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【プロが教える】ピンク色壁紙でおしゃれインテリアに仕上げる方法!カーテンの色にも困らない

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

優しい印象を与えるピンクは、子ども時代はもちろん、大人になってからも私たちの暮らしに彩りを与えてくれる色。そんな親しみあるピンクカラーを、もしお家の壁紙として取り入れるとしたら、どんな雰囲気になるのでしょうか?

「ピンクの壁紙を提案したら、家族から”子供っぽくなるのでは?”と反対された」「どういう家具と合わせたらよいのかわからない」など、いろいろな疑問や不安が出てきそうですね。・・・でも、早々と諦めてしまうのは、ちょっと待って!

女性的なイメージを持つピンクは、ポジティブカラーともいわれ、幸福感や愛情を表現するといわれる色。日本のお部屋に取り入れるのは、一見難しそうですが、ちょっとしたコツを掴めば大丈夫。今回は、ピンク色の壁紙の選び方や貼り方のコツ、おすすめコーディネートなどをご紹介します。

 

ピンク色の壁紙をおしゃれに取り入れるポイント

日本のお部屋にピンク色の壁紙を取り入れるときに考えるポイント

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日本の家、特に木造住宅に関しては、木材(柱や梁)や土(塗り壁)、紙(襖や障子)、いぐさ(畳)など、天然素材の材料が使われます。

それらの構成材は落ち着いた色味であることが多いので、ピンク色の壁紙を選ぶ際は、色を対比させるのではなく「馴染ませる」ことに重きを置きましょう。それぞれの色の違いや特徴については、後ほど詳しくご紹介します。

ピンク色壁紙の場合、カーテンは何色にすべき?

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カーテンはお部屋のメインカラーのひとつ。色を選ぶときは、ベースカラー(床・壁・天井)や、他のメインカラー(家具)と調和しやすい「ごく近い色同士」または「対立する色同士」から選ぶのがポイントです。

下に、おすすめの組み合わせ方を4つ挙げてみました。ちなみに、写真は④白色(無彩色)のカーテンを選んだパターン。白は明度が高く光を反射しやすいので、明るい雰囲気になります。逆に、スタイリッシュな印象を持たせるなら、同じ無彩色であるグレー系色を合わせても良いでしょう。

 

①【同系色パターン・・・同じ色で彩度や明度に違いをつけた組み合わせ】
同じピンク色で、彩度や明度に変化をつける手法です。
例えば、壁紙の色が、彩度低めのペールトーン(白を混ぜた澄んだ色調)の場合、カーテンは彩度高めのビビッドトーン(純色)を。お部屋の雰囲気がまとまりやすくなります。

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②【類似色パターン・・・色相環で隣同士の近い色や、彩度や明度が近い色同志の組み合わせ】
ピンク系色の壁紙に、彩度や明度が近い色のカーテンを選ぶパターンです。例えば、薄いピンク系の壁には、薄いブルー(寒色)や、薄い赤(暖色)のカーテンなどを。

類似色はとてもおしゃれですが、色味が異なる有彩色同志の組み合わせは、ときに賑やかな印象になることもあるので、何度もシミュレーションをしてみるのがおすすめです。

 

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③【反対色(補色)パターン・・・色相環で反対同士となる色同志の組み合わせ】
上の色相環で、相反するカラー同志を合わせる手法です。例えば、濃いピンクカラーの壁紙の場合、カーテンは濃いグリーンを合わせるパターン。補色同志の配色は、それぞれの色を際立たせるのが特徴です。

 

④【無彩色パターン・・・色相と彩度を持たない無彩色との組み合わせ】
ピンクの壁紙に、白・黒・グレーといった、色味を持たない無彩色のカーテンを合わせる方法です。やや強い印象を与えるピンクの壁紙でも、無彩色のカーテンなら相性抜群。①~④のなかでも、最も組み合わせがしやすいパターンです。

 

ピンク色壁紙の場合、ソファやラグの色で気を付ける点は?

