【プロが教える】プルメリアを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!越冬方法もお伝えします
プルメリアの花には、他の花にはないトロピカルな魅力があります。ハワイなどの南国で見ることができるプルメリア、実は日本の家庭で育てることもできます。冬の気温が下がる地域では越冬に工夫が必要なものの、自分で育てた花が咲いたときの喜びはひとしおです。
プルメリアは花も素敵なのですが、葉や樹形も美しく見ごたえがあります。上手にガーデンデザインに利用すれば、お庭が楽園のような雰囲気に。今回はプルメリアを使ってお庭をグレードアップする方法について解説します。素敵な実例を参考に、プルメリアをガーデンに取り入れてみませんか。
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プルメリアを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
プルメリアの特徴とガーデニングのポイント
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プルメリアの香りのある美しい花は、ハワイでレイに使われることで有名です。プルメリアは熱帯~亜熱帯地域に生育し、6~10月ごろ次々と花が咲きます。日本では沖縄県で露地栽培が可能です。花色は白や黄色、ピンクなどがあります。5つの花びらの中心は黄色がかっています。
艶のある細長い楕円形の葉は葉脈がくっきりしていて、グラフィカルな美しさがあります。単幹のうえにパラソルのように枝葉を広げる樹形もインパクト抜群。暖かい地域で地植えされた樹木は3メートルを超える大きな木に育ちます。冬の気温が10度を切る地域では、冬は室内で管理します。
プルメリアは夏の庭をまるでリゾートのように演出するのにぴったりです。小さめのシンボルツリーとして、地植えで玄関先の緑地に、または鉢植えでテラスやベランダに緑と花のあるオアシスをつくってみましょう。
地植えでも鉢植えでも!プルメリアでおしゃれなガーデンを実現する方法
プルメリア×地植えの場合
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冬は鉢上げして室内管理する前提なら、日本全国どこでもプルメリアを地植えすることができます。プルメリアはゆったりと枝を伸ばすパラソル型の樹形にも魅力があるので、ある程度広めの空間に植えましょう。背景にウォールやウッドフェンス、または生垣などがあると、プルメリアの樹形をより引き立ててくれます。
さらにプルメリアの特徴である「トロピカル」「楽園」「リゾート」などのキーワードで庭をデザインしてくと素敵にまとまります。プールやファウンテンのあるアジアンリゾート風のテラスを中心に、チーク材の寝椅子やガーデンソファを配置し、ゆったりリラックスできる庭を目指しましょう。
プルメリア×鉢植えの場合
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鉢植えなら一戸建ての庭でもマンションのベランダでも日当たりのある場所ならプルメリアを育てることができ、冬季の移動も簡単です。プルメリアのインパクトのあるパラソル型の樹形を生かすには単独で植栽、もしくは低い下草と組み合わせるのがおすすめです。
例えばテラスやベランダにプルメリアを一鉢だけ置いて、大きく枝を広げるゆったりとした空間を楽しみましょう。プルメリアを使って緑のオアシスを演出したいなら、大中小のシリーズポットの大鉢にプルメリアを植えて、中~小鉢にはサボテンや多肉植物、または観葉植物を植えて寄せて配置するときれいにまとまります。
プルメリアと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
プルメリアと相性が良い植物
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プルメリアは南国風のガーデンを演出するのにぴったり。プルメリアがシンボルツリーなら、アロエやセダムなど多肉系の植物や斑入りツルニチニチソウなどの背の低いグラウンドカバープランツを下草として合わせるとトロピカルな雰囲気を生かせるうえ、樹形の美しさを堪能することができます。
花も咲くトロピカルな雰囲気の下草なら、ベゴニアやニューギニアインパチェンスを。彩り豊かなパラダイスのような花壇になりますよ!
