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【プロが伝授】カフェ風壁紙でおしゃれリビング!おうちカフェを実現する方法教えます。

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

忙しい日常の合間のほんのひととき。お気に入りのカフェで過ごす時間は、たまらなく居心地が良いものですよね。自分の気持ちを切り替えたり、ちょっとした作業に集中してみたり…。

そんな自分好みのカフェや、或いは、雑誌やネットで紹介されているカフェを参考に、ご自宅をカフェ風のインテリアに近づけてみたいと思われたことがある方は多いのでは?

カフェの雰囲気づくりに大きな役目を果たすのは、家具や演出小物ももちろん大切ですが、実はお部屋のなかで大きな面積を占める「壁」です。DIYで気軽にお部屋のイメージチェンジがしやすい今、おうちの壁紙を思い切って張り替えてみるというのはいかがでしょうか。

今回は、カフェインテリアに興味をお持ちの方にぜひ参考にして頂きたい、おうちカフェを実現するための壁紙選びのポイントや、おすすめのコーディネート例をご紹介します。

カフェ風壁紙でおしゃれなおうちカフェを実現する方法

カフェのインテリアを構成する要素とは?

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カフェインテリアを構成するアイテムは、インテリアのスタイルによって少しずつ異なりますが、共通するディスプレイアイテムは以下のようなものが挙げられます。

【主なディスプレイアイテム】

●アートフレーム、ポスター、タペストリー、ステッカー

●黒板(サインボード)、メニューボード

●グリーンインテリア(観葉植物・エアープランツ)

●籐カゴ、ワイヤーバスケット

【キッチンアイテム・食器など】

●コーヒーメーカー、ポット

●ホーロー容器

●ブレッドケース

●吊戸棚(カップ、グラス類の収納用)

●ショーケース

●紅茶缶

合わせて家具を選ぶなら、ソファはレザー調や布貼り仕様。椅子は1脚1脚異なるデザインやカラーにしたり、スツール類を取り入れるのも良いでしょう。小型のカフェテーブルもおすすめです。

また、照明へのこだわりも重要。カフェ風インテリアで推奨したい光源は、色温度が低めの電球色です。ペンダント照明やスポット照明、スタンド(テーブル)照明、LED間接照明など複数の照明を組み合わせると、時間帯や気分によって、灯りの量を調整することができます。

カフェインテリアを実現するためにどんな壁紙を選ぶべき?

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カフェインテリアを演出する壁紙を選ぶには、素材(テクスチャー)とカラーのセレクトが重要になります。まずは素材。カフェでは、主に下記の5つの素材がよく用いられます。壁紙単体ではなく、腰壁と組み合わせて壁紙を貼るスタイルも人気なので、腰壁を設置するかどうかも合わせて検討しましょう。

●漆喰(塗り壁)

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/FE6134/

 

●レンガ壁

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/FE6205/

 

●タイル貼

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/RE7495/

 

●木目(ウッド)調

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/FE6231/

 

●石目(ストーン)調

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/RE7506/

最近の壁紙は素材の質感をリアルに再現しているものが多いです。メーカーやショップごとに品揃えが変わってくるので、例えば同じ漆喰調(塗り壁)壁紙でも、サンゲツやシンコール、リリカラなどの有名メーカーをはじめ、輸入壁紙専門店やホームセンターなど、いろいろ比較してみましょう。

次にカラーですが、主に共通して使われているのはナチュラル&アースカラー系色です。

●ホワイト

●ベージュ

●アイボリー

●ブラウン

●グレー(インダストリアルスタイル)

壁紙は、お部屋の70%近くの面積を占める「ベースカラー」の部類に含まれるので、床や天井の色とのバランスを意識しながら選ぶのがポイント。

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例えば、ナチュラルスタイルに合う壁紙と腰壁を選ぶ場合、床や天井が全て木目(ウッド)調なら、壁紙はホワイト系の漆喰調(塗り壁)、またはタイル調壁紙から選びましょう。腰壁は、床や天井色と同じか、やや明るめの薄茶系(オークやアッシュなど)を選ぶのがおすすめ。

全て同じ素材感や色でまとめると単調で暗い雰囲気になりやすいので、明るい色味を入れてコントラストをつけましょう。

 

