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【プロが伝授】玄関ディスプレイを極める!壁の飾りや棚上ディスプレイで玄関をおしゃれにする方法

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

お知り合いの方のご自宅を訪ねた際、素敵なファサードや玄関のディスプレイに、心魅かれた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。玄関は一番最初に目に触れる場所であり、そこに住まう方の人となりが現れる場所でもあります。風水的にも、玄関は良い気が入ってくる場所として最も重要な場所とされていますね。

今回は玄関にフォーカスし、素敵なディスプレイ集を集めてみました。戸建てやマンションなどにより玄関のスタイルはさまざまですが、おしゃれな飾りつけを実現するためのポイントや、玄関の形状別おすすめコーディネートをご紹介いたします。

おしゃれな玄関ディスプレイを実現する方法

①収納するものと見せたいものを分別。インテリアのテイストも考慮して

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まずは玄関まわりに置きたいものを選び、収納して隠すか、ディスプレイして見せるかに分けましょう。例えば、たくさんの靴をコレクションしていて保管場所に困っているのなら、現在の収納スペースに入りきらない分は「見せる収納」としてディスプレイするか、思い切って「処分するか」の見極めを。

収納物が決まったら、自分が好きなインテリアのテイストに合う収納方法、素材や色を考えます。写真は靴を見せる収納としてディスプレイした例。シャーベットカラーの木箱を壁に設置し、フレンチインテリアのような優しげな印象でまとめています。

②壁や天井まわりの空いたスペースに注目。見落としがちな玄関の扉も使えます

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玄関はお客様をお迎えしたり、家族が日に何度も出入りしたりする場所なので、スムーズな動線を確保することが重要です。床をふさぐような大型の家具類はなるべく置かず、壁や天井スペースを有効に使いましょう。壁面に付けられる家具や、床と天井を使って柱を立てるディアウォールなどを活用するのがおすすめです(後程記載します)。

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意外に見落としがちなのは、玄関の扉部分。マグネット付きフックなどが使えるなら、鍵やハンコなどを収納しておくのもよいでしょう。他に、剥がせるウォールステッカーや壁紙を貼って扉をアレンジするのもおすすめです。

③ベンチやスツールは、ディスプレイ・荷物置き・休憩用と使い勝手抜群

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玄関スペースに余裕があるのならぜひ、ベンチやスツールを置いてみてください。一時的な荷物置き場として、またはディスプレイ棚としてなど、1台で何役もこなしてくれるアイテムです。なるべく奥行が狭めで、コンパクトなサイズを選ぶのがポイント。ミラーなどを立て掛けたり、収納カゴと合わせたりするのもよいですね。

玄関の形状別 玄関ディスプレイを徹底解説

直線型 狭いマンション玄関の場合

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マンションで多くみられる、直線型玄関で注意したいのは「足元に物をたくさん置いたり、飾り過ぎたりしない」こと。収納スペースを活用し、日常使いのものはなるべく見せないようにすると玄関をきれいにキープすることができます。採光がなくて暗さが気になる玄関なら、シューズクローゼットの下部などにLEDテープライトを設置し、間接照明効果で玄関まわりを明るく見せるのもよいでしょう。

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壁面にアートをディスプレイするなら壁付けフックや有孔ボード、グリーンを配するなら、天井からハンギングプランターを吊るす手も。また、DIYで玄関の床や見切り材を張り替えたり、ラグを敷いたりするのもおすすめです。

L字型 狭いマンション玄関の場合

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L字型のマンション玄関も、直線型と同様です。掃除のしやすさを考慮し、なるべく床にものを直置きするのは避けて壁面や天井を活用しましょう。写真のようなL字型玄関なら、正面の壁にファブリックパネルやポスターなどをディスプレイするのもおすすめです。

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収納スペースが不足しているなら、ラブリコやディアウォールといったネジや釘を使わずに取り付けられる木材の柱を設置し、鍵や靴べら、バッグなど普段使いのアイテムを見せて収納すると使い勝手が良くなります。

広い玄関の場合

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広く取った玄関の壁に、ロードバイクを掛けてディスプレイした例です。新築でなくても、壁を補強すれば後付けも可能。賃貸などに住まわれていて壁掛けが難しい場合は、自立縦置き型のディスプレイスタンドを利用すれば、畳半畳程度の広さに設置することもできます。

他にも、アウトドアやDIYなど趣味が多いご家庭なら、サーフボードや工具などの趣味グッズを「見せる」場としてディスプレイするのもおすすめ。三和土(たたき)が広めなら、その部分にテーブルやベンチなどを置き、趣味やワークを楽しむ多目的スペースにするのもよいですね。

