2022/08/12
【プロが伝授】コの字(Uの字)キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法!レイアウト全7パターンを徹底解説
広い作業スペースが何より魅力的な「コの字(Uの字)キッチン」。料理やお菓子作りが好き、広くておしゃれなキッチンに憧れる、そんな方にぜひおすすめしたいのが、コの字キッチンです。
コの字キッチンのメリットは作業スペースの広さだけではありません。コの字キッチンは様々な種類があるキッチンの中でも特に自由度が高く、一人一人に合わせたこだわりのキッチンの実現におおいに役立ちます。
しかし、自由度が高い分、使い勝手の良い快適なキッチンにするためにはしっかりとレイアウトのポイントを押さえなければいけません。
コの字キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法を、プロの視点から解説していきます。
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目次
コの字(Uの字)キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法
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コの字キッチンとは、コンロやシンク、作業スペースの間がそれぞれ折れ曲がり、上から見た際にカタカナの「コ」の字のような形状になっているキッチンのことです。メーカーによってはUの字キッチンと呼ぶこともあります。
コンロ、シンク、作業スペースを、それぞれコの字に折れたキッチンの3辺のどこに配置するかによって使い勝手が大きく違います。使用する人に合わせてカスタマイズが可能な自由度の高さは魅力でもありますが、使いやすい配置のポイントを理解した上での採用が必要ということでもあります。
まずは、コの字キッチンの特徴やレイアウトのポイントをしっかり把握し、自分に合った使いやすいレイアウトを検討していきましょう。
コの字(Uの字)キッチンの基礎知識!一般的なI型キッチンと使い勝手はこう違う
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コの字キッチンの特徴を一般的なI型キッチンと比較し、その使い勝手について解説していきます。
I型キッチンとは、コンロとシンク、作業スペースが横一列に並んだ、細長いI字型のシンプルな形状をしたオーソドックスなキッチンです。
一つの辺にコンロとシンクと作業スペースの3つがまとまっているI型キッチンに対し、コンロ、シンク、作業スペースがそれぞれ別の向きに分かれているコの字キッチンは、全体的にサイズが大きい場合が多いです。サイズに比例して作業スペースも広くなるため、ゆとりのある広々としたキッチンが実現可能です。
コの字キッチンは、食材や食器を並べる作業スペースが広く欲しい方や、複数人で料理をすることが多い方に向いているキッチンと言えます。
また、コンロとシンクの間を横方向に移動しつつ料理をするI型キッチンに比べ、体の向きを変えたり振り返ったりという動作が多くなるのがコの字キッチンの使い勝手の特徴です。コンロやシンクをどの位置に持ってくるかによって、料理中の動きが変わってきます。
コンロとシンク、冷蔵庫の位置関係が使い勝手を左右する
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コの字キッチンの使い勝手を左右するのは、キッチン本体のコンロとシンク、それに冷蔵庫を加えた3点の位置関係です。この3点を離しすぎずに手の届きやすい距離に集中させると使いやすいキッチンになると言われています。
料理をする人を取り囲むようにコンロとシンク、作業スペースが並ぶコの字キッチンはもともと作業動線が短くなりやすいのですが、加えてできるだけ近い位置に冷蔵庫を設置することで、ワークトライアングルと呼ばれる理想的な形状の作業動線を作り出すことができます。
また、冷蔵庫からシンク、シンクからコンロへ移動する動線を意識すると、よりスムーズな料理を可能にするキッチンが実現します。冷蔵庫から取り出した食材を、シンクで洗い、コンロで加熱する、といった一連の流れを想像して、自分の体格に合わせて使いやすい距離感でそれぞれのポイントを配置することが大切です。
対面式のオープンキッチンと壁付け独立キッチンには大きな差がある
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コの字キッチンは、対面式のオープンキッチンにするか壁付けの独立キッチンにするかによっても、雰囲気や使用感に大きな差があります。
対面式オープンキッチンの場合は、キッチンの3辺のうちの一方向または二方向をダイニングやリビングに向けてレイアウトすることで、開放的で存在感のあるキッチンを実現することが可能です。サイズの大きいコの字キッチンであればキッチンの天板の一部をダイニングスペースとして活用することもできます。
ダイニングやリビングとの繋がりが感じられる、開放感のある広々としたキッチンや、LDKの主役級の存在感があるおしゃれなキッチンにしたい方には、対面式のコの字キッチンがおすすめです。
また、キッチンの3辺を壁に向けて設置する独立タイプの壁付けコの字キッチンには、オープンキッチンにはないメリットがあります。キッチン上部の壁面を利用して収納を充実させたり、他人の目を気にせず使い勝手に特化した機能的なキッチンにしたりと、自由なカスタマイズが可能です。
後悔したくない!気になるポイントを事前に押さえておこう!