カフェのテイスト別壁紙の選び方を徹底解説

ナチュラルカフェの場合

https://retty.me/area/PRE13/ARE25/SUB2501/100001352173/photos/?kind=3

参考イメージ:Cafe&Meal MUJI(カフェ&ミール ムジ)府中ル・シーニュ店

自然素材が多用されるナチュラルスタイルでは、壁紙はウッド調や漆喰(塗り壁)のほか、樹木や植物をモチーフにした壁紙クロスがよく用いられます。いずれも、茶、ベージュ、グリーン系など自然界にある配色、アースカラーから選ぶのがポイント。

インダストリアルテイストのカフェの場合

https://www.ginza-renoir.co.jp/shopsearch/shops/view/79

参考イメージ:NEW YORKER’S Cafe(ニューヨーカーズカフェ)高田馬場1丁目店

インダストリアルスタイルの壁紙には、コンクリートやレンガ壁が似合います。無骨さや無機質感を強めたいなら、照明やテーブル、椅子などのフレームに、スチールやアイアン素材を取り入れてみてください。ベースカラーやアソートカラーには、ホワイト、グレー、シルバー、ブラックを中心に展開するのがおすすめ。

フレンチカフェの場合

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参考イメージ:AUX BACCHANALES(オーバカナル)紀尾井町

フレンチスタイルカフェで人気の壁材は、塗り壁(フランス漆喰)です。キッチンカウンターなどポイントで見せたい場所に、モザイクタイルやアンティークタイルを部分的に組み合わせるのもおすすめ。ベースカラーは白、アイボリー、イエロー、ブラウン、赤系色などを。

アンティークカフェの場合

https://www.pinterest.jp/pin/701928291897642983/

参考イメージ:星乃珈琲店 錦糸町店

アンティークカフェの内装では、ウォールナットやチェリー材などの深みがある濃茶・ダークレッド系の樹種材や、古材板などが使われるケースが多く見受けられます。漆喰調(塗り壁)も人気なので、部分的にとりいれるのもよいでしょう。おすすめのカラーは、白色、ベージュ、ダークブラウン、ダークレッド系です。

 

絶対外さない!鉄板のカフェ風壁紙3選

木目や節をリアルに再現した板壁調壁紙:TH9390:サンゲツ(17-19FAITHカタログ)

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/TH9390/

板目模様が美しい板壁調の壁紙は、ナチュラル、カントリー、北欧風カフェなどのコーディネートに合わせてみたい柄です。縦向き、横向きどちらを選ぶかは好みによりますが、写真のように横向きで方向で貼る場合、横方向への広がり感が得られやすくなるのでおすすめ。

スペック

価格(税別):\1,000/M、\1,090/㎡

規格 92cm×50m(乱)

機能:不燃、防カビ

個々に色味が異なるブラウン系レンガ柄壁紙:TH9384:サンゲツ(17-19FAITHカタログ)

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/TH9384/

ナチュラル、ブルックリン、インダストリアル、カントリースタイルといったコーディネートには、レンガ個々の色味が異なる壁紙を。レンガ柄はグリーンインテリアとの相性も抜群。白を基調とする壁にも合わせやすいのが特徴です。

スペック

価格(税別):\1,000/M、\1,090/㎡

規格 92cm×50m(乱)

機能:不燃、防カビ

欧米カフェで人気のサブウェイタイル風壁紙:RE7485:サンゲツ(18-20RESERVEカタログ)

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/RE7485/

アメリカ・NY生まれのサブウェイタイル風壁紙です。白い長方形タイルに黒目地が特徴で、欧米を中心におしゃれなカフェでよくみられる柄。ナチュラル、モダン、フレンチなどに。

スペック

価格(税別):\1,000/M、\1,090/㎡

規格 92cm×50m(乱)

機能:不燃、防カビ

 

おしゃれなカフェ風壁紙コーディネートサンプル16選

ここからは、素敵なカフェ風コーディネート例を、「ナチュラル」「インダストリアル」「フレンチ」「アンティーク」に分けてご紹介します。壁紙にフォーカスしていますが、床や天井などの内装はもちろん、インテリア小物を使った演出・アイディアも合わせてご覧ください。

