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      2021/03/04

【永遠のデザイナーズチェア10選】買わずには死ねない名作を徹底解説!

誰しも、一度は憧れるデザイナーズチェア。おしゃれでかっこよく、高い知名度と特別な存在感は、たまらない魅力をもっています。

今回は、インテリアの歴史に残る有名なデザイナーズチェアを、デザイナーと共にご紹介していきたいと思います。デザイナーズチェアの奥に秘められた魅力も感じてみてください。

デザイナーズチェアとは?

デザイナーズチェアとは、建築家やデザイナーがデザインした椅子のこと。デザイナーズチェアが世に出回る以前の〇〇様式といったものではなく、デザイナー自身がアイデアやインスピレーションを駆使して生み出した、実用性のある芸術作品のようなものです。

デザイナーズチェアの歴史


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18世紀末頃に起こった、イギリスの産業革命。そして革命後、「ウィリアム・モリス」らが起こした工芸運動「アーツ・アンド・クラフツ運動」というものがあります。この運動は、「手工業による品質の高い製品を製造販売しよう」といったもので、その後の時代のデザイン運動に大きな影響を与えました。

19世紀中頃、オーストリアの「ミハエル・トーネット」が曲木椅子を発表。それを機に、デザイナーの個性や志向などが明確に現れた、デザイナーズチェアが生み出されるようになっていきました。

椅子という家具は、その時代の国柄や世相、人々の思想や生活、そして工芸運動などがデザインに強く反映される家具です。もちろん、デザイナーズチェアにも、それは個性として大きく反映されています。

このように、歴史やその当時の人々思想、デザイナーのコンセプトなどを、時代を超えて感じることができるのが、デザイナーズチェアの魅力のひとつと言えるでしょう。

デザイナーズチェアの魅力

みなさんは、160年ほど前にデザインされた椅子が、現代でも世界中で愛用されている事実を知っていますでしょうか。デザイナーズチェアには、現代でも十分に魅力的に感じられる、高い価値を持った椅子が多くあります。

チェアをデザインしたデザイナーたちは、当時の新たな技術・素材を取り入れた椅子を発表し、常に革新的な影響を業界に与えてきました。数十年前にデザインされたチェアに、時代を超えて惹きつけられる。そういった魅力がデザイナーズチェアにはあります。

デザイナーズチェアの価格相場について

デザイナーズチェアを買いたい時、3つの購入方法から選ぶことになります。

  1. 正規品・・・正規の版権を持ったメーカーが製作した製品であり、数万円〜10万円以上する高額のものなどが多いです。高品質で、アフターサービスや保証が付いているなど、耐久性や信頼性が高く、おすすめの購入方法になります。
  2. リプロダクト品(ジェネリック品)・・・版権が切れた製品を、正規メーカー以外が製作したものになります。
    メーカーによって、品質は様々。
    良いメーカーを見つけられれば数千円〜数万円程度の値段で、憧れのデザイナーズチェアを手に入れられますが、粗悪なものも中にはあります。デザインは似ていても、材質やクオリティが違うので、正規品とは座り心地や耐久年数などが違ってくる場合もあり、保証やアフターケアなどはあまり期待ないかと。
  3. ヴィンテージ・・・デザイナーがデザインした当時に販売されていたもの。
    中古品であるため、傷や経年劣化・変化をしている状態のものが多いですが、販売当時ならではの形や素材など、「味」のあるものが多く、コレクター向けのアイテムになります。ものによっては数十万円以上するレアものもあり、玄人向けといったところでしょうか。

正規品であっても、現代に近い時期にデザイン・発表されたものの方が、お値段はお安めな印象。
職人の高い技術を要するもの、一点一点手作りのものなどは、その分値段が上がります。輸送コストのかかる海外工場製品や、高価な素材を使ったものも、価格が上がる理由です。

永遠のデザイナーズチェア10選。これを買わずに死ねない

①ベントウッドチェアNo.14 (Thonet214) 【THONET】

 

デザイナー:ミヒャエル・トーネット(1796年〜1871年)ドイツとオーストリアの家具デザイナー。
ドイツの建具職人の元で修行後、1819年に家具職人として独立し、工房を構えました。木材を蒸気で蒸して曲げる「曲木(ベントウッド)」の技術を開発し、曲木椅子の量産化に成功した人物です。

1859年に発表されたこの椅子は、1900年代前半にはすでに5千万脚を売り上げるベストセラーとなり、その後160年の時を経てもなお、世界中の人々に愛用されているロングセラーの椅子となりました。これほど売れた理由の一つは、「ノックダウン(組み立て)方式」により、パーツごとの状態で出荷することで、輸送コストを大幅に削減することができたからです。

