【プロが教える】シマトネリコを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!モダンや洋風の住宅に合うシンボルツリーをお探しの方に
我が家の庭をおしゃれに見せてくれるシンボルツリーを探している方、形のきれいな株立ち樹形で、常緑で半日陰でも育ち、明るい印象の樹木を探している方!植栽直後から見栄えのする樹木がご希望の方!庭木のロングセラーとも言えるシマトネリコは、様々な要望に応えてくれる優秀な樹木です。
シマトネリコは幅広く人気のある樹木ですが、植える前に少しばかり知識があるのとないのでは結果が違ってきます。長い間楽しめる庭、おしゃれな庭にするためには一工夫も必要です。今回はシマトネリコの魅力と共に、シマトネリコを植栽して庭をおしゃれに仕上げる方法について解説します。
目次
シマトネリコを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
シマトネリコの特徴とガーデニングのポイント
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シマトネリコは半常緑高木です。一年中葉を茂らせる常緑の樹木はややぼってりした重たい印象になりがちなのですが、シマトネリコは軽快でさわやかな印象です。羽状複葉の美しい艶のある明るい緑色の葉が特徴です。シマトネリコは単幹や株立ち樹形の様々なサイズの苗が入手可能です。
生産・流通の多いシマトネリコは整った樹形の苗が多く、造園会社に頼んで持ってきたもらった苗木も失敗が少ない樹木です。そして植栽直後から見栄えがするため庭木として大変人気があります。
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花、実と季節によって見どころがあるのもシマトネリコの魅力です。シマトネリコは5~6月ごろに淡い色の細かい花が集まって咲き、枝先がふわっと白く染まります。花の後には羽根のある実をたくさんつけます。
常緑なので紅葉が楽しめるほどではありませんが、寒さで葉が赤みがかることもあります。植栽した年の冬は落葉することもあるため、シマトネリコは半常緑となります。
地植えでも鉢植えでも!シマトネリコでおしゃれなガーデンを実現する方法
シマトネリコ×地植えの場合
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高木のシマトネリコは枝葉を広げて立派な樹形に育ち豊かな緑陰をつくるため、シンボルツリーとして植栽されることの多い木です。日本では自然な雰囲気の株立ち樹形に人気がありますが、単幹もあります。株立ち樹形はナチュラルなイメージに仕上げたい場合、単幹は樹幹の下をすっきりさせたい場合に選びましょう。
シマトネリコは洋風、モダンな住宅の庭によく似合います。株立ち樹形なら和風の庭でもなじみます。玄関アプローチぞいや主庭で緑のボリュームをだしたい場所に植えましょう。窓前に植えれば緑のカーテンとしても機能しますが、冬も葉が茂っているので室内が暗くなることも考慮に入れましょう。
シマトネリコ×鉢植えの場合
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シマトネリコは鉢植えにして育てることもできます。大木にしたくないなら鉢植えにして、数年に一回植え替えていく方法もあります。鉢植えなら土のないテラスやルーフガーデン、マンションのベランダでも育てることができます。色や形をそろえた鉢をつかって、様々な植物と組み合わせるのも楽しいものです。
また、シマトネリコの根の生育スペースが充分にとれる大きめの鉢やウッドプランターにうえて寄せ植えをして楽しむのもおすすめです。シマトネリコが上にむかって育つのに対し鉢から枝垂れるような下草を合わせれば、より緑を立体的に見せることができます。
シマトネリコと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
シマトネリコと相性が良い植物
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シマトネリコは様々な植物と組み合わせることができます。大きな庭ならシマトネリコに加えてさらに季節感を演出できるモミジなどの落葉樹を数本植え、ちょっとした林の雰囲気を演出しても良いでしょう。スペースが限られた都会の庭なら、シマトネリコをメインの庭木とし、低木や下草を合わせるのが得策です。
樹高2メートル以下のシマトネリコと寄せ植えするなら、ビオラ類やペチュニア類などの長い期間咲く一年草の花類を合わせても良いでしょう。樹高3メートル以上のシマトネリコは枝葉が横に張り大きな樹冠をつくりますので、アベリアやヤブランなどのシェードガーデン向きの低木やグラウンドカバープランツがおすすめです。
シマトネリコと相性が良い鉢
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シマトネリコは洋風、モダンなど様々なタイプの鉢によく似合います。お庭のイメージによって鉢を選びましょう。洋風ならテラコッタポット、白い釉薬のかかった陶器の鉢、パステルカラーに塗装されたウッドプランターなど。モダンなら白・黒・グレーの立方体やシリンダー型の鉢などがおすすめです。
大きく育った株立ちのシマトネリコの鉢植えは、強風のときに転倒することもあるので重量と安定感のある鉢を選びましょう。
シマトネリコは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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シマトネリコは強健な樹木で、初心者にもおすすめです。ただ寒さには弱いので、関東以南のお庭におすすめします。植え付けは春先が適期です。水はけと風通しのよい日向から半日陰の場所、また枝葉が広がるスペースがあり剪定作業がしやすい場所に植えましょう。根付いてからは降雨のみで育てることができます。
シマトネリコは成長が早く、放置すると管理できないほどの高木になるので定期的な剪定が必要です。強剪定したい場合は早春、花を観賞したい場合は花後すぐに。夏から秋にかけては枝先を切る程度の弱剪定としましょう。シマトネリコを自分で剪定する方法については、グリーンロケットさんがこちらに写真つきで詳しい解説をしていますのでご覧ください。
【ビフォアアフター有】実は簡単!シマトネリコを剪定して大きさを抑える方法!
