabroom.jp/chair/office-chair/itm0018331/

座面と背もたれにポリエステルメッシュを張った、カンチレバー(片持ち梁)構造のチェアです。デザインは2019年に開校100周年を迎えるドイツの美術学校、バウハウスの教官だった建築家のマルセル・ブロイヤー。

脚部のスチールが背面側を通り、そのまま肘掛けに繋がるダブルカンチレバー構造のデザインが秀逸ですね。世界で初めて曲木家具の大量生産に成功した、ドイツのトーネット社ならではの技術といえます。前傾姿勢タイプの椅子ですが、ポリエステルメッシュによる適度な弾力性により、長時間座っても疲れにくいのが特徴。

スペック

サイズ:W580㎜×D620㎜×H820㎜(SH450㎜、AH670㎜)

背座:ポリエステルメッシュ 本体背座:ブナ材 脚スチールパイプ(クロームメッキ仕上)

価格:\217,000(税抜)

コーディネート例

https://tabroom.jp/chair/office-chair/itm0011774/

食事、仕事、読書、軽作業など、さまざまなシーンで活躍してくれそうな使い勝手の良い椅子です。スチール脚の形状は畳ずり仕様でもあり、重みが分散して伝わるので、床にそのまま置いても傷をつける心配は少ないでしょう(床への傷が気になられる方は、ラグなど床面を保護するものを敷いてください)。

過剰な装飾を避け、機能美に重きを置くモダニズムを代表する家具といえますが、モダンといってもさまざまなジャンルがあります。例えば、ル・コルビジェやミース・ファンデルローエなど、モダニズムの流れを汲むデザイナーの家具と合わせると、モダンでありながらもクラシックテイストの強い空間に。

メッシュカラーがライトブラウン系の場合、本革や合成皮革などのレザー、ステンレス、メタルなどの金属、ガラスなど無機質な素材ともあわせやすいのでおすすめです。カラースキームは白や黒、グレーなど落ち着いた色をベースにして、アクセントカラーに赤やシルバー系色など、存在感がある色を入れると効果的です。

 

④Lightwood  armchair(ライトウッドアームチェア):maruni(マルニ木工)

https://webshop.maruni.com/fs/maruni/2532210905

イギリスデザイン界のミニマリズムの第一人者として名高いジャスパー・モリソンと、広島を拠点とするマルニ木工のコラボによって生み出された椅子です。マルニ木工は国際的なデザイン感覚と木への美意識、精緻な木工技術に定評がある家具メーカーで、世界27ケ国において展開中の「HIROSHIMA」シリーズでも有名。

わずかにカーブしているフレームはデザイン性の良さもさることながら、肌触りが大変心地良い椅子です。背もたれと座面はゆったりと幅52センチ。ポリエステルメッシュの適度な弾力性が心地よく、軽量・シンプル・実用的と3つの魅力的な要素が詰まっています。

メープル材はその淡い白木調の見た目から優しい印象を与えますが、実は重硬な樹種で衝撃や摩擦に強いのが特徴。ウレタン塗装仕上げなので、耐熱性や耐久性にも優れています。

スペック

サイズ:W522㎜×D472㎜×H778㎜(SH430㎜) 重量:4キロ

フレーム:メープル材(ウレタン塗装)

座面:ポリエステルメッシュPVCコーティング

価格:\70,000(税抜)

コーディネート例

https://webshop.maruni.com/fs/maruni/c/lightwood

ポリエステルメッシュのホワイトと乳白色のフレームがとても軽やかな印象なので、ナチュラルスタイルや北欧テイストに部屋に合わせたい椅子です。前傾姿勢タイプのデザインなので、食事やデスクワークなどに向いているといえるでしょう。

ナチュラルスタイルはベージュやアイボリー系をベースに、ゆるやかな曲線を持つ木製家具など自然素材の家具を配するのがポイント。クールな印象にしたい場合は、ガラスやメタルなど異素材を組み合わせるとモダンテイスト寄りになります。

ペールブルーやペールグリーンなど、シャーベットカラーといわれる青みがかった澄んだ色は、北欧テイストの空間にぜひ試してみたい色です。ホワイトと組み合わせて、カーテンやラグ、ソファに取り入れると、落ち着いた雰囲気にまとまります。

 

⑤CONVENTO CHAIR (コンヴェントチェア):IDEE(イデー)

https://www.idee-online.com/shop/g/g211051/

背もたれと座面に格子状のラタンとポリエステルメッシュを張った、どこか懐かしいたたずまいを感じさせる椅子です。丸みをおびたシルエットは、繊細でやわらかな印象。背もたれの部分が直接後ろ足につながっているデザインは、椅子の強度をより強めているためのものです。

この椅子はスペインを拠点に活動しているデザイナー、アンドレウ・カルーヤによるもの。「長く愛着を持って使えるオリジナル家具」にこだわるイデー独特の価値観をふまえ、日本の文化に合う仕様でデザインされています。

スペック

サイズ:コンヴェントチェア W450㎜×D485㎜×H775㎜(SH425㎜)/コンヴェントラウンジチェア W550㎜×D615㎜×H685(SH375㎜)

フレーム:ホワイトオーク(ナチュラル・ブラック)

座面:ラタン、ポリエステルメッシュ

価格:コンヴェントチェア\46,440(税込)/コンヴェントラウンジチェア¥73,440(税込)

コーディネート例

https://www.idee-online.com/shop/goods/goods.aspx?goods=211050

コンヴェントチェアは食事や軽作業向き、ラウンジチェアは後傾姿勢を取りやすいので、読書や休息用におすすめです。ポリエステルメッシュのカラーがラタンと相性がよく、さらに透かしがあることで、さまざまな空間にも違和感なくとけこみます。アジアン系のインテリアにもなじみやすいでしょう。

例えば、ヨーロッパで流行した中国趣味の美術様式をシノワズリスタイルといいますが、黒・赤・ゴールドの3色がベーシックカラーに多用されることが多いです。椅子のフレームに黒を選び、ヨーロッパ調のアンティーク家具や中国の透かし建具、陶器や漆製の小物、ファブリックにシルク系の光沢感があるものをあわせると、より雰囲気が出るでしょう。

逆にフレームをナチュラル色にした場合は、無垢材や和紙、籐、竹、漆器、鋳物、金箔など、日本ならではの伝統的な素材をあしらった和風モダンのインテリアがおすすめです。

デザイン界の領域で「日本文化に引き算の美学あり」という言葉が使われることがありますが、これは最小限の要素で再現するという、日本ならではの考え方のひとつです。できるだけ物を増やさずにシンプルな空間をめざせば、こだわりを持って選び抜いた椅子への愛着が、より一層わいてくるかもしれませんね。

 

最後に

いかがでしたか?メッシュ素材の椅子は、沈み込んだ際に身体のラインにそって体圧が分散されるので、ほど良いホールド感と安定感があるのが特徴です。

メッシュ素材の種類は多岐にわたり、椅子の形状や仕様によっても座り心地に個人差がでやすいので、パソコン作業、読書、休憩用など目的が決まったら、実際に実物を店舗で見て、体感してみるのがおすすめです。