【プロが教える】ローメンテナンスでもおしゃれなガーデンを実現する方法!最小限の手入れでもここまでできる
素敵なガーデンには憧れるけれど、美しく整っている庭を保つには、たくさんの作業があります。芝刈り、生垣の剪定、雑草とり、花がらつみ、病害虫の駆除、施肥、落ち葉などの清掃。お庭での時間は楽しい一方、これらの手入れの作業が重荷と思う場合もあるでしょう。
おしゃれなガーデンはほしいけれど、管理は減らしたい! そんなローメンテナンスな庭にするには、いくつかのコツがあります。今回は管理は少ないけれどおしゃれな庭に見せるテクニックを、素敵な実例と共にお伝えします。
目次
ローメンテナンスでも大丈夫!おしゃれなガーデンを実現する方法
ローメンテナンスのガーデニングをおしゃれに楽しむポイント
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ローメンテナンスでおしゃれな庭にするには、この2つのポイントをおさえましょう。①植物以外の庭の構成をおしゃれにする、②厳選された少ない植栽にする。植物以外の庭の構成には、例えばウォール、ウッドフェンス、花壇の立ち上がり、テラス、ウッドデッキ、園路、ガーデンオーナメントなどの要素があります。
フェンスやテラスは一回施工してしまえば、植物に比べればずっと少ない管理で維持することができます。面積が比較的多いウォールやウッドフェンスは、お庭の背景として常に見えるもの。むきだしのブロック塀よりはモルタルを塗り込んだ白いウォールのほうが、ネットフェンスよりはウッドフェンスが断然おしゃれです。
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お庭の植栽を美しく保つには、定期的な管理が必要。水やり、芝刈り、剪定、雑草とり、花がらつみや枯枝・枯葉掃除などが庭園管理作業の代表。これらの作業の要因を減らせば、植栽の管理がかなり楽になります。つまり、花、乾燥に弱い植物、成長の早い植物、枯葉を大量に出す植物を減らすのが基本。
ローメンテナンスでもできる!ケース別おしゃれガーデングの作り方
ローメンテナンスでもできる寄植え
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カラーリーフプランツがメインの寄せ植えなら、鮮やかな色合いが楽しめて花がらつみの手間は大分省けます。多肉植物を使った寄せ植えなら、さらに水やりの手間も減らせます。鉢の中に植物以外の自然石やオーナメントを加えれば、管理する植物のスペースを減らせるうえおしゃれなアレンジに仕上げることもできます。
ローメンテナンスでもできるイングリッシュガーデン
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イングリッシュガーデンの植物以外の要素に注目しましょう。レンガの壁や砂利の小道、木製のフェンス、トレリスやオベリスクまたはアーチ、石積みの花壇などなど。これらの要素で庭を構成し、おしゃれなイングリッシュガーデンの背景をつくるのです。そのうえで管理できる範囲の植物をプラスしましょう。
乾燥に強めでコンパクトなコニファーならジュニペラス・ブルーヘブンやスエシカなど。常緑で花も楽しめる低木ならセイヨウシャクナゲ、ラベンダーなど、そのほかホスタ、アルケミラモリス、エキナセア、アリウムなど比較的管理が楽な宿根草や球根類類をチョイス。
ローメンテナンスでもできる広い庭ガーデニング
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広い庭では、必要な範囲でなるべく多めの面積をテラスや園路にすることで植栽を減らすことができます。防草シートのうえ砂利敷きなら雑草をおさえながら広い範囲に砂利面を作れます。植栽スペースにグラウンドカバープランツを取り入れれば、広い範囲を緑化できるうえ雑草を効果的に抑制します。
ローメンテナンスでおしゃれなガーデングを楽しむ方法
グラウンドカバープランツでローメンテナンス×おしゃれなお庭に
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ローメンテナンスと緑あふれる潤いのある庭を両立させるには、グラウンドカバープランツを上手に使うのが得策。地面を美しい常緑の葉で覆って雑草が生える隙間を減らしましょう。グラウンドカバープランツは地面を這うように広がるものが多く、管理といえば植栽エリアから飛び出した部分のみをカットする程度です。
ドライガーデンでローメンテナンス×おしゃれなお庭に
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乾燥した地域のランドスケープを再現したドライガーデンはスタイリッシュ。水やりが少なくても育つ多肉植物やサボテンを多く使うドライガーデンなら、おしゃれな庭とローメンテナンスが同時に実現できます。多肉植物はあえて隙間をあけて植栽し、地面には自然石や砂利をあしらいドライな風景を演出しましょう。
さらに詳しく!ローメンテナンスガーデニングのポイントをパーツごとに解説
どんな植物を選ぶべき?
