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【プロが選ぶ】おしゃれな長椅子9選!リビング・ダイニング以外にも大活躍!実例とともに徹底解説

ジツカタナミ
著者:ジツカタナミ (インテリアコーディネーター)

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。インテリアコーディネーター資格取得後、インテリアショップにてお客様へコーディネート提案と社内接客サービス向上業務に携わりました。現在は子育てをしながら、ライターとしてインテリアと暮らしについて発信しています。「楽しく・らしく・暮らす」をモットーに、お家がますます好きになるようなインテリアアイデアをご提案していきます。

長椅子・ベンチはデザインが豊富で、単体でも組み合わせて使っても、コーディネートにアクセントを作ってくれるインテリアアイテムです。テーブルと組み合わせて使うイメージが強いかと思いますが、ダイニングスペース以外のお部屋でもおしゃれにコーディネートすることができるんです!

今回は選び方のポイントとおすすめの長椅子をピックアップし、インテリアコーディネート事例とあわせてたくさんご紹介します。

おしゃれな長椅子の選び方

https://www.pinterest.jp/pin/ATqPdvY5f4LMi2srgU94DgW7JVjRiETSY1GBOM_VKHx3tatG9m-Xaj9CB54DrnPg1vjp6l49BngR_kvwoXl1wF4/

椅子は「人体系家具」に分類されるほど、私たちの身体を支えてくれる重要な家具です。形や装飾といったデザインだけでなく、人間工学に基づいたデザインもおしゃれに見えるポイントとなります。両方を兼ね備えた長椅子を選ぶためのポイントを整理していきましょう。

ポイント1 長椅子のサイズ

お部屋の広さとの比率、周りの家具や生活動線のことをふまえるのも大切ですが、実際に私たちが使用するときに必要な基本サイズを見ていきましょう。

長椅子はダイニングセットで販売されているものが多くあります。ダイニングテーブルと同じシリーズ展開しているものは人間工学に基づいてそのテーブルに合うように設計されているので、お手持ちの既存テーブルと新たに長椅子をコーディネートする場合は高さのバランスを考慮しましょう。テーブル天板と椅子の座面の高さの差を「差尺(さじゃく)」といいますが、差が28~32cmであれば特に問題なく使用できます。

また、長椅子は並んで座ることができるのがメリットでもあります。大人1人が座るのに必要なスペースは約60cmなので、並んで座る場合は座面幅を最低でも120cm確保しましょう。余裕を持って座る場合は140cm以上が理想です。

ポイント2 長椅子のデザイン

長椅子のデザインは「形・フォルム」と「素材」によって成り立っており、インテリアのテイストに大きく関わります。ご自身の作りたいインテリアのテイストに合うものを選ぶことが、コーディネートのポイントです。例えば、モダンテイストであれば「直線・無機質」、ナチュラルテイストであれば「角が少ない木材のぬくもり」といったことが思い浮かびますね。

棚板がついている、収納スペースがあるといったことも機能面におけるデザインのひとつです。テイスト・機能ともに使用しているイメージを膨らませて検討しましょう。

ポイント3 座り心地

クッションがないすべて木材で作られた長椅子は一見硬そうな感じですが、バックレスト(背もたれ)があったり座面に角度がついていると意外と心地よく座ることができます。このように、デザインや椅子自体のサイズ、私たちの体格により座り心地は大きく変わるので、気になる長椅子を見つけたら実際に試してみることをおすすめします。

実物がない場合は、できるだけ希望のものと似ている長椅子で試すといいでしょう。

プロが選ぶ本当におしゃれな長椅子7選

リビングにおすすめの長椅子2選

丸みのあるデザインで空間に優しさをプラス:「半円ベンチ」マルミヤ

https://www.rigna.com/item/6462

シンプルであるからこそ、珍しい半円デザインに思わず惹き付けられる長椅子です。無垢材を使用し、国内で職人がひとつひとつ丁寧に製作しているので長く愛用することができます。角が少ないので小さなお子様がいるご家庭でも安心ですね。

商品スペック

価格:106,700円
サイズ:幅145×奥行47.5×高さ43.5cm
素材:ホワイトオーク

参考コーディネート

https://www.rigna.com/item/6462

床・壁面・家具と明るいトーンでまとまった、ぬくもりを感じるナチュラルインテリアコーディネートです。写真では同じシリーズの変形テーブルと合わせていますが、直線のテーブルと合わせても違和感がなく使用できます。長椅子の上に、アクセントとして円形のチェアマットを敷いても可愛いですよ。

