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FENDI(フェンディ)のインテリアの人気の秘密を探る。定番のズッカ柄やペカン柄のインテリアアイテムも多数存在

毛皮のコートや「バケット」や「ピーカブー」などのレザーバッグなどで知られる、イタリアのファッションブランド「フェンディ」。創業当初から、皮革と毛皮の扱いに長けたフェンディは、イタリアのみならず世界の女性たちに長年愛され続けてきました。

今回はそんな、レザーとファー素材に長けたフェンディが展開する、インテリアアイテムについてその特徴と魅力を探っていきたいと思います。ファー素材を使ったインテリアアイテムでお部屋をコーディネートしたいと考えている方、フェンディのインテリアアイテムに興味のある方など、インテリアコーディネートの参考にしてみてください。

フェンディのインテリア が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

フェンディのインテリアとは?

1925年「アデーレ・フェンディ」と「エドアルド・フェンディ」の夫妻により、イタリアのローマでファッションブランド「フェンディ」は創業しました。創業当初から皮革製品と毛皮製品を扱っており、創業の翌年の1926年には、フェンディ・ブティックの一号店を開店します。

1920年代、ハリウッドでは毛皮の襟巻きが流行し、フェンディは襟巻きからヒントを得た毛皮のコートを販売し、イタリアの多くの女性たちを虜にしたことで、創業間もなく成功を収め、大きく発展していくことになります。そして、毛皮製品だけではなく、皮革製品でもまたフェンディは成功を収めていきます。1932年、ローマの馬具職人の技巧と、「クオイオローマ」という上質で柔らかなグレインレザーを用いたハンドメイドバッグ「セレリア」が発表されると、それまでの固い皮革製のカッチリとしたバッグとは違う、柔らかな風合いの斬新なバッグは瞬く間に評判となりました。

1965年からはじまったファッションデザイナーの「カール・ラガーフェルド」とのコラボレーションは、フェンディをさらに飛躍させることになります。当時、若干27歳の若手であったラガーフェルド氏を主任デザイナーに迎えたフェンディは、彼のデザインによってファーアイテムのこれまでの重厚でフォーマルなイメージを一新し、軽くて機能的なウェアとしての新たな一面を開花させました。また、彼はそれまでコートの裏地に使用されていた「F」を組み合わせた柄をブランドのアイコン「ダブルF」として採用し、このダブルFを使用したパターン「ズッカ柄」は、今でもフェンディの代表的なパターンとして、ファッションやインテリアアイテムにも使用されています。

そんなフェンディが、インテリアアイテムを手掛けるようになったのは、1987年のこと。フェンディ夫妻の次女でフェンディの二代目代表である「アンナ・フェンディ」と、ヨーロッパの大手インテリアメーカーの代表「アルベルト・ヴィニャテッリ」とのコラボレーションにより、初のフェンディカーサコレクションが誕生します。そして、1989年にはフェンディのインテリアラインを手掛ける「FENDI CASA」を設立。フェンディのファッション同様、細部まで繊細で美しく、エレガントな佇まいの家具やホームアイテムを取り扱うことになります。

日本での展開は1972年から始まり、1974年には赤坂にブッティックをオープンします。日本での展開が始まった当時はまだ、毛皮や皮革製品がメインであり、セレブの愛用する高級ブランドといった印象が強いファッションブランドでした。1977年以降、毛皮や皮革以外のジャケットやコート、既製品服(プレタポルテ)などのアイテムの扱いが始まり、また1992年にフェンディの3代目となる「シルヴィア・フェンディ」が入社すると、「バゲット」や「ピーカブー」などの新たなフェンディの代表作となるバッグが誕生します。

経営面での大きな転機が訪れたのは2000年のことで、フランスの大手ファッション企業「LVMH (モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の傘下に加ったことにより、世界に4店舗程しかなかったフェンディの直営店が80店舗以上にも拡大します。特に今注目したいのは、「フェンディ表参道店」です。現在進行形で移転計画が行われており、来年2023年に表参道のオリエンタルバザー跡地にて国内最大の旗艦店としてオープンが決定しており、この旗艦店の2階には日本初の「FENDI CASA」のコンセプトショップが開業することになっているので、この機会にフェンディのインテリアアイテムをチェックしてみてはいかがでしょう。