ナチュラルカフェ壁紙コーディネート

①ホワイト×ブラウンはナチュラルカラーの定番。レンガや板壁をプラスしてアクセントに

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キッチンまわりの壁に、ホワイトの塗り壁調壁紙を貼った壁の一例です。ホワイトとブラウンのツートーンでまとめていますが、キッチンカウンターの腰壁にオーク調板壁とレンガ調壁紙を合わせてアクセントに。

②アッシュ系壁紙とタイルの色調を揃えると優しい雰囲気に

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キッチン背面側の壁はウッド調、キッチンカウンターの腰壁にモザイクタイルを貼ったコーディネートです。ホワイトタイルに色味を近づけ、ウッド調壁紙にアッシュ系の白木色を選んでいるところがポイント。

③オリジナリティを出したいなら、2種の素材を組み合わせてみる

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漆喰(塗り壁)をベースに、キッチンカウンターの一部にレンガを組み合わせた例です。ともにホワイトカラーでまとめていますが、剥がれ落ちたようなレンガと漆喰の二種素材をミックスさせたアイディアが斬新。おうちでDIYされるなら、まずレンガ柄の壁紙を貼り、その上から漆喰を塗っていく手順がおすすめです。

④ナチュラルコーデにフィットしやすい、自然柄をモチーフにしたモリスの壁紙

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キッチン奥の壁紙に草花や鳥柄をあしらった壁紙を配したコーディネートです。壁紙はおそらく、イギリス出身のWilliam Morris(ウィリアム・モリス)デザインのものと思われます。樹木や植物など自然をテーマに展開する柄物クロスは、ナチュラルスタイルの空間にフィットしやすいですね。

インダストリアルテイストカフェ壁紙コーディネート

①ホワイトタイルはカフェ風キッチンにぴったり。目地のカラーにもこだわりを

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キッチン奥の壁一面はホワイトタイル調、手前のキッチンカウンターに塗り壁調のダークグレー系壁紙を貼ったコーディネートです。タイルの目地色はグレー系で優しい印象に。爽やかさや清潔感を出したいなら目地色もホワイトに、黒色の目地は逆に古さが強調され、レトロっぽいイメージになります。

②レンガ+木+鉄素材は、インダストリアルインテリアに取り入れたい3大アイテム

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吹き抜け天井があるキッチンまわりの壁全体を、レンガ壁で覆ったコーディネート。一面レンガやコンクリートブロックを貼った壁は印象が強すぎる、という方はポイント張りから試してみることをおすすめします。

③無骨な風合いの素材を組み合わせつつ、遊び心を取り入れたコーデ

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コンクリートレンガとグレーの塗り壁に、ユーズド感のある木板を組み合わせた壁面コーディネートです。無骨さを感じさせるなかにも、ブラックボードにイラストを描くなど、所々に遊び心が感じられます。

④ナチュラル感のあるインダストリアルインテリアには、アースカラー系壁紙を

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キッチン奥の壁面はダークグレー系壁紙を配し、周りを木素材で揃えたインダストリアル×ナチュラルのミックスコーディネートです。

ブラックカラーの照明がアクセントになっていますが、木素材が占める面積が広いので、優しく温もり感のある空間に。アースカラーの壁紙は木とアイアンの2つのテイストを程よく調和させています。

フレンチカフェ壁紙コーディネート

①腰壁×フランス漆喰の壁面は、パリのカフェでよくみられる鉄板の組み合わせ

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腰壁、塗り壁ともに白色で揃えたフレンチシックスタイルのコーディネートです。パリのカフェでよくみられるフランス漆喰(フランス壁)は、ホワイトや薄いオレンジ、イエロー、グリーンなど優しい色味が用いられます。腰壁との組み合わせで、一気にカフェらしさが増していますね。

②エレガント&フェミニンスタイルには、ソフトトーンのボタニカル柄壁紙を

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フランス・パリ中心部にある、ホテル中庭に通じるお部屋の壁紙です。白、ピンク、水色の組み合わせは、フレンチスタイルのコーディネートに人気の色。ソフトで淡い色使いのボタニカル柄は、エレガント&フェミニンなラインにぴったりです。