プルメリアと相性が良い鉢
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プルメリアは様々なポットと似合いますが、プルメリアの横に広がる樹形を生かす鉢はボウル型の背の低めのもの。アジアンリゾート風にしたいなら、つぼ型のポットもよく似合います。モダンリゾート風がお望みなら、白や黒などモノトーンのシンプルな鉢をおすすめします。
プルメリアは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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南国なら街角に普通に育っているプルメリア。年間を通じて気温が15度以上という地域の庭なら、それほど管理をせずにプルメリアを育てることができます。冬の気温が下がる地域なら、冬越しのために室内管理が必要。そのためには、室内管理しやすい大きさに保つための剪定もする必要があります。
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プルメリアの越冬方法は3つ。
まずは室内観葉として室内で育てる方法。この場合は気温が15度をきるようになったらプルメリアを室内に移動させます。室内の日光のあたるあかるい窓辺におき、プルメリアの周辺温度が10度を下回らないようにキープしましょう。水やりは室内観葉同様、冬の間は一週間に一度程度、控えめに与えます。
次に、強制的に休眠させる方法。室内で日照のある場所がない、気温が10度以下に下がる時間帯があるなら、休眠させた方がベター。外に置いてある状態で最低気温が5度程度まで気温が下がってくるまで待ち、水やりはストップ。霜に当てないように注意してください。葉が変色したり落葉したら、室内の暗くて涼しい場所で春まで保管しましょう。
そして、挿し木状態で室内保管する方法。葉を取り除いた状態の挿し木用の枝をカットし、乾燥させて室内の涼しい場所で春まで保管します。春になったら土にさして発根を待ちます。
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プルメリアの剪定の適期は春。剪定は基本的に透かし剪定しましょう。枯れた枝、病気になった枝、伸びすぎてバランスの悪くなった枝をカットします。切り口からは病気の菌が侵入することがあるため、消毒されたハサミを使用、カット面には癒合剤を塗ります。また大きな切り戻しは樹勢をそこねてしまいますので、切り落とす枝はおよそ30センチ以内にとどめましょう。
プルメリアの枝葉をカットするとでる白い樹液には毒性があります。素肌につくとかぶれの原因になりますので、手袋を使用しましょう。
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プロがおすすめする定番プルメリアの品種3選
白×イエローの花がすがすがしいプルメリア・オブツサ
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プルメリアのイメージそのものの、黄色のグラデーションの入った白い花が咲くのは、プルメリア・オブツサ。開花期が4~10月と長いのが魅力です。花の香りが強いので、香りを楽しみたい人向け。先が丸まった、艶のある大きな葉も観賞価値が高いです。
ピンクの花が印象的、プルメリア・ルブラ ディバイン
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インドソケイという日本名のあるプルメリア・ルブラは園芸品種が多いのが特徴。ピンクがかった花の咲くディバインは小型種ですので、鉢植えに向いています。香りの強い花が5~9月と比較的長期間咲き続けます。枝葉が密集した良い形に育ちます。
トロピカルな魅力満載、プルメリア・ルブラ レインボー咲き品種
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華やかな雰囲気の花なら、レインボー色をチョイス。ひとつの花の中にピンクとイエローの入った、にぎやかな色合いです。レインボー咲きの品種は、ムイレインボー、インテンスレインボー、レイレインボーなどがあります。
プロが教える!プルメリアを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
プルメリア×お庭編 6選
プルメリアがメインの寄せ鉢なら緑のボリュームがあり管理も楽
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大中小の植木鉢にそれぞれ植物を植えて寄せておくと、テラスの一画や玄関先などのスモールスペースで緑を立体的に見せることができます。メインとなる大鉢には幹の動きが面白い小型シンボルツリーを、中鉢には空間を埋めるようなふわりと広がる低木を、低い鉢には下草的なものを植えるとうまくまとまります。
写真では順にプルメリア、アガベ・ジェミニフローラ、アスパラガス・デンシフロルスです。
芝生の上に鉢ごと置けば、良いアクセントになる
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芝生の庭なら、鉢植えのプルメリアを置くだけでぱっと目をひくアクセントになります。通路沿いに鉢植えのプルメリアを複数おけば、リズム感をだすことができます。