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花のような鮮やかさがあり花がらつみなどの手間が少ないのはカラーリーフプランツです。常緑ならハツユキカズラ、ヒューケラ、シロタエギクなど。地面を緑で覆い雑草を減らすことができて芝刈りをしなくてよいのはグラウンドカバープランツ。常緑ならフッキソウ、ヘデラ・ヘリックス、アジュガなどがあります。
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乾燥や暑さに強くドライガーデン向きなのは、多肉植物類。たとえばアロエ、セダム、アカベなど、関東以北ならベンケイソウ、耐寒性のあるセダムなど。
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剪定の手間が少ない、枯葉を大量に出さないのは共に成長が遅い小型の常緑樹です。ソヨゴ、ハイノキ、小型のコニファー、オタフクナンテンなど。それに加えて花が咲くものならシャクナゲ、アセビなど。
どんなマテリアル・雑貨を取り入れるべき?
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タイル、レンガ、石材など自然な風合いのあるマテリアルを使って、より質の高いテラスやアプローチ通路にしましょう。仕上げされた床とウォールやフェンスの間の空間を植栽エリアとすれば、庭がすっきり整理されてみえるうえ管理する範囲がはっきりします。
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やや広めの植栽エリアの場合は、オーナメントやアートなどで目を引くポイントをつくりつつ植栽を減らしましょう。地面に砂利や自然石、流木などをアレンジするテクニックなら最小限の植栽で自然な風景を演出することができます。
こんなケースに気をつけろ!
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成長力の強い植物はある程度放っておいても大丈夫、ローメンテナンスと思って植えると、繁茂しすぎて後々大変なことに。植える前に、成長の早さを調べましょう。特に竹やトクサなど地下茎をのばしてどんどん増えたり、ノアサガオ、ノウゼンカズラのようにあらゆるものを飲み込んでしまうつる性植物は要注意です。
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植物なら少し見ない間に病気が害虫が広がって被害が大きくなることも。組積造のレンガや石がはずれそうになっているのを放っておくと、悪天候などがきっかけで崩れて思わぬトラブルを引き起こすことも。どんなにローメンテナンスな庭も、定期チェックは忘れずに。お庭は必要に応じて手入れをしましょう。
プロがおすすめするローメンテナンスのお庭に植えたい植物3選
日本原産、グラウンドカバーの定番フッキソウ
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常緑でやや厚みのあるしっかりした葉をひろげ、ほどよい高さで地面をカバーしてくれるフッキソウ。和風のイメージがあるかも知れませんが、洋風にもよく似合います。地植えの場合は水やり不要。剪定の頻度も少ないほうです。病害虫の発生が極めて少ない優れたグラウンドカバープランツです。
花も葉も観賞できるアセビ
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常緑低木のアセビは、半日陰の日本庭園にも植えられることの多い植物。成長はゆっくりで、剪定はほとんど不要。花や葉が美しい品種もあり、洋風の庭にもぜひ取り入れてみたい樹木です。赤みがかった新緑と斑入りの葉が楽しめるフレーミングシルバー、ピンクの鈴なりの花が咲くクリスマスチアなどがあります。
成長が遅い常緑の小高木といったらソヨゴ
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成長が遅いローメンテナンスのシンボルツリーの手番はソヨゴ。常緑広葉樹で成長高さは10メートルまで。雌雄異株で、写真のように赤い実がなるのは雌の木です。葉ばりがでず、スモールスペースにも植えやすい樹木です。逆にボリュームを出したいときは株立ちを指定しましょう。
プロが教える!ローメンテナンスのおしゃれなガーデン実例12選
ローメンテナンス×花壇ガーデニング実例 4選
砂利を上手に使えば、花は少なくても見ごたえのある花壇になる
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抜いても抜いても生えてくる雑草の悩みは世界共通。もう雑草は嫌!という場合は、花壇全体に防草シートを設置、数か所穴をあけて成長の遅いコニファー、または大型の多肉植物などを植えましょう。その他のエリアには砂利や小石を敷きつめてすっきりさせましょう。
砂利+寄せ鉢で高さに変化のある植栽コーナーが完成する
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前の実例の応用版として、砂利エリアの中に寄せ鉢しましょう。高さの違う大中小の鉢をバランスよく配置し、中には多肉植物やサボテンを植えると水やりの管理も少なくてすみます。