復興から生まれた、市民に愛されるベンチ:「ISHINOMAKI BENCH」石巻工房

https://kobo-shop.net/collections/bench-sofa/products/ishinomaki-bench

もともとは震災後、市民のコミュニティの場に向けてDIYで製作されたもの。優れた耐久性と美しい色の濃淡が特徴のレッドシダーを使用し、無塗装で仕上げることで直に天然木の風合いが楽しめるアイテムです。

同じデザインで、カリモクとコラボレーションした材質違い・カラー違いバージョンもあります。https://flymee.jp/product/106037/

商品スペック

価格:61,600円
サイズ:幅150×奥行40(座面31.5)×高さ42cm
素材:レッドシダー

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450663183/

長椅子だけでなく、ファブリックソファや窓際のキャビネットなど素材の持ち味を活かしたリラックス感があるコーディネートです。バックレストのない長椅子は、低めのソファの背面に配置しても圧迫感がなく使えます。家族の集まるリビングにコーディネートすることにより、家族みんなの時間に寄り添った経年変化も味になりますね。

玄関におすすめの長椅子2選

ブランドの顔である名作プロダクト:「J52D」FDBモブラー

http://fdbmobler.jp/wp/j52d/

FDBモブラーは1942年にデンマークで「国民の消費者生活レベルの向上」を目指し誕生したブランドです。ウィンザーチェアからインスピレーションを得たブランドの顔とも言えるデザインは、ただそこにあるだけでも気品があります。程よい高さのバックレストと奥行がある座面で、ゆったりと座ることができます。

商品スペック

価格:127,600円
サイズ:幅106.5×奥行61.6×高さ90.1(座面高44)cm
素材:ビーチ

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450663311/

上品なデザインの長椅子は、家の顔とも言える玄関にレイアウトするとその家全体の印象がグッと素敵になります。ブラックでも重たく見えないデザインなので、写真のような明るい色やシックな落ち着いた色のフローリング、タイルや大理石のような玄関のたたきでもコーディネートの相性がいいですよ。

無垢材そのもの重厚感を味わう: 「FREX LDウッドベンチ」広松木工

http://shop.hiromatsu.org/?pid=147350194

一見シンプルではありますが、両サイドにスリットが入っていたり、コの字型が重なった作りで2層になっていたりとデザインのディテールが光るウッドベンチです。座面下の棚板があり、ちょっとした小物収納に便利なのも嬉しいですね。ご紹介している長椅子のなかでも座面が35cmと低めに作られている商品なので、ローテーブル代わりにも使用することができます。

商品スペック

価格:116,600円
サイズ:幅126×奥行30×高さ35cm
素材:ウォールナット

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450684095/

低めの作りなので、座った姿勢でも屈みやすく玄関で靴を履くときにちょうどいいですね。長椅子の無垢材は温かみがあるので、玄関マットもコットンやウールなどの天然素材でコーディネートするとテイストに統一感がでます。

和室におすすめの長椅子2選

リラックス感あふれるデザイン:「SWELLA ベンチバックレスト」unico

https://www.unico-fan.co.jp/shop/g/gU13120212013218Z1202/

コロンとしたシルエットのクッションと、異素材をミックスしたバックレストのフレームデザインがインテリアのポイントになりますね。デニム生地は色合いも手触りも柔らかく、コンパクトでありながらソファのようなリラックスできる座り心地です。

商品スペック

価格:59,180円
サイズ:幅120×奥行62.5×高さ70(座面高42)cm
素材:アカシア・アイアン/コットン(カバー)

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450685815/

デニムはファッションにおいてどんな服とも相性がよく合わせやすいアイテムなので、同様にインテリアでもあらゆるテイストでコーディネートすることができます。リビングでもおしゃれですが、おすすめは写真のように和室にレイアウトした和モダンコーディネートです。畳のグリーンと床の落ち着いたトーンのなかで、洗い加工したブルーが映えてアクセントになります。

古材の良さと個体差を楽しむ:「BRERA BENCH」Knot antiques

https://crashgate.jp/c/products/brands/b_knot_antiques/f_224639

パイン材は節が多く、個体差の表情を楽しむことができます。そんなパイン材の古材を使用することによって、素材の持つ風合いを残したヴィンテージ感がある仕上がりです。シンプルなデザインにすることにより、木材とスチールが引き立つのでモダンテイストにも合いますよ。