曲木のフレームは丈夫で軽く、シンプルなデザインだからこそメンテナンスがしやすいのも魅力です。複数脚置いたとしても圧迫感を感じず邪魔にならないので、お洒落なカフェなどでもよく使用されています。流行りのカフェ風インテリアスタイルを作りたい方は、ぜひこの椅子を使ってみてください。

参考価格:¥117,000(税抜)
サイズ:幅43cm×奥行52cm×高さ84cm 座面高46cm
素材:ブナ・籐+ポリエステル補強材
カラー:ナチュラル/ダークブラウン

(Thonet社HP(海外公式サイト)
https://www.thonet.de/en/company/story

(日本正規代理店 PLUS「THONET」
https://kagu.plus.co.jp/product/thonet

コーデ写真例

ベントウッドチェアに合わせたラウンドテーブルとのコーディネート。座面とテーブル脚が似た配色であるため、違和感なく馴染んでいます。シンプルでクラシックエレガントなチェアは、空間を上品にしてくれますので、ヨーロピアンスタイルのインテリアとの相性が良いです。

②ヴィエナチェア/ウィーンチェア (Thonet 209) 【THONET】

 

デザイナー:アウグスト・トーネット(1829年〜1910年)ドイツの家具デザイナー。
ミヒャエル・トーネットの三男で、5人兄弟の中では技術や製法の開発など物作りの分野で活躍しました。ビストリッツェ工場の支配人と同市の市長も務めるなどの才覚も持っており、晩年にはオーストリア帝国皇帝より、騎士団としてアイアンクラウンの称号の栄誉も受けています。

1871年に事務用肘掛椅子として発売されたヴィエナチェアは、1925年にパリで開催されたアールデコ展の「エスプリ・ヌーヴォー館」にて、モダニズムの巨匠「ル・コルビュジェ」が起用したことから、世間から脚光を浴びました。プライベートでも愛用するほど、コルビュジエ氏はこの椅子を気に入っており、通称「ル・コルビュジエチェア」や「エスプリ・ヌーヴォーチェア」とも呼ばれております。

アームから笠木まで、一本の美しい曲線を描いているデザインが特徴的で、丸く滑らかなフォルムが艶やかな美しさを醸し出しています。事務用の椅子として書斎での使用や、ダイニング・リビングにもおすすめできる一脚です。存在感のある椅子なので、一脚だけ飾りとして壁際にポツリと置いてもたいへん美しいです。

参考価格:¥166,700(税抜)
サイズ:幅54cm×奥行57cm×高さ75cm 座面高46cm
素材:ブナ・籐+ポリエステル補強材
カラー:ナチュラル/ダークブラウン

(Thonet社HP(海外公式サイト)
https://www.thonet.de/en/company/story

(日本正規代理店 PLUS「THONET 209」
https://kagu.plus.co.jp/product/thonet/thonet-209

コーデ写真例

全体的に白・黒・茶色の3色で綺麗にまとめられたコーディネートになっています。デスクの黒色が輪郭を強調する役目をしているので、それと呼応するように椅子の存在感が出てきています。落ち着いた大人のエレガントさを持つヴィエナチェアは、ロマンチックなインテリア演出におすすめです。

③ワシリーチェア 【Knoll】

 

デザイナー:マルセル・ブロイヤー(1902年〜1981年)ハンガリー出身のモダニズムの建築家、家具デザイナー。
1919年にドイツのワイマールに設立された建築・デザインの造形学校「バウハウス」の一期生であり、後にバウハウスの教官(マイスター)となります。アメリカに移住後は、ハーバード大学デザイン大学院で建築を教えた他、建築設計事務所を開き、数々のモダン建築を残しました。

ワシリーチェアは1925年に、世界で初めてスチールパイプを使って作られた椅子です。ブロイヤー氏が愛用の自転車のハンドルから着想を得てデザインされており、キッチリと曲げられたパイプフレームは、当時のモダニズムを感じさせます。名前の由来は、バウハウスの同僚で抽象画家の「ワシリー・カンディンスキー」の誕生日祝いに贈ったため。

直線的な四角いフレームに、レザーの背もたれ・座面・肘掛けというシンプルな構成なのに、非常に高いデザイン性を感じる逸品。抽象画家であるカンディンスキーに贈られたエピソードからもわかる通り、絵画やポスター、芸術作品との相性が良いのも魅力です。美術品などのコレクターの方にも、ぜひおすすめしたい椅子となっています。

