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【おすすめの椅子の素材をスタイル別に】それぞれの特徴とおしゃれコーディネートをご紹介!

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

私たちを日々支えてくれる椅子は、生活する上で欠かせない存在です。そのため種類は星の数ほどあり、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

今回はそんな椅子の選び方を「素材」の観点から紹介したいと思います。どんな素材の椅子を選ぶかによって、その部屋の印象は大きく変わります。

それぞれのインテリアスタイルに適した素材を知って、思い描くスタイルのお部屋を作りましょう。

【まずは椅子の素材を整理】椅子の素材とその特徴一覧

ファブリック

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最も種類が豊富で一般的なのがファブリック(布)です。ウールや麻・コットンのような天然素材やアクリル・ナイロン・レーヨンのような人工素材など、使われる糸の種類や織り方、染色によって見た目が大きく変わります。種類が多い分、お部屋に合うものが見つけやすいのが魅力です。

また、ファブリックは、温かみがありインテリアにぬくもりをプラスしてくれます。汚れが染みこみやすいのが難点ですが、防水や撥水などの加工が施されたものもあり、ダイニングでもリビングでも幅広く活躍してくれます。

本革

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本革は主に牛革のことで、自然なつやがあり高級感があります。始めは少しかたく感じますが、長く使ううちにどんどん肌になじむのも本革の良いところです。定期的に専用のクリームを塗りこんであげることで、乾燥を防ぎより長く革独特の風合いが楽しむことができます。ファブリックと違い、ホコリやダニの心配もありません。

昔から高級家具に使われてきた本革は、部分的にでも取り入れることでインテリアの格をワンランク上げてくれます。ですが、水や直射日光・熱に弱いので、ダイニングや窓辺、暖房器具の近くでの使用には適しません。リビングなどでゆったりとくつろぐラウンジチェアやソファなどに適しています。

PVC(ビニールレザー)

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PVCは合成皮革の一種で、安価ですが見た目は革に近く、高級感があります。固めの手触りで耐久性が高く、水や中性洗剤で拭くことも可能なので、小さいお子様のいる家庭でも気兼ねなく使えます。本革と違いメンテナンスも不要で、カラーも豊富ですが、通気性が低いので夏場は蒸れが気になることも。

また、経年劣化で表面が剥がれてくるので定期的な買い替えが必要です。ソファによく使われますが、水に強いのでダイニングチェアやバーチェアにも適しています。

PU(ソフトレザー)

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PUも合成皮革の一種で、見た目も手触りも本革に近くて高級感があります。本革よりも安価でメンテナンス不要・カラーも豊富ですし、PVCと違って通気性にも優れるので座っているときのべたつきも少なく取り入れやすいです。

ただ、PVCと同じく経年劣化で表面が剥がれてしまうので、定期的な買い替えが必要です。ダイニングチェアやソファなどに適しています。

スエード

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スエードは床革(牛革の裏面)をサンドペーパーなどで毛羽立たせて、柔らかい風合いにしたものです。ベロアよりも毛足の長いものをスエードと呼びます。毛羽立っているため、触れるとフィンガーマークと呼ばれる跡がつくのも面白いですね。天然皮革だけでなく、人工皮革で作られたのものもあります。

独特の光沢感やあたたかな雰囲気が特徴で、商品によっては撥水加工やペットのひっかきに強いなど便利な機能がついています。歴史が長く高級感のある素材なので、ラウンジチェアやソファに取り入れるとクラシックでラグジュアリーな印象になります。

アイアン

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アイアンとは鉄のことで、インテリアでは主にブラックなどに塗装されたものが使われています。椅子だと、脚などの骨組みはアイアンで座面・背もたれは木材や革という組み合わせが多く、ヴィンテージ感があります。

線が細くて曲線的なデザインであれば、古くからフランスなど使用されていたのでヨーロピアンな印象になりますし、太目でしっかりとした形状であれば無骨で男性的なイメージになります。ダイニングチェアやスツール、ソファのフレームなどに適しています。

ステンレス

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ステンレスとは鉄にクロムを加えてさびにくくした金属です。アイアンのように色は付けないことが多く、見た目はシルバーでクールな印象を与えます。ダイニングチェア・ソファのフレーム部分やアクセントだけでなく、さびにくい特性を活かしたガーデンチェアなど屋外での使用もにもおすすめです。

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木製の椅子はベーシックですが、ナチュラルなあたたかみがあり長く世界で愛されています。全体が木製のものもあれば、座面だけ合成皮革やファブリックを使用して中にクッションを入れ、座り心地を良くしたものもあります。成形積層合板や曲げ木を使用したものもあり、フォルムも多種多様です。ダイニングチェアやスツール、ベンチに適しています。

