2022/08/12
【プロが伝授】L(エル)型キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法!レイアウト全8パターンを徹底解説
コンパクトかつ作業効率の良いキッチンとして注目されている「L(エル)型キッチン」。
オーソドックスなI型キッチンよりも使いやすい、なんて声も良く聞くL型キッチンですが、実際のところL型キッチンの使い勝手がどう優れているのか、その特徴は知らないという方も多いのではないでしょうか。
L型キッチンの使いやすさの秘密は、作業動線の短さにあります。料理をする人があまり動き回らずに効率良く作業ができるのが、L型キッチンの魅力。しかし一方で、上手にスペースを活用しないとデッドスペースが生まれやすいキッチンでもあります。L型キッチンのメリットを上手く活かす方法を知ることが大切です。
L型キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法を、プロの視点から解説していきます。
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目次
L(エル)型キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法
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L型キッチンとは、コンロの部分とシンクの部分が90度で向き合うような形に折れ曲がったキッチンのことです。上から見てアルファベットの「L」のような形状のキッチンであるためにL型キッチンと呼ばれます。L字型キッチン、L字キッチンと呼ばれることもあります。
コンロ側の辺とシンク側の辺の長さをそれぞれ調節できる場合が多く、間取りに合わせたサイズのキッチンを設置することができるため、広さに余裕の無い住宅でも無理なく施工が可能です。
また、キッチンの長さだけではなく向きやレイアウトによっても雰囲気や使用感が変わってくるため、L型キッチンの特徴とレイアウトのポイントをしっかり確認してから採用を検討しましょう。
L(エル)型キッチンの基礎知識!一般的なI型キッチンと使い勝手はこう違う
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まずは、L型キッチンと一般的なI型キッチンの使い勝手について比較していきましょう。
I型キッチンは、コンロとシンク、作業スペースが一列に並んだ、Iの字のように細長い形状をしたキッチンです。L型キッチンと違いキッチン本体が真っ直ぐな直線状の形をしています。
キッチンの形状の違いにより、同じ方向を向いたまま横に移動しつつ料理するI型キッチンに対し、L型キッチンは料理中に体の向きを変える動作が多くなるという異なる特徴があります。コンロとシンクの取り付け向きが違うため体をひねる動作が増える代わりに、作業動線を短くしやすいのがL型キッチンのメリットです。
また、I型キッチンに比べるとL字キッチンの方が作業スペースを広く取りやすいという特徴があります。コンロとシンクの間の作業スペースを広くしすぎると作業動線が長くなり使いづらくなるI型キッチンに比べ、もともと料理中の移動が最小限で済むL型キッチンは作業スペースを広くしても使い勝手を損ねづらいのです。
キッチンだけでなく冷蔵庫やカップボードの配置の確認が大切
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短い作業動線が魅力のL型キッチンですが、使い勝手の良いキッチンにするためには、冷蔵庫やカップボードの配置にも注意が必要です。
特に忘れがちなのが、冷蔵庫の設置場所の確保です。いくらシンクとコンロが近くても、冷蔵庫が遠くては食材や調味料を取り出すための移動距離が長くなってしまいます。作業効率の良いキッチンにするため、冷蔵庫はキッチンの背面やキッチンの横などの遠すぎない位置に配置しましょう。
また、カップボードの設置にも注意が必要です。L型キッチンはその形状に合わせて、人が立って作業する空間もL字型に必要になります。キッチンの端側の使い勝手が悪くならないよう、カップボードはキッチン本体に近付けすぎずに適切な距離を空けて配置しましょう。
対面式キッチンと壁付けキッチンでは雰囲気も使い勝手も違う
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L型キッチンは対面式キッチンと壁付けキッチン、どちらのレイアウトも可能です。
L字に折れたキッチンの辺の一方を壁に付け、一方を空間に向けて配置することでコンパクトな対面式キッチンが実現可能です。油はねなどが気になるコンロ側を壁付けにして、シンプルなシンク側を対面式にすることもできるため、I型キッチンに比べ開放感は劣りつつも安心感のある対面式キッチンになります。
対面側のキッチンの長さを短くすることもできるため、間口の狭い縦長なLDKでも対面式レイアウトが可能なところも、L型キッチンのメリットの一つ。料理中にダイニングやリビングの様子に目を配りたい方や、家族との会話を楽しみたい方には、対面式のL型キッチンがおすすめです。
一方で、部屋の角に寄せる形で壁に向けて配置する壁付けL型キッチンであれば、省スペースでの設置か可能で、ダイニングやリビングの広さにゆとりを持たせることができます。対面式キッチンのように空間を仕切ることがないため、用途が限定される空間が広くならずスペースを有効活用することが可能なのです。
また、壁付けL型キッチンの場合は、キッチン上部の壁に吊戸棚を取り付けて収納量を増やしたり、壁に向かって集中して料理をしたりすることが可能になるというメリットもあります。
同じL型キッチンでもレイアウトによって雰囲気も使い勝手も違うため、対面式キッチンと壁付けキッチンそれぞれのメリットを踏まえて、好みのスタイルを選ぶことが大切です。
後悔したくない!気になるポイントを事前に押さえておこう!
