【プロが教える】芝桜を使ったおしゃれなお庭を実現する方法!常緑のマットやきれいなピンクのカーペットでお庭を彩る
花がきれいな常緑のグラウンドカバーで、日当たりがよく乾燥しがちな場所に合う植物ならシバザクラがあります。他の植物が嫌うような場所でも育つシバザクラの特徴を生かせば、新鮮なデザインでおしゃれなお庭が実現できますよ。常緑のマットやきれいなピンクのカーペットでお庭を彩ってみませんか。
今回はシバザクラを取り入れておしゃれなガーデンを実現する方法を解説します。記事の最後には外国の素敵なシバザクラの利用方法もご紹介しますので、ぜひご覧のうえ今後のガーデニングに役立ててくださいね。
芝桜を取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
芝桜とガーデニングデザインのポイント
https://www.pinterest.jp/pin/101823641564053745/
シバザクラは常緑の多年草です。サクラのような形の小花を4~5月に一斉に咲かせ、まるで花のカーペットのような光景をつくります。花の色は白や様々な色合いのピンクがあります。短く硬い針状の葉をもち、茎は地面を這うように伸びます。シバザクラの草丈は10~20cmです。
シバザクラは典型的なグラウンドカバープランツで、地面を花と緑で美しくカバーするのにぴったりです。名前に「芝」とついていますが、踏圧には強くありません。花壇の縁取りや石の隙間、擁壁の上、斜面などに適しています。シバザクラの美しい花の色合いや地面を覆う性質を庭で生かしましょう。
芝桜の特性をおさえよう!取り入れ方別おしゃれなガーデニングのポイント
花壇の縁取りとして使えば、一年中花と緑が絶えない花壇になる
https://www.pinterest.jp/pin/489766528226725707/
シバザクラを花壇や植栽エリアの縁取りに使えば、一年中花と緑を楽しむことができます。シバザクラの開花時は鮮やかな色合いの縁取りが目をひき、花後も常緑の葉で花壇を縁取ってくれます。シバザクラの小花は、華やかな球根の花の良い引き立て役にもなってくれ、まさに一石二鳥です。
芝生の代わりに植えれば、きれいな色のカーペットとして楽しめる
https://www.pinterest.jp/pin/398568635784959177/
日当たりは良いけれど乾燥しがちで芝生がうまく育たない一画があったら、シバザクラに変えてみましょう。乾燥に強いシバザクラなら地面をカバーしながら緑のマットに育ってくれます。一年に一回ピンクにそまる花のマットを楽しむこともできます。
斜面に植えれば土の流失を抑えて、立体的な植栽が楽しめる
https://www.pinterest.jp/pin/826129125415205731/
斜面のある庭、擁壁の上など排水が良すぎて、他の植物ならあっという間に枯れてしまうような場所にシバザクラが適しています。シバザクラを植えれば土の流出を抑えて地面を常緑の葉でカバーします。ところどころ自然石や他の多年草を組み合わせれば立体的で変化のある面白い植栽コーナーになります。
芝桜と合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
芝桜と合わせて植栽したい相性が良い植物はこれだ!
https://www.pinterest.jp/pin/345932815143986173/
シバザクラは春の球根の花の引き立て役にぴったりです。チューリップやスイセン、ジャーマンアイリスなどの手前に植えれば、花の時期は鮮やかで、人目を引く花壇となります。
シンボルツリーの足元にグラウンドカバーとしてシバザクラを使用しても良いですね。その場合は木陰にならない樹木の南側に配置し、木陰になる部分にはホスタやフッキソウでカバーするのがおすすめです。
芝桜と合わせて使いたいマテリアルはこれだ!
https://www.pinterest.jp/pin/11610911525817659/
シバザクラと合わせて素敵に見せられるマテリアルの筆頭は石材です。石積みの花壇の縁にシバザクラを植えれば、こぼれ落ちるような枝と石の組み合わせが見事です。ロックガーデンや日本庭園の石組みの間にシバザクラを植えれば、隙間の土をカバーして石となじみ自然な風景をつくります。砂利面にシバザクラを植えれば花や緑のクッションとなり、砂利との色合いや質感のコントラストが美しく目を引きます。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。
芝桜のお庭のデメリットは?
