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【プロが教える】壁紙で寝室をおしゃれにする方法!安眠できるリラックスしやすい寝室づくりの心得も伝授

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

一日の疲れをリセットし、翌日からのエネルギーを十分チャージするためには「質の良い睡眠」は欠かせないものですね。より良い眠りに、寝具はもちろん大切ですが、実は「寝室をとりまく色」が、睡眠の質に影響を与えやすいといわれています。

そこで今回は、寝室のなかでも特に視線がいきやすい、壁や天井を彩る「壁紙」について考えてみたいと思います。壁紙の配色によって受ける心理的作用や壁紙選びのポイント、インテリア実例とともに、リラックスしやすい寝室づくりの心得を抑えていきましょう。

壁紙を工夫しておしゃれな寝室を実現する方法

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寝室はプライベート性が高い空間のため、壁紙選びはオリジナリティを出したいところ。とはいえ、強い印象を与える配色や柄を選んでしまうと、気になって寝付きにくくなってしまうことがあります。まずは、壁紙の色と機能性の面から、おしゃれな寝室を実現するコツをみていきましょう。

①壁紙の配色は鎮静作用がある寒色系や、自然界にみられるアースカラーの配色がおすすめ

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寝室の壁紙を選ぶ際、おすすめの配色は、脳を鎮静化させる作用がある「ブルー」などの寒色系や、自然界に見られる「グリーン」「ブラウン」系色です。

無彩色ではグレー系はOKですが、純色を選ぶ際は注意が必要。例えば、寝室の壁や天井をすべて真っ白にしてしまうと、緊張感が生まれたり、落ち着かなくなってしまったりする恐れが。また、漆黒色の壁紙は、暗い気持ちになったり、空間が狭く見えたりすることがあります。

壁紙選びで意識したいのは、寝室全体のカラーバランス。家具や建具(扉や窓など)、床材との同系色を選んだり、ベッドリネンやカーテン、ラグなどと相性が良い色・柄を合わせると雰囲気がまとまりやすくなります。

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カタログや見本帳などで気になる壁紙が見つかったら、必ず実物サンプルを取り寄せましょう。壁にテープなどで仮止めし、太陽光や照明によってどのように見え方が変わるか比較してみるのがおすすめです。

よくあるのは、写真や画像で想像していたよりも、実物サンプルの色が明るすぎた、或いは、淡い色だったというケース。サンプル選びで迷ったら、少し濃いかな?と思う色を選んでおくのが正解です。

②壁紙選びで迷ったら、吸放湿性能や消臭・抗アレルゲン機能付き壁紙を選んでみる

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寝室は想像以上に臭いがこもりやすく、また、汗などによる湿気がたまりやすい場所。さらに、壁紙に付着した汚れからさまざまな細菌類が繁殖する可能性もあります。”必ず機能性壁紙から選ぶべき”とまではいいませんが、壁紙選びで迷っているなら「防汚」「消臭」「抗菌」などの機能を持つ壁紙からチョイスしてもよいでしょう。

また、壁紙ではありませんが、写真のような「エコカラット」と呼ばれるLIXILの機能性タイルも人気です。空気清浄機能や湿度調整、脱臭効果はもちろん、なによりインテリア性にも優れているので、壁紙と組み合わせてみるのもよいですね。

寝室にアクセントクロスをする場合のポイント

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寝室にアクセントクロスを貼る定番スペースは、ドアを開けて最初に目に入るベッドヘッド側の壁です。就寝時、視界に入りにくい場所なので、思い切って個性的な絵柄の壁紙を選んでみるのもよいでしょう。

アクセントクロスは壁の一面だけ、全体の20~30%程度の割合にするのがスタンダードですが、周囲の壁紙との補色関係(青⇔オレンジ、黄⇔青紫などの反対色)の組み合わせにしてみるのもあり。空間にメリハリが生まれ、ベッドなどの大型家具の存在感を引き立たせてくれたりする効果も期待できます。

寝室の天井クロスを検討する場合のポイント

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写真は、壁面に無地の黒色クロスを貼り、天井にも同系統のアクセントクロスを貼った寝室です。黒色が占める面積が多いと、実際の天井高より低く感じたり、圧迫感で狭苦しく見えたりすることがあるので、やや難しいカラーリングと言ってよいでしょう。

