2022/03/26
【プロが教える】パーケットの床で部屋をおしゃれにする方法!スクールパーケット・ヴェルサイユ貼りも徹底解説
床仕上げにはさまざまな種類がありますが、中でも個性的な雰囲気を演出しやすいのがパーケットの床です。
デザインが豊富でそれぞれ独特の表情を持つため、懐かしさのあるレトロな印象から上品でクラシックな印象までいろんな表情のインテリアをつくりだせます。
この記事では、パーケットの床によっておしゃれなインテリアにする方法や採用する際の注意点と、デザイン別のコーディネート実例を紹介します。
目次
プロが教える!パーケットの床でおしゃれなお部屋を実現する方法
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パーケットとは、正方形や三角形、長方形などの小さな木材を組み合わせて敷き詰めた床のデザインの一種です。フランス語で閉ざされた空間を意味する『パルケ』が語源とも言われ、いわゆる寄木張りを指しています。
一般的なフローリングよりもコーディネートが難しいというイメージがあるパーケットの床ですが、インテリアにこだわるなら挑戦してみたいという人も多いでしょう。パーケットの床を使っておしゃれな部屋にするためのポイントを紹介します。
パーケットの形状の特徴を生かすには
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パーケットの床は、ある一定のデザインを繰り返す幾何学模様を描く点が最大の特徴です。1単位のデザインのサイズはさまざまですが、LDや寝室などの広い部屋なら大きめを、トイレや洗面室などの狭い部屋なら小さめを選ぶといいでしょう。
広い面積の床に小さなデザインがぎっしり並ぶと余裕のない印象になりやすいですし、狭い面積の床に大きなデザインを並べると中途半端にカットされる部分が出てきてデザインを活かしきれません。
空間全体におけるパーケットのレイアウトもよく考える必要があります。東西方向や南北方向において端をカットする場合は、全体を見てデザインのバランスが取れるようレイアウトを工夫することが大切です。
パーケットの床の素材は?
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パーケットの床の素材は、無垢材や集成材といった木材と塩ビ素材があります。
木材は重厚感があり、木目や節によって深みのある仕上がりが得られます。
ウォールナットやタモ、チェリー、チーク、アカシア、オーク、メープル、バーチなどの樹種が豊富で、色合いもさまざま。濃淡をランダムに出すと世界で一つしかないデザインを楽しめます。
塩ビ素材は、木材を模したデザインが印刷してあります。無垢材のような重厚感はない反面反りやねじれが起こることはなく、フラットな仕上がりで掃除がしやすいです。
30㎝角をはじめとしたパーツを敷き詰めていくフロアタイルタイプと、ロール状のシートをカットして張るクッションフロアタイプとがあります。
さらに詳しく!パーケットの模様別おしゃれな部屋を実現する方法
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パーケットと呼ばれる床のデザインにはいくつかの種類があります。
デザインによって与える印象が変わりますから、好みのインテリアに合ったデザインを選びましょう。
ヘリンボーン
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板を斜めに張っていく張り方をヘリンボーンと言います。ニシンの魚の骨に似ていることからこの名前がつき、パーケットフローリングの代表的なデザインとして知られています。
優雅な雰囲気が出せるのが特徴で、1枚でなく2枚連続で重ねていくダブルヘリンボーンにすると重厚感もより高まります。
ほぼ一色に統一するパターンもありますが、2~3種類の濃淡が異なる木材を組み合わせて張っていくパターンの方が深みが出てよりおしゃれに見えますよ。
スクールパーケット
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同じサイズの木の板を均一間隔で縦横交互に張って仕上げるのがスクールパーケットです。かつて学校が木造校舎だった時代に採用されていた床仕上げのデザインだったことから、こう呼ばれています。
日本では市松張りという表現で親しまれており、どこか懐かしいレトロな雰囲気が出せる点が人気です。
木目が整っているタイプより、節や年輪など木目のバリエーションが広いタイプを選ぶと上質感が増しておしゃれに見えます。
ヴェルサイユ張り
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四角形の枠の中に木材を斜めに渡していく張り方をヴェルサイユ張りと言います。フランスでこのデザインが初めて使われたのがヴェルサイユ宮殿であったことからこう呼ばれます。
クラシカルで上品な雰囲気が出せるのが特徴で、木の色が明るいほどカジュアルに、濃いほど重厚に仕上がります。
よりおしゃれに見せるには、1つの四角形のサイズを大きくすることがポイント。斜めに渡した木材が長く見えてゆったりした雰囲気を出せます。
ヘキサゴン
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3枚の木の板を組み合わせた六角形を繰り返すデザインをヘキサゴンと呼びます。視点によって平面的にも立体的にも見えるのが特徴です。
濃淡をつけることで立体的な床に仕上げられるため、シンプルな内装の空間に採用するとデザインの美しさが一層映えます。
木材の色の濃淡がよりはっきりしていること、濃い部分をランダムに配置することがおしゃれに見せられるポイントです。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう
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パーケットの床は個性的な雰囲気が人気ですが、採用する際に注意しておきたいポイントがあります。
満足のいく仕上がりを手にするために、事前に検討したい項目を2点紹介します。
パーケットの床の価格について
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パーケットの床は、部屋の床全体にバランスよく張っていく技術が求められるため、事前のレイアウトの検討を慎重に行わなければいけません。一般的なフローリング材よりも細かい木材を1枚ずつ手作業で張っていくので手間もかかります。
特に角度がついているヘリンボーンやヘキサゴンは高い施工精度が必要で、現場の床の状況に合わせて加工する作業も増えがちです。
採用する木材の種類、無垢材か集成材かによって差はありますが、材料代は1㎡あたり10,000~18,000円が相場です。施工代は一般的なフローリングを張る場合と比べて2倍前後ですから、全体的なコストは割高であることを理解しておきましょう。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