自由度の高さが魅力的なコの字キッチンですが、押さえておくべきデメリットもあります。
後から後悔しないよう、気になるポイントに関してはあらかじめ確認しておきましょう。
I型キッチンと比べると価格が高い
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コの字キッチンの一番分かりやすいデメリットは、価格が高いという点です。サイズやグレードによって価格差の大きいコの字キッチンですが、その価格相場は150~250万円程度。80~100万円程度が一般的なI型キッチンの価格相場と比較すると高価なキッチンであることが分かります。
コの字キッチンは単純にサイズが大きい商品が多く、I型キッチンの2、3倍程度の大きさのキッチンが多いことが高価になる理由の一つです。サイズに比例してキッチン本体の収納力が高く、カップボードやその他の収納が不要なことも多いため、キッチン全体にかかる費用で比較することをおすすめします。
また、壁付けコの字キッチンよりも対面式のコの字キッチンの方が高価なことが多いので、実際にどのような形状のコの字キッチンにしたいかを具体的に想定したうえで、検討していきましょう。
デッドスペースになりがちなコーナーの使い方
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コの字キッチンの広さを上手く活かすためにポイントとなるのが、折れ曲がったキッチンの角の奥、コーナー部分の活用方法です。壁付けのコの字キッチンの場合は特にこのコーナー部分がデッドスペースになりがちなので、上手く活用するための工夫が必要です。
コーナーの奥にキッチン周辺の小さめの家電を設置する、という方法がコーナー活用法の一つとしてあげられます。電子レンジやトースターなど、料理中にも使用するような小型家電をコーナー部分に収めることができれば、空間を無駄にせず有効活用することができます。
対面式のコの字キッチンの場合は、コーヒーメーカーやコーヒー豆などをまとめて配置してカフェスペースなどを作っても便利です。キッチンの内側からでも外側からでも手が届くコーナー部分は、使い方によっては便利な空間になります。
また、コの字キッチンの角の部分は視線の向きやすいポイントでもあるため、観賞植物やお花、インテリア小物などを飾ってディスプレイコーナーにしてもおしゃれに仕上がります。作業スペースの広さに余裕のあるコの字キッチンであれば、見た目にこだわったキッチンコーディネートも無理なく実現可能です。
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参考にしたい!おしゃれなコの字(Uの字)キッチンレイアウト全7パターン 実例を使って徹底解説
コの字キッチンで快適な空間を実現する方法を押さえたところで、実例をもとにおしゃれなコの字キッチンのコーディネートとレイアウトのポイントを解説していきます。
対面式コの字(Uの字)キッチン 4パターン
①シンク部分を対面に!コンパクトな対面式キッチン
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シンク部分の天板の奥行を伸ばしカウンターにしたタイプの対面式コの字キッチン。
サイズが大きくなりがちな対面式のコの字キッチンを、比較的小さいサイズにまとめたコンパクトなコの字キッチンです。シンクとコンロ、冷蔵庫の距離感が近いために非常に使いやすいキッチンになっています。
コンパクトながらも壁面に設けた吊戸棚でしっかり収納力も確保してあり、全体的に使い勝手がよく考えられた、お手本にしたいコの字キッチンのレイアウトと言えます。対面にしたシンク部分の上部には吊戸棚を取り付けずにオープンにしたバランスと、印象的かつ抜け感のあるペンダントライトがおしゃれです。
②ダイニングと一体化したゆとりの対面式キッチン
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コンロとシンクを壁向きに配置した、ゆとりの感じられる大きめサイズの対面式コの字キッチン。
キッチン本体を長めに伸ばし、作業スペースだけでなく収納スペースを広く設け、レンジや炊飯器などの家電もキッチン下部に収納することで、すっきり広々とした印象のキッチンが実現しています。
ダイニングテーブルとしても活用できるように、作業スペースを対面側に配置したレイアウトです。キッチンの入り口に段差を設け、キッチン内部とダイニング側の床の高さを変えることで、カウンターが作業スペースとしてもテーブルとしても使いやすい高さになるように工夫されています。
③おしゃれで実用的!ラックを活用した対面式キッチン
