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ドレクセルヘリテイジ / DREXEL HERITAGE の人気の秘密を探る!アメリカが誇る高級家具ブランドの現在地

クラシック家具と一言にいっても、そのデザインは時代や地域によって幅広いものがあります。アメリカのクラシック家具というと、18世紀のヨーロッパ、特にイギリスで流行したクイーン・アンやチッペンデールなど、ロココと比べると落ち着いた印象のデザインの流れを汲んだクラシック家具を取り入れたものが多く、多民族国家であるアメリカでは、ヨーロッパなどの他の地域の家具様式を独自のクラシックスタイルとしたものや、開拓・植民地時代のスタイルなど、華美ではないが落ち着いた重厚感のあるスタイルを扱う老舗ブランドが数多くあります。

今回ご紹介する「ドレクセルヘリテイジ」は、100年以上の歴史を持つアメリカの高級家具ブランド。トラディショナル家具を扱うクラシックテイストの家具ブランドとして日本でもよく知られているブランドです。今回はそんなドレクセルの魅力について探っていきますので、落ち着いたクラシックインテリアがお好きな方は、ぜひインテリア作りの参考にしてみてください。

ドレクセル が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ドレクセルとは?

はじまり

アメリカの経済と技術が目覚ましく発展し始めた20世紀初め、1903年にまだ広大な自然の残るノースカロライナ州の製材所の敷地内にドレクセル社は創設されました。オーク材のドレッサーや洗面台、洋ダンスから始まり、ノックダウン方式(組み立て式)での低コストでの販売により順調に売り上げを伸ばし、1918年頃には工場も大きく拡大しました。1935年、創設者の一人であるサミュエル・ハフマンの息子ロバート・O・ハフマンに経営が引き継がれると、ドレクセルはさらに規模を拡大していくことになります。ハフマン氏は低価格帯の商品の扱いを取りやめ、中価格帯から高価格帯の高品質な家具作りに重点を置く経営に切り替え、広告に力を入れることで、1950年には国内における木製家庭用家具の売上シェアを3倍へと成長させることに成功しました。

1951年にはテーブルロック社を、1956年にはモーガントン社を買収。同年、高品質な布張り家具のメーカーとして知られる「ヘリテイジ」社を買収したことにより、ドレクセルの得意とする高品質な木製家具に加え、高品質な高級布張り家具の分野にも手を広げることに成功します。1966年頃にはアメリカの家具メーカーの中で三番目の規模を誇る大手メーカーへと成長を遂げたドレクセルは、住宅用家具の他、研究所や図書館、教室・寮・教会などの施設用家具も扱うようになり、1966年の年間売上高は約7,600万ドルにも達していました。1968年、大手建材メーカーである「USPlywood-Champion Papers Inc.」に買収され傘下へ入ると、社名は「ドレクセルヘリテイジ」となりました。

日本では

1968年、大阪の大丸木工(現 J.フロント建装)が独占ライセンスを獲得し、日本での製造販売がスタートされます。高度な技術力を持った職人を有する大阪府の寝屋川工場で製造されたドレクセルのアイテムは、本国アメリカのドレクセルの家具の品質をも超えるといわれ高い評価を得ていました。ドレクセルの名前は、日本でもクラシック家具ブランドとして有名であり、高級家具ブランドとして高い知名度を誇りました。(画像はメイド・イン・ジャパンを示すドレクセルのプレート。引き出しの内側などに施されました)

しかし、2019年8月、ライセンス契約の終了とともに、日本国内でのドレクセルの生産が終了。ドレクセルヘリテイジは、日本市場を撤退することになります。このことにより、日本国内でドレクセルの家具の購入は、中古市場がメインとなり、今後プレミア価格がつくなどその価値が上がっていくことが予想されます。また、本国アメリカのドレクセル社でも新たな動きがあるようで、アイテムラインナップがモダンスタイル寄りを中心としたものに今後変化していくような動きがあるため、高級クラシック家具ブランドとしてのドレクセルをお求めの方は、早めにドレクセルを手に入れることをおすすめします。

