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      2021/02/08

【プロが選ぶ】北欧スタイルを格上げする名作デスク5選!コーディネート事例と合わせてご紹介

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

ナチュラルな風合いと優しい色使いが印象的な、北欧デザインのインテリア。日本の生活空間にも馴染みやすいことから、ご自宅ですでにとりいれられている方も多いことと思います。

今回ご紹介するのは、北欧スタイルのデスクです。デスクまわりには、パソコンやプリンタなど無機質な印象を与えるアイテムが多く、見ための印象が味気なくなりがちですよね。

「PC機器などの雑多なもので溢れているので、収納力があるデスクがほしい」「素敵なデザインのデスクがなかなか見つからない」など、デスクについてお悩みの方は、北欧スタイルのデスクにも注目してみませんか?北欧スタイルのデスクの選び方やおすすめのコーディネートなどについてみていきましょう。

 

目次

おしゃれな北欧スタイルに合うデスクの選び方

①代表的なのはデンマーク、フィンランド、スウェーデン。それぞれインテリアの特徴やトレンドが異なる

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北欧デザインやインテリアで有名な国というと、デンマーク、フィンランド、スウェーデンがすぐに浮かびますね。他にもノルウェーやバルト3国、ブリテン諸島、アイスランドなどもあるのですが、ここではデンマークのインテリアについてご紹介します。

デンマークでは、トレンドのひとつに、ホワイト系の内装にデザイン性が高い無垢材の家具を合わせ、特徴的な色を1色使うというスタイルがあります。他にも国によって少しずつ特徴が異なりますが、共通しているのは、内装、家具ともに色数を極力絞り、品質が良い家具やデザイン性が高い照明などを厳選して配すること。さらに、ファブリックやアートワークなども合わせてトータルでコーディネートするのがポイントです。

②北欧スタイルのデスクで多く使われている樹種と塗装色

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北欧スタイルのデスクは天然の無垢材を使用しているものが多く、特にパイン(マツ)、バーチ、ビーチ、オーク材などが代表的な樹種です。明るいライトブラウン系色が多く、硬い広葉樹がほとんど(針葉樹であるパインは柔らかめ)。

デスクを選ぶ際は、床の色や内装、すでにお持ちの家具の色や素材との相性が良いものを。天然木は経年変化により徐々に濃色へと変わっていく傾向がありますが、ビーチ材はそれほど色の変化がなく、白木系から黄色味が強くなる程度です。塗装仕上げは無垢材なら艶感が増すオイルフィニッシュがおすすめ。

③ひとつひとつ味わいが異なるヴィンテージ家具にも注目

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北欧の国々には、家具をメンテナンスしながらエイジド感を味わう文化があります。日本においてもここ数年、現地までヴィンテージ家具を買い付けにいくショップが増え、店頭やネットを通じて容易に入手できるようになりました。

ヴィンテージ家具は、そのほとんどが1点もの。樹種は主にチークやオークなどで、飴色に経年変化した独特の風合いを楽しむことができます。購入前に実物を見て確認するのが安心ですが、遠方で叶わない場合は、経年による傷や汚れ、補修されている箇所などを詳しく説明してくれる信頼がおけるお店から選びましょう。

 

【厳選】北欧スタイルに合う名作デスク5選

デンマークのIDデザイン賞を獲得した伸長式デスク:4750ハウゲセンテーブル:FREDERICIA(フレデリシア)

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フレデリシアは1955年に設立した、デンマークのクラシックテイストの家具を取り扱うブランドです。ブラック艶消し塗装が施された天板のマットな質感と、メタリックな脚部のコントラストが印象的。テーブルトップは伸長式で、最大305センチにまで拡張できます。広めの作業用スペースをお求めの方におすすめ。

スペック

価格(税別):\1,153,000

サイズ:W1860~3050㎜×D920㎜×H720㎜

素材:天板…リノリウムブラック、脚部…サテン/クローム

参考コーディネート

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モノトーンの色調を配した北欧モダンのコーディネートです。広い面積を占める黒いデスクにホワイト系のラグやファブリックカーテンを合わせており、上品でシックな印象。北欧スタイルによく取り入れられるグレーのチェアは、脚部仕様をデスクと揃えてより統一感を出しています。ミニマル・モダンのテイストをお好みの方に。

 

ストレージや脚部の先端に付けられたボールのデザインがユニーク:グロスマンデスク:GUBI(グビ)

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デンマークのブランド、グビはラグジュアリーで高品質な家具づくりに定評あります。グロスマンデスクのデザインは、スウェーデン出身の女性デザイナーによるもの。アメリカンウォールナットと黒色の絶妙なカラーバランスから落ち着いた印象を受けますが、脚部の先端についているボールなど、所々にユニークな趣向が凝らされています。

スペック

価格(税込):¥756,000

サイズ:W1200㎜×D600㎜×H720㎜

素材:アメリカンウォールナット/パウダーコーティングスチール、カラー…アメリカンウォールナット/ブラック

参考コーディネート

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光沢感あるブラックラミネートされたデスクに落ち着いたグレーカラーのチェアを合わせ、クラシック&レトロな雰囲気が感じられるコーディネートです。

曲線的なフォルムを持つフロアライトがよいアクセントになっていますね。ラグを敷くなら、グレーやアイボリー系の幾何学模様などが合わせやすいでしょう。

 

ミニマルなデザインながら、ディテールの美しさに圧倒:PK52:CARL HANSEN&SON(カールハンセン&サン)

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カール・ハンセン&サンは、創業100年以上の歴史を持つデンマークのブランド。テーブルトップとフレームの間にとられたわずかな隙間や直線状に伸びた脚部など、シンプル&ミニマルなデザインながら、ディテールの美しさが魅力的です。ワーキングスペースのみならず、ダイニングでも活躍してくれることうけあい。