オーク材は古くからインテリアで使われていて重厚感があり落ち着いた印象に、ウォールナット材は装飾性が高く高級感が出ますし、チーク材は時が経つほどに深まる色合いが味わい深く歴史を感じさせてくれます。

ラタン

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ラタンとはジャングルに自生するツタ性の植物で、日本では籐(とう)とも呼ばれています。太いものは曲げ木と同じ要領で形を作ったり、細く割いたものは編み込んで形作るので、曲線的なデザインが多いです。

ラウンジチェアやソファだけでなく、軽いからこそできるハンギングチェアも個性的でリゾート感も出て素敵です。デザインが個性的でも、自然素材の柔らかい風合いでインテリアになじみやすいのもラタンの良いところです。

ウォーターヒヤシンス

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ウォーターヒヤシンスは、熱帯や亜熱帯の湖や川に生息する水草です。繁殖力が高い植物で、エコな素材としても注目されています。ロープ状にしたり編み込んだりして使用することで耐久性を出しています。

ファブリックのクッションなどと組み合わせたソファがおすすめで、ひとつ取り入れるだけでアジアンな雰囲気を出してくれます。

プラスチック

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プラスチックはカラーが豊富で形状の自由度も高く、個性的なデザインが見つかります。軽くて持ち運びがしやすく、スタッキングしてコンパクトに収納できるものも多いので、来客用の椅子にもおすすめです。水に強く洗うこともできるため、ガーデンチェアなど汚れや気になる場所でも使いやすいです。

シンプルデザインで木と組み合わせればナチュラルに、ステンレスの脚をつければモダンに、カラフルな成形プラスチックでポップにするなど組み合わせやカラーで幅広いテイストに合わせることができます。

メッシュ

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主にポリエステルで作られるメッシュは、通気性がよく適度なクッション性があります。長時間座っても体の負担が少ないため、ワークチェアなどに適しています。ブラックカラーで合成皮革と合わせてシックな書斎にしたり、原色にしてお部屋のアクセントにするなど、種類が多いので好みに合わせて選べます。

地域別にみる、各コーディネートスタイルにおすすめの椅子の素材

北欧スタイル

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北欧スタイルは、デンマークやスウェーデンなどで見られるインテリアスタイルです。寒さの厳しい地域で家にいる時間が長いため、あたたかみのあるシンプルで飽きのこないものを取り入れています。

北欧スタイルに合う椅子といえば、やはり木とファブリック。北欧にはアルネ・ヤコブセンやハンス・ウェグナーなど著名なデザイナーが手掛けた名作椅子が数多くあるので、それらを取り入れることでさらにスカンジナビアの雰囲気が高まります。

南欧スタイル

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南欧スタイルは、南フランスのプロヴァンスのように素朴でありながら、明るい色合いのインテリアです。木でできた椅子は南欧スタイルにぴったり。木の自然な色味を活かした椅子ならカントリー風に、白っぽくヴィンテージ加工された椅子ならフレンチシャビーな雰囲気が出ます。

南フランスで古くからインテリアに取り入れられていたアイアンも、優雅で曲線的なデザインなら南欧スタイルにマッチします。空間に懐かしさを足してくれて、より雰囲気が出ますよ。

アメリカンスタイル

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アメリカンスタイルと一口に言っても様々な種類があります。アメリカンダイナー風なら、合成皮革やプラスチックがおすすめ。赤やオレンジなどの原色を選べば、一気にレトロでポップな雰囲気が出ます。

日本でも人気のブルックリン風なら、黒やブラウンの本革に落ち着いた色合いの木を組み合わせたものがなじみます。重厚感のある直線的なデザインが良く似合います。西海岸風なら海を感じさせるブルーを中心としたファブリック、中でもデニム地がおすすめです。明るい色合いでヴィンテージ加工された木のチェアもこのスタイルに合わせやすいです。

アジアンスタイル

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アジアンスタイルには、自然素材を取り入れたインテリアが不可欠です。木の中でもチークはアジアン家具によく使われます。ラタンやウォーターヒヤシンスもアジアンインテリアとの相性抜群。特にウォーターヒヤシンスは高級リゾートでも取り入れられていて高級感があります。

これらの素材とファブリックを組み合わせたチェアやソファもおすすめ。コットンや麻が入ったざっくりした風合いのファブリックなら、より自然を感じられるのでおすすめです。