参考:FUNDING UNIVERSE「Drexel Heritage Furnishings Inc. History」(海外サイト)
http://www.fundinguniverse.com/company-histories/drexel-heritage-furnishings-inc-history/

ドレクセルのスタイル

ドレクセルといえばクラシック家具のイメージが強い印象ですが、実際には100年以上続く長い歴史の中で、幅広いジャンルのデザインの家具を扱ってきた歴史があります。イギリスを中心としたヨーロッパのクラシック家具のデザインを踏襲したアイテムから、アーリーアメリカンやコロニアルテイストの初期の時代のアメリカを彷彿とさせるデザイン、50年代から60年代には「キップ・スチュアート」や「ジョン・ファン・コート」「エドワード・ウォームレイ」「スチュワート・マクドネル」といった外部のデザイナーとのコラボレーションによるミッドセンチュリーモダンなスタイルのアイテムもヴィンテージとしていまだに人気があります。

日本で製造されていたドレクセルのアイテムは3つのデザインに分類されています。ヨーロッパの伝統的な家具様式を取り入れた「Traditional(伝統調)」カテゴリーには、「フランチェスカ」「トライユン」「キャメオクラシック」。「Provincial(民芸調)」の温かみと落ち着きのあるカテゴリーには「グランドヴィラ」「エスペラント」。そしてドレクセルの得意とするクラシック要素を取り入れたモダンなデザインの「Contemporaly(現代調)」カテゴリーに属する「ドレッシー」「トライユン アンティークホワイト」があります。日本の職人によって、丸太から厳選された天然木、手彫りによる装飾、20以上の塗装工程など丁寧な手仕事によって作り出された家具は、世代を超えて受け継がれるような存在となっています。

クオリティー

注目すべきは、高品質かつ高級な天然の木材と、美しい彫刻、そして丈夫で長く使えるようにと職人によって丁寧に作られた高いクオリティーです。特に日本で作られていたドレクセルのアイテムは、木材の加工から塗装に至るまで職人による丁寧な工程と確かな技術によって、非常に高い評価を得ていたことで知られています。また、マホガニーなどの希少な高級木材を使用した美しい木製家具は、近年製造される木製家具とは一線を画した高級感と気品が感じられられます。クラシックデザインの中でも、18世紀以降のイギリスのやや落ち着いた重厚感のあるデザインのアイテムが多く、アンティーク風のインテリアスタイルにも馴染みます。また、ミッドセンチュリーインテリア好きの方には、50年代60年代のモダンスタイルのアイテムが人気となっており、中古家具市場の他、米軍放出品として市場に出回ることもあるので、興味のある方は探してみてはいかがでしょう。

ドレクセルの評判

一つの家具が100万円を超えるほどの高級家具でもあるドレクセルのアイテム。100年以上も続くアメリカの老舗家具ブランドの家具の使用感とはどのようなものでしょうか。実際に使用されている方のコメントを参考に、見ていきましょう。

好きなもの…

Drexel Heritageの金華山ソファ…
頂きもの^ ^
このゴールドの色がインパクト大!
座り心地も良く、上質なソファって感じ^ ^
古いものだけど大切に長く使いたい

https://ameblo.jp/suomen-leijona/entry-12365619597.html

 

ドレクセルのアイテムは作りもしっかりとしており、使われている材料も確かな品質のものであるため、親子孫の世代にまで受け継いで使用することのできる丈夫さを持っています。ソファや椅子などの場合、張地を交換すれば印象も新たに使い続けることができます。また、使い込めば使い込むほど味の出る無垢材の表情も魅力の一つで、ヴィンテージやアンティークとしても十分魅力のあるブランドアイテムといえます。

ドレクセル が好きな方におすすめブランド

KINDEL(キンデル)