プルメリア鉢を窓の前に配置すれば、室内から緑が楽しめるうえ目隠しにもなる
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窓の外の風景が雑然としているなら、いっそプルメリアの鉢を配置しましょう、大きな葉が人の背のあたりで茂ればちょうどよい目隠しになります。冬は鉢ごと室内へ移動するのも簡単。
立ち上がりのある植え込みスペースなら、鉢ごとプルメリアを配置できる
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テラスの周りをウォール付きの立ち上がり花壇にしてみませんか。ボックス状になっている花壇に鉢ごと観葉植物類を置けば、夏限定のトロピカルガーデンが実現できます。直射日光があたっても大丈夫な植物はプルメリアの他、ストレリチア、モンステラ、サンセベリアなどです。
プルメリアを池の縁に植えれば、アジアの高級リゾート風に演出できる
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浅い池の縁にプルメリアを植えれば、アジアの高級リゾート風に。バンブーフェンスや、イペ材やウリン材などの南洋系のウッドデッキがよく似合います。
石貼りのファウンテン×プルメリアなら欧米風のリゾートガーデン風に
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プルメリアを使って地中海リゾート風のガーデンもできます。ベージュ色のライムストーン貼りのファウンテンのそばにプルメリアを植栽しましょう。ファウンテンのそばでくつろぐラウンジチェアやベンチを用意すれば、自宅で南ヨーロッパの休暇を楽しんでいる気分に。
プルメリア×玄関・アプローチ編 3選
玄関前の緑地に植えれば、近所の名所になる
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自宅でプルメリアをシンボルツリーとして育てている人はまだそんなに多くないはず。珍しい美しい花と香りに、多くの人の視線を集めることでしょう。プルメリアのパラソル型の樹形を引き立てるポイントは、ウォールや生垣を背景に置くこと、20センチ程度の低い下草を組み合わせることです。
プルメリアなら、高低差のある住宅街で存在感を発揮する
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高低差のある住宅街なら、プルメリアの良さを生かすチャンスです。高い擁壁の上はプルメリアの枝葉が横に広がるスペースがたっぷりあります。プルメリアの大きな葉がつくるはっきりした輪郭は遠景や空をバックにインパクトを発揮してくれます。
玄関アプローチの両側に植えれば、プルメリアの林に住んでいる気分が味わえる
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プルメリアの林を通って家に帰るなんて、贅沢ですね。玄関アプローチの両側に2、3本のプルメリアを植えればそんな夢もかなえることができます。南国なら地植えで、日本の本州なら鉢植えで実現しましょう。
プルメリア×ベランダ・ルーフガーデン・インドア編 3選
プルメリアと下草を組み合わせた一鉢で、ミニガーデンができる
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鉢植えならプルメリアをマンションのベランダで育てることも十分可能です。プルメリアと下草を大鉢に植えこめば、それだけで小さな庭ができたような気分になれます。写真では下草を多肉植物の寄せ植えにして、ドライガーデンを演出しています。
広めのベランダなら、寄せ鉢テクニックで緑のボリュームがだせる
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スペースにゆとりのあるベランダやルーフバルコニーなら、プルメリアの鉢植えのまわりに複数の観葉植物の鉢を置いて、立体的に緑を楽しむことができます。写真のようにモダンにまとめたい場合は、花がたくさん咲いている植物は置かずに形のはっきりした多肉植物や観葉植物を合わせるがおすすめです。
トップライト下でプルメリアを育てれば、室内が南国の庭に
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さんさんと日のそそぐ吹き抜けトップライトがある住宅なら、トップライト下の空間を楽園的なインドアガーデンにしてみてはいかがでしょうか。メインツリーにはプルメリアを。頭の上に葉が茂るサイズに育てて、室内にいながら緑陰を楽しみましょう。
まとめ
南国の花、プルメリアはリゾート地で見ることがありますが、日本の庭でも冬越しさえできれば生育可能。プルメリアは花が美しいだけでなく葉や樹形も観賞価値があり、花がさいていなくても楽しめます。
プルメリアを生かしたお庭にするなら、リゾートの雰囲気が漂うガーデンデザインがおすすめです。南洋材のウッドデッキ、ライムストーンのテラス、池やファウンテンなどを組み合わせて、リラックスできる庭を目指してください。家にいながら旅行気分を味わうのにぴったりのプルメリア、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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