【プロが教える】憧れの暖炉を実現する方法!人気のエタノール暖炉も実例とともにたっぷりご紹介
火の揺らぎは人を魅了します。
以前はリゾート地のホテルや別荘などで見られた暖炉が、一般の住宅でも気軽に設置されることが増えました。これは、自宅で過ごす時間が増えたことや、薪以外の暖炉が増えたことが理由にあります。
また暖炉は、リラックス効果や暖房効果、煮込み料理などの料理が楽しめることなどから以前から人気があります。さらに暖炉がある住宅は素敵・高級というイメージもありますね。
この記事では、お部屋のスタイルにあった暖炉の選び方や基本情報を解説します。
暖炉のあるお部屋のサンプル画像もたくさんご紹介しながら、暖炉のあるお部屋をおしゃれにまとめる方法をご案内いたします。ぜひ参考に暖炉を住宅に取り入れてください。
目次
プロが教える!おしゃれな暖炉を実現するポイント
ポイント①:インテリアに合う暖炉のデザインを選ぶ
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暖炉を素敵に住宅に取り入れるには、暖炉そのもののデザインがとても重要です。
暖炉は、クラシックなものからモダンなものまで様々なタイプがあります。
壁に埋め込まれ、煙突が作られる昔ながらの暖炉であっても、マントルピース(暖炉周りの装飾)のデザインやカラーによって印象が異なります。
暖炉そのものの種類と暖炉周りのデザインをインテリアスタイルと合うようにすることが、素敵な暖炉を作るポイントになります。
ポイント②:非日常空間を意識
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暖炉は、別荘地やリゾート地などを連想することから、あるだけでリラックスできたり癒されたりという効果が期待できます。
効果を最大限に利用するためにも、暖炉を楽しむ部屋のインテリアにもこだわりましょう。
生活感を感じるものを減らし、お気に入りの家具を置いて、リラックスできる空間を作ります。
そうすれば暖炉がより映えるお部屋にすることができます。
ポイント③:火の揺らぎが楽しめる場所に設置
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せっかく暖炉を設置するなら、ソファやチェアに腰掛けた時に、火の揺らぎが視界に入る場所に暖炉を配置しましょう。
火を囲んで、語らったり本を読んだりできると良いですね。
暖炉を中心に家族が集るインテリアにすることが、暖炉の効果を最大限に活かせるインテリアにすることにつながります。
さらに詳しく:暖炉の種類別におしゃれに実現するポイントを解説
壁付けの暖炉編
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壁付けの暖炉は、もっともオーソドックスなタイプです。
壁面に暖炉が埋め込まれ、インテリアに合うマントルピースが施されます。
建物内に煙突が作られ、屋外から建物を見たときにもその存在が感じられます。
そのため、一般的な壁付けの暖炉は、暖炉周辺や煙突に耐熱・不燃素材を使用したり、煙突を設置するため、新築時に暖炉の専門家を入れて設置されます。
ただし、現在は壁付けの暖炉であっても、火の部分はバイオエタノール暖炉や電気・ガスという場合もあります。
その場合は煙突が必要なく、もっと気軽にリフォームなどでも設置することが可能です。
また、置くタイプの暖炉よりも、壁付けタイプの暖炉は場所を取らずスッキリとしたデザインにすることができます。
薪ストーブの暖炉編
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薪ストーブは、写真のような鋳鉄などで作られた直接床に置くタイプの暖炉です。
こちらも煙突が必要になります。
薪ストーブには扉がつくため効率的に薪を燃やすことができ、器具そのものがストーブとして熱をもつため暖房効果も高くなります。(ストーブ上部で煮込み料理なども楽しめます)
注意点として、薪ストーブ自体が重くなるため床の補強が必要になること、薪ストーブ周りには耐熱・不燃素材のレンガやタイルなどで作ること、煙突の設置など難しい点もあることです。そのため薪ストーブも、やはり専門家を入れての設置が安心です。
インテリアの面では、器具そのものの存在感が強いため、あるだけで和める暖かな空間を演出することができます。
バイオエタノールの暖炉編
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モダンラグジュアリーのホテルのロビーやテラスなどでも盛んに取り入れられるようになっているバイオエタノール暖炉は、暖炉を気軽に家庭に取り入れられるようにした存在とも言えます。