このような場合、天井のアクセントクロスを優先するなら、明度高めのグレー系色を壁面に貼るのがコツ。ニュートラルなグレー(純色)もよいですが、周囲のインテリアカラーと合わせてカラードグレー(色味のあるグレー)から選ぶ方法もあります。

例えば、青みの強いクールグレーなら、シックで落ち着く印象に。黄みや赤みを帯びたウォームグレーは、温もりや柔らかさを感じやすいといわれています。

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こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

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寝室で特に失敗しやすいのは、壁紙の素材と照明の設置場所です。特に、シルバーやゴールドなど煌びやかで艶感がある壁紙は、照明の光源を反射しやすいほか、就寝時にグレア(不快感や物の見えづらさを生じさせるようなまぶしさ)の原因となるケースがあります。

それを避けるには、照明を壁紙からやや離すか、艶なしのマットな壁紙を選ぶ方法が考えられます。ベッド(特に頭の位置)近くに、ペンダント照明やブラケット照明を設置する場合は、バルブ内の発光部が目に入りやすいクリアタイプは避け、乳白タイプを選んだほうがよいでしょう。

スタイル別おしゃれな寝室壁紙インテリア実例サンプル16選

モダンスタイルの寝室壁紙インテリア実例4選

クラシカルなベッドと、モダンテイストの壁紙を対比させたミックススタイル

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まるでマティスのアートのような、手描きっぽい線が特徴的な壁紙です。英国のチェスターフィールドスタイルを模したハイバッグベッドはクラシカルな印象を受けますが、絨毯やフットスツール、照明類は、壁紙と同じ白色をベースに展開。

クラシカル+モダンが入り混じる、独特なミックススタイルをつくりあげています。

シャープな直線的デザインで構成された、モダンテイストの壁紙

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ゴールドのライン柄をあしらった、ダークグレーを基調とする壁紙です。壁紙の両サイドは、金属調のフレーム装飾をシンメトリーに設置。ベッドの足元に置かれたフットベンチも、ゴールドのストレート脚でテイストを揃え、シックモダンにまとめています。

杢目柄の表情と黒色の壁紙で、お部屋のグレード感をアップ

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マットな黒色と、その両サイドにウッド調の素材をあしらったシンメトリースタイルの寝室です。

モダンスタイルといえど、家具や内装の全てを濃色系で統一してしまうと重い印象になりがち。柾目とも板目とも異なる「杢(もく)」と呼ばれる模様が浮き出た木の表情により、空間にやわらかなアクセントをつけています。

ハイエンドブランドの壁紙に合わせて、内装や家具も華やかさを演出

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「ギリシャの鍵」と呼ばれる装飾柄クロスを、壁一面に配した寝室です。直線パターンが目をひくこの壁紙は、イタリア生まれのファッションブランド「Versace」のホーム・コレクションである「Versace Home(ヴェルサーチ・ホーム)」によって生み出されたもの。

このようなラグジュアリー感溢れる壁紙には、周囲のインテリアの素材とカラーにもラグジュアリーなテクスチャーを。サテン生地のような光沢感あるファブリックや、贅沢にひだをとったドレープカーテンなどと合わせてバランスをとりましょう。

北欧・ナチュラルスタイルの寝室壁紙インテリア実例4選

オレンジ×ブルーでコントラストをつけた補色カラーコーディネート

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温かみのあるオレンジの壁紙が貼られた寝室です。内装の快活な印象とは対照的に、ベッドスローやソファの張地にネイビーブルーを合わせている点に注目。

オレンジと青は、色を連続的に配列して円環状にした「色相環」でいうと反対色(補色)にあたる色合い。この二色を組み合わせる際は、一方の色の分量を抑え、どちらか片方の色をメインに据えるのがコツです。

幻想的な北欧の自然を切り取ったような、ランドスケイプ調クロス

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霧がかった森林の景色をアクセントにとりいれた、北欧スタイルの寝室です。このようなランドスケイプ(風景・景観)調クロスは、壁一面のみに貼るのが正解。