https://www.pinterest.jp/pin/345932815143986178/
シバザクラのデメリットは、日本の多湿な環境に弱い点です。水はけの悪い場所に植えたシバザクラは元気には育ちません。植栽後に元気に育ち株が混みあった結果、中が蒸れて枯れこみ見栄えが悪くなることもあります。弱ったシバザクラをさらに放置すると、結局雑草だらけになってしまうことも。
シバザクラを元気に育てるためには、以下の最低限の管理は忘れずに行いましょう。大面積にシバザクラを植える場合はこの最低限の管理も結構な重労働となりますので、管理の手間がかけられるかを検討してから植栽面積を決めるのがおすすめです。
芝桜のお庭は手入れが大変?メンテナンスはどうする?
https://www.pinterest.jp/pin/61150507417346244/
シバザクラは病気や虫の害がほとんどないうえ乾燥に強く、育て方は比較的簡単です。日当たりと水はけの良い場所で最低限の管理を怠らなければ元気に育ちます。過湿には弱いので、最初から水はけが良い場所に植えのが重要ポイントです。
シバザクラは早春に緩効性肥料を与えると、花付きが良くなります。開花後に枯れた花がらを含む枝先を切り戻し剪定すると、梅雨時の蒸れをふせげるうえに新芽がでてより美しいグラウンドカバーになっていきます。地面がシバザクラでカバーされるまでの間に雑草が生えてきた場合は、こまめに取り除いてください。
シバザクラ専門店の「太平洋マテリアル株式会社」さまのサイトに詳しい管理方法が動画つきで紹介されていますので、ぜひご参考ください。
https://www.sibazakura.jp/user_data/how_to_grow-phlox
プロがおすすめする初心者にもおすすめの定番芝桜3選
鮮やかなピンクの大輪が魅力のシバザクラ‘マックダニエルズ・クッション’
https://www.pinterest.jp/pin/426505027214468974/
マックダニエルズ・クッションは暑さにも寒さにも強く、最も育てやすいシバザクラの一つです。鮮やかな濃いピンクの花は大輪で、開花時には見ごたえがあります。成長はやや遅いので、他の植物と寄せ植えすることもできます。しっかりとした常緑の葉がマット状に育ち、花後も緑を楽しむことができます。
様々な色合いの花と組み合わせやすい白花のシバザクラ‘モンブラン’
https://www.pinterest.jp/pin/345932815143986499/
シバザクラ‘モンブラン’は清楚な白い花色と、明るい黄緑色の葉が魅力です。多花性で開花時は地面に真っ白なマットをつくり、明るい雰囲気にしてくれます。成長も速く、地面をすぐにカバーしたい場合にもおすすめです。花壇の縁どりに用いればどんな色の花も引き立てるため、大変便利です。
涼し気な青系が魅力のシバザクラ‘オーキントン・ブルーアイ’
https://www.pinterest.jp/pin/505599495674285455/
青系の花が好きな方におすすめしたいのはシバザクラ‘オーキントン・ブルーアイ’。涼し気な淡いブルーの花が魅力です。ブルーがカラーテーマの花壇の縁取りなどに使えば効果的です。白のシバザクラと合わせて色のコントラストを楽しんでも良いですね。
プロが教える!芝桜を取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
芝桜×洋風のお庭 のガーデン実例 7選
玄関前の立ち上がり花壇に低木と合わせれば、ローメンテなうえ見栄えがする
https://www.pinterest.jp/pin/345932815143985869/
玄関前の緑地や立ち上がりのある花壇の中央に、四角や丸く刈り込んだ常緑の低木を植えておけば整った印象になります。余った地面はシバザクラでカバーすれば、花の時期にはピンクと緑のコントラストが鮮やかです。簡単ですぐに試せるアイディアです。
花壇の前方にシバザクラを植えれば、背後の花をひきたてる
https://www.pinterest.jp/pin/357614026672409806/
季節の花でいっぱいにしたい花壇の前方には、シバザクラを植えましょう。青みのあるピンクのシバザクラなら、黄色が鮮やかなユーフォルビア・ポリクロマとのコントラストがきいてしゃれています。
通路の両脇にシバザクラを配置すれば、小道空間の魅力が倍増する
https://www.pinterest.jp/pin/422281209375142/