参考価格:¥250,000〜329,000(税抜)
サイズ:幅79cm×奥行き69cm×高さ73cm 座面高42cm
素材:スチールパイプ・皮革・ナチュラルキャンバス
カラー:ブラック/ダークブラウン/ウォームベージュ/トライカラー/シンプリーレッド/ディープパープル/クリーム

(Knoll「Breuer Collection Wassily Lounge Chair」
https://www.knolljapan.com/knoll-studio/by-category/lounge-seating/wassily-lounge-chair.html

コーデ写真例

 

幾何学模様や鮮やかなブルーやレッドを使いながらも、直線的なシャープな形の家具を配置することで、視界がうるさくならず、モダンにまとまったコーディネイトになっています。ワシリーチェアを壁面に配置して、その壁にモノクロ写真を飾っているのも、互いの直線が並行になっているため壁際に窮屈さを感じさせません。
座面が広く低い椅子なので、リビングルームやギャラリー、サロンなどにもおすすめです。

④MRチェア 【Knoll】

デザイナー:ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886年〜1969年)ドイツ出身の建築家。
「より少ないことは、より豊かなこと」「神は細部に宿る」の標語で知られる、20世紀モダン建築を代表する建築家で、「近代建築の四大巨匠」の一人に数えられる人物です。X字型のフレームが特徴的な名作チェア「バルセロナチェア」のデザイナーでもあります。

1927年に開催された大規模な建築展「ワイゼンホフ展覧会」にて、新しい試みを盛り込んだチェアとして発表されたのが、このMRチェアになります。フレームの前脚に柔らかなカーブ取り入れることで、これまでのスチールパイプの固く冷たいイメージを大きく覆した、金属素材に柔らかさの表現を加えた家具を作り出しました。また、座面の支持を前後の脚ではなく、片側だけで行うカンティレバー構造を用いることで、優雅で軽快感のある一脚となっています。

モダンで軽快な印象の椅子なので、ダイニングチェアとして数脚置いたとしても圧迫感がありません。目を惹くカンティレバー構造とスタイリッシュな雰囲気が、クールなモダンインテリアを演出します。レザーはブラック・ホワイト・ブラウンの3種類があり、どのカラーも優雅で美しい印象です。

参考価格:¥178,000(税抜)
サイズ:幅約49cm×奥行き約69cm×高さ約79cm 座面高約46cm
素材:ステンレス鋼・皮革・籐
カラー:ブラック/ホワイトベージュ/ライトブラウン

(Knoll「Mies van der Rohe Collection MR chair」
https://www.knolljapan.com/knoll-studio/by-category/side-seating/mr-side-chair-without-arms.html

コーデ写真例

白色のMRチェアと「フォスター・アンド・パートナーズ」の「Arcテーブル」のコーディネートになります。ガラス・ステンレス・セメント・皮革と、モダンインテリアに欠かせない素材を用いた完成された空間。シンプルながらもデザイン性の高いフォルムのMRチェアは、オブジェのような他のアイテムと組み合わせても、その存在は霞みません。

⑤シェーズロングLC4 【カッシーナ】

デザイナー:ル・コルビュジエ(1877年〜1965年)スイス生まれで、主にフランスで活躍した建築家。
「近代建築の四大巨匠」の一人と言われており、鉄筋コンクリートを使ったモダン建築物を数多く生み出した人物です。モダニズム建築の提唱者であり、その造形手法はその後のモダニズムに強い影響を与えました。

シャルロット・ペリアン(1903年〜1999年)フランスの女性の建築家、デザイナー。
1940年代初期には「輸出工芸指導顧問」として日本を訪れており、のちにパリの日本大使館のインテリア設計にも関わるなど、日本にも縁のあるデザイナーです。

ピエール・ジャンヌレ(1896年〜1967年)スイスの建築家。
コルビュジエ氏の従兄弟で、事務所の建築実務を担当した人物。コルビュジエ氏の相棒として、実務を支えた重要なパートナー。

シェーズロングLC4をはじめLCシリーズはよく、「ル・コルビュジエのデザイン」と言われていますが、実は上に書いた3名の共同デザインです。
1929年に発表されたLC4は、「休養の為の機械」とコルビュジエ氏が呼んだ寝椅子で、その言葉の表す通り休息時の快適さを追求した椅子です。体の線に合わせてデザインされた背座のカーブや、弓形のパイプをずらすと寝る角度が自由に変えられる仕組みなど、現代のエゴノミクスチェアに通じる要素がすでに見られます。

