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      2021/07/17

arflex / アルフレックス の人気の秘密を探る。スタンダードなモダンデザインの中に、職人気質な気遣いが感じられる

「イタリア生まれ、日本育ち」とも言われるブランド「アルフレックス」。イタリアの洗練されたモダンデザインと、日本の住環境にマッチした使い勝手の良さ、高い品質と丁寧な作りで日本のモダンインテリアシーンを長年牽引してきました。「マレンコ」などの名作ソファや、快適で座り心地の良いソファ作りでも知られており、ソファを探している人なら、まずチェックする人も多いことでしょう。

今回は、そんなアルフレックスがなぜ日本で支持されるのか。そして「イタリア生まれ日本育ち」と言われる理由なども含めて、その魅力を探っていきたいと思います。

arflex が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

arflexとは?

1951年、イタリアに創業したアルフレックスは、デザイナーの「マルコ・ザヌーゾ」によるデザインチェア「LADY」の成功とともに、その歴史を歩み始めました。それまで、木材や藁・馬の毛などの自然素材を使用して作られていたチェアやソファに、ゴムベルトなどの人工素材を使用した画期的な家具作りを行ったことで、家具ブランドとして業界へと参入していきます。戦後のイタリアの復興と経済成長も良い追い風なったことは確かであり、家具の需要とモダンでシンプルなデザインは、多くの人々に迎合され、ゴムを使った新しい試みは多くのデザイナーのインスピレーションも掻き立てました。

そんなアルフレックスに、一人の日本人が訪れたのは1967年のことでした。高度経済成長期真っ只中の日本から、単身イタリアへと渡欧した「保科 正」は、店頭でその魅力に魅せられ、アルフレックスの工場にて家具作りのイロハを一から身につけます。1969年、日本に戻った保科氏は、アルフレックスの日本での販売権と独自のデザインでの製造権を得て、日本で「アルフレックス・ジャパン」を設立することになります。

アルフレックス・ジャパンは、当時の和室中心の前時代的なインテリアスタイルから、イタリアの合理的で快適なモダンスタイルを日本に広めました。また、日本の住宅環境にマッチした独自のソファを開発することで、当時の日本の家庭に家族の集まる「リビングルーム」の概念を定着させていくことに成功します。時代の流れ、人々のライフスタイルの変化を掴み、その後もモダンファニチャーブランドとして、独自の視点と高い品質のものづくりによって、日本のモダンインテリアシーンを牽引していく存在として、現代でも日本人の多くのユーザーを魅了し続けています。

参考:arflex Japan社HP「brand story」
https://www.arflex.co.jp/about/story/

arflexのスタイル

「イタリア生まれ、日本育ち」と言われるように、扱っているアイテムは、イタリアの洗練されたモダンデザインと、日本の丁寧で高品質なモノづくりの2つの遺伝子をもったブランドです。特に質の良いソファで知られており、2008年に旭川に開設した「旭川ファクトリー」にて、ソファ作りのすべてをメイドインジャパンで製造しています。リビングアイテム以外の家具では、デザイナーズチェアも豊富で、「川上元美」などの日本人デザイナーや、イタリアのデザイナー「カルロ・コロンボ」やドイツのデザイナー「コンスタンチン・グルチッチ」などのアイテムも大いに魅力的です。

数多くの日本人デザイナーや海外のデザイナーとのコラボも行ってきたアルフレックスですが、特に注目すべきはアルフレックスのデザインチームの存在です。「ARFLEX JAPAN R&D」はアルフレックス・ジャパンのデザイン部門で、「A・sofa」などのデザインを手掛けました。もう一つのデザインチーム「C.O.D.」は、創立者の保科氏が1988年にサイパン島に設立したデザインチームで、プロダクトデザイナー「藤戸琢也」とともに「時代が変わっても大切に使われるものをつくる」という信念のもと、多くのアイテムを生み出しています。

また、イタリアブランドの輸入家具も取り扱っており、アルフレックスのアイテムと一緒にコーディネートしたくなる洗練されたアイテムは必見です。取り扱いブランドは、収納家具やキッチンなどで有名な「モルテーニ社」や、無垢材を中心とした家具メーカーで知られる「リーヴァ社」、そしてアウトドア家具に強い「ロダ社」と、どれもイタリアを代表する家具ブランドとして知られ高いクオリティを誇るブランドばかり。家全体を質の良いイタリアンモダンスタイルで揃えることができてしまうのも、アルフレックス・ジャパンが支持される理由の一つではないでしょうか

arflexの評判

幅広い家具を扱っているアルフレックスですが、やはり一番人気のなのはソファ。実際に使用している方の感想とともに、どのような魅力があるのか見ていきましょう。

織りのある黒っぽいグレーのファブリックのソファはアルフレックス、VASCAシリーズです
購入当時 予算の関係で皮を諦めファブリックにしましたが カバーが脱着可能なこのシリーズはファブリックで正解だった気もします