スペック

価格(税込):\446,040

サイズ:W1865㎜×D850㎜×H720㎜

素材:黒・グレーのラミネート天板、スチール脚ブラック塗装

参考コーディネート

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参考コーディネートのデスクは「PK52」と異なりますが、白を基調とする内装に1台配すると、よりデスクの存在感が際立ちます。同じ北欧テイストでも、甘さよりシックな雰囲気を重視する方におすすめ。もう1色アクセントカラーをとりいれるのなら、くすんだイエローやブルーなどのグレイッシュカラーをぜひ。

 

同シリーズのテーブルと自由に組み合わせが楽しめる:TABLE95(テーブル95):artek(アルテック)

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フィンランドの建築家であるアルヴァ・アアルトが、自作の家具を販売するために創立したのがアルテックです。フィンランド産バーチ材でつくられた半円型テーブルで、アアルトレッグとよばれる柔らかな曲線を描く脚部が特徴。丸型より場所をとらず、コンパクトなスペースにも対応しやすいシリーズです。

スペック

価格(税込):¥149,040

サイズ:全体W1200㎜×D600㎜×H720㎜、天板W1200㎜×D600㎜×厚さ40㎜

素材:バーチ(クリアラッカー仕上げ)

参考コーディネート

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デスクの天板色は、フィンランドの自然をモチーフにしたペブルリノリウムカラーです。壁に付ける定番レイアウトのほか、余分な空きが生まれないので、シェルフ前などに設置してみるのもよいですね。デスク脚部と椅子が干渉しないように配慮しましょう。

 

1点ごとに異なる、ヴィンテージならではの風合い:北欧ヴィンテージデスク:CONNECT(コネクト)

https://www.connect-d.com/item/vd1801-288

北欧ヴィンテージ家具は、1点ものがほとんどです。経年変化による細かい傷やこすれなどは、ヴィンテージならではの風合いとして味わいましょう。

こちらは北欧家具を扱う「コネクト」で扱っているデンマーク製ヴィンテージデスク。天板下にスペースがあり、ストレージが宙に浮いているような軽やかで優しい印象を与えるデザインです。ヴィンテージ家具ならではの風合いで、お部屋の雰囲気を一気に格上げしてくれることでしょう。

スペック

価格(税込):¥156,600

サイズ:全体W1260㎜×D660㎜×H725㎜、いす収納スペース約W457㎜×D350㎜、引出内寸約W275㎜×D308㎜×H82㎜

素材:チーク

参考コーディネート

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ご紹介したデスクとは異なりますが、こちらも北欧のヴィンテージ家具です。北欧、特にスウェーデンやノルウェーでは、質が高いものを長く大切に使うことを理想とするサスティナブル(持続的な)な暮らしを理想とする考え方が根強いといわれています。

白を基調とするクロスや建具、明るい白木調の床とよく馴染んだ、シンプル×クラシックのコーディネートです。アートワークやデスクライト、ブランケットなどの小物類はモノトーンで色を抑え、デスクの存在感を引き立てています。

 

こんなコーディネートにも挑戦したい!北欧スタイルデスクコーディネート事例

北欧インテリアの定番、壁掛け収納システムでオリジナルのワーキングスペースをつくる

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パーツを組み合わせて、さまざまな組み合わせが楽しめるスウェーデン生まれの「String」。北欧インテリアが好きな方でしたら、きっと一度は目にされたことがあるかと思います。スウェーデンを中心にデンマークやフィンランドの家庭で、一家に一台は備えているといわれるほど、絶大な人気を誇る壁掛け収納システムです。

そんな壁掛け収納をお手本に、シェルフとデスクを組み合わせてみるのはいかがでしょうか。写真はStringのシェルフですが、似たイメージのシェルフやキャビネットを用いたり、デスクを単体で設置したりするのもよいですね。

北欧テイストに近づけるのであれば、素材はスチール製(シルバー色)、または、白木・ライトブラウン系(クリア、ホワイト、グレー系色)の木製仕様がおすすめです。

 

用途やシーンに合わせて使い分けするなら、組み合わせ可能なテーブルが便利

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単体としての利用はもちろん、さまざまなレイアウトが楽しめるのが、組み合わせ可能なテーブルのメリットです。上の写真はアルテックのテーブル80B(W1000㎜×D600㎜)と、テーブル95(W1200㎜×D600㎜)を組み合わせてL字型として使用した例。テーブル80Bとテーブル95をさらに1台ずつ足せば、大きな楕円形テーブルとして利用することもできますね。

アクセントウォールやパーテーション代わりに!北欧柄テキスタイルを活用

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フィンランドのmarimekko(マリメッコ)やFinlayson(フィンレイソン)、スウェーデンのalmedahls(アルメダールス)など、北欧には多くのテキスタイルブランドがあります。デスク周りや内装がシンプルすぎると感じたら、パーテーション代わりに吊るしたり、アクセントウォールとして配したりするなどして、インテリアに取り入れてみるのはいかがでしょうか? 額に入れてアートとして飾るのもおすすめです。

 

まとめ

今回は北欧テイストのデスクについてご紹介させて頂きました。自然の風合い感や、シンプルなデザインのものが多く見受けられましたね。

北欧の国々には昔から伝わる考え方があり、例えばスウェーデンでは「lagom(ラーゴム)=自分にとってのちょうど良さ」、デンマークでは「Hygge(ヒュッゲ)=居心地が良い空間、幸せな時間」という意味を持つ言葉があるそうです。ぜひ、毎日の暮らしに潤いを与えてくれるような、素敵なデスクを探してみてくださいね。

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