バイオエタノール暖炉とは、薪ではなくバイオエタノールを燃やす暖炉のこと。
煙が少なく、有害物質が発生しないため煙突の設置が必要ありません。
そのため、煙突の取り回しを気にせずに、欲しい場所に配置することができます。
炎もスッキリした印象になることから、モダンな空間で採用されることが多い暖炉です。
置き型の暖炉編
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一般的に置き型タイプと言われる暖炉は、家具のように気軽に床に直接置ける暖炉を指します。
煙突はなく、気軽に置けるのが特徴です。
そのため、バイオエタノール暖炉や電気・ガス式暖炉で用意されています。
暖炉を取り入れたいけれど本格的なタイプは置けない場合や、リフォーム、マンションなどでも採用しやすいタイプになります。
置き型の暖炉なら、設置条件が合わない場合でも、諦めずに暖炉を検討することができます。
ガス式/電気式の暖炉編
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ガスストーブのようにガスを利用する暖炉や、映像を映す電気式タイプの暖炉もあります。
どちらも煙突が必要なく、比較的気軽に設置ができるタイプになります。
ガスタイプはガスファンヒーターのように暖房としても使用できる器具があり、炎の見た目と暖かさが実現するほか、スイッチひとつで点火や消火もできます。
また、以前の電気式は偽物の炎にしか見えませんでしたが、最近は本物のような炎を再現できるようになっています。
電気式も温風が出るタイプがありますので、暖房器具として使用したい場合は探してみると良いでしょう。
電気式は燃焼しないので、換気も必要ありません。
電気・ガスタイプどちらも、メンテナンスも少なく気軽にインテリアのポイントにすることができる暖炉です。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。
暖炉を取り付ける価格相場はどれくらい?
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暖炉の価格は、煙突の有無で大きく異なります。
煙突が必要なタイプは、壁付きの薪を使う暖炉と薪ストーブです。
壁付きの場合は、マントルピースのデザインや素材によっても価格は異なります。
300万円程度からが一般的です。
薪ストーブは、約100万円からとお考えください。
薪を燃やすタイプの暖炉は、薪の調達にも費用と手間がかかります。
煙突の定期的な掃除も必要です。
設置した後のメンテナンスにも費用がかかることを念頭に入れておくと良いでしょう。
次に、バイオエタノール暖炉は、さまざまなサイズやデザインがあり器具そのものは30万円程度からあります。置くだけであればそれ以上の費用はかかりませんが、こちらも燃料であるバイオエタノールが必要になります。
ガス式については、壁付けなどにする場合は約150万円からになります。こちらは都市ガスなどのガスの引き込み口、そしてガス代が必要になります。
電気式の暖炉は、置き式なら10万円程度からあり、コンセント差し込み口さえあれば工事も必要ありません。メンテナンスフリーで電気代のみで使用が可能です。
暖炉を後付けすることはできる?
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既に建っている戸建て住宅やマンションにも暖炉は設置可能です。
ただし、壁付けで煙突を設置するいわゆる「壁付け暖炉」は新築以外では設置は難しいでしょう。
画像のような薪ストーブは、壁面から煙突をつくことができれば戸建て住宅なら設置が可能です。
そのほかのバイオエタノール・ガス・電気タイプの暖炉なら後から設置できます。
マンションで暖炉を取り付けることはできる?煙突は必須なのか?
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マンションでは、共用部にあたる外壁に穴を開けることはできません。
つまり、煙突が必要な暖炉は設置できません。
マンションで設置が可能なのは、バイオエタノール、ガス、電気タイプになります。
ガスのみ、ガスを引き込まなくてはいけないため、設置場所は限られたり設置ができない場合があります。
その点、バイオエタノールと電気タイプは比較的自由に置くことが可能です。
特に、バイオエタノールはサイズもさまざまなものが用意されていて、スタイリッシュなデザインも多くあり人気があります。
暖炉のデメリットとは?