和風スタイル

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和風のお部屋には装飾をそぎ落とした木製の椅子が良く似合います。昔ながらの和風スタイルなら、背が低く直方体のような幅が広めなものや、背もたれに格子や紋様など和の建具のようなデザインを配した椅子が合います。和モダンにしたい場合も、幅は広めで脚や背もたれが少し細いデザインのものを選べばしっくりきます。

年代別にみる、各コーディネートスタイルにおすすめの椅子の素材

クラシックスタイル

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ヨーロッパの古典的な様式を取り入れたクラシックスタイルは、国や時期によって様々なテイストがあります。中世のヨーロッパの雰囲気にしたければ木枠+スエードの椅子が最適。宮廷で使用されたような格式が高く、凝ったデザインのものにすれば、ハイクラスなお部屋になります。

ロココ調のようにやわらかくフェミニンなインテリアが好きな方には、木+ファブリックがおすすめです。猫脚など曲線を多用したデザインに、ソフトな色味のファブリックの椅子を組み合わせれば、さらにエレガント雰囲気になります。

ミッドセンチュリースタイル

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1940~60年代、アメリカで生まれたのがミッドセンチュリースタイルです。ポップな色使いや曲線を多用したデザインを特徴としています。ミッドセンチュリーの中でもポップな雰囲気がお好みの場合は、プラスチックの椅子がおすすめ。カラフルな色使いで曲線を多用した個性的なデザインの椅子が一つあるだけで雰囲気が出ます。中でも、この時代に生み出されたチャールズ&レイイームズの椅子はミッドセンチュリーの代名詞ともいえるものなので、よりテイストを極めたい方はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

落ち着いた雰囲気の方がお好みなら、木(成形積層合板)を使用したものがおすすめ。成形積層合板はこの時期にインテリアに取り入れられるようになった新しい素材で、革との組み合わせは高級感がありつつ少しレトロな雰囲気もあり、大人のミッドセンチュリーにぴったりです。

モダンスタイル

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現代的ですっきりとしたモダンスタイルには本革や合成皮革、スチールなどを使用したシンプルなデザインの椅子がしっくり馴染みます。北欧モダンなら木×ファブリックでスッキリしたフォルムで明るい色のソファがおすすめ。和モダンなら、落ち着いたトーンの木やファブリックの椅子がなじみます。アーバンテイストを強めたければ、モノトーンの革や合成皮革で角ばったソファにスチールの脚が付いたものが、さらに都会的な雰囲気を出してくれます。

人気のテイスト別にみる、各コーディネートスタイルにおすすめの椅子の素材

ナチュラルテイスト

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ナチュラルテイストは肩の力を抜けるようなリラックスできるインテリアテイストです。自然の感じさせる木や、温かみのあるファブリックが合います。木は無垢材がおすすめです。木目の美しさをよりよく見せる、素朴なデザインがよく合います。

ファブリックの場合は、ベージュやグリーンのような自然界にある優しい色合いのものを選ぶと、ナチュラルな世界観が崩れません。ナイロンなどの人工のものよりも、麻やウールなど天然素材のものを使用すれば、自然の風合いを存分に楽しめます。

インダストリアルテイスト

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インダストリアルテイストは、工業的で粗削りな雰囲気やなつかしさのある機械的なデザインが特徴です。そのため、男性的な雰囲気で使い込まれた感じのある素材がおすすめです。

ソファであれば、アイアンや本革が良く似合います。黒やダークブラウンなどの落ち着いた色合いで、自然な光沢のある本革をチョイスしてあげると風格が出ます。鋲(びょう)が打たれたものだと、さらに無骨でレトロな感じがでます。スツールやチェアには、アイアン×ヴィンテージ加工された木を取り入れると、かっこいい雰囲気が出ます。

ミニマルテイスト

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ミニマルテイストは、合理的で無駄のないフォルムが特徴です。ごちゃごちゃしないスッキリとした空間を目指すので、凝ったデザインのものではなくシンプルな形状の椅子がおすすめです。素材は木であればナチュラルな雰囲気を足せますし、落ち着いた色のプラスチックやステンレスならモダンになります。いずれにしても線の細いものや、先に向かって細くなるテーパー脚がミニマルテイストによく合います。

まとめ

インテリアの中でも一番触れている時間が長い椅子は、ぜひこだわって選びたいもの。その時にどんな素材を選ぶかによって、部屋の印象は大きく変わります。素材に注目して選べば、部屋の世界観をより確固たるものにしてくれる最高のパートナーとなります。

椅子の素材とそれに合うインテリアスタイルをおさえて、自分好みの部屋づくりに活かしてくださいね。