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キッチン内部にオープンなスチールラックを設置した、使い勝手の良さそうな対面式コの字キッチンです。
キッチンの壁付け部分も、形状がコの字であれば内側が外から見えづらいため、実用性重視のオープンラックを採用しても悪目立ちすることなく使いやすい収納になります。
オーブンレンジやトースターなどの存在感のある家電を、コの字キッチンのコーナー部分に配置して黒い壁になじませることで、対面側の作業スペースをすっきりさせているところもポイント。また、シンク上部の吊戸棚にガラス扉を採用したことで、圧迫感を感じさせないおしゃれな仕上がりになっています。
④2方向を対面!開放感と存在感が魅力の対面式キッチン
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コの字キッチンの3面のうちの2面を対面式にした、開放感と存在感が魅力的な対面式コの字キッチンです。
2方向に対面させたキッチンは、コの字キッチンならではのレイアウトと言えるでしょう。LDKの主役級の存在感があるおしゃれなキッチンに仕上がっています。
外側にはね出したキッチン天板のカウンターは、椅子への腰かけやすさだけでなくキッチン全体の軽やかな印象にも一役かっています。大きなコの字キッチンを圧迫感を感じさせずおしゃれにコーディネートするためには、天板や壁面の棚、レンジフードに薄さが感じられる軽やかなデザインを取り入れるのがポイントです。
壁付けコの字(Uの字)キッチン 3パターン
⑤壁面をフル活用!収納たっぷりな壁付けキッチン
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キッチンが面する壁面の上部をフル活用した、吊戸棚収納たっぷりの壁付けコの字キッチン。
壁付けキッチンだからこそ実現できる収納量が魅力的です。作業スペースの正面の壁を利用して調理器具を使いやすい位置にぶら下げている工夫も含め、とことん実用性を重視したキッチンになっています。
吊戸棚の長さが少し長めなのも、収納力をアップしているポイントです。ただし、視線の高さまでかぶる吊戸棚は圧迫感を感じさせることもあるために注意。実例のように白系の圧迫感の少ない色を選んだり、ガラス扉や鏡面仕上げの抜け感のある扉材を選んだりといった工夫が必要です。
⑥作業スペースがすっきりおしゃれな壁付けキッチン
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こちらは作業スペースの上部に吊戸棚を設けずに、空間を明るく広く見せた壁付けコの字キッチンです。
作業カウンターの上部の、モダンで印象的なシルエットのペンダントライトもおしゃれです。機能性だけでなく見た目にもこだわることで、快適な空間で気持ち良く料理をすることが可能になります。
突き当りの壁面に大きな開口部を設けていることもポイント。両開きの大きな窓は、日の光をたっぷり取り込みキッチン全体を明るい空間にしてくれます。壁に対面することになりがちな壁付けキッチンですが、正面に窓を設けることでお庭を見ながらの作業が可能です。
⑦カウンターで区切ったオープン壁付けキッチン
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キッチンの空間をカウンターで区切ったオープンタイプの壁付けコの字キッチン。
独立タイプが多い壁付けのコの字キッチンですが、こちらはダイニングなどに隣接したオープンタイプのコの字キッチンです。キッチン入り口の一部分にカウンターを設けることで緩やかに空間を分けています。
ダイニングやリビングの雰囲気を感じながら集中して料理ができそうな良いバランスのキッチンですが、キッチンの天板と一体になったカウンターで入り口を狭める場合は、冷蔵庫に向かう動線への配慮も必要です。
まとめ
コの字キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法と、参考にしたいコの字キッチンのレイアウト実例を解説いたしました。
レイアウトの自由度の高いコの字キッチンを上手く活用することで、使い勝手と空間のデザイン性を両立して理想のキッチンを実現することが可能になります。特に、コンロやシンクの配置と作業動線に気を付けることで、自分に合った使いやすいキッチンを作ることができます。
コの字キッチンの特徴とレイアウトのポイントをしっかり押さえて、おしゃれで快適なキッチンづくりにお役立てください。
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