2021/06/19
【プロが教える】コーブ照明、コーニス照明でおしゃれな間接照明インテリアを実現する方法!失敗しがちなパターンも多数紹介!
間接照明は、お部屋の雰囲気をおしゃれに演出することができます。
ですが、家具の裏などに照明器具を設置する場合を除き、建築(建物)側での対応が必要になるため、むずかしいと感じられる方も多いのではないでしょうか。
今回は、間接照明の種類「コープ照明」と「コーニス照明」にスポットをあてます。
「コープ照明」と「コーニス照明」は、建物側の対応が必要になることがほとんどですので、新築またはリフォーム時に設置を検討する照明です。
どちらの照明も設計には専門知識が必要になりますので、この記事ではどんな照明なのか、どんな演出が可能なのか、どんなことを知っていれば失敗しないのかをまとめました。
「コープ照明」と「コーニス照明」でできることがわかっていれば、打合せで希望を伝えるこでができますし、どんなお部屋にしたいのかを再確認することができるでしょう。
サンプル画像もたっぷりとご紹介しますので、「コープ照明」と「コーニス照明」とはどんなものなのか確認して、お洒落なインテリアの演出方法のひとつとしてぜひ取り入れてみてください。
目次
コーブ照明とは?コーニス照明とは?おしゃれに取り入れるためのポイントも教えます。
コーブ照明とは?コーニス照明とは?
コープ照明とコーニス照明は間接照明ですから、光源が直接見えず、まぶしさを感じないというメリットがあります。
また、ホテルや商業施設などで採用されることが多いことからもわかるように、どちらの照明も印象的な空間演出が可能になります。
この章では、それぞれどんな違いがあるのか詳しく確認してみましょう。
コープ照明とは?
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コープ照明は、天井面を照らす間接照明です。
間接的に天井を照らして、反射した光を照明とするイメージです。
天井面は、アーチでもフラットでもつかわれます。
天井面がやさしく光り、天井が高く感じる効果があるほか、ホテルやレストランなどのように、落ち着きや高級感を演出することが可能になります。
コファー照明もチェック
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コファー照明は、天井の間接照明のうちの折り上げ天井の照明をさします。
写真のように、天井面の一部を高くしてそこを照らします方法です。
壁面のそばから照らすコープ照明よりも、部屋を広くカバーすることができるため明るさをより感じることができます。
コープ照明の中に、折り上げ天井のコファー照明を含むという解釈も多いです。
コーニス照明とは?
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コーニス照明は、壁面を間接的に照らす照明です。
特に、壁面の仕上げや素材を際立たせる、ドラマチックな演出に人気があります。
ほかに、部屋が広く感じる効果があります。特に部屋の奥の壁を、コーニス照明で照らすと奥行きが感じられます。
バランス照明も確認!
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バランス照明は、光源を隠しながら上下を照らす照明をさします。
壁面だけでなく、器具の種類と設置場所によって、天井面や床面も照らすことができます。
低い位置や目線の高さに器具が取り付けられることが多いので、強い印象を残します。
コーブ照明、コーニス照明をおしゃれに取り入れるためのポイント
多灯照明にする
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コープ照明でもコーニス照明でも、それだけで部屋の照明を完結することは、明るさの点でもおしゃれさの点でも難しいと考えましょう。
写真のように、ダウンライトやシャンデリア、スタンドライト、テーブルライトなどをコーディネートして、必ず多灯照明にします。
光が美しいと高級感がアップ
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コープ照明とコーニス照明の光が均一に広がり、建築やインテリアにマッチすると高級感がアップします。
ラグジュアリーなホテルやレストランのように、美しく光が回るように照明計画をおこないましょう。
そのためには、設計の早い段階でキレイに光が広がるように、どのように照明器具を設置するかを検討することが重要です。
コーニス照明やコープ照明を取り入れたいと考えられているなら、設計士に早めに相談しましょう。
後悔したくない!気になるポイントを事前に押さえておこう!
費用はどれくらいかかるの?施工費と電気料金の目安を教えます。
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コープ照明もコーニス照明も建築が絡んできますから、建築側の素材や仕上げ、必要な工事、面積によって費用は異なります。
たとえば新築であれば、コープ照明やコーニス照明を早めに入れておけばそこまで大きな金額アップにはなりません。(参考:トイレの一部をコーニス照明にした場合で、5万円~程度がアップの目安です)
ですが、リフォームで入れるとなると天井や壁を変更しなくてはいけなくなり、新築よりも費用がかかってしまうこともあるほか、建築的な制限で取り入れられないこともあります。(参考:トイレにコーニス照明を入れてリフォームする場合、ほとんどの場合でトイレ一式のリフォームになります。そのため約60万円~が一般的です)
電気料金については、現在はLEDタイプがあるためほかの照明計画よりも電気料金がアップする心配はほとんどないでしょう。(LEDなら、フルカラータイプもあり光の色を変更する演出も可能です)
寸法はどれくらい必要?