参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「フェンディ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3

参考:FASHION PRESS
「「フェンディ 表参道店」国内最大級の旗艦店が移転オープン、“ローマ”着想の店内」
2022-12-02 11:20 更新
https://www.fashion-press.net/news/96770

フェンディのインテリアのスタイル

フェンディのインテリアラインであるフェンディカーサでは、家具やホームアクセサリー、クッションやラグなどのファブリックアイテムなど、様々なアイテムが取り揃っています。リビング・ダイニング・ベッドルームにアウトドアまで、多くの生活シーンに取り込める家具のラインナップは、高級ブランドであるフェンディの妥協のないクラフトマンシップが生かされ、上質な木材や大理石、金属、ファブリック、そしてフェンディの得意とするレザーやファーなどの素材が使用されています。「マルセル・ワンダース」や「ピエロ・リッソーニ」「アトリエオイ」など、著名なデザイナーとのコラボレーションも積極的に行なっているので、フェンディの特色を生かしつつ、印象的なデザインのアイテムが豊富です。

アイボリーからダークブラウンまで、全体的にブラウンカラーを基調としたカラーパレットが特徴的で、ベースカラーのブラウンに組み合わせるように、他の色を上品に組み合わせている印象を受けます。全体的に落ち着きのある色使いでありながら、温かみや柔らかさ、エレガントさを感じさせるのがフェンディカーサの特徴で、モダンなデザインでありながらもアーチ状の脚や曲線的な表現をデザインに取り入れて、イタリアモダンといってもエレガントで優しい雰囲気のインテリアに合わせやすい雰囲気を持っています。

フェンディのインテリアアイテムには、ファッションブランド「FENDI」のアイテムに使用されるモチーフを用いたデザインが多くあります。例えば、ダブルFをパターン化した「ズッカ柄」や、「フェンディのロゴではないロゴ」とも称される黒と茶色の2色のストライプパターン「ペカン」(下画像参照)、カラビナの形を2つのFで表現したフェンディアクセサリーのモチーフ「o’lock (オーロック)」(下画像参照)などが、インテリアアイテムにも採用されています。フェンディのファッションとのリンク性もありつつ、さりげなく取り入れられたそれらのモチーフは、インテリアとしても洗練されたデザインになっているので、嫌味なく取り入れることができます。

フェンディのインテリアの評判

フェンディのインテリアアイテムは、落ち着いたカラーや上質な素材、上品なデザインでありながらお洒落でインテリアに取り入れやすいのも魅力です。ここでは実際にフェンディのインテリアアイテムを使用している方の感想を参考に、その魅力について探っていきたいと思います。

こちらのスツールとラグは一目惚れしてすぐ購入しましたさくら
素敵~ドキドキ

こちらのスツールは、小さめでさらにブラックに光沢素材ですので、ロゴがたくさんでもいやらしくなく、
ポイントになるなぁ~latteと、思い気に入りましたハート

10万円台で以外にもリーズナブルな記がして、即決定あげらぶ②
こちらのラグは、ファーですし大きめサイズですので60万円と、ちょっと高めかな?
と思いましたが、お部屋に合いそうですし気に入ったので、購入しちゃいました(‘-^*)/笑

https://ameblo.jp/ruriko-yamada/entry-11201353117.html

 

中古で買ったフェンディ のペカン柄ソファ。
少しくたびれてるけど座り心地は良い。本を読む時には👍

https://www.instagram.com/p//?utm_source=ig_web_copy_link

フェンディのアイテムは、見た目の良さだけではなく、肌触りや使い心地が良いのも特徴です。ファッションブランドのインテリアアイテムというと、「見た目重視な傾向が多いのではないか」「ブランドロゴの主張が強くインテリアに馴染まないのではないか」など心配される方も多いのですが、フェンディのインテリアアイテムは馴染みやすいブラウンや落ち着いたカラー。ズッカ柄やペカンなど、ファッションに取り入れても主張の激しすぎないパターンを使用しているので、既存のインテリアに取り入れやすいのも人気の理由の一つとなっています。

