【プロが教える】憧れのデンマークインテリアを実現する方法！豊富な実例で徹底解説

著者：おおたひろこ （インテリアコーディネーター）

大学で建築を学び、建築・インテリア業界で10年以上勤務したのちライターに転身。インテリアコーディネーター資格保有。自宅はモダン+グリーン多め、子どもとペット共存のインテリアです。専門的な視点と生活者の目線で、皆さまのインテリアづくりをお手伝いします。

北欧インテリアは以前から人気がありますが、近年はそこからさらに「デンマークインテリア」が取り上げられることが増えました。
そんなデンマークインテリアとはどのようなものなのでしょうか。

こちらの記事では、デンマークインテリアの特徴とコーディネートのポイントを解説します。
実例もたっぷりとご用意していますので、感覚的にもデンマークインテリアをご理解いただけると思います。
ぜひインテリアづくりの参考にしてくださいね。

プロが教える！憧れのデンマークのインテリアを実現するポイント

そもそもデンマークのインテリアとは何なのか？

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コペンハーゲンが首都のデンマークは、北欧の国のひとつです。
巨匠と言われるデザイナーを多く輩出し、日本でもよく知られるインテリア関連のメーカーが数多くあります。

たとえばデザイナーは、ハンス・J.ウェグナーやアルネ・ヤコブセン、フィン・ユールなどが有名です。
またメーカーは、カールハンセン＆サン、フリッツ・ハンセン、最近ではムートやヘイなども。

北欧の国々でよく言われることですが、厳しい冬が長く、家で過ごすことが多いことから、居心地の良い家（インテリア）が求められます。

デンマークのインテリアは、クラフトマンシップが感じられる上質な木製家具をメインに、光（照明）もコーディネートすることが大切だと考えられています。

北欧インテリアの中でも、デンマークインテリアは色数が少なくシンプルですっきりしたコーディネートにされることが多くなります。
家具は大切に使われ、もしも使わなくなったら、次に使ってもらえる人につなぐのが当たり前。
サスティナブルという点でも、これからは見習いたいですね。

デンマークのインテリアをつくるポイントは？

どんな配色にすべき？

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デンマークインテリアは、壁紙はホワイトが多く、アースカラーをメインに色数少なくコーディネートされます。
デザインもカラーもシンプルがポイントです。

柄もあまり入れずに、もしも入れるならポイントになる北欧カラーを少しだけ採用しましょう。

どんな素材にすべき？

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デンマークインテリアは、木製家具が基本にはなるのですが、スチールやFRPも自由に組み合わせることができます。
共通点は、デザインの良いシンプルな家具。

特に、ダイニングチェアは同じ物で揃えないことが一般的です。
これは見た目以上に、家族それぞれがきちんと自分に合う椅子を選ぶからです。

デンマークインテリアの大切なポイントは、長く使うことを前提に本当に使いやすい家具をしっかりと時間をかけて選ぶということにもなります。

どんな家具を選ぶべき？

ソファやテーブル等大物の家具を選ぶときのポイント

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ソファはシンプルなデザインの無地のファブリックがフィットします。
背もたれ部分が低いデザインがおすすめ。
脚が見えるのなら、木製が良いでしょう。

同じく、テーブルも木製で、シンプルな脚タイプがイメージに合います。

カーテンを選ぶときのポイント

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デンマークではあまりカーテンが使われません。
そのためデンマークインテリアを目指すなら、カーテンが目立たない壁の色に近い無地がおすすめです。

画像のように窓の大きさに関係なく、天井から床までの長さのカーテンにすると、カーテンが主張しすぎずすっきりした印象にすることができます。

照明を選ぶときのポイント

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デンマークだけでなく、北欧インテリアに照明はとても大切な役目をします。
デンマークインテリアなら、照明器具は、北欧の照明ブランドから選ぶのがおすすめです。

またメーカーだけでなく、多灯照明にすることが重要です。
フロアランプ、テーブルランプ、ペンダントライトなどを高低差も意識して、配置しましょう。

光の色も温かみのある色で統一します。
光でリラックスできるコーディネートを目指しましょう。

雑貨・小物を選ぶときのポイント

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雑貨や小物も、北欧のメーカーから選ぶという方法が一番失敗が少ないでしょう。
シンプルで手作業が感じられる、デザインの良いもので揃えたいですね。
また、陶器や木材・ガラスなど、素材にも注目して、ホッとできるようなものを選びましょう。

こんなケースに気をつけろ！失敗しがちなパターン紹介

クールにしすぎない

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木材の柔らかいイメージがないと、デンマークインテリアよりもずっとモダンな印象になってしまいます。
シンプルなデザインの木カラーの家具を必ず入れるように意識すると良いでしょう。

カラーは1、2色に抑えた方が表現しやすい

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こちらの実例は、とてもカラフルなのですがデンマークインテリアにまとめられています。
ただし、実際は色をたくさん使うとコーディネートが難しくなりますので、まずは１、２色程度からスタートするのがおすすめです。
カラーを入れる場合は、面積が小さい方がまとまりやすくなります。

天井照明1灯は避けて

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最も失敗だと感じるのは、天井にシーリングライト1灯を設置して、お部屋全体を均一に照らす照明です。
しかも、青白い蛍光灯のような雰囲気は合いません。

光源が見えてギラギラしてしまうことなく、落ち着いたお部屋になるように計画しましょう。
落ち着きには、お部屋に明暗があることが大切になります。
全体的に同じように照らすのではなく、明るいところと暗い場所を作ります。

インテリアのプロは知っている。デンマークのインテリアを実現するインテリアアイテムを探すときにまず見るショップ/ブランド

Carl Hansen & Søn

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カール・ハンセン＆サンは、デンマークの代表的な伝統的な家具ブランドと言ってもいいのではないでしょうか。
画像のハンス・J.ワグナーデザインのYチェアが特に有名ですね。
チェアは１脚７万円台くらいからあります。

職人の手作業で丁寧に作られる家具は、長く愛されているものばかりです。

カール・ハンセン＆サンホームページ
https://www.carlhansen.com/ja-jp

▼カール・ハンセン＆サンについてさらに詳しく知りたい方はこちら

【カール・ハンセン＆サンのテーブルのある生活】インテリア初中級者向けに魅力を徹底解説

デンマークの有名な家具メーカー「Carl Hansen＆Søn（カールハンセン＆サン）」の名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。「...