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特にコープ照明は、天井高が必要になります。
天井面をキレイに照らすためには、照らしたい天井から照明器具までの距離が重要です。
この距離を十分にとらないと、光が天井に広くまわらなくなります。
一方で、器具が見えてしまうとまぶしさが感じられて、間接照明ではなくなってしまいます。
天井が低いと、器具の設置場所がさがり目に入りやすくなります。
そのため、天井高は3メートル以上が理想的です。
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また、器具を隠して光をキレイに拡散するためには、建築側の寸法がとても大切になります。
どのように光を演出したいのかをイメージして、設計士に伝えましょう。
失敗しがちなパターン紹介
壁や天井の色が濃くて光が回らない
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コープ照明もコーニス照明も、間接的な光を室内に広げる照明です。
そのため、光沢のない素材で、明るい色に光をあてるのが基本になります。
写真のような間接照明は、これはこれで素敵なのですが、光のラインを見せる照明でコーニス照明とはいえません。
光がきれいに広がるように、明るいカラーの壁に光をあてましょう。
光がまだら(美しくない)
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コープ照明やコーニス照明には、ライン照明を照らしたい壁や天井の長さにあわせて何本か設置します。
ですが、器具と器具の間にすきまがあったり、光らないソケット部分があったりして、均一なきれいな光が広がらない場合があります。
陰影が出てしまわないように、ライン照明を少し重ねるように設置するなど工夫が必要になります。
光源が見えてしまう
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間接照明につかう器具は、直管の蛍光灯のようなイメージのシンプルな器具です。
デザインされた見せる器具ではないため、通常の生活で見えてしまわないように注意します。
器具は見せずに、美しく広がる光を見せましょう。
壁や天井の光沢がありすぎて光源が写ってしまう
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意外と失敗してしまうのが、光沢のある仕上げに隠したはずの光源が写ってしまうというものです。
コープ照明やコーニス照明で照らす天井や壁は、光沢のない素材で明るいカラーにするようにしましょう。
また、家具に予想外に写り込むことがありますので、あとから置く家具にも注意してください。
光源が見えてしまうとまぶしいですし、おしゃれな間接照明から離れてしまいます。
エアコンやスイッチ、換気口などを目立たせてしまう
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コープ照明やコーニス照明は、印象的なライティングです。
そのため広がった光の先に、エアコンやスイッチなどがあると、とても目立ってしまいます。
光らせる天井や壁は、照明器具だと思ってすっきりさせるようにしましょう。
部屋が暗くなってしまう
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雰囲気を演出したい部屋や、そこまで光が必要のない部屋でない限り、コープ照明やコーニス照明だけでは暗くなってしまうことが多いので注意しましょう。
写真のようなバスルームや寝室なら、全体の照明はそこまで明るくなくてもよいですが、リビングダイニングなどではダウンライトやシャンデリア、ペンダントライトなどをプラスして、暗くならないようにします。
また、ベッドやソファの手元を照らすライトも置くと、照明環境とおしゃれさがアップします。
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コーニス照明、コーブ照明のおしゃれな使い方!コーディネート実例16選
コーニス照明、コーブ照明×リビング編
コープ照明とコーニス照明を組み合わせてナチュラルな光を拡散
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こちらは、コープ照明とコーニス照明を組み合わせて、優しい光に包まれたリビングをつくっています。
もしも、こちらのお部屋のように間接照明だけで明るさを確保したい場合は、照度計算をしてもらい、必要な照度が確保できるかどうかを確認しすると安心です。
こだわりのアクセントウォールを照らす
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コーニス照明で特に人気なのは、リビングの壁の一部に凹凸のある印象的な壁をつくりその壁を照らす方法です。
視線がその壁に集まりやすくなるので、見せたいスタイルを演出しやすくなります。
テレビを視聴しやすくする
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テレビ画面に照明器具が映ると画面が見にくくなります。
部屋の明かりを減らすと、今度は目によくない環境になってしまいます。
そのためコーニス照明で、テレビのうしろの壁を照らす方法がおすすめです。光源が目に入らず、テレビと周辺の明るさの差が減り、目に優しくなります。
テレビボードの上下などに間接照明を入れる手法もよくとられます。
テレビボードの裏側にライン照明を設置して壁を照らす方法は、比較的気軽に設置できることからDIYで取り付ける方も多い方法です。
奥の壁を照らして広がりを演出