価格帯は高級ブランドなのでお高めですが、品質やデザイン性、触り心地の良さなど、実際の使用に際しても納得のいくものとなっているので、気になる方は少しずつ集めてみてはいかがでしょう。落ち着いたカラーのアイテムが多いので、他の家具ブランドのアイテムと組み合わせもしやすく、ブランド統一コーディネートをしなくても一点からでも楽しめるブランドです。

フェンディのインテリアアイテムが好きな方におすすめブランド

ARMANI/CASA(アルマーニカーザ)

イタリアの高級ファッションブランド「アルマーニ」は、デザイナー「ジョルジオ・アルマーニ」によって1975年に設立されたブランドです。洗練されたモードスタイルは、特に大人の男性に人気の高いファッションブランドとして日本でも知られています。アルマーニもまた、インテリアアイテムを扱うブランドライン「ARMANI/CASA(カーザ)」を2000年に立ち上げており、家具やホームデコレーションだけではなく、壁紙やインテリアコーディネートサービスなど、空間演出にまで力を入れている本格的なインテリアブランドとなっています。

落ち着いたカラーパレットはフェンディのインテリアスタイルにも通じるものがありますが、フェンディがレザーとファーの扱いに長けているブランドならば、アルマーニはファブリックアイテムに長けたブランドと言えます。また、フェンディが柔らかな印象のエレガンスに遊び心をプラスした雰囲気ならば、アルマーニはホテルライクな洗練された生真面目な雰囲気があります。イタリアのファッションブランドの展開するインテリアアイテムに興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

参考:ARMANI HP「ARMANI/CASA」
https://www.armani.com/ja-jp/experience/armani-casa

LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)

現在フェンディが加入している、大手ファッション企業グループ「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の中核ブランドである「ルイ・ヴィトン」は、1894年にフランスで創業した老舗ブランドです。創業当初は旅行用鞄を専門に扱っており、その高い機能性から当時の王族やセレブなどから愛用されました。現在は皆さんもご存知の通り、世界でもトップクラスの知名度を誇るファッションブランドとして知られており、ヴィトン特有のパターン「モノグラム」などは、誰でも一度は目にしたことがあるのでないでしょうか。

そんなルイ・ヴィトンがインテリアアイテムを取り扱い始めたのは2012頃と、最近のこと。とはいえ、「マルセル・ワンダース」や「アトリエ・オイ」「吉岡 徳仁」など、世界の著名なデザイナーによる家具やホームデコレーションなどを展開しており、そのアイコニックなデザインはファッションブランドならではの遊び心満載なデザインが特徴的です。

インテリア、特に家具に本物の毛皮を使用したアイテムというのはあまり見ない中、フェンディとルイ・ヴィトンはともに、家具に毛皮を使用しているのも印象的です。ルイ・ヴィトンのアイコニックなアイテム「コクーン」にラムファーをあしらった「コクーン・ファー」(下画像)など、毛皮を大胆に使用したアイテムなどがあります。

参考:LOUIS VUITTON HP
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage

プロが選ぶ!フェンディの代表的なインテリアアイテム5選

ペカン柄のファークッション:Fur Pequin(ファーペカン)クッション

フェンディのアイコニックなストライプパターン「ペカン」は、フェンディのアイコンの二つの「F」の黒と茶色を太めのストライプ模様に配置した大胆なパターンです。最初の登場は1983年、チェコの建築家「ヨーゼフ・ホフマン」のデザインからインスピレーションを受けて誕生したバッグで、瞬く間に多くの人々に愛され、フェンディのニューアイコンとして定着しました。

そんなペカン柄を使用した「ファーペカンクッション」は、前面に柔らかな触り心地のミンクファーを使用し、背面にはカシミアウールを使用した極上のクッションです。大胆なストライプ模様は、無地のソファに配置すればちょっとしたアクセントとしても活躍します。ファーアイテムが気になる方は、さりげなく取り入れてみてはいかがでしょう。