1901年、アメリカミシガン州グランドラピッズに、チャールズ・J・キンデルによって創業した「キンデル」は、ドレクセル同様アメリカを代表するトラディショナル家具ブランドの一つとして知られています。100年以上の長い歴史を持つ老舗であり、現在でもメイドイン・グランドラピッズにこだわった、熟練の職人たちによる手作業によって作られる高品質で高級感のあるアイテムが特徴的です。

ドレクセル同様、18世紀のクラシックスタイルを踏襲したコレクションや、クラシックスタイルをミックスした独自のモダンコレクションなどを有しており、その高級感のある品の良い佇まいは世界中の多くのVIPを魅了し続けています。ドレクセルのアイテムと合わせて、上品なブリティッシュアンティークスタイルのインテリアコーディネートなどにおすすめのブランドです。

参考:KINDEL HP(海外サイト)
https://kindelfurniture.com/

KITTINGER(キッティンガー)

南北戦争の終結の翌年、1866年にジョージ&オリバーのコリー兄弟によって創設された「キッティンガー」は、最高品質の世界最高の家具作りを掲げるアメリカを代表するトラディショナル家具のトップブランドです。創業以来、メイド・イン・アメリカを通し、熟練の職人による家具作りが続けられ、全てのアイテムに焼印とプレートを取り付け、特注家具のデータを保管するなど品質管理も怠りません。2012年には「Made: In America」の最優秀賞を受賞するなど、その妥協のない物づくりは高い評価を得続けています。

その最高品質の家具は、ホワイトハウスの大統領執務室や官庁にも納められており、近年ではオバマ大統領の就任式に特注の椅子を製造したことでも知られています。ドレクセルよりもさらに高価格帯ではありますが、その高い品質と18世紀のクラシック家具を踏襲した品の良い佇まいは、ドレクセルがお好きな方にはぜひおすすめしたいブランドの一つといえます。

参考:KITTINGER HP(海外サイト)
https://www.kittingerfurniture.com/

プロが選ぶ!ドレクセル の代表的なおすすめアイテムを5選

エキゾチックな低めのテーブル:Esperanto エクステンションダイニングテーブル

スペインを中心としたムーア風の民芸家具からインスピレーションを得た、エスペラントシリーズのダイニングテーブルです。伸長可能な八角形の特徴的な天板と、有機的な曲線を描くしっかりとした脚を持った、低めのダイニングテーブルは、リビングダイニングなどにもおすすめのテーブルとなっています。同シリーズのチェアと合わせて、異国情緒ある印象的なインテリア空間を作り出すことができます。

艶やかなマホガニーと印象的な木目が特徴のペカン材を使用した、日本ではあまり見ないデザインのシリーズですが、低めのテーブルとチェアは意外と日本人のライフスタイルに馴染む高さになっています。カントリー風インテリアや、スパニッシュスタイルのインテリアなどに馴染みがよく、白い漆喰の壁やテラコッタタイルの床との相性は抜群です。エキゾチックなインテリアスタイルに挑戦してみたい方など、ぜひ取り入れてみていただきたいアイテムです。

優雅さと気品を持つ:Francesca ダイニングテーブル

ドレクセルの中でも人気の高い、イタリアの伝統的なデザインを元に作られたフランチェスカシリーズのダイニングテーブルになります。細やかな装飾をディテールに配した繊細なデザインと、マホガニーとウォールナット材の素材の良さを生かし組み合わせた優美で上品な佇まいが魅力のシリーズとなっています。華美すぎない装飾と、優雅なラインが特徴であるフランチェスカシリーズは、トラディショナルカテゴリーの中でも軽快な印象のトライユンシリーズと、装飾的で重厚感のあるキャメオクラシックの間の、丁度良い装飾性と重量感を持ったシリーズとなっています。

フレームはマホガニー、天板にウォールナットを使用したダイニングテーブルは、細かな装飾の施されたマホガニーのフレームが上品な艶やかさをもち、ウォーナット材の大胆な木目の天板がドラマチックな表情を演出しています。一見長方形に見えますが、テーブルのラインは曲線と直線の組み合わせによる優雅なラインを描いており、ダイニングルームの中央でスポットライトを浴びる主演女優のような存在感を放ちます。ドラマチックなアンティークスタイルのダイニングルームを作りたい方に特におすすめのテーブルです。