吹き抜けがある玄関の場合

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吹き抜けがある玄関は、階上の窓からの採光がとりやすく、明るく開放感が得られるメリットが期待できます。玄関近くに階段がある場合、階段下と階段脇に広い壁ができるので、そのスペースをぜひ活用したいもの。階段下にソファやベンチを置いて、一時的な休憩スペースとするのもよいでしょう。

階上に続く階段脇の壁は、玄関に入ってすぐ見上げるフォーカルポイントとなりやすい場所なので、存在感があるインテリアをディスプレイするのがおすすめ。アートフレームなどのサイズが小さめのものをたくさん並べて飾るより、大きめのオブジェや一枚絵を配すると、存在感が出て空間の良いアクセントとなります。

ニッチがある玄関の場合

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ニッチとは、インテリアやアート類の飾り棚として利用するために、壁を凹ませた部分をさします。ニッチを生かしたディスプレイのポイントは、飾るアイテムの素材や色を揃えるほか、テイストに統一感を持たせること。

もし、ニッチにダウンライト(特に集光タイプ)を備えていたら、飾りすぎに注意しましょう。スポットライトのようにピンで対象物を照らすので、飾る対象を絞ったほうが見た目の印象にメリハリが生まれます。さらにニッチの壁一面だけ、壁紙やデザインタイルを貼るのもアイディア。より視線を集めやすく、見る人の目を楽しませます。

壁飾りも棚上も素敵に演出!おしゃれな玄関ディスプレイコーディネートサンプル12選

①ディスプレイで演出

コンソールに大型ミラーや収納バスケットを配して、インテリア性・実用性とも兼ねる

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コンソールのテーブルトップに大型ミラーを立て掛け、同系色のオブジェやバスケットをディスプレイした例です。少し広めの玄関なら、コンソールに合わせて大型ミラーや収納用カゴを置くと、ディスプレイとしてはもちろん、実用性も高いインテリアになりますね。

玄関床のラグは天然素材のジュートでしょうか。こちらも色味をブラウン系色で揃え、異なる時代や国の文化のミックス感が楽しめる、コンテンポラリー×アジアンのインテリアでまとめています。

アンティーク家具と合わせて、つば広ハットのコレクションを魅せる

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壁面前に配したホワイトカラーのネオ・クラシックスタイルのベンチのちょうど真上に、つば広ハットをディスプレイした例です。ベンチは18世紀中頃に流行したデザインで、直線的ですっきりしたテーパードレッグが特徴。帽子もフェミニンなデザインで揃え、カラーリングを含めて女性的で優しい印象にしていますね。

北欧デザインの無垢材コートフックを、大小散りばめてカラフルに

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ブルーグレーの壁面に、デンマーク生まれのmuuto(ムート)のドッツ型コートフックを掛けたディスプレイです。衣類やバッグ類を掛ける場所としてはもちろん、そのままでも素敵な北欧デザインのインテリアアクセントに。

石膏ボードの壁材に取り付ける場合は、壁側に補強のためのアンカー(別売)が必要になるので、下地材を確認してみてください。

②照明を使った演出

LEDテープライトを使って、ディスプレイケースをDIY

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壁にディスプレイケースを取り付け、箱の内側をライトアップした例です。もともとケース自体に照明を仕込んでいる製品もありますが、LEDテープライトを使えば簡単にDIYすることも可能。玄関まわりが少し暗めなら、間接照明で明るさをプラスすると温かみが生まれます。

ストーンレリーフに照明を仕込んで、アジアンリゾートホテルのようにライトアップ

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玄関の柱型近くに角柱型花台を置き、中から照明でライトアップさせた例です。アジアンテイストを感じさせるストーンレリーフは、床のタイルや壁面、扉の色に合わせて白で統一しているので、まるでリゾートホテルのような上質な雰囲気。高さがあるスタンドには、アイビーのほか、グリーン・ネックレスやシュガーバインなどの垂れさがる観葉植物がぴったりです。

玄関まわりの内装やディスプレイアイテムを、イルミネーションライトでデコレート

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天井や壁のアートフレーム、自転車、扉周りなどに、ふんだんにイルミネーションライトを配した例です。それぞれボールランプや星など形状が少しずつ異なっているので、違ったイメージ楽しめますね。

写真の照明は、昼白色か白色タイプの光源でしょうか。温かみを出すなら電球色(色温度3000K程度)、または、太陽光に近い昼白色(5000K程度)を選ぶと、光の色に慣れやすく、かつ目に優しいのでおすすめです。

