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【5分でレクリントの照明を理解する】名作照明を中心に、インテリア初中級者向けに徹底解説

「model172」をはじめ、北欧インテリアを取り扱っているショップで必ず見かけるレクリントの照明。このブランドの照明は長い間人気を集めています。しかし実のところ、どのようなブランドでどんな照明があるのかよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、そんなレクリントの歴史を紐解きつつ、代表的な名作照明やレクリント照明のある暮らしを実例付きで紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

レクリントの照明、その歴史を紐解く

ハンドメイドのランプシェードを作り出したことがきっかけ

20世紀初頭の1901年、デンマークを代表する著名な建築家P.V.イエンセン・クリントが、
日本の折り紙に影響を受け、一枚の紙を規則的折り上げてオイルランプ用のシェードを作り出したのが始まりです。その後、イエンセン・クリントの息子で、近代家具デザインの父と呼ばれるコーア・クリントやその友人たちでさらに進化したシェードを作り出し、実際に商品として発売されたのは1943年のことでした。優れたデザインと機能を持つあかりの名品として世に知られ、レクリント社は創立したのです。

それからも、クリント家やポール・クリスチャンセン、ピーター・ビットといったさまざまな建築家やデザイナーの手によって開発が進み、美しいフォルムが特徴的なレクリントの「model172」「テーブルランプ306」といった数々のモデルが誕生しました。創業当時から続く手作りならではの立体的なデザインは北欧の代表的な照明器具として世界中を魅了し続けています。

デンマーク王室御用達に選定

レクリント社は創業から60年を迎えた2003年には、デンマーク王室御用達に選定されました。レクリント社は、王室御用達に認定されるほどの地位を確立し格式の高さがある一方で、北欧の一般家庭で愛され続ける身近なブランドでもあります。レクリントの照明が織りなす温かな光の陰影には、モダンでいてほっこりと安心させてくれる雰囲気があります。

メイド・イン・デンマークの職人技

シェードは、創業当時から変わらず現在もデンマーク・オーデンセにある工房で、熟練した折り職人によって一つ一つ丁寧に作られています。この基礎技術の習得に3年、一人前になるのに10年以上かかるといわれています。オーデンセの工房には、金属や木工専門の職人も在籍し、フロアランプやテーブルランプも一貫して作られています。

1枚のプラスティックシートを手で折りあげるハンドクラフトの美しいフォルム。レクリントの暖かい光とやさしい影は、こうして生み出されているのです。

レクリントの代表的な名作照明3選

柔らかな光と影のコントラストは、まさに芸術品:model172

LE KLINT (レクリント) 172 は、特殊プラスティックペーパーをひとつひとつ高度な職人技術により手で折りあげるハンドクラフト製品です。このモデルは1971年にポール・クリスチャンセンによって設計されたレクリント定番の人気デザイン。

点灯するとシェードに美しい陰影が浮かび上がります。カーブを多用した美しいフォルムから生み出される柔らかな光と影のコントラストはまさに光の芸術品です。172は、インテリア空間で光のオブジェとなり、お部屋に落ち着いた雰囲気をもたらしてくれるペンダントライトです。

シンプルでいて上品な佇まい:model320

LE KLINT(レ・クリント)320は、トーマス・ハリット、ニコライ・ソレンセン、キム・サムソンのデザイナーチームが作り上げた「スノードロップシリーズ」のフロアランプです。トーマスとニコライが機能面を充実させ、そこにキムによる女性的なラインを加えることで職人技の伝統に現代的なひねりを加える事に成功し、2009年の発表以降、高い人気を得ています。

ベースから伸びるたおやかなラインが特徴の320は、自然に咲くスノードロップ(マツユキソウ)の姿からデザインされました。 アーチを描く茎の先に、可憐な白い花を下向きにつける様子を表現しています。スタンドの角度調整が可能で、どの角度から見ても美しく住宅から店舗・商業施設まで幅広くコーディネートが可能です。

個性的なフォルムラインが美しいテーブルランプ:model306

LE KLINT (レクリント) 306は、伝統的なプリーツシェードと真鍮製の本体の組み合わせに気品を感じるテーブルランプです。このモデルは、1945年にデンマークの先駆的建築家であり家具デザイナーのコーア・クリントによってデザインされた不朽の名作。テーブルランプとしてだけでなくブラケットライトとしても使えます。