スッキリとしたラインなのに高級感のある存在:Triune ダイニングテーブル

18世紀19世紀イタリアのスノビズム時代からインスピレーションを得て作られたトライユンシリーズのダイニングテーブルです。美しいマホガニー材を使用した気品のある佇まいと、スッキリとした細い脚のラインが、ゴテゴテとした装飾文化を脱却した新古典主義様式の落ち着いた美しさを感じさせるシリーズです。軽快な印象ですが、安っぽさやカジュアルさはなく、マホガニーの落ち着いた色味と美しい艶が、高級感のある洗練された佇まいを演出しています。

足先に行くにつれ細くなるテーパードレッグは、足元をスッキリと見せ、お部屋に圧迫感を与えることがありません。トライユンシリーズのアイテムの脚は、テーパードになっているので、空間を圧迫したくない方におすすめのシリーズになります。またトライユンシリーズは、装飾の少ないスッキリとした印象を持っているので、落ち着いたアンティークスタイルやカフェスタイルなどのインテリアにおすすめとなっています。同じテーパードレッグのチェアなどと合わせて、凛とした気品のあるダイニングルームを作ってみてはいかがでしょう。

高級感抜群の荘厳な佇まい:Cameo Classics クレデンザ サイドボード

ドレクセルの中でも、最高級のトラディショナルシリーズであるキャメオクラシックシリーズのサイドボードになります。イタリアの古典テイストを取り入れた荘厳な佇まいが印象的なシリーズで、緻密なレリーフやマホガニーやウォールナット材などの上質な木材を使用した目を惹きつける美しさを持っています。キャメオクラシックシリーズのアイテムは、装飾が加えられた荘厳で美しい佇まいが魅力であり、重厚感と美しさを併せ持ったシリーズとなっています。

一見2つに見える中央の収納部分が一つの収納となっており、左右に1つずの収納を持つ、3つの引き出しと3つの開き扉の収納を持つサイドボードとなっています。ダイニングルームで食器などの収納としての使用のほか、リビングで飾り棚として使用もおすすめです。重厚感のある印象的な佇まいなので、お部屋の印象をグッと高級感のあるアンティークスタイルに仕上げることができますが、あえて最高級のイタリアンモダンブランドの家具と組み合わせるなど難易度の高い上級者コーディネートにもおすすめです。

ミッドセンチュリーを感じる:DECLARATION 6 DRAWER DRESSER

1962年に発表された「キップ・スチュアート」デザインによるDeclarationシリーズのドレッサー。キップ・スチュアートデザインのDeclarationシリーズの家具は、中古や米軍放出品としてヴィンテージ市場に出回ることが多く、ミッドセンチュリーモダンテイストのデザインに、ドレクセルらしい丁寧な仕上がりが魅力的なシリーズです。

ちょこんとした白い丸いツマミと、スッキリとした足元がカジュアルモダンな印象ですが、ウォールナット材の木目の美しさと深みのある色味が大人の遊び心を感じさせる質の良い佇まいを演出しています。ミッドセンチュリーテイストインテリアや、質の良いシンプルモダンスタイルのリビングのインテリアにおすすめです。クラシックテイストの家具が印象的なドレクセルですが、モダンラインのアイテムも魅力に溢れているので、ぜひヴィンテージ市場などを探してみてはいかがでしょう。

まとめ

日本市場を撤退してしまったドレクセルですが、未だ多くの日本のファンの心を掴んでおり、中古市場は賑わっています。上質な木材と、卓越した職人技のコラボレーションによって生み出されるドレクセルのアイテムは、不変的な価値のあるデザインも相まって、一生モノの家具として、何世代にも渡って使い続けることができます。市場にドレクセルのアイテムが出回っているチャンスを逃さず、ぜひ貴方の一生モノのお気に入りのアイテムを手に入れてみてはいかがでしょう。

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