FRITZ HANSEN

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1872年に創業したフリッツ・ハンセンも、デンマークを代表する家具メーカーです。
アルネ・ヤコブセンなどの、名作家具を多く作っています。

よく知られているのは、セブンチェアやアリンコチェア、エッグチェアやスワンチェアなど、ブランド名を知らなくても家具は見たことがあるという人も多いでしょう。

アリンコチェアで５万円くらいから用意されています。

フリッツ・ハンセンホームページ
https://www.fritzhansen.com/ja

▼フリッツ・ハンセンについてさらに詳しく知りたい方はこちら

フリッツ・ハンセン の人気の秘密を探る。北欧モダンブランドが歩んだ歴史と、名作チェアの数々

北欧モダン家具ブランドの老舗として確固たる地位を持つ「フリッツ・ハンセン」。 北欧インテリア好きの方はもちろん、シンプルで機能的、クラフトマン...

おしゃれデンマークインテリア実例14選

リビング／ダイニングのデンマークインテリア実例 4選

ソファはシンプルで背の低いタイプに

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先述のように、ソファは背の低いシンプルなデザインが選ばれます。
全体的にどっしりとしたタイプよりも、肘掛けも薄めの軽やかなタイプがフィット。
足元にも空間がある軽やかさの感じるデザインで、脚は木製がおすすめです。
できれば、ほかの家具の木カラーと合わせると完璧です。

アームチェアやパーソナルチェアがあると雰囲気アップ

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一人一人に合った家具を求めるデンマークの人に習って、リビングにお気に入りのパーソナルチェアがあるとイメージがグッとデンマークインテリアに近づきます。
どれにするか迷うようなら、北欧ブランドから選ぶと間違いがありません。じっくり座り比べて決めましょう。

ダイニングチェアには、こだわって

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同じくダイニングチェアも一人一人こだわって決めましょう。
１脚くらい異質なものがあっても、他がまとまっていればポイントになります。
かけ心地を大切に。もう一つは長く使えるものを選びましょう。

明るすぎないことも大切

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仕事も終わり、寝るまでの家族団欒のリラックスした雰囲気を作るために、落ち着いたあかりをコーディネートしましょう。
明るすぎない光は、脳を休めてスムーズな入眠をサポートします。

キッチンのデンマークインテリア実例 4選

キッチンはシンプルが基本

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キッチンも、天然素材を使ったシンプルなデザインが基本になります。

画像のように壁面はホワイトにして、ものは少なく…そして、お花を飾りましょう！

北欧カラーをプラスしても

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キッチンに色を入れたい場合は、北欧カラーをプラスしてもOKです。
カラーを入れるとあたたかみのある雰囲気を演出することができます。

特にアンティーク家具でまとめる場合は、色が入ることで全体にイメージがまとまるということもあります。

床カラーは明るく

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壁面をホワイトにすることが多いことはお伝えしましたが、もう一つ、床面を明るくすると良いでしょう。
フローリングも明るいカラーにした方が、デンマークインテリアのイメージなります。

キッチンも照明器具にこだわって

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キッチンも照明器具を厳選して選びましょう。
ただし、作業する手元が暗くなって危険にならないように注意して。
必要な場所はしっかりと明るく照らしましょう。

寝室のデンマークインテリア実例 3選

肌触りにこだわってシンプルに

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デンマークインテリアの寝室には、手触りの良い上質なベッドリネンが欠かせません。ベッド本体も、木製か同じく上質なファブリックの優しい雰囲気を。基本は、どれも無地がフィットします。

シンプルで居心地の良く、ぐっすりと眠れる落ち着いた空間を目指しましょう。

ベッドは低めのデザインがフィット

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ソファと同じで、ベッドも低いデザインがイメージに合います。
マットレスの高さのほか、ベッドヘッドも低いタイプが良いでしょう。

ゆっくりできる場所をつくる

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寝室にリラックスした雰囲気をプラスしたい場合、パーソナルチェアやベンチなどベッド以外にゆっくりできる場所をプラスすることがおすすめです。
迷ったら、北欧デザインのアームチェアを検討してみてはいかがでしょうか。

玄関/トイレのデンマークインテリア実例 3選

ホワイトの玄関

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玄関もシンプルにまとめることを意識して。
ホワイトを基調にして、自然素材をコーディネートしましょう。
デザインはどれもシンプルにすることがポイントです。

トイレもホワイトメインに

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トイレも同じようにシンプルに清潔感が感じられるような空間にしましょう。
画像のように、観葉植物や自然素材のかごのコーディネートが参考になります。

素材感を大切に

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トイレや水回りは、素材感のあるものにすると落ち着いたデンマークインテリアにすることができます。
画像のような、木や石、真鍮を中心に明るいアースカラーでまとめられたバスルームも素敵ですね。

まとめ

今回はデンマークインテリアについて解説しました。
実例もたっぷりご紹介しましたので、具体的にイメージすることができたのではないでしょうか。

デンマークインテリアを実現して、サスティナブルも意識した、住む人が本当に好きな居心地の良い空間をつくってくださいね。