プロが教える!シマトネリコを取り入れたおしゃれなガーデン実例10選
シマトネリコ×お庭編 3選
単幹のシマトネリコなら花壇とシンボルツリーが両方楽しめる
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株立ちの樹木はシンボルツリーとして人気がありますが、単幹は狭い庭や洋風の庭に特におすすめです。枝葉が人の背より少し上から茂る樹形のシマトネリコなら、枝の下の空間を有効に使えます。花壇の中なら、やや背の高い草花や低木を植えても美しくまとまります。
中庭にシマトネリコを一本だけ植えれば、すっきりモダンに見える
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建物に囲まれたコートヤードなら、一本だけお気に入りの樹木を植えてすっきりと見せたい場合もあるでしょう。株立ちのシマトネリコなら一年中ボリューム感のある緑を楽しめるので良い選択です。ある程度の目隠しにしたい場合は下枝が充実した苗を、中庭を広く使いたい場合は下枝の少ない樹形を選びましょう。
シマトネリコを庭の風景の手前に植えれば、奥行き感が生まれる
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通路や窓から見たときに手前になる緑地にシマトネリコを植えて、その向こう側の風景を垣間見せるように配置すると庭により遠近感がでます。幹ごしに風景が見えるように、シマトネリコの株立ちの下枝は少なめに剪定してください。
シマトネリコ×アプローチ編 4選
駐車スペース脇の小さな緑地で大きな緑のボリュームを出せる
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庭といったら道路沿いの駐車スペースだけという場合も多い、都市型住宅でもシマトネリコが役立ちます。1メートル四方の緑地なら樹高2メートルのシマトネリコを植栽するのに十分なスペースです。写真のように単幹のシマトネリコと少々の下草をポストと共にデザインすれば、ミニマルな庭の出来上がりです。
窓前に植栽すれば、良い雰囲気を出しつつ目隠しになる
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住宅と道路が近く、窓前に目隠しの樹木を植えたい場合もあるでしょう。シマトネリコはそれほど重い印象でなくても、しっかり目隠しできる程度に葉が茂ります。シマトネリコは剪定にも強いので、剪定で見え加減をコントロールすることもできますよ。
鉢植えなら土がないアプローチ周りでも緑化できる
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玄関前にまったく土がないなら、鉢植えのシマトネリコを飾りましょう。建物の際で少々日陰でも、シマトネリコなら元気に育ちます。写真の例では玄関階段のコンクリートのテクスチャーに合わせた鉢を採用し、モダンな雰囲気に仕上げています。
複数の株立ちのシマトネリコを植栽すれば、豊かな小道空間になる
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小道のような玄関前アプローチに憧れているなら、シマトネリコの株立ちを2本以上植えましょう。写真の例はセットバックが3メートルないような小さな緑地ですが、通路を建物に対して斜めに配置することで奥行き感のある小道空間の演出に成功しています。林や里山の雰囲気を大切に、季節ごとに楽しめる下草類や自然石や砂利などでまとめると素敵です。
シマトネリコ×ベランダ編 3選
シマトネリコが一鉢あれば、ベランダでシンボルツリーが育てられる
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鉢植えのシマトネリコなら、マンションのベランダでも気軽に取り入れることができます。テラコッタポットなら明るい洋風のイメージに。背の高い鉢に植えれば、より高い位置で緑を楽しむことができます。他の草花類を寄せあわせても素敵です。鉢の素材感や色合いをそろえて、空間に統一感をだしましょう。
大型プランターに高さを変えて植物を植えれば厚みのある緑になる
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ベランダにウッドデッキと大型プランターを設置すれば、より見栄えのする庭にすることができます。ダークな色調のデッキとプランターの組み合わせならシックな印象に。植物も花よりは緑主体でシックに仕上げましょう。
プランターの後方にはシマトネリコを、手前にはアベリアやローズマリーなどの低木類、枝垂れるヘデラやツルニチニチソウを植えれば厚みのある緑の空間になります。
シマトネリコをライトアップすれば、夜も良い雰囲気の庭になる
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ベランダガーデニングをもっと充実させる方法として、照明器具によるライトアップがあります。例えばシマトネリコの植栽された鉢の中に、野外用スパイク式のスポットライトを仕込んでみましょう。艶のある葉に光が反射して、他の樹種に比べてよりきらめきが楽しめます。これなら夜も観賞価値のある庭になりますね。
まとめ
常緑で自然な樹形が美しいシマトネリコは、モダンや洋風の住宅によく似合うため人気があります。シンボルツリーとしてもふさわしい風格のある樹木です。初夏の白い花やその後の実などの見どころもあります。シマトネリコは株立ちと単幹の樹形がありますので、お庭のスペースや用途によって選びましょう。
お庭にさらに季節の変化を与えたいなら、シマトネリコに他の樹種や草花を合わせて充実した植栽にしましょう。春や秋に咲く花やカラーリーフプランツ、秋に紅葉する低木などを組み合わせるとより見どころのある庭になります。シマトネリコの特徴をおさえ、庭づくりに役立ててくださいねは