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インテリアの配色は、ベースカラー(床・壁・天井)70%、メインカラー(家具・ラグ・カーテン)25%、アクセントカラー(クッション・小物など)5%で考えるとプランニングしやすくなります。

上の写真はちょっとユニークな、ベースカラーとメインカラーを揃えた例。ソファやスツールの色までピンクで揃えていますが、ラグやベッドスロー、ペンダント照明をアースカラーにしているので、とてもおしゃれな印象に。色数を絞った分、よりピンク色壁紙の存在感が出ています。

もう少し落ち着いたテイストが好きなら、ソファやスツールを白やベージュ、茶系色に変えて、ピンクの配分を減らしてみるとよいでしょう。

 

ピンク色の種類別のポイントを徹底解説

数あるピンク色のなかでも、「濃いピンク」「薄いピンク」「スモーキーピンク」の3種類をピックアップ。それぞれの種類別の特性や、選び方のポイントをご紹介します。

濃いピンク色の壁紙の場合

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インパクト強めで派手な印象。広い面積に貼ってしまうと圧迫感を与えやすいので注意が必要です。お部屋のアクセントウォールとして取り入れるなら、断然無地系で。柄ありだと子どもっぽい印象になりがちです。

おすすめは、寝室や書斎、和室、子ども部屋などですが、貼る場所の面積を限定するのがベター。どうしてもパブリックなスペースに、という場合は、キッチンや玄関、廊下の一部などがよいでしょう。

白やアイボリー、ライトベージュ、ライトグレーなど、ソフトな色との組み合わせはしやすいのですが、一方で、黒やダークブラウンなどの純色と合わせると、色のコントラストが出すぎて落ち着かなくなる場合があります。

 

薄いピンク色の壁紙の場合

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可愛らしく、ソフトな印象。特に、パステルカラーといわれるペールトーンや、彩度・明度とも程よいソフトトーンの薄いピンク色は、目にも優しく、リラックス効果が得やすいといわれています。

比較的広い面積の壁に貼れますが、やや幼い印象を与えることも。不特定多数の人が集う部屋より、寝室や子ども部屋など、使う人を限定するお部屋がよいでしょう。

このタイプは柄ありもOKですが、できれば幾何学模様や写実的なボタニカル風などを選び、子供っぽいイラスト調は避けるのが無難です。

他の壁紙と合わせる際は、同トーンの薄い色を合わせると、お部屋がぼんやりしたイメージになることが。水色や黄緑、イエロー系のパステルカラーとの組み合わせも極力避けましょう。

 

スモーキーピンクの壁紙の場合

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灰色がかった彩度低めの色合いは、落ち着いた印象を与えます。広い面積に貼っても違和感を覚えにくく、日本家屋を構成する材料とも色合わせがしやすい色といえるでしょう。

こちらのカラーなら、リビングやダイニングなど、パブリックなスペースに活用可能。自然素材で構成されることが多い日本のお部屋にぴったりですが、広い面積に貼るのなら、柄なしをセレクトしましょう。

キッチンやトイレ、和室、書斎、寝室、子ども部屋、廊下、玄関廻りなど、貼る場所を特に限定しないので、最も使い勝手が良いカラーといえます。白や黒、グレーなどの無彩色のほか、濃茶や深緑などの渋さを感じる色にも合わせやすい点がメリット。

 

こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

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薄いピンク色の壁紙を貼るときは、特に色の濃淡に注意する必要があります。写真は、白い壁とキャビネットの間にライン貼りした例ですが、白色とのコントラストが弱く、全体的にぼやっとした印象に…。

この場合、白系色を多く含むベリーペールやペールトーン系よりも、カラフルなライトトーンや、鈍い色調のダルトーン系が効果的。ピンク色の壁紙の存在感が出やすくなります。

サンプル帳やネットから壁紙を選ぶ場合、見た目より壁紙の色が薄かった、というケースが多いので、ちょっと濃いかな?と感じるくらいの濃いカラーを数種類選んでおくと安心。サンプルを取り寄せたら、実際に壁に貼ってみて、太陽光や照明が当たったときの見え方もチェックしてくださいね。

 

日本のお部屋にも取り入れ可能!ピンク色壁紙コーディネートサンプル9選

濃いピンク色壁紙コーディネート3選

子ども部屋の一角に貼って、ポップ&快活な印象に

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子ども部屋の一角に秘密基地スペースをつくり、その壁面の一部に濃いピンクの壁紙を貼った例です。鮮やかなピンクは差し色として使うと、視線を集めやすいフォーカルポイントに。

