【プロが教える】クチナシを使ったおしゃれなお庭を実現する方法!玄関先やテラス、人通りのある場所に植栽してみよう
良い香りが漂うお庭にしたい、明るい色合いの常緑で花が咲く低木を取り入れたい!それならクチナシが良い選択かも知れません。初夏、咲きたてのクチナシの花はみずみずしく良い香りが漂い、視覚と嗅覚を満たしてくれます。低木なので管理がしやすく、花のない季節も艶のある美しい緑を楽しむことができますよ。
今回はクチナシを使ったお庭の紹介です。お庭での上手な取り入れ方、地植えや鉢植えの見せ方など世界の素敵なガーデン実例と共にたっぷりご覧ください。
クチナシを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
クチナシの特徴とガーデニングのポイント
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クチナシは常緑低木で、大きく育つと高さ1.5メートル程度になります。深緑色の葉が多い常緑樹の中でも、クチナシの艶のある緑の葉は明るいイメージです。初夏、梅雨の時期に白く芳香のある花を咲かせます。秋ごろにオレンジ色の細長い実がつき、染料に使用されます。
和風、洋風やモダン、クチナシはどんなイメージの庭にもよく似合います。単独で植えても、群植、列植してもOK。刈り込みにも耐えるので、生垣としても利用できます。クチナシをよく出入りする玄関の周りに植栽すれば、一年中整った緑が家を引き立てるうえ、芳香で季節感を演出することができます。
地植えでも鉢植えでも!クチナシでおしゃれなガーデンを実現する方法
クチナシ×地植えの場合
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クチナシは出入りの多い場所、玄関先や壁沿い、またはテラスのまわりなどに植栽することの多い低木です。人に近い場所に植栽すれば花の香りをより身近に楽しめるうえ、花のない季節でも常に明るい緑が目にうつり、庭や家の印象を良くしてくれる効果があります。
和風やナチュラルな雰囲気のお庭を目指すなら単独で植栽し、低い株立ちとなる自然樹形を楽しみましょう。モダンや洋風なイメージの庭なら、花壇の縁取りや低い生垣として利用すると素敵です。クチナシの花が咲かない季節も、常緑の縁取りが他の植物の引き立て役となります。
クチナシ×鉢植えの場合
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クチナシは鉢植えでも育てることができます。鉢植えなら玄関ポーチやテラス、マンションのベランダなどでも栽培できます。他の植物と寄せ植えしても素敵です。クチナシが入ったコンテナガーデンは、一年を通じて緑の葉を見ることができ、花が少ないシーズンでも鉢がさみしくなりません。
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クチナシは刈り込むことで、好きな形に仕立てることができます。一本幹の上にボール状に枝葉を仕立てたスタンダード仕立てなら、毎年の剪定で常に小さめサイズを維持することも可能。鉢植えにして他の花類と組み合わせると見栄えがします。
クチナシと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
クチナシと寄植えして相性が良い植物
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クチナシと一緒に植栽するなら、同様の環境を好む植物がおすすめです。日向~半日陰のやや湿り気のある環境を好むものとしては、高木ならヤマボウシやエゴノキ、カエデ類など、低木ならアジサイ、アセビなど、下草類ならホスタ、ヤブラン、ツルニチニチソウなどがあります。
一方、風通しが悪くなることでクチナシに害虫が付きやすくなりますので、寄せ植えする場合は株間をしっかりあけて風通しがよくなるよう心がけましょう。
クチナシと相性が良い鉢
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クチナシはどんな鉢でもよく似合います。白いシンプルなポットは特に相性がよく、クチナシの花の色と合い清楚な印象の一鉢に。逆に黒いポットなら白と黒のコントラストが効いてモダンな雰囲気。テラコッタポットなら洋風のお庭に、バスケットの鉢カバーを利用すれば田舎風のお庭に似合います。
クチナシは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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クチナシは環境にさえ合えば育てやすい植物です。クチナシの耐寒性はあまり強くなく、関東以南の植栽がおすすめです。乾燥を嫌い、水持ちのよい用土を好みます。植え込みは早春に。日向~半日陰の風通しの良い場所に植栽しましょう。春から秋にかけて害虫が発生することがありますので、殺虫剤などで除去しましょう。
剪定は花後すぐに行います。花がらの除去とともに、飛び出した枝を短くつめるように剪定しましょう。こうすることで、クチナシを小さな姿にとどめておくことができます。枝がこみすぎている箇所は風通しがよくなるように透かし剪定しましょう。クチナシは強剪定は嫌うので、樹形を整える程度の剪定にとどめましょう。
プロがおすすめする定番クチナシの品種3選
八重の花が咲き、豪華な印象のクチナシ、クラウンジュエル
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クチナシの花と香りをとにかく楽しみたいなら、クチナシ・クラウンジュエルがおすすめです。直径が5センチにもなる大きな八重の花が咲き、豪華な印象になります。樹高は基本種のクチナシよりは低く、最高でも80センチ程度、管理しやすい大きさです。クラウンジュエルは不結実性です。
グラウンドカバーとしても優秀なコクチナシ
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コクチナシは矮性のクチナシです。樹高は40センチ程度までです。花は一重や八重のものが選べます。葉も小さめで、密な緑をつくります。緑の縁取りをつくりたい、またはグラウンドカバーとして芳香のある緑のカーペットにしたい場合は、コクチナシをチョイスしましょう。
カラフルな庭にしたいなら、黄色い花が鮮やかなキバナクチナシ