本体部は昔ながらの真鍮製で落ち着いた風合いに仕上がっています。支柱の直線と滑らかな曲線を合わせて生まれた個性的なラインが美しいデザイン。心を潤すあかりの芸術品として1世紀経てもなお、世界中を魅了し続けます。

レクリントの照明のある生活

リビング編:複数の名作照明で北欧の灯りを取り入れる

LAMELLAは、若手デザインデュオ「タカギ&ホムスベット」による2018年に発表された新たな照明シリーズです。きのこの傘の裏側に広がるプリーツをモチーフに、その繊細な美しさが見事に表現され、どこか和の雰囲気も感じさせます。

サイズの異なるLAMELLAを高い吹き抜けの天井から吊るしています。球状のLAMELLAは、上下左右からまんべんなく光が透過し、リビング全体を明るくしてくれるので、日常使いにおすすめの照明です。複数で吊るしても重くならない軽やかなフォルムと質感は、空間に立体感を生み出します。LAMELLAが作りだす、眩しさを抑え柔らかく温かな光が照らす空間は、リビングの隅々まで明るく照らされ安らぎや心地よさを感じさせてくれます。

ダイニング編:空間のフォーカルポイントとして

ナチュラルな木材を中心としたダイニング空間に浮かぶのは172です。同系色で全体をまとめた部屋のフォーカルポイントになっていて、自然になじみながらも優しい存在感が感じられます。また、1灯100W相当なので、そっと柔らかくダイニングテーブルと周囲を照らしてくれます。

寝室編:ベッドサイドのランプ代わりに

172を寝室のベッドサイドのランプ代わりに吊るしています。172はサイズが豊富で、あらゆるスペースにバランスよく取り入れられます。ここで使っているのは、ベッドサイドに最適な、やや小さめなサイズのもの。エレガントなテイストにも自然にとけ込むのがよくわかります。172の美しいフォルムが織りなす柔らかな優しい光は、就寝前の心をリラックスさせてくれるでしょう。

書斎編:オブジェのような名作照明で書斎によい光を灯す

書斎は照明がなければ作業ができません。ブラケットライトの332を取り付け、部屋全体の雰囲気を上品にしてくれます。332は、傘のカバーのようなシンプルな形状ですが、点灯すると繊細に織り込まれたプリーツが美しく浮かび上がるシェードが、よい光を作り出してくれます。光も柔らかいので机の片隅でオブジェのように使うのも。書斎に置けば心おきなく趣味や仕事に没頭できる時を過ごせそうです。

model332は、エリック・ハンセンが1952年にレクリントで最初のブラケットランプとして発表しました。天然木とペーパーシェードを組み合わせた古典的な輪郭と質感はシンプルでありながら上品な佇まいです。

玄関編:古民家の素朴さに名作照明で洗練された雰囲気を足す

玄関のドアを開けると、一番に目に飛び込んでくる照明は、レクリントの101。背筋が伸びるような、凛とした空気が漂っています。古い民家の素朴さと101を組み合わせることで洗練された和モダン空間に仕上がります。あかりを灯さなくてもインテリアのアクセントに。どの角度から見ても美しい101が玄関を温かく照らし出迎えてくれます。

model101は、レクリントの中で最も精細なフォルムの一つと称され、1944年に北欧を代表する建築家コーエ・クリントによってデザインされました。別名フルーツランプと呼ばれ、ユニークで魅力的なデザインの名作照明です。

まとめ

レクリントは、デンマークを代表する名作デザイン照明です。創業時から続く手作りの伝統を守り続けるレクリントの照明は、心安らぐ灯りの逸品して、世界中で愛され続けています。美しいフォルムと温かな光の織りなす陰影は、北欧スタイルはもちろん、ミッドセンチュリー、和モダン、ヴィンテージなど多彩なスタイルに馴染む魅力を持っています。そして何より洗練された上質な雰囲気へと格上げしてくれます。

暮らしの実例を参考にしつつ、レクリントの照明を使って部屋をどのように照らすかぜひ想像してみてくだい。インテリアデザインをより深く楽しむために、一度レクリントの照明を試してみてはいかがでしょうか?