玄関アプローチや主庭へ続く小道の両側にシバザクラを植えれば、鮮やかなピンクのカーペットの中を歩いている気分が味わえます。シバザクラが通路に飛び出すように育ち、硬いイメージになりがちな舗装の縁を隠して柔らかく見せてくれます。飛び石の隙間にシバザクラを植えても良いですね。
シバザクラを単独で植えれば、ドライガーデンのアクセントになる
https://www.pinterest.jp/pin/11047961579302442/
日当たりがよすぎて何を植えてもうまく育たないような場所なら、いっそドライガーデンにしてみましょう。自然石と砂利の組み合わせで地面をカバーし、ところどころシバザクラを単独で植えてみてください。丸いクッションのように盛り上がった面白いアクセントを作ってくれますよ。
花木シンボルツリー×シバザクラなら、花木をさらに引き立てる
https://www.pinterest.jp/pin/90635011243408633/
小型の桜やマグノリア、ハナミズキなどの花木シンボルツリーの足元を花の咲くグラウンドカバーで隠して華やかさをアップしたいなら、シバザクラを植えてみましょう。シバザクラと花木の花色が一致していれば、統一感のある印象的な風景が生まれます。
コンテナガーデンの縁にシバザクラを植えれば、小花と常緑で一年中活躍する
https://www.pinterest.jp/pin/11892386510733545/
コンテナガーデンでもシバザクラは良い働きをします。春は小花がメインの花をひきたて、常緑の枝が一年中土と鉢の縁をふわりとカバーします。
玄関への階段まわりの斜面の土の流失をとめて、花と緑いっぱいの前庭に
https://www.pinterest.jp/pin/962855595311414941/
玄関までの階段が長い敷地や大きな南の斜面があるなら、シバザクラの適地です。写真のようにシバザクラのみを群植して見事な色のカーペットにすれば家の出入りのたびにわくわくでき、近所の目をひく前庭空間となります。
芝桜×和風のお庭 のガーデン実例 3選
ツツジやサツキに合わせば、和風の庭がさらに華やかになる
https://www.pinterest.jp/pin/11047961579302442/
シバザクラは和風の庭でつかっても素敵です。白、ピンクといったシバザクラの花色は、サツキやツツジの花と相性がよく、日本庭園の春を美しく彩ってくれます。石組みの足元にあしらえば、石がシバザクラの常緑のマットになじんで自然な風景になります。
石垣から垂らせば、日本ののどかな田舎の風景によく似合う
https://www.pinterest.jp/pin/831266043737491556/
郊外や田舎でみかける和風の石垣にもシバザクラが似合います。石の間からこぼれ落ちるように配置すれば、石垣の硬さをやわらげることもできます。
シバザクラを一枝だけ小鉢に植えれば床の間に飾れる
https://www.pinterest.jp/pin/419608890290674417/
シバザクラを植えるような大きな庭がなくても、小さな草物盆栽用の鉢に植えて和デザインのベランダやテラス、または床の間に飾ってみましょう。一輪の花から大きな自然の風景を想像できるのは日本人ならでは感性です。
芝桜×独自のスタイルを突き進むお庭 のガーデン実例 2選
色合いを変えてシバザクラを流れるように群植すれば、名所になれる
https://www.pinterest.jp/pin/21744010691842792/
白、うすピンク、濃いピンク、青みがかったピンク、シバザクラには様々なグラデーションのピンクの花があります。写真のように流れるようなストライプになるように植え分ければ、使えない斜面だった庭が近所の名所になりますよ。
花を流れる水に見立てれば、面白いディスプレイに使える
https://www.pinterest.jp/pin/535858055670455117/
シバザクラがこぼれんばかりに咲いている姿を利用して、面白いディスプレイにしましょう。砂利や芝生などの地面に流れるようにシバザクラを整えて、じょうろや壺といった器からこぼれているように見せたら目を引くコーナーになりますね。
まとめ
鮮やかなピンクの小花が株を覆いつくさんばかりに咲くシバザクラ、お庭に春らんまんの雰囲気を出してくれます。花だけでなく一年中緑のマットとなり、地面をカバーしてくれる嬉しい植物です。地面を覆って低く育つ性質を利用して、花壇の縁や擁壁の上、斜面などに植えるとシバザクラの良さが生かせますよ。
日当たりと水はけさえよければ簡単に育てることができますので、ぜひチャレンジしてくださいね。