【プロが指南】庭におしゃれなガゼボを立てよう!素敵な事例もたっぷり紹介
庭で過ごす時間が大好きだけれど、暑い時期はお庭にでれないとお悩みの方!デザイン性の高いガーデンにこだわりのある方!お庭にガゼボを取り入れてみませんか!ヨーロッパの庭園で見ることのあるガゼボは、庭での時間が快適になるうえに、お庭をより印象的にしてくれる効果があります。
暑い時期でも、日陰で風が抜ける外部空間は気持ちの良いものです。でも日本の一般的な庭で、ガゼボは実現可能でしょうか。今回は日本の庭でガゼボを取り入れる方法について解説します。我が家の庭におしゃれなガゼボを取り入れて、涼しい日陰で風を感じて至上の贅沢を味わってみませんか!
目次
来客が驚く!おしゃれなガゼボを実現する方法を教えます。
そもそもガゼボとは?
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欧米の公園や庭園などで主に小休憩するのが目的で建造される構造物がガゼボです。日本庭園では同じような目的の構造物を東屋と呼びます。つまりガゼボは東屋の西洋版。大庭園での散策の途中では、景色を眺めたりしながら一休みできる場所が必要。そこで眺望の良い場所にガゼボが作られるようになったのです。
現代の一般家庭の庭でも、ガゼボを取り入れる人は多くいます。ガゼボは床と柱の上に屋根がのった形をしています。円形や正方形、多角形の平面を持ち、装飾的な屋根がついているものも多くみられます。ガゼボは庭園の中で、ぱっと目につきやすい要素。景観上のアクセントとしても機能します。
ちなみに同様に庭園で休憩できる場所でも、植物を這わせるように骨組みだけの屋根がついているものはパーゴラとも呼ばれます。
ガゼボのデザインについて考える
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ガゼボの構造材は木製や金属製が一般的。木造なら既製品の選択肢が広く、オリジナルデザインで制作することも可能。金属製で制作するのももちろん可能ですがコストが高くなるため、鉄製やアルミ製の既製品を選ぶのが現実的です。
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好きなデザインで制作するなら、ガゼボの各要素に注目しましょう。ガゼボには床、柱や手すり、屋根などの要素があります。コンクリートのうえタイル仕上げなら湿気がなく平坦で使いやすい床になります。独立基礎の上に柱を建て厚い砕石層を設けるなら、ウッドデッキ、敷石やレンガ敷きの床でもOK。
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柱の間は全方向開口部にしても良いですし、写真のように出入口以外の柱の間に手すりや下壁と共にベンチを設置すればより快適で安全です。柱の間に格子を組み込んで壁や窓があるように演出すれば、ガゼボの外観を様々な表情にデザインすることもできます。
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屋根は野外用のファブリックなら軽いイメージに。アスファルトシングルの屋根は軽いうえ一見瓦のような屋根に見えます。金属版の屋根ならコストはかかるもののしっかりした外観になり、耐久性も高くなります。屋根を2重にしたり、頂上に風見鶏などのオーナメントを取り付けたりしてもおしゃれです。
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スモールガーデンにガゼボを取り入れるなら全体のバランスも考えたいところです。あまり装飾的で大きなガゼボを設置すると、敷地が狭く見えてしまうことも。大きなガゼボでもシンプルな形状なら悪目立ちすることがありません。また植栽ごしにガゼボが見えるように配置すると、庭に奥行き感が生まれます。
ガゼボと相性の良い植物について考える
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ガゼボは庭の植栽と共に見せると魅力が倍増します。出入口の両脇にに花やコニファーの鉢を置いたり、手前にボーダー花壇やキッチンガーデンを設けたりしましょう。住宅建物とガゼボの間にも株立ちの高木、アジサイなどのボリューム感のある低木を配置して中景をつくると奥行きを持った素敵な風景になります。
ガゼボの設置場所について考える
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日本の住宅地の一般的なサイズの庭でガゼボとなると、どんな立地が良いでしょうか。ガゼボの使用目的によって、設置場所を検討しましょう。
例えば、庭で快適に過ごす時間を重視するなら、母屋からアクセスしやい場所やガゼボ内からお気に入りの風景が見える箇所に設置しましょう。一方、ガゼボを敷地全体の中のアクセントにしたいなら、庭の隅で表通りや建物内からそれとなく見える場所に設置しましょう。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。
建築確認申請は必要?
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床面積が10㎡以内の建築物は、建築確認申請が除外される場合があります。ただし、自治体の都市計画で規制のある地域に建てるなら申請が必要。また敷地全体の中で建てられる面積がオーバーする場合、建てられる棟数が決まっている場合などもあります。ガゼボの計画前には、自治体への確認が必要です。
必要な広さは?価格は?!
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ガゼボの広さは、使用用途によって変わってきます。一人で庭を眺めながらお茶するなら、屋根がついたベンチのような大きさのガゼボでもOK。直径は1.5×1.5メートル以下でも可能です。一方、テーブルを置いて家族で食事をしながらくつろぐなら、ある程度の面積が必要。3×3メートルは欲しいところです。
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ガゼボの価格は、既製品でもかなり幅があります。金属製でテントの屋根がついている3×3メートルのガゼボなら3万円台から。シンプルデザインの金属製のガゼボ4×3メートル(写真)が24万円から。設計施工を専門家に頼んでデザインに凝ったガゼボを建てるなら、既製品より高くつくことがほとんどです。
ガゼボは台風が来ても大丈夫?