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黄色い花が咲くクチナシもあります。お庭をカラフルに仕上げたい場合におすすめです。クチナシ・ゴールドメダルの花はまるでバラの花のような豪華な八重咲です。開花当時は白く、咲き進むと黄色に変化していきます。
プロが教える!クチナシを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
クチナシを使った世界の素敵なガーデン実例をご覧ください。
クチナシ×お庭・花壇編 5選
テラスの縁取りにすれば、初夏に香りにつつまれる
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お庭にタイルのテラスがあるなら、芝生との境を花壇にしてみましょう。クチナシを列植して刈り込むと、テラスに美しい緑の縁取りができます。6月のテラスは香りで包まれて幸せな気持ちになることでしょう。
花壇の縁に列植すれば、明るい緑の額縁として花を引き立てる
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クチナシは花壇の縁取りとしても重宝します。常緑の縁取りなので、一年中花壇が整って見えます。写真では花壇の中には落葉性のアジサイが植栽されています。冬の間花壇の中が枯れていても、クチナシの常緑の縁取りがあれば庭がさみしくなることがありません。
シンボルツリーの下に群植すれば、花と緑で地面をカバーできる
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クチナシは木漏れ日程度の半日陰を好みます。シンボルツリーの下草としてもぴったりです。通常のクチナシよりも背の低いコクチナシを選べば、一年を通じてすっきりとした緑のマットを保つことができます。
住宅の外壁沿いに列植すれば、家を明るい緑で引き立てる
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刈り込むことによって、整った緑の縁取りをつくることができるクチナシ。住宅の外壁まわりに植栽すれば、そっけない家の基礎の代わりに緑の壁を見せることができ、家のイメージアップに貢献します。
アジサイと組み合わせれば、梅雨時の庭が一段と素敵に見える
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暗くなりがちな半日陰の庭でうっとうしい梅雨時を少しでもさわやかに見せるには、花期が近い白いアジサイとクチナシを合わせて植栽しましょう。明るい白い花どうしの共演を楽しむことができますよ。
フェンスからクチナシをのぞかせれば、庭が生き生きとして見える
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構造物と植物を組みあせることで、お庭はより生き生きとして見えます。そっけない金属製フェンスの間や土留めの壁からクチナシがこぼれるように咲いていたら、通りすがりの人々の目を楽しませることでしょう。
クチナシ×アプローチ編 4選
クチナシをメインにしたコンテナーガーデンを置けば、玄関先が華やかになる
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白い花が咲くクチナシは、白い鉢と合わせるとぱっと明るい雰囲気に。玄関先を華やかにしたい場合にぴったりです。クチナシの足元にはバコパ、ニチニチソウなどの一年草を植えこんで彩りを与えましょう。
クチナシの生垣なら、香りのある目隠しになる
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クチナシは刈り込んで生垣にすることもできます。細かい葉がつくる密な緑は目隠し効果も十分です。プライバシーが守れて香りも楽しめる、一石二鳥の生垣です。
玄関先の小さな植栽コーナーにクチナシを植えれば、出入りするたびに香りが楽しめる
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玄関先の植栽コーナーにクチナシを植えれば、花の時期には出入りするたびに香りを楽しむことができます。クチナシの足元にはヘメロカリスのような質感の違う緑をあしらえば、変化のある植栽になります。
常緑低木の花壇にすれば、年間を通じて緑豊かな玄関回りになる
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玄関アプローチまわりはクチナシなど常緑低木の組み合わせで彩りよく見せましょう。上手に仕上げるポイントは様々な色形の葉を使い、手前にから順に低い植物から高い植物を配置すること。写真では手前から順にレモンライム色のナンテン、矮性のトキワマンサク、クチナシ・クラウンジュエル、円錐形に刈り込んだヒイラギが植栽されています。
クチナシ×ベランダ編 3選
クチナシの鉢植えなら、スモールスペースで楽しめる
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クチナシの花は近くで見て観賞したい花。ねじれたつぼみが開いていく様子や、白いだけでない少し緑がかった厚みのある花びらは香りと共にじっくり見て味わいたいもの。鉢植えにして身近に置けば、室内やマンションのバルコニーで簡単に観賞できます。
クチナシのスタンダード仕立てなら、立体的に花と緑を楽しめる
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マンションのバルコニーなどのスモールスペースなら、場所をとらないクチナシのスタンダード仕立てがおすすめです。クチナシの足元に花類を植えて立体的に花を楽しむことができますよ。
寄せ植えの中にクチナシを入れれば、他の花の引き立て役として役立つ
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バルコニーでは一つの鉢の中に様々な植物を寄せ植えにしたコンテナガーデンを置くことも多いです。クチナシの白い花や常緑の葉は、他の植物の良い引き立て役になってくれます。花の少ない冬も、緑を保つのは嬉しいポイントですね。
まとめ
クチナシは梅雨ごろに白く芳香のある花を咲かせる常緑低木。ヨーロッパでは八重咲きの大きな花が人気で、玄関先やテラスなど人通りのある場所に好んで植栽されます。刈り込みにも耐え、花壇の縁や生垣に使えるほか、スタンダード仕立てなどのトピアリーにしても見ごたえがします。
クチナシは地植えでも鉢植えでも楽しめ、和洋どちらのイメージにもなじみます。多目的に活躍するクチナシ、ぜひ我が家の庭に取り入れて楽しんでみませんか!