雑誌などに掲載されることも多く、デザイナーズチェアと聞いてこの椅子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。高級感があるので寝転がってもだらしがなく見えず、何やら知的な作業を行っているようにすら見えてしまう得な椅子です。家でのんびりだらだらだ過ごしているのに、スタイリッシュに見せたい方はぜひ使ってみてください。

参考価格:¥680,000〜(税抜)
サイズ:幅61cm×奥行き160cm×高さ47〜95cm 座面高31cm
素材:スチール・皮革・毛皮・キャンバス・グライド
カラー:(毛)白黒茶混/黒/(キャンバス)ベージュ/(LCX革)ブラック/ホワイト/アントラサイト/スレート/ダークブラウン/ブライアールト/ナチュラル/トープ

(Cassina ixc. HP 「LC4 シェーズロング」
https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/glc4/

コーデ写真例

張り地を毛皮にすることで、モダンインテリアだけではなくエキゾチックなアフリカンスタイルにも対応。「旅行土産の現地のお面や置物ってかっこいいけど部屋にある家具と合わせにくい」なんてことにはならず、動物の毛皮を使うことで互いの距離をぐっと近づけ調和しています。
素材や色といった工夫をすることで、意外とモダン家具と手工芸品を合わせることもできるという良い例。

コルビュジエがこれまでの建築とは違うモダニズム建築を提唱したように、固定観念を捨てて新たな組み合わせを考えてみるのもインテリアの楽しみ方と言えます。

⑥パイミオチェア 【アルテック】

デザイナー:アルヴァ・アアルト(1898年〜1976年)フィンランドの建築家、都市計画家、デザイナー。
当時の直線的で無機質なモダニズムに相反する、フィンランドの伝統的な材料の木材と、柔らかな曲線をデザインに取り入れた、現代の北欧モダニズムの原型を感じさせるデザインを作り出した人物です。20世紀を代表する世界的な建築家の一人とも言われ、スウェーデンのグンナール・アスプルンドと並び、北欧近代建築に影響を与えました。

パイミオのサナトリウムで療養する結核患者のために、1931年にこの椅子は作られました。患者が腰掛けた時に呼吸が楽になるよう、背もたれの角度が設計されているなど、人体工学(エゴノミクス)を意識してデザインされた椅子です。フレームも座面も、木の板を重ねた積層合板を使用して作られており、この合板を曲げ加工して作られた成形合板の椅子は当時めずらしいもので、アアルトはその先駆けでした。

患者が触れることを考えて作られているため、見る人に優しい印象を与える柔和な椅子で、部屋全体を柔らかい印象にしてくれます。ホワイトはもちろんのこと、ブラックのタイプもキツイ印象はなく、リビングのくつろぎの空間に適した椅子と言えます。

参考価格:¥488,400(税込)
サイズ:幅60cm×奥行き80cm×高さ64cm 座面高33cm
素材:バーチ材
カラー:ブラック/ホワイト

(artek「 41 アームチェア パイミオ 」
https://www.artek.fi/jp/products/armchair-41-paimio

コーデ写真例

白を基調とした北欧モダンスタイルのコーディネートプランです。クッションや収納棚の表面には幾何学網様があり、全体的に四角形を意識したインテリアでまとめられています。かなり特徴的なフォルムの椅子ですが、優しげなデザインが柔らかいインテリアに馴染みます。

⑦Yチェア CH24 【カール・ハンセン&サン】

デザイナー:ハンス・ウェグナー(1914年〜2007年)デンマークの家具デザイナー。
生涯で500種類以上の椅子をデザインした、「椅子の巨匠」とも呼ばれる、20世紀デザイン界に大きな影響を与えたデザイナーの一人です。Yチェアのほか、「チャイニーズチェア」「ピーコックチェア」や、ケネディ大統領が使用したことでも知られる「ザ・チェア」など、数多くの名作・傑作チェアを発表しています。

販売開始した1950年から、60年以上経過した今も生産販売が続けられているロングセラー商品です。
座面に使われているペーパーコードは、デンマーク産のパルプ素材からできており、革や布張りと同じくらい頑丈な素材です。汚れがつきにくく、長年の使用で身体に馴染む特徴、夏は蒸れにくく冬は暖かく感じられる性能を持っています。