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暖炉の設置はメリットも多くありますが、デメリットもあります。
特に、薪を使うタイプの暖炉は、メンテナンスに時間と費用がかかります。
薪の用意のほか、煙突の掃除などが必要です。
また、薪に火をつけてうまく燃やすにはコツも身につけなくてはなりません。
火傷や火の始末にも注意が必要です。
暖炉は絶対に必要なアイテムではないからこそ、趣味として楽しむ気持ちを持てる方でないと、大変に思う気持ちの方が大きくなってしまうかもしれません。
おしゃれな暖炉実例16選
モダンスタイルの暖炉実例 4選
ホテルのロビーのような演出をバイオエタノール暖炉で
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こちらは、ホテルのロビーやテラスのテーブルなどの上に炎が揺れるバイオエタノール暖炉を自宅にも設置して、ラグジュアリーな空間を作った例です。
バイオエタノールタイプは、必要なときに気軽に点火できてリラックスできます。
薪もデザインの一部
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薪の収納を兼ねて、インテリアとして見せる方法もおしゃれです。
実際にはバイオエタノールやガス式の暖炉で薪を使っていなくても、飾ってOKです。
緩やかな間仕切りとして利用
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緩やかな間仕切り壁に、暖炉を設置する方法も素敵です。
リビング側からもダイニング側からも楽しめるデザインになります。
マントルピースのデザインをシンプルモダンに
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マントルピースはクラシックなデザインを思い浮かべがちですが、モダンなデザインで作ることもできます。
ブラックのシンプルなスクエア型は、見た目のデザインの良さのほか、オレンジの炎が映えますね。
アンティークスタイルの暖炉実例 4選
マントルピースでアンティークスタイルを表現
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ロココ調やバロック調の大きなマントルピースの暖炉は、クラシックなイメージの暖炉には欠かせません。
マントルピースの周りや上部には、オブジェやアート、照明器具などをコーディネートしましょう。
クリスマスのデコレーションも張り切りたくなる暖炉です。
重厚な印象になる石材を利用
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クラシックな印象になる暖炉には、石材やレンガなどで作るタイプもあります。
こちらの画像は石材のカラーも淡い色にして、明るいアースカラーのインテリアコーディネートにまとめています。石材でも重厚になりすぎずに素敵なコーディネートですね。
絵画やミラーとの組み合わせがマスト
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クラシックな暖炉の上には、アートが欠かせません。
アートも油彩画などの風景画、さらに額装にもこだわりたいですね。
山小屋のイメージで
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薪ストーブもクラシックな印象にすることができます。
薪ストーブのデザインも、モダンすぎないデザインされた扉や脚のタイプを選び、周辺も落ち着いたカラーと素材でコーディネートするとよいでしょう。
日本の暖炉実例 4選
吹き抜け空間を暖かく
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和モダンやナチュラルインテリアなどにも暖炉が人気です。
吹き抜けに暖炉を設置する場合は、画像のようにシーリングファンを設置しておくとよいでしょう。
温められた空気が、天井付近にとどまってしまわないように、ファンで上下の空気を入れ替えると快適です。
玄関に暖炉
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ワンルームタイプの間取りなら、玄関に暖炉を設置するアイデアも素敵ですね。
程よい目隠しになりますし、部屋に入ったときに暖かな印象になります。
ブラックのモダンな暖炉に、裸電球タイプの照明がとても似合っています。
リビングの中心
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暖炉をリビングの中心に置いて、家族団欒の場に。
こちらは、ダイニング側より一段床を下げて、窓からの明かりも遮断して籠るイメージで造られています。
より親密な関係を築けそうなデザインです。
和室にも暖炉
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和室に暖炉も素敵なサンプルです。
床の間を不燃材料で囲んで、薪ストーブを設置。
手前の板間に置かれた北欧スタイルの家具も似合っています。
暖炉の前の畳でゴロゴロできて、多目的に利用できるコーディネートです。
憧れの海外豪邸暖炉実例 4選
大自然と暖炉
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大きな窓に囲まれた石造りの暖炉は、何もせずに1日を過ごしてしまいそうな空間ですね。
時刻によって移り変わる景色と、ゆらゆらと揺れる暖炉の火…。
都会の喧騒を忘れられるお部屋です。
キッチン併設で料理に大活躍
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こちらは、暖炉がキッチンに併設されたサンプルです。
ピザやパンを焼いたり、煮込み料理を作ったりと、暖炉の火は料理にさまざまに使えます。
リビング側から火を楽しみながら、美味しい料理が作れるレイアウトです。
とことんシンプルにデザイン
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ミニマムな空間に、暖炉の火のみというデザインも素敵です。
こちらは電気式の暖炉なので、つけていないときにはブラック画面になってよりシンプルな空間になります。
暖炉が似合うシックな大人の空間
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こちらは、暖炉があるシックな大人の別荘のようなコーディネート。
高級家具が置かれたグリーンに溢れた空間に、手作り感のある暖炉が素敵ですね。
まとめ
今回は、暖炉についての解説や、暖炉があるお部屋のサンプルをたくさんご紹介しました。
火のある生活は安心感と癒しを与えてくれます。
この記事を参考に、暖炉のある生活を検討してみませんか。