インテリアを格上げするトレイ:Fendi o’lock round Tray(フェンディ オーロック ラウンド トレイ)

2021〜2022年のウィメンズの秋冬コレクションで初登場したフェンディのジュエリーライン「フェンディ オーロック」は、ジュエリー部門のアートディレクターに就任した4代目フェンディ「デルフィナ・デレトレズ」によるものです。カラビナのフォルムからインスピレーションを受け、アルファベットのFを組み合わせたデザインは、フェンディのニューアイコンとして、バッグやファッション、インテリアにも取り入れられています。

オーロック型の金具が持ち手となったトレイは、レザーやウッド素材を用いたツートンカラーが可愛らしいアイテムです。見る人が見ればフェンディのアイテムとわかりますが、ブランドに詳しくない人が見ても、可愛らしいデザインのトレイと認識できる程よいブランド感が使いやすいです。ラウンド型のほか、オーバル型もあるので、テーブルの上に無造作に置きがちなリモコンやスマホを並べて置いておいたり、アクセサリーを入れておくのにも役立ちます。

モコモコ感がたまらないチェア:Groove & Groovy (グルーヴ&グルーヴィー)アームチェア

フランスのデザイナー「トアン・グエン」によってデザインされた「グルーヴ&グルーヴィー」アームチェアは、リラックスして座ることを考えられて作られたアームチェアです。快適な座り心地と、シープスキンのモコモコの柔らかな張地によって包み込まれるような座り心地には、抗えない魅力が詰まっていますね。

印象的なイエローカラーは、モノトーンインテリアのアクセントとしてや、レトロポップスタイルなどにもおすすめです。

彫刻的なデザインが特徴:Metropolis coffee table(メトロポリス コーヒーテーブル)

2015年にフェンディ本社が移転した「パラッツォ・デッラ・シビルタ・イタリアーナ(イタリア文明宮)」は、かつて1942年に開催される予定だった万国博覧会のために建築された、アーチ型の開口部が並ぶモダニズム建築の傑作です。そんな現フェンディ本社の建物からインスピレーションを受けてデザインされたのが、この「メトロポリスコーヒーテーブル」です。デザインしたのは、世界で活躍するデザインスタジオ「アトリエ・オイ」。

金属製のフレームに、色ガラスの天板という硬質な素材を用いたテーブルながら、薄いアーチ状の脚によって軽快な印象を与えるコーヒーテーブルです。ガラス張りの高層ビルを思わせる都会の建築物のような雰囲気は、アーバンモダンなどのシックなインテリアにピッタリです。

アイコニックなペカン柄のアームレスト:Parsifal sofa(パルジファルソファ)

フランスのデザイナー「ティエリー・ルメール」のデザインした「パルジソファ」は、幅広のアームレストにフェンディのアイコニックなストライプ柄であるペカンを取り入れた、特徴的なデザインが印象的なソファです。

シンプルで直線的なデザインの際立つソファですが、低めの背もたれと、ペカンストライプが奥行きを感じさせる視覚効果をもたらすことで、お部屋に奥行きを感じさせることができます。また、アームレストが幅広なので、枕替わりにして寝そべることもでき、スマホや本を置いておくこともできるので、ソファで寛ぎたい人にもおすすめです。

まとめ

フェンディのインテリアアイテムは、ブラウン系の優しいカラーと曲線的なシルエットのアイテムが多く、エレガントで柔らかなインテリアスタイルを作り出すことができます。フェンディファッションの印象的なパターンを取り入れつつも邪魔にならないデザインは、ブランドアイテムをインテリアに取り入れたい人や、ブランドの主張が強いアイテムに忌避感がある人の両方に取り入れやすいアイテムかと思います。

デザイナーとのコラボレーションにも積極的で、お洒落で印象的な家具なども多いですが、限定商品や製造期間が終了してしまうことも多いので、気になるアイテムがあった時は早めに手に入れることをおすすめします。

参考:FENDI CASA HP(海外サイト)
https://www.fendicasa.com/en/

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