フレームの表面仕上げには、木の質感を生かした2種類の仕上げと、豊富なカラーバリエーションのウレタン塗装仕上げの3つの仕上げから選ぶことができます。北欧モダン家具を代表する名作椅子の一つであり、そのシンプルで洗練されたデザインと座り心地の良さは、現代の私たちの生活にも取り入れやすい、馴染み深いデザインとなっています。

参考価格:¥80,300〜194,700(税込)
サイズ:幅55cm×奥行き51cm×高さ76cm 座面高45cm
素材:ビーチ・オーク・ウォルナット・ペーパーコード
カラー:ナチュラルウッドカラー(ビーチ/オーク/ウォルナット)/ブラック/ナチュラルホワイト/ジャパンレッド/ミントグリーン/スプリンググリーン/ライムグリーン/ライトグリーン/アイボリーホワイト/ライトブルー/ペトロールブルー/ダークブルー/アズーレブルー/ライトパープル/ラベンダーパープル/ダークパープル/オレンジレッド/ベリーレッド/スチールブルー/ペトロールグリーン/グラスグリーン/オリーブグリーン/バニラホワイト/シルバーグレー/アンスラサイトグレー/パープルブルー

(カール・ハンセン&サン「CH24 | WISHBONE CHAIR」
https://www.carlhansen.com/ja-jp/ch24

コーデ写真例

Yチェアの豊富なカラーラインナップを上手に使ったコーディネートです。全体のベースカラーは白色であり、そこにグリーン系の別々のカラーの椅子を一脚ずつ配置してグラデーションを作っています。豊富なカラーとシンプルながら使い勝手の良いデザインは、あらゆるインテリアシーンにおすすめです。

⑧スーパーレジェーラ 【カッシーナ】

https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/gsuperleggera/

デザイナー:ジオ・ポンティ(1891年〜1979年)イタリアの建築家、インダストリアルデザイナー、家具デザイナー。
建築・デザイン雑誌「Domus」を創刊、初代編集長を務め、デザイン界へ大きな影響を与えた人物です。「イタリアモダンデザインの父」とも呼ばれ、現代のスタイリッシュで洗練されたイタリアモダンスタイルの形成に大きく貢献しました。

スーパーレジェーラとはイタリア語で「超軽量」という意味で、名前の通りこの椅子の重さは、1700グラムほどしかありません。フレームは非常に細く、足先の断面は18mmほどの細い三角形になっており、座面は現在では貴重な技術とされる籐の手編みで作られています。工場でフレームを組み立て、その後籐編みの職人の素で座面を編み込み再び工場へ戻すという、非常に手間のかかる作業工程を行いながら丁寧に仕上げられる椅子です。

細身でシャープなデザインであり、非常に軽くて持ち運びが簡単。
普段は壁際に飾りとして置いておき、来客時にはダイニングチェアとして活躍させるような使い方もできます。また、天気の良い日には窓際まで持ってきて読書を楽しんだり、キッチンで一人晩酌を楽しむ時に使ったりと、決まった場所に置きっぱなしにするよりも、シーンによって移動させて使うことのできる椅子と言えます。

参考価格:¥166,000〜(税抜)
サイズ:幅40.5cm×奥行き45cm×高さ83cm 座面高45.5cm
素材:アッシュ材・籐・オリジナルファブリック・革・カバリング
カラー:フレーム(籐)ナチュラル/ブラック/ホワイト/(カバリング)ナチュラル/ブラック染色/ホワイト染色/レッド染色/(コンビネーション)ブラック×ホワイト

(Cassina ixc. HP「699 SUPERLEGGERAスーパーレジェーラ チェア」
https://www.cassina-ixc.jp/shop/g/gsuperleggera/

コーデ写真例

コンビネーションカラータイプのスーパーレジェーラと、黒フレームのスーパーレジェーラの2脚、そしてイタリアのメーカー「ピエトロルッソ」のダイニングテーブルとライトを合わせたコーディネートです。シャープでシンプル、細くスッキリとしたスーパーレジェーラには、洗練されたスマートな気品が感じらるので、上品な印象のインテリアスタイルにおすすめです。

⑨イームズワイヤーチェア 【ハーマンミラー】

デザイナー:チャールズ・イームズ(夫)(1907年〜1978年)レイ・イームズ(妻)(1912年〜1988年)アメリカ合衆国のデザイナー、建築家、映像作家。
アメリカミッドセンチュリー黄金期のデザイナーの夫婦。三次元成形合板加工やプラスチック素材など、当時のまだ一般的ではない素材で家具作りを行い、20世紀の工業製品デザインに大きな影響を与える作品を多数発表したデザイナーです。