様々なメリットのあるL型キッチンですが、押さえるべきデメリットや注意点もあります。
L型キッチンを採用して後悔することがないように、事前に気になるポイントをチェックしておきましょう。
I型キッチンよりも少々高価な場合も
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L型キッチンはキッチン全体で見れば比較的安価な種類のキッチンではありますが、I型キッチンと比較すると少し高価になる場合が多いです。
サイズやグレードにも左右されますが、L型キッチンの価格相場は100~150万円程度。一般的なI型キッチンの価格相場が80~100万円程度ですので、同程度のサイズとグレードのキッチンであればL型キッチンの方が少しだけ高価であることが分かります。予算とも相談してL型キッチンの採用をご検討ください。
デッドスペースになりがちなコーナーの使い方
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L型キッチンを考える上で大切なポイントとなるのが、L字のコーナー部分の活用の仕方です。L型キッチンの折れた部分の角の奥は手が届きづらいこともありデッドスペースになりがち。このスペースを上手に活用することがL型キッチンを使いこなすポイントです。
頻繁に使用する調理器具や調味料を置くには不向きなコーナーの奥には、使用頻度の低い食料品のストックなどを配置したり、手の届きやすい大きめなサイズの調理器具などを配置したりといった工夫をしましょう。
観葉植物やインテリアライトなどを飾ってディスプレイコーナーにするというのも一つの活用方法です。作業をする手元から遠いコーナー部分は汚れの心配も少ないため、レシピ本などを広げて置いておいても便利。実用性の低いデッドスペースを利用してキッチンをぐっとおしゃれな空間にすることができます。
また、コーナースペースの広さ次第ではありますが電子レンジやトースターなどの家電を設置して無駄なく活用することも可能です。特に、料理に電子レンジを使用することが多い方は、カップボードの上などの遠い位置に設置するよりも作業が楽になるでしょう。壁付けキッチンの場合におすすめのコーナー活用方法です。
自分に合った方法でコーナースペースを活用し、L型キッチンを上手く使いこなしてください。
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参考にしたい!おしゃれなL(エル)型キッチンレイアウト全8パターン 実例を使って徹底解説
快適で便利なL型キッチンを実現するためのポイントを踏まえて、ここからはL型キッチンの施工実例を見ていきましょう。おしゃれなL型キッチンのコーディネートやレイアウトの方法を解説していきます。
対面式のL型キッチン 3パターン
①ダイニングとリビングに向き合う対面式キッチン
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キッチンからダイニングとリビングに向き合うレイアウトの対面式L型キッチン。
コンロ側を壁に付けることでコンパクトに収まるL型の対面キッチンは、間口の狭い細長いLDKでも問題無く施工することができます。キッチンからLDK全体を見渡すことができるのがこのレイアウトの魅力。
ナチュラルブラウンの木目で統一した床や腰壁に、天板も扉もステンレスでできたスタイリッシュなキッチンが良く映えておしゃれです。ダイニングの天井からぶら下げたペンダントライトの印象的なシルエットも空間のアクセントになっています。
②ハイカウンターで手元を隠す対面式キッチン
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対面側のシンクの手元を隠すように高めに伸ばした腰壁に、カウンターを設けた対面式L型キッチン。
高めのカウンターにはハイチェアを合わせ、料理をしている人との会話が楽しめるようなレイアウトになっています。グリーンを飾ったりコップを置いたりするのにちょうど良い長すぎない奥行きがポイント。
コンロの左側、目立たない位置にある冷蔵庫も作業スペースから遠すぎない良い距離感で、使い勝手の良さそうなL型キッチンです。コンロ周囲の壁面にぶら下げた調理器具が見せる収納として効果的で、機能性と見た目のおしゃれさを両立しています。
③リビング収納と一体化した独立風対面式キッチン
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リビング収納と一体化した独立風の対面式L型キッチン。
こちらもシンク側を居室に対面させたL型キッチンですが、リビング側から使用する収納と一体化したデザインがインテリアのように空間に溶け込んでいて、一見キッチンとは分かりづらい雰囲気に仕上がっています。