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お部屋に入ったときに、一番奥の壁がコーニス照明で照らされているととても奥に広く感じられます。
写真のように照らされた壁にアートなどがあると、視線がさらに集まり上質な空間をつくることができるでしょう。
コーニス照明、コーブ照明×寝室編
ベッドに横になったときにまぶしくない計画に
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寝室の照明は、入眠しやすい環境をつくることを意識しましょう。
眠る前の寝室は明るさをおさえて、まぶしさを感じないことが重要です。
写真はヘッドボード側の天井をカーブにあわせて優しく照らして、手元が暗くならないようにテーブルランプを設置しています。テーブルランプも光源が見えにくいタイプで、落ち着いた寝室を演出しています。
また、ベッドの足元側にもコープ照明があり、ナチュラルな木天井を照らすことでくつろぎの空間をつくっています。
シンプルな空間を照明で演出
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ミニマムな空間のポイントに、コーニス照明を取り入れる方法もおすすめです。
インテリアの雰囲気を損なうことなく、冷たくなりすぎず立体的に演出することができます。
ドラマチックな演出も
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こちらは壁面の石材のテクスチャーが、コーニス照明でドラマチックに浮かび上がったおしゃれな寝室です。
洞窟の中で眠りにつく気分が味わえそうですね。
ここでも、光沢のある大理石などよりもざらッとした石材の方が光源の映り込みを防げます。
寝室を折り上げ天井にしてラグジュアリーな雰囲気に
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寝室の天井を折り上げ天井にすると、一気にラグジュアリーなイメージに。
インテリアもトータルにコーディネートして、おしゃれな寝室を目指してください。
コーニス照明、コーブ照明×和室編
床の間を光で演出
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床の間をコーニス照明で演出するのは和室の定番です。
降り注ぐ光が上品な空間をつくり、床の間の飾りが引き立ちます。
また、照明が隠しやすく導入しやすいのもポイントです。
天井を低くして雰囲気アップ
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リビングなどと違い、和室は床座ということもあり天井は高いよりも低い方が落ち着きます。
そのため、開放的な場所にある和室なら、和室部分のみ天井を下げて照明を組み込みコープ照明とすると、高い天井の洋室とのバランスがとることができ照明による演出も楽しめます。
収納の上部を照らす
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キッチンの吊戸棚や玄関の収納などでもよく使われる手法ですが、収納の上部に照明器具を設置して天井を照らす方法もおすすめです。
この照明は、収納が天井まである時よりも奥行きを感じることができます。
また、収納上部は奥行きがあるので、器具が見えないように設置するのも容易です。
下がり天井でシックに演出する方法も
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和室の天井を下げるときに、下がり天井にしてコープ照明にすると、空間に変化が生まれてます。
写真のように濃い色の天井にすると、シックで落ち着きのある和室にすることができます。
コーニス照明、コーブ照明×驚きの施工実例編
カーテンの表情を際立たせる
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こちらはわりとよく採用される方法にはなりますが、カーテンに光が降り注ぐように照明を設置した例です。
写真のように部屋全体に設置する以外に、カーテンボックスに設置することもあります。
カーテンのひだの表情が強調されてラグジュアリーな印象になります。
天井が高い吹き抜けを印象的に
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吹き抜けなどの高い天井の天井付近が暗いと印象があまりよくないので、優しく天井を照らすコープ照明がおすすめです。
照明器具を設置すると影ができたり、灯数が必要になったりするような大きな空間も、自然に照らすことができます。
ホテルのような非日常感を演出
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コーニス照明もコープ照明も、長い距離を照らすことを得意とする照明手法なので、玄関から廊下などにも最適です。
ホテルの廊下やロビーのような、非日常空間をつくることができます。
エントランスなどのエクステリアにも
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室内だけでなく、エントランスにも取り入れると夜間の家の印象がぐっとおしゃれに変化します。
こちらの写真はコープ照明になっていますが、玄関まで誘導するような壁面を照らす照明もステキです。
まとめ
コープ照明とコーニス照明が、どんなものか、どんな効果があるのかイメージしていただけましたか?
デザインの良い照明器具を選ぶのもインテリアコーディネートにはかかせませんが、上質な間接照明で光のコーディネートをプラスできると空間全体の質がアップしますので、ぜひ新築やリフォーム時にはご検討ください。
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