 

明度・彩度ともに低めの壁紙は、クロスの素材感にもこだわりを

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やや紫色を含んだ、濃色ピンク系クロスをトイレの壁に貼った例です。

ざらっとした和紙のような質感の壁紙は、渋さや和風テイストをお好みの方に。明り採りの窓がない場合は、白やライトグレーなどの壁紙をプラスして暗い印象を和らげましょう。

まるでギャラリーかレストランのエントランスを思わせる、インパクト強めのカラー

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日本の住宅でも貼る場所を選べば、濃いピンク色の壁紙を取り入れることができます。

写真は、日本の伝統色である紅鶸色(べにひわいろ)の壁紙を、玄関入ってすぐの壁に貼った例。大きめの窓や天井高がある場所なら閉塞感を与えにくいので、思い切って貼ってみるのもあり。

 

薄いピンク色壁紙コーディネート3選

色のグラデーションを楽しめる、和風×フレンチスタイルの和室

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手前右の柄入り壁紙の深みある色、両脇壁のライトトーンのカラー、そして一番奥の穏やかなカラーと、ピンク系の壁紙を貼り分けた和室です。畳べりにまで薄いピンクを取り入れている点にもご注目。

和風×フレンチテイストを融合した、色のグラデーションを楽しめるコーディネートです。

 

六角形タイル調壁紙を貼った、フレンチシックなキッチン

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キッチンの壁紙にはプレーンな無地ではなく、タイルやストーン調などの素材感ある壁紙を貼るとまた違った印象に。写真は、六角形のタイル貼り風壁紙を、カウンターキッチンの足元と壁面に貼った例。周囲に黒や白色の壁紙を貼り、雰囲気が甘くなりすぎないよう引き締めています。

 

キャラクター柄入りクロスには、無彩色の壁紙を足すと子供っぽさが解消できる

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フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの作品「ムーミン」柄壁紙を貼った例です。よく見るとお花の間に、スナフキンとムーミンがたくさん。

キャラクターが描かれた柄入りクロスは、壁全面に貼るよりも無彩色の壁紙との貼り分けがおすすめ。シックな色合いとの組み合わせで、より壁紙のグラフィカルなデザインが際立ちます。

スモーキーピンク壁紙コーディネート3選

ピンクベージュ色は、日本の住宅に多い白木廊下にも馴染む

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ピンクベージュ色の壁紙を、玄関入ってすぐの廊下の両サイドに貼った例です。

ライトグレイッシュなピンク色壁紙は、見た目の印象がソフトなので、白木廊下の落ち着いた印象を壊すことがありません。照明が当たったときの反射光も優しく、程よい温かみが感じられます。

 

渋め&古めかしいインテリアには、グレイッシュなカラーが最適

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フレンチやシャビーシックインテリアに合わせやすいのが、グレイッシュなカラー。古めかしさや懐かしさが感じられるアンティーク家具の風合いにそっと寄り添い、お部屋をやわらかく包んでくれます。

 

ホワイトインテリアに合わせるなら、渋み強めのグレイッシュピンクを

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灰色みが混じったグレイッシュなピンクは、一見地味で大人しく見えがち。ですが、家具やリネン類を配してみると、そのインテリアを引き立ててくれるのに最適なカラーであることがわかります。

繊細なホワイトカラーの家具の色が一層映え、居心地良さげなナチュラルな印象に仕上がっていますね。

 

まとめ

かわいらしさや甘いイメージが先行して、貼ることをためらってしまいそうなピンク色の壁紙ですが、日本のお部屋にも十分取り入れやすい色であることがおわかり頂けたでしょうか。

一旦諦めてしまったピンク系色の壁紙があるのなら、まずは、貼る場所や分量を検討してみてください。壁紙サンプルを入手したら、壁にテープなどで仮留めして、周囲の壁紙とのカラーバランスや相性もチェックしてみてくださいね。

思い切ってピンク色の壁紙を貼ってみたら、想像以上に素敵なイメージに生まれかわった、という嬉しい驚きが、きっと待ち受けていることでしょう。