商品スペック

価格:39,600円
サイズ:幅130×奥行42×高さ43cm
素材:パイン古材/スチール

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450671779/

ヴィンテージ感があるので、昔ながらの和室や古民家インテリアにもマッチします。厚めの座布団を敷いて差尺を合わせ、写真のように机として使うのもいいですね。

バスルームにおすすめの長椅子1選

特徴的なバックレストと脚でアクセントに:「ベンチTS3534-105M」NOCE

https://www.noce.co.jp/category/STEEL/2377000000735.html

木材とスチールの組み合わせの長椅子は多くありますが、このNOCEの長椅子はなかでもデザインが凝った作りで目を惹きます。座面下のX字のスチールもデザインのアクセントに。ブルックリンテイストだけでなく、木のぬくもりを活かした北欧モダンにもコーディネートもおすすめです。

商品スペック

価格:21,800円
サイズ:幅112.5×奥行51.5×高さ82(座面高43.5)cm
素材:エルム集成材/スチール

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450684787/

バスルームのちょっとした場所に長椅子があると、タオルを置いたり休憩できたりと便利です。コンパクトなサイズ幅なので、レイアウトもしやすいですね。スチールが大部分なので、木製と比較すると多少の湿度があっても安心です。

IKEAやニトリでも!おしゃれな長椅子をピックアップ

IKEAで長椅子を選ぶならこれ

STOCKSUND ストックスンド:IKEA

https://www.ikea.com/jp/ja/p/stocksund-bench-nolhaga-grey-beige-light-brown-wood-s49033631/

収納できる長椅子のなかでも、蓋を開けたまま固定ができるタイプです。使い勝手がよく機能面が優れているので、どんなお部屋でも活躍します。曲線を描いた脚のデザインとシックなカラーバリエーションで、可愛らしさもありながら大人っぽい印象です。

商品スペック

価格:29,900~34,990円
サイズ:幅144×奥行49×高さ47cm
素材:ビーチ無垢材/綿75%, ポリエステル25%(カバー)

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450671680/

フェミニンなアイテムで揃えていますが、全体がグレートーンで大人らしいコーディネートにまとまっています。ベッドルームは季節によってカバーや寝具を変えるので、収納が多いと助かりますよね。ベッドの足元にレイアウトすると、海外のホテルのような雰囲気を作ることができます。

ニトリで長椅子を選ぶならこれ

ダイニングベンチ アルナス145:ニトリ

https://www.nitori-net.jp/ec/product/4019550/

ニトリのアルナス145は「フレーム3色×ファブリックカバー4色の計12色」というカラーバリエーションの多さが魅力です。このカラーバリエーションのおかげでお部屋の内装や既存の家具にも合わせやすく、カバーもご自宅で手洗い可能でメンテナンスが簡単なのも嬉しいポイント。長椅子の幅が大きく弾力性のある座り心地なので、大人が並んで座ってもゆったりとできます。

商品スペック

価格:21,470円
サイズ:幅145×奥行43×高さ48(座面高43)cm
素材:天然木(ブナ・アルダー)/ポリエステル

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450668855/

写真のようなグレートーンと明るい木材でまとめたコーディネートに、ポイントとしてアルナス145を取り入れてみてはいかがでしょうか?おすすめの組み合わせはホワイトウォッシュかライトブラウンのフレームに、ターコイズブルーのファブリックカバーです。空間にフレームがなじみつつ、カバーがパキッとした鮮やかさをプラスしてくれるのでコーディネートにメリハリがでて素敵になります。

こんなコーディネートにも挑戦したい!おしゃれな長椅子コーディネート事例

クローゼットに置いてハイブランドの試着室のように

https://www.pinterest.jp/pin/333688653647841740/

クローゼットというプライベートな空間に長椅子を置くと特別感が増しますね。ご自身のファッションに合わせたデザインの長椅子を選ぶといいでしょう。そばに鏡もレイアウトすれば、さらにおしゃれ度がアップします。

バルコニー・ベランダで開放的な特等席

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078450663640/

気持ちのいい天気の日は、長椅子があるバルコニー・ベランダで過ごすのはいかがでしょうか。屋外でも置けるような仕上げがされた長椅子を選べばメンテナンスも簡単です。季節に合わせたクッションとブランケットでコーディネートするのも素敵ですね。

アートが集まるAVボード

https://www.pinterest.jp/pin/557109416404716565/

重厚感ただよう天然木とアイアンの異素材ミックスは、それだけでアート作品のような存在感を放っています。壁掛けのテレビのそばにレイアウトし、植物や工芸品を飾ったモダンなリビングコーディネートです。サイズ幅が広い長椅子を選び、正面から見てテレビを頂点にした三角形になるようにインテリアアイテムを飾ると、全体的にバランスのとれて安定感のあるレイアウトになります。

まとめ

長椅子のコーディネートの幅の広さを、たくさんイメージできたかと思います。ぜひこの記事を参考に、長椅子をインテリアに取り入れアレンジとコーディネートを楽しんでくださいね!

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