台風も近づいているし、涼しくなったのでソファカバーを秋冬バージョンに。春夏のモスグリーンから濃いブラウンに変えるとぐっと秋冬の雰囲気に。このソファは20年は経つのにヘタレ知らずのタフな奴。先日、閉店が発表された伊勢丹相模原店で展示品だったから定価より安く購入できたアルフレックスのA-sofa。それでも思い切った買い物だった。

https://ameblo.jp/mamanotakalamono/entry-12408413468.html

ソファというと「レザー張は高級感があってかっこいい!」という方も多いですが、予算や手入れの手間などを考えるとファブリック張りも中々悪くないものです。ファブリックの場合、汚れの種類によってはシミになったり、長年の使用で布地が破れたりなどの心配もありますが、アルフレックスのソファは表面のファブリックだけを自分で簡単に取り替えることのできる「カバーリング」となっているため、長年使用するためのメンテナンスや、模様替えなどが簡単です。お子様のいるご家庭や模様替えを頻繁に行いたい方などにも嬉しい機能の一つですね。

また、丈夫なモールドウレタンを使用したソファは、へたりにくく、保証も10年付きとなっているので、座り心地やデザイン・クオリティはもちろん、そういった長く快適に使い続けることができるのも魅力ではないでしょうか。

arflex が好きな方におすすめブランド

eilersen(アイラーセン)

デンマークの家具ブランドである「アイラーセン」は、特にソファで世界的に有名なブランドです。シンプルなデザインと、職人技術によって作られた高品質で快適な座り心地のソファが魅力的。アルフレックス同様、カバーリングシステムのソファとなっているので、汚れやすいファブリックソファのお手入れも簡単です。シートにスプリングを使っているので、座った時に反発性があり、座り心地の好みによって好き嫌いが分かれるところでしょう。

北欧のブランドですが、都会的でスッキリとしたシンプルなデザインのアイテムが多く、クールな印象。高い品質・快適な座り心地・メンテナンスしやすいカバーリングなど、ソファをお探しの方は、アルフレックスと合わせて確認しておきたいブランドです。

eilersen日本総代理店ACTUS「eilersen」
https://www.actus-interior.com/brand/eilersen/

▼eilersen について詳しくはこちらもご覧ください!

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songdream(ソングドリーム)

1953年創業の愛知県の富士家具工業株式会社が手掛けたブランド「ソングドリーム」。欧風のアーバンモダンなデザインが特徴的で、お値段も比較的手が出しやすいのも魅力です。海外デザイナーとのコラボも積極的に行っており、日本の住宅にも取り入れやすい洗練されたヨーロピアンモダンデザインのアイテムを数多く取り扱っています。

ウォールナット材を使った家具や、ガラス・革・石などの異素材の組み合わせを得意とし、都会的な洗練された印象のアイテムが特徴的。比較的安価でありながら、安っぽさがないので、アルフレックスのアイテムと合わせることで、予算内で洗練されたモダンスタイルのインテリアを作るのにもおすすめです。

songdream社HP
http://songdream.jp/

プロが選ぶ!arflex の代表的なおすすめアイテムを5選

arflex のおすすめソファ

アルフレックスを代表する名作ソファ:MARENCO

1971年、イタリアのデザイナーで俳優でもあった「マリオ・マレンコ」によってデザインされた、フレームもスプリングもないクッションの塊のようなソファ。マレンコ氏が一瞬で描いたスケッチから生まれたソファで、有機的なラインと自由な存在感がなんとも可愛らしい印象です。硬さの異なる2種類のモールドウレタンによって成形されており、見た目とは違ってしっかりとした座り心地となっています。

両サイドにアームのある一人掛けタイプの他、片側にだけアームレストのあるタイプとアームのないタイプ、オットマンの合計5種類のユニットタイプがあり、ジョイント金具によって繋げることができます。二人掛けから三人掛け・四人掛けとシート数を増やしていけることから、家族が増えたり、独立したりとライフスタイルの変化に臨機応変に対応することができます。もっちりとした質感と、低めの座り心地は日本の温かみのあるインテリアにおすすめです。