多肉植物でも組み合わせ次第で柔らかい雰囲気がだせる
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多肉植物を多く使えば、水やりの管理を減らすことができます。あまり硬い雰囲気がお好みでない場合は、ふわりと柔らかい雰囲気の多肉の植物もありますよ。シルバーリーフが美しいセネシオ・マンドラリスカエ、印象的な花を咲かせるユーフォルビア・ウルフェニーの他に、ベンケイソウやマンネングサもあります。
カラーリーフプランツを組み合わせた花壇なら花が少なくてもカラフル
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カラーリーフプランツを組み合わせれば、花の少ないカラフルな花壇も可能。写真の花壇で花がらつみが必要なのはベゴニアのみ。他はムラサキゴテン、コリウスといった鮮やかな色の葉が花壇を引き立てています。ベゴニアをオタフクナンテン、コリウスをアセビ・フレーミングシルバーに変えれば一年中見れる花壇に。
ローメンテナンス×お庭ガーデニング実例 4選
テラスをくりぬいたような形で緑地を設けると、より少ない植栽で緑豊かに見える
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広い面積のある庭なら芝生+植え込みにしがちですが、思い切って芝生はなくし、全面テラスでところどころくりぬいたような形で緑地を設けてみてください。それぞれの緑地にソヨゴのような成長の遅い樹木を一つ、足元にフッキソウのようなグラウンドカバープランツを植えると緑豊かに見えるうえ管理が楽です。
植栽部分を限定すればするほど管理が楽になる
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緑地が少なけれは少ないほど庭の管理は楽になります。例えば庭をウォールで囲まれたテラスとし、ウォールぞいに幅のせまい立ち上がり花壇を設ければ目の高さで緑が楽しめます。
ドライクリークにすれば自然な風景を演出でき植栽も減らせる
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広い緑地を保ちつつ植栽を減らすには、地面に植栽以外の見せ場を設ければ良いのです。例えば欧米で人気の水のない小川、ドライクリークなら小川が流れているような雰囲気をだしつつ庭の大部分を砂利と自然石の組み合わせにできます。
乾燥に強い・成長が遅い植物の組み合わせならボリューム感のある植栽になる
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写真では砂利と自然石の小道の周りにたくさんの種類の草類が茂っていますが、乾燥に強く成長の遅い植物を組み合わせていれば管理は比較的楽です。写真のように乾いたプレーリーガーデンを目指すなら、アガベ、ツリージャーマンダー、カレックス、ベンケイソウやセダムなどをチョイスしましょう。
ローメンテナンス×玄関ガーデニング実例 4選
コリウスの寄せ植えなら花のような美しさが楽しめる
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玄関ポーチに色鮮やかな寄せ植えを置きたい、でも花がらつみの手間は避けたい。それなら様々な色合いのコリウスを寄せ植えしましょう。春から秋まで水やりのみで楽しめます。
多肉植物の寄せ植えなら、ほぼ放置でおしゃれが実現できる
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玄関ポーチは日当たりが強くて、寄せ植えがすぐ乾いてしまう。それなら多肉植物の寄せ植えにしましょう。雨が当たる場所なら水やり不要です。低いボウル鉢にカラフルなセダムをぎゅっとつめるとおしゃれですよ。
コンクリートにアガベを合わせれば、インパクトがありスタイリッシュな仕上がりになる
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都市型住宅なら、玄関回りは駐車場に大きくスペースを取られているケースがあります。土はほんの少しだったり、コンクリートの近くで乾燥しがちだったり。そんな場合は多肉植物メインの植栽がおすすめです。コンクリートや石の硬質なテクスチャーに負けないインパクトのあるアガベならスタイリッシュです。
フェスツカ・グラウカなら玄関まわりを一年中優しい色合いの常緑で彩れる
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一見ハードルの高そうなオーナメンタルグラスの中でも、フェスツカ・グラウカは乾燥に強く常緑。針のようなシルバーリーフが美しく、通路沿いに列植したり花壇の縁に使ったり玄関まわりで活躍します。
まとめ
ローメンテナンスは世界中のガーデナーの共通の願い。お庭の中で管理の手間が多いのは何といっても植物です。植物の数を減らして、フェンスやテラス、園路の面積を増やし上質な仕上げ材を使えばローメンテナンスでおしゃれな庭は半分完成したようなもの。
植物は花の多さにはこだわらずに葉が美しいもの、乾燥に強いもの、成長が遅いものを厳選しましょう。植栽スペースの中に砂利や自然石をアレンジして自然の風景を演出するとさらに素敵に仕上がりますよ。自分ならではのおしゃれなローメンテナンスガーデン、ぜひ実現してくださいね。