キッチンの奥、冷蔵庫とカップボードのレイアウトにも注目です。キッチンの背面にあたる部分に壁を設けてカップボードを設置し、冷蔵庫や電子レンジなどの家電をまとめて料理をする人の周りを囲うように配置することで、独立キッチンに近い便利なレイアウトが実現しています。
壁付けのL型キッチン 3パターン
④ダイニングと隣接するコンパクトな壁付けキッチン
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キッチン全体を壁に向けた、ダイニングと隣接するコンパクトな壁付けキッチン。
コンパクトなL型キッチンを壁の角に付けて設置することで、キッチンのスペースとして用途が限定される空間が最小限で済むため、広さに余裕のない住宅でもゆとりのあるダイニングキッチンの実現が可能です。
ダイニングテーブルをすぐ近くにレイアウトした壁付けL型キッチンは、近くにカップボードなどの収納を設置する壁面が確保できないことも多いため、こちらの実例ではキッチンと背の高い収納が一体になったタイプのL型キッチンを採用しています。
⑤作業カウンターと組み合わせた壁付けキッチン
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キッチンの後ろ側に作業カウンターを設置した機能性の高い壁付けL型キッチンです。
もともと作業スペースを広くしやすいL型キッチンに独立型の作業カウンターをプラスすることで、広々とした作業空間が実現しています。
炊飯器やオーブンレンジ、冷蔵庫などの家電がキッチンの近くに効率良くまとまっている、作業のしやすそうなキッチンです。広さにも余裕があり、作業カウンターがあることで複数人での料理にも無理なく対応できる空間となっています。
⑥背面のカップボードが便利な独立壁付けキッチン
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キッチンの背中側の壁をへこませて便利な背面収納を設けた、独立壁付けL型キッチン。
カップボードの置き場所に困ることも多いL型キッチンですが、キッチン背面の壁を引っ込めることで出っ張ることなくすっきりと収納を収めることができます。
背面収納には腰までの高さの収納を採用することで、天板を作業スペースの延長として使用することが可能になります。壁付けキッチンであれば、シンクが面する壁の上部に吊戸棚を追加して収納量を増やすこともできるため、キッチン全体でバランスをみて収納を配置していくことが使いやすいキッチンを作るポイントです。
変わった形状のL型キッチン 2パターン
⑦ダイニングテーブルと一体化したL型キッチン
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キッチンの天板がダイニングテーブルと一体化した変わった形状の対面式L型キッチンです。
ステンレスの対面式キッチンのシンク横の天板を長く伸ばして足を付け、そのままダイニングテーブルとして活用できるような構造にしています。
キッチンと別にダイニングテーブルを設置する必要がないため省スペースで済み、キッチンとダイニングの空間ごと一体化することに成功しています。完成した料理をそのまま横に置くだけで配膳できる、機能面でも使いやすい面白いL型キッチンです。
⑧外側から使用するアイランドタイプのL型キッチン
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L字の形のキッチンの外側に立って使用する、変わったタイプの対面式L型キッチンです。
アイランドタイプのL型キッチン自体が珍しいのですが、こちらのキッチンは通常L字の内側に向いているコンロやシンクが外側に向いている変わったL型キッチンです。
一人で使用する場合はコンロとシンクの間の移動距離が長くなるため少し使いづらいのですが、複数人で料理をする場合にはとても便利です。それぞれコンロとシンクに立って向き合い、料理中でも顔を見ながら会話ができるため、料理の時間がより楽しくなるかもしれません。
まとめ
L型キッチンでおしゃれで快適な空間を実現する方法と、参考にしたいL型キッチンのレイアウトの実例を解説いたしました。
レイアウトのポイントをしっかり押さえて上手く活用すれば、L型キッチンはコンパクトな日本の住宅にもぴったり合う使い勝手の良いキッチンです。キッチン本体だけでなく、冷蔵庫やカップボードなどキッチン周りの家電や家具の配置にもこだわることで、使いやすい快適なキッチンを作ることができます。
L型キッチンの特徴とレイアウトのポイントを参考に、おしゃれで快適なL型キッチンを実現してください。
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