③季節のディスプレイで演出

コンソールを配して、ホワイトカラーのクリスマスディスプレイコーナーを演出

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玄関の壁の一角にコンソールを配し、クリスマスツリーやガーランドをディスプレイした例です。ホワイトカラーなど、このように色を揃えると統一感が出ますね。コンソールが1台あると、ディスプレイ棚や荷物置き場など、さまざまなシチュエーションで大活躍してくれます。

玄関まわりの照明器具に、季節ごとのディスプレイをあしらう

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玄関のシャンデリア上部にオレンジ色の実をあしらい、ハロウィン・ゴーストを吊るした例です。シーリングやペンダントライト以外にも、ブラケット照明を活用してみるのも良いですね。照明の発生熱を抑えるため、照明の光源はLEDタイプにすると安心です。

フェイクグリーン&LEDイルミネーションで、通り廊下を光のトンネル風に

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玄関の扉周りと廊下の先に続くお部屋の壁に、フェイクグリーンとLEDイルミネーションをあしらって、光のトンネルのように演出した例です。照明はホワイトカラーも素敵ですが、赤や緑色のボールランプを使って、クリスマスオーナメント風に飾るのもムードが高まるのでおすすめです。

④玄関の壁を利用したアイディア

マグネット壁装材+好きな壁紙で、ディスプレイ&インフォメーションボードをつくる

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玄関近くの壁にマグネット壁装材とグレーの壁紙を貼り、ディスプレイ&インフォメーションボードを作った例です。マグネット壁塗装の上から好きな壁紙を貼ることができるので、壁の色は自由にセレクト可能。

帽子のコレクターなら、マグネット型フックを使ってディスプレイするのもよいですね。ポストカードやポスターを気分次第で替えたりするのはもちろん、玄関の鍵など普段使いのものを吊るすコーナーとして活用するのも便利です。

柱型スペースを活用してL字型ディスプレイ棚を設置

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玄関の近くに柱型があるなら、そのコーナーを生かしてディスプレイ棚を設置するのもおすすめです。写真は壁にぴったり沿うようにL字型のオープン棚を設置した例。下地が本物のレンガの場合は取付に一工夫が必要ですが、石膏ボード&レンガ調壁紙なら簡単に取付が可能。下地材がわからない場合は、ホームセンターなどで入手できる下地探し専用工具を使って調べる方法があります。

スポットライト型ダウンライトをあてて、ギャラリーのように演出

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玄関近くの壁にディスプレイボックスを取りつけ、ブロンズ像のオブジェをディスプレイした例です。飾るアイテムをスポットライトのように照らすなら、集光タイプのダウンライトを用いるのがおすすめ。ディスプレイ棚の耐荷重と下地材の確認は事前にチェックを。

③玄関の天井を利用したアイディア

ゆらゆらと揺れるモビールを吊るして、天井の高さと奥行感を演出

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天井からモビールインテリアを吊るしたディスプレイです。玄関を開閉するたびにモビールがゆらゆらと揺れる様子は、天井の高さや奥行が感じられ、空間を広く見せる効果があります。モダンなテイストには、幾何学的な柄のガーランドが良く似合います。

ハンギングラックや流木を吊り下げ、グリーンインテリアを吊るす

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玄関近くの梁型にハンギングラックを設置して、エアープランツを吊り下げたディスプレイです。他に下がり壁や柱型の隅を活用するのも良いですね。ナチュラルスタイルなら、ハンギングラックの代わりに流木をわたし、好きな花や植物を合わせてスワッグ(壁飾り)を吊るしてみては。

天井部にスペースを確保して、趣味のアイテムをディスプレイ

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こちらは外玄関の軒下に梁を渡してサーフボードをディスプレイした例です。白い板壁やセルリアンブルーの窓枠のカラーなど、風を感じるような西海岸風のコーディネートに仕上がっていますね。外玄関に限らず、玄関の天井高にスペースが確保できるようなら、ご家族の趣味のアイテムを飾ってみるのもよいでしょう。

まとめ

今回は、玄関の形状別に、さまざまなディスプレイやコーディネートのポイントをご紹介させて頂きました。皆さんの心を掴むようなアイディアは見つかりましたでしょうか。

玄関は狭かったり、収納が不足していたりと、さまざまな制約があることが多く、多くの方がコーディネートに悩まされる場所でもあります。それでも、なにかひとつ自分らしさをとりいれることができれば、毎日のお出かけ時や帰宅時にほっと一息つけるような場所になり得るはず。季節や生活スタイルに合わせて、玄関を素敵にコーディネートしてみてくださいね。