③タイル調壁紙は、フレンチスタイルとの相性抜群。アンティークタイルとの組み合わせもおしゃれ

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壁面にミントグリーンカラーのタイルを貼り、木製とガラス製扉付きキャビネットを合わせたフレンチミックススタイルのコーディネートです。タイルはフレンチスタイルのコーディネートと相性が抜群。一色使いも素敵ですが、白や黒、ブルー系のフレンチ調アンティークタイルと組み合わせるのもおすすめです。

椅子は、パリの街中で見かけるフランス・TOLIX(トリックス)社のA-Chair。スチールと亜鉛メッキからつくられています。カフェテーブルの素材もあわせてコーディネートするのも良いですね。

④フレンチカントリー風なら、白×くすんだブルーのカラーリングが定番

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白とブルーを混ぜ合わせたような、くすんだ色合いの壁と、ミントグリーン系の家具や建具を合わせたフレンチカントリースタイルのコーディネートです。壁は塗料を使っているようにもみえますが、わざと色褪せしたようなシャビー調壁紙を配してみるのもよいでしょう。

古い扉や建具などを部屋に立て掛けたり、ろうそくを立てたキャンドルシャンデリアを吊り下げたりするコーデもお手本にしたいものです。

アンティークカフェ壁紙コーディネート

①ダークトーン同志の腰壁と壁材の組み合わせは、クラシカルなテイストにぴったり

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モールディングをあしらった濃茶系の腰壁に、深みがあるインディゴカラーの壁を合わせた壁の一例です。ダークトーンの深みがある色あいが、空間全体を引き締めていますね。「杢(もく)」と呼ばれる装飾性が高い腰壁の木目が、よりクラシカルな雰囲気を強めています。

腰壁は、モールディングや見切り材などのデザインによって印象が変わります。既製品のほかDIY用パーツなどが豊富に揃うので、お部屋の家具などに合わせて選びましょう。

②エイジング調クロスで、古き良きレトロ調カフェスタイルに

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壁の上部は、ニシン(hering)の骨(bone)という意味を持つヘリンボーン、見切り材の下部にホワイト系の壁紙を貼った壁の例です。ヘリンボーン張りはその高級感あるデザイン性からとても人気がありますが、エイジング加工されたものを選ぶと、さらにレトロな雰囲気を演出することができます。

写真のように無地+ヘリンボーンのツートンにしたり、キッチンやダイニングの壁を1面だけ選んでアクセントウォールとして見せたりするなど、メリハリを持たせるのがおすすめ。

③古レンガ風のテクスチャーは、トラディショナル&カントリースタイルに

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キッチン壁にブリックレンガを配した、英国調トラディショナルスタイルのコーディネートです。写真はイングランド南部ハンプシャー地方にあるご家庭のキッチンで、本物のレンガを使用しているようですが、壁紙やブリックタイル(レンガを薄くスライスしたタイル)なら、DIYも可能。均一ではない古レンガ風のテクスチャーが味を出しています。

④ウッド素材でまとめた、英国伝統のウィンザースタイルコーデ

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大小サイズ違いのアートフレームを、アイボリーカラーで塗装した板壁に掛けた英国調アンティークスタイルのディスプレイです。使いこまれた感のある板壁とラウンドテーブルの組み合わせがクラシカルな印象ですね。

椅子は、1840年代に流行したウィンザースタイルのスモーカーズボウバック(キャプテンズチェア)。内装、家具ともウッド素材で統一し、濃茶系色+アイボリーカラーで落ち着いた雰囲気にまとめています。

まとめ

今回は、おしゃれなカフェ風スタイルをご自宅で再現するための、おすすめ壁紙やコーディネート例をご紹介しました。主に白や茶系の優しい配色や、自然素材のテクスチャーが多く使われているようですね。

自然界にあるアースカラーをベースにすると、色同志が馴染みやすいので、腰壁と合わせて貼ったり、タイルや漆喰調など異種素材と掛けあわせたりと、さまざまな組み合わせに挑戦することができます。お気に入りのカフェのようにほっと一息つける空間を、ご自宅でもぜひ再現してみてください。