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パーケットの床は、使用する木材の色に濃淡をつけるケースがほとんどです。無垢材の場合は節や木目も自然のまま残っています。
床を均一的なトーンでまとめたいと考えているなら、パーケットの床を選ぶと違和感を感じやすいでしょう。色や木目のムラを風合いとして楽しめるか、事前にイメージングしておくことが大切です。
無垢材にこだわるなら反りやねじれといった変形が生じることも念頭に入れておかなければいけません。こまめにメンテナンスしていくことになりますから、その手間をかけられるかどうかもよく検討しておきましょう。
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個性的でおしゃれ!デザイン別パーケットの床コーディネート実例15選
ヘリンボーンのコーディネート実例4選
実例1.アクセントクロスとの組み合わせで唯一無二の空間に
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やや浅めの角度で斜めに仕上げたヘリンボーンは、空間に広がりを持たせる効果があります。クラシカルな柄のアクセントクロスと合わせることで上品な雰囲気に。
実例2.一般的なフローリング材との張り分けで特別感をプラス
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ホールから一段下がったスキップフロアの床だけをヘリンボーンで仕上げ、特別感を強調しています。一般的なフローリング材と同じ色なので、ヘリンボーンのデザインの美しさが映えていますね。
実例3.2種類のトーンを使ってシャープな印象に
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3~4種類のトーンをランダムに混ぜる一般的なパターンとは異なり、濃いトーンと淡いトーンとを張り分けています。メリハリが生まれ、シャープな印象がアップ。
実例4.シャービックな雰囲気あふれるグレートーンが魅力的
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木のぬくもりを持ちながら適度な使用感も出せるグレー系の色は人気があります。落ち着きのある大人っぽい空間に。
スクールパーケットのコーディネート実例4選
実例5.レトロモダンな雰囲気が独特のスタイリッシュさを演出
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濃淡のあるスクールパーケットは軽快な印象があります。グレー色の梁やブラック色の照明ダクトレール・リビングドアが持つモダンな雰囲気をやわらげ、絶妙なミックスインテリアに。
実例6.明るめのトーンにまとめてやわらかい雰囲気に
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レトロな雰囲気が出やすいスクールパーケットも、明るい色合いにするとモダンな印象を出せます。節のある木材を使うことで自然なぬくもりのあるやさしい印象の空間が完成。
実例7.濃いトーンの木材を使ってクラシカルに決める
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濃いめのスクールパーケットの床はほどよい重厚感があります。色ムラがあることでクラシカルながらも親しみやすい空間に。
実例8.狭い空間でも生きるデザインの美しさ
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トイレや洗面室のような狭い空間でも、スクールパーケットの美しいデザインは十分楽しめます。少ない枚数でも美しい木目が活かされてリラックスできる空間に。
ヴェルサイユ張りのコーディネート実例4選
実例9.斜めに配置したデザインが奥行を感じさせる
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空間に対してデザインパターンを斜めに配置することで、空間の奥行が広がる効果を出しています。天井やドア、敷居と色のトーンを合わせているので統一感もありますね。
実例10.ゆったりとしたレイアウトで空間に広がりを
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正方形を大きめにレイアウトした伸びやかなデザインが印象的です。グレー色のクロスやシンプルなホワイトタイルのクールさと、ヴェルサイユ張りの高級感のバランスが取れていて上品な空間に仕上がっています。
実例11.古さと新しさが共存する雰囲気が魅力的
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グレイッシュブルーのアクセントクロスとの相性がぴったりなヴェルサイユ張りの床。タイルのシャープな雰囲気をやわらげ、懐かしくも新しさを感じさせる独特の魅力があります。
実例12.クッションフロアでも出せる自然な木の風合いに癒される
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クッションフロアながら、朽ちたようなかすれた風合いが忠実に再現されたデザインがおしゃれ。落ち着いたグレートーンの色合いが魅力的です。
ヘキサゴン+その他のコーディネート実例2選
実例13.ランダムに交差した立体感あふれるデザインに視線がくぎ付け
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複数の色合いの木材をランダムに張っています。デザインの連続性がない代わりにさまざまな表情が楽しめるので、飽きのこない独特の魅力を堪能できますね。
実例14.立体感のあるデザインでおしゃれ度もぐんとアップ
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ヘキサゴンの特徴であるトリックアートのような立体感は、広い空間であるほどその魅力を活かせます。整った連続的なデザインは実に個性的でしゃれた雰囲気です。
実例15.複数のパーケットデザインを同時に楽しむ
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スクールパーケットの横に、長方形と正方形を組み合わせた網代を思わせるデザインを配置。ドアを設けず、床のデザインの切り替えでゆるやかに空間を仕切っています。
まとめ
デザインのバリエーションが豊富なパーケットの床は、空間の雰囲気を決める力を持っています。それだけに、めざすインテリアのテイストに合ったデザインを選んでおしゃれ度をアップさせたいですね。
個性的な魅力を出せるパーケットの床を取り入れて、オリジナリティあふれるインテリアを楽しんでみてくださいね。