1951年に発表されたこの椅子は、それ以前に発表していた有名なプラスチック製の「イームズシェルチェア」の形のままでありながら、その斬新な素材使いに家具業界に衝撃を与えました。これまでの金属製パイプを使った椅子は、フレームにこそパイプを使用しておりましたが、細いワイヤー状の金属に座るなどといった発想の家具はありませんでした。この複雑で斬新な家具を開発するのに、イームズ夫妻は素材の研究から取り組み、独自の製法を生み出したのです。

細いワイヤーで構成されたこの椅子は、一見華奢で繊細そうに見えますが、2重構造のフレームによって高い耐久性を持っております。細いワイヤーは圧迫感が全くなく、狭い空間であっても視界を遮ることがありません。この椅子のワイヤーの組みは大変美しいので、陽の当たる窓際などに置いて、床にできた影を見ても楽しめます。

参考価格:¥95,00〜(税抜き)
サイズ:幅50cm×奥行き52.5cm×高さ84cm 座面高42cm
素材:クローム・本革(シートパット)
カラー:(フレーム)クローム/ブラック/ホワイト/(パッド)アイボリー/ブラック/グラファイト/オリーブ/ハニー/キャニオン

(ハーマンミラー HP「Eames Wire Chairs」
https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/side-chairs/eames-wire-chairs/

コーデ写真例

ウッドと金属素材を上手に組み合わせたインダストリアルテイストのキッチンコーディネートになります。キッチン設備に重厚さを感じるので、イームズワイヤーチェアのような重さを感じさせないアイテムと合わせることで、空間に余裕を生み出します。

⑩チューリップチェア 【Knoll】

 

▼リプロダクト品はこちら

デザイナー:エーロ・サーリネン(1910年〜1961年)フィンランドの建築家エリエル・サーリネンの息子。
建築家、プロダクトデザイナーとしてアメリカで活躍した人物で、シンプルで印象的なアーチ状構造を作品に多く取り入れたことで知られています。

1956年に発表されたこの椅子は、その立ち姿がチューリップの花に似ていることから「チューリップチェア」と名付けられました。1本脚のアルミニウムベースのプラスチックのシェルと、ファブリックかレザーのシートで構成された、SFちっくな独特の佇まいが印象深い逸品です。

シェルはホワイトとブラックの2色から選択でき、ホワイトは白いチューリップのような可愛らしさ、ブラックにはモダンなカッコ良さが感じられます。シート部分は多彩なカラーバリエーションから選ぶことができるので、お好きなカラーでインテリアを楽しめます。

スペースエイジやミッドセンチュリーインテリアの空間を作りたいならば、この椅子は非常にアイコニックな存在として輝きます。また、座席の回転機能がついているので、ダイニングはもちろん書斎での使用も可能です。

参考価格:¥231,000〜(税抜)
サイズ:幅49cm×奥行き53cm×高さ79cm 座面高47cm
素材:アルミニウム・プラスチック・ファブリック・皮革
カラー:ホワイト/ブラック

(Knoll HP「Saarinen Collection Tulip Chairs – Armless chair」
https://www.knolljapan.com/knoll-studio/by-category/side-seating/tulip-armless-chair.html

コーデ写真例

全体的に白い印象ですが、茶色の濃淡と座面のイエローで、上手にまカラーを取り入れたコーディネートです。また、チューリップチェアはポップな印象になりやすいのですが、ホワイトで全体をまとめることで、変にはしゃいだ印象にならず、丸みを帯びたデザインが柔らかく空間に効いています。ポップでキュートな印象のチューリップチェアは、遊び心を忘れない大人のインテリア空間にぴったりのアイテムです。

最後に

以上、10脚の椅子を①から年代順に紹介させていただきました。椅子とともに時代背景を見ることで、なぜその椅子がこの世に生まれてきたのかも見えてきますね。

それは新たな加工技術や量産システムの確立、新素材の採用やエゴノミクスといった技術の進歩の影響。もしくは、曲線的デザインから直線的デザインへ、そしてモダニズムなどの芸術運動の流れ。そういったものが、その時代の椅子を変化させていきました。

そしてそのようなデザイナーズチェアが生まれたことで、今日の私たちの身の回りにある家具の中にも、かつて有名デザイナーたちが作品に込めた意志と熱意が受け継がれていたりするのです。

そんな奥深いデザイナーズチェアは、ご紹介したもの以外にもまだまだたくさんありますので、ぜひお気に入り一脚を探してみてください。