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壁がなく柱と屋根だけのガゼボは屋根下からの風圧を受けやすい構造。台風など強風の際には注意が必要です。吹き飛ばされないように、柱は太めを選びコンクリート基礎にしっかり固定しましょう。ファブリック製の簡易的な屋根がついているなら台風の前にファブリックを取り除いておくと安心です。
ガゼボは日除けになるか?日除けにする場合に試みたいこと
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ガゼボには屋根があるので日除けの効果は高いです。さらに側面からの日差しを遮りたい場合は、野外用のカーテンをつける、柱の間や屋根の下に木製の格子を設置するなどの方法があります。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
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大木の下にはガゼボを設置しないようにしましょう。屋根に枯葉がつもると清掃が大変です。屋根に積もった枯葉を放置すると苔が生えたり、水漏れしたりします。またガゼボの屋根の勾配は大きいほど、ゴミがつもりにくくなります。
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ガゼボの床は、地面より高めに設定しましょう。ガゼボ内に雨水がたまり湿気がこもると、構造物の耐久性が低下します。ガゼボの屋根から落ちる雨水が地面に跳ね上がってガゼボ下部が汚くなってしまうこともあります。ガゼボの周囲には砂利やバークをまく、グラウンドカバープランツを植えるなどして対策しましょう。
プロが教える!ガゼボを取り入れたおしゃれなガーデン実例8選
世界の様々な魅力的なガゼボ、斬新なガゼボをご覧ください。
正方形のガゼボならコスト低めなうえ室内のように使える
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平面が四角形のガゼボは最もコストのかからない形といえます。切妻や寄棟など単純な形の屋根なら施工が容易なうえ水漏れなどのトラブルも少なめです。四角形が平面のガゼボをおしゃれに仕上げるには、柱間の空間に木格子などで壁や窓のような表情を与えたり、野外用カーテンを取り付けるなどの方法があります。
多角形のガゼボを庭に溶け込むように配置すれば、シンボリックに見える
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平面が六角形や八角形のガゼボは庭の中でシンボリックに見えやすく、アクセントとしてガゼボを取り入れたい人におすすめです。カゼボは庭のコーナーに設置し、小道や花壇、生垣、樹木などを配置しガゼボが風景の中に溶け込んで見えるようにアレンジしましょう。
デッキの鼻先にガゼボをつければ、ウッドデッキの機能性が上がる
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ウッドデッキの先端にガゼボをつければ、日差しの強いときにさっと移動することができ便利です。室内と同じ床レベルに設置されたウッドデッキなら、キッチンからトレーをもってガゼボに移動するのも簡単。ウッドデッキでのアウトドアリビングがさらに楽しくなること間違いなしです。
キッチンガーデンにガゼボを取り入れれば、休憩と収納が両立する
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キッチンガーデンとガゼボは好相性。ガゼボは雑然になりがちな菜園を、おしゃれなキッチンガーデンにするのに大いに役立ちます。木の小屋のようなデザインのガゼボの周りには花鉢やウッドベンチなど様々なデコレーションをしてキッチンガーデンを盛り上げることができますよ。
屋根付きベンチならスモールスペースでも実現でき、ガゼボ風に見える
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お庭にガゼボ的なアクセントは欲しいけれど、建てられる面積はない。それなら、屋根付きのベンチはいかがでしょう。デザインにこだわった屋根が高い位置に見えれば、目をひくコーナーができますよ。
藤のガゼボならお庭のアクセントにぴったり
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ヤナギの枝や藤のつる、竹製のガゼボなら一般のガゼボよりとは一味違う素朴な表情です。お庭に仮設的、装飾的な要素が欲しい場合、自作してみたい場合にいかがでしょう。
透明のドーム型なら、全方向の景色が堪能できる
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モダンなガゼボが欲しいなら、スライディングドアのついたポリカーボネート板のイグルーがあります。全方向透明なら、景色を思う存分堪能することができます。ドアを開けて風を通したり、天井から布を吊るして日除けにしたり、工夫次第で様々に使えます。
自由な解釈で床・壁・屋根をデザインすれば、モダンな演出もできる
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庭で休憩できる心地よい場所であるなら、キューブ形の箱型ガゼボでも良いのです。写真のように2方向の壁に丸い開口部をつけて、ガゼボ内部と庭がつながるようにデザインしても。内部から見たときに、丸窓で切り取られた庭の風景が素敵に目に映ることでしょう。
まとめ
ガゼボは雨の日も日差しが強い日も、庭での時間を快適にしてくれます。そしてガゼボはお庭の中で一段と目をひく場所になります。設置場所を考える際、敷地や庭全体とのバランスもご検討ください。スモールガーデンなら、小さめサイズまたはシンプルデザインにするとバランスよくまとまります。
床、柱や手すり、下壁、屋根など一般の建築物同様にデザインにこだわるポイントがたくさんあるガゼボ。ガゼボの周りには植栽や小道などで変化をつけると奥行き感のある風景になります。ぜひこだわりのつまったガゼボをとりいれて、自分ならではのおしゃれなガーデンを実現してくださいね!