アルフレックスのロングセラーアイテム:A・SOFA 10

1986年にデザインされて以来、長い間人気の商品であったAソファが2010年にリニューアルされ、フルカバーリング仕様となりました。ファブリック張りのフレーム・背クッション・座クッション・アームクッションのパーツごとにカバーの付け替えが可能となっており、それぞれ別のファブリックにカスタムできるなど自由度の高いソファとなっています。「くつろぎの理想形」をコンセプトに作られており、柔らかい座り心地で癒しの空間におすすめのソファです。

シンプルなデザインと、心地良い座り心地を求めたAソファは、その自由度の高いファブリックのカスタマイズを利用することで、幅広いインテリアスタイルに合わせることができます。ソファカバーのカスタマイズを楽しみたい方や、シンプルなデザインの中に自分の個性を出したい方、アルフレックスのソファで悩んでいる方などは、ぜひ一度お試しください。

arflex のおすすめテーブル

繊細な美しさを持つテーブル:CASTELLO(リビングテーブル)

同じCASTELLOという名前のソファに合わせてイタリアのデザイナー「セルジオ・ブリオスキ」によってデザインされたカステッロテーブルは、繊細な格子が美しい佇まいのテーブルシリーズです。3つのサイズの長方形と、L字型・丸型の5種類のバリエーションと、木目を生かした5色のカラーバリエーションから選択できます。ブレード型の板を縦格子状にすることで、見る角度によって見え方が変化する、静かな佇まいの中に動きの感じられるデザインが魅力です。

モダンでありながら和の趣を感じさせるカステッロテーブルは、モダンなインテリアや和モダン・和風スタイルなどにもおすすめのテーブルです。リビングの隣に和室の続き間がある間取りなどの場合、和を感じさせるカステッロテーブルのようなアイテムがあると、リビングと和室を上手に一つの空間にまとめることができます。落ち着いた大人のモダンリビング空間に合わせやすい、静かな優雅さをもったテーブルです。

木のフレームとガラス天板の組み合わせが美しい:POND

スウェーデンの女性デザイナー「アンナ・フォン・シェーヴェン」によって2016年にデザインされたポンドテーブル。無垢の木材のフレームに、ガラス天板の組み合わせたテーブルは、「POND=池」の名前の通り、少しだけ立ち上がった木のフレームが池の淵、ガラスの天板が静かな池の水面のような印象を持っています。角丸の四角形や木のフレームの優しい印象を、無機質なガラスがキリッと引き締めることで、モダンで洗練された印象を作り上げています。

シンプルなデザインで、優しくもキリッとした印象も持っているため、クールなモダンインテリアから、優しげな北欧スタイル、ナチュラルテイストのインテリアにもおすすめです。ウッド素材の優しい雰囲気が好きだけれど、インテリアに少し変化を付けたいと考えている方や、家具がウッド素材ばかりで統一感を出しつつも異素材を取り入れたい、と考えている方にもおすすめです。

arflex のおすすめテレビボード

シンプルですっきりとした印象のTVボード:VISTA

アルフレックスが誇るデザインチームによってデザインされたヴィスタTVボード。薄い天板と弧を描いた側板が、すっきりとした印象のテレビボードです。オーク材の木目が見える美しい本体と、天板は本体同様のオーク材の他、手入れしやすいセラミック素材から選択可能。セラミック材はクールな印象に、オーク材は温かみのあるインテリアにおすすめです。

シンプルなデザインながら非常に考えられた設計となっており、AV機器用の引き出しと収納引き出しを完備し、背面には機器のコードと放熱のためのスリットが設けられています。正面足元は、ロボット掃除機が入り込める高さとなっており、背後のコードを見せないためのミラーカバーを付けることで、足元がすっきりとして見える工夫が施されています。シンプルでミニマルかつ、機能性を充実させたテレビボードは、軽快ですっきりとした快適なリビング空間作りにおすすめのアイテムです。

まとめ

アルフレックスのアイテムは、日本人の好みに合うミニマルでシンプルなデザインが特徴的です。スタンダードなモダンデザインの中に、イタリアの合理的で生活を楽しむライフスタイルと、日本の職人気質な丁寧さや気遣いが感じられ、その絶妙なバランスが快適な空間を作り出す鍵となっています。

長年使うことを考え、メンテナンスのしやすさや、丈夫な素材など、ロングセラーアイテムでも何度も見直し、時代の流れに合わせて再構築する姿勢も好感が持てます。また、日本国内に工場があることで、修理などのアフターケアが充実していることも、長く使っていく上では重要なポイントとなりますね。

「イタリア生まれ、日本育ち」イタリアの良い部分と日本の良い部分を合わせて、より良い物作りを手掛けていくアルフレックス。心地よい快適なモダン空間作りにぜひ、取り入れてみてはいかがでしょう。

参考:arflex Japan社HP
https://www.arflex.co.jp/

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