残りの壁面は、薄めのベリーペールトーンカラーや、白・淡いグレーなどの無彩色を選んで風景柄を引き立てましょう。

壁紙のツリーを中心にディスプレイした安定感のあるコーディネート

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淡いイエローベースの壁紙に、ツリーパターン柄が映えるナチュラルスタイルの寝室です。

長年使いこまれた感のある床材を大地に見立てれば、そこから天に向かって樹木が伸びやかに成長しているかのよう。中央の樹木を中心にしたシンメトリーなコーディネートは、安定感が生まれます。

白色塗装されたリクレイムドウッドが、洗練されたイメージを演出

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白にペイントされた、リクレイムドウッド(再利用された古材)調壁紙です。白を基調とするお部屋は、ときに緊張感を与えやすいものですが、壁紙の木目の出方や色の擦れ具合が、ゆるっとしたナチュラル感を演出しています。

西海岸・インダストリアルスタイルの寝室壁紙インテリア実例4選

鮮やかなカラー壁紙は、自然素材系の内壁材と組み合わせてみる

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木製ウッドパネルと、ブルー×ブラウンのストライプ柄壁紙を組み合わせた寝室です。インパクトが強めの壁紙を選ぶ際は、貼る面積を狭めるか、木や石など自然素材系の内壁材を合わせて柔らかな印象に。

引違い扉に貼った一枚絵のクロスが、お部屋に奥行感を添えています。

グリーンカラーのグラデーションが際立つ爽やかな西海岸風スタイル

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ベッド背面の壁を、ダーク&グレイッシュトーンのグリーンでペイントした西海岸風スタイルの寝室です。壁紙ではありませんが、このようにトーン違いの壁紙を貼ってグラデーションをつけてみるのも素敵。

西海岸風スタイルに多用されるブルー系色をあえて避けたカラーリングですが、白色の爽やかさがより際立っていますね。彩度低めの色合いでまとめているので、程よい落ち着きを感じさせます。

独特のエイジング感を強調するなら、壁紙+専用ウォールペイントでDIY!

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コンクリートレンガ調壁紙の上から、専用ウォールペイントを使って部分的に擦られたような感を出した寝室です。DIYなら、独特のエイジング感を醸し出すことも可能ですね。

天井から吊り下げられた乳白色の裸電球や、長年使いこまれたような濃色系フローリングも味があり、インダストリアルな空間にぴったり。

ピンホールが色濃く出た、ラスティックなコンクリート調壁紙

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写真のような、ピンホール(気泡)の出方はコンクリート調壁紙ならではの味。Pコン穴(跡)とよばれる”丸いくぼみの有無”や”色味”など、さまざまなテクスチャーが揃うので、じっくり吟味しましょう。

カーテンや照明、古材のベッドフレームも、ラスティックなテイストが加味された上級コーディネートです。

独自のスタイルを突き進む寝室壁紙インテリア実例4選

一枚絵のアクセントクロスは、寝室で最も目を引く場所に

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オランダの画家、ゴッホの代表作のひとつ「星月夜」をプリントしたアクセントクロスです。

一枚絵の壁紙は、ヘッドボードがない低めのベッドを合わせると、絵柄を邪魔することがありません。周囲の壁面は無地のクロスを選び、アートの世界観に浸りましょう。

蓄光型ステッカーや壁紙で、プラネタリウム空間をつくる

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月や彗星、星型の蓄光型ウォールステッカーを貼った寝室です。自然光や家の蛍光灯にあててから電気を消すと、数分間優しい光が浮かび上がるので、就寝前のひとときが楽しみになりそうですね。

自分でランダムに貼れるステッカーのほか、壁紙クロス専門店などでは蓄光壁紙も多く取り扱っています。

壁紙に描かれた樹木と、似たフォルムの樹木をリアルに飾ってみる

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樹木が描かれた壁紙と、似た形状のインテリア樹木を配したディスプレイです。まるで壁から樹木が抜け出してきたかのような、不思議な感覚にとらわれますね。

寝室の壁に花や観葉植物柄の壁紙を貼り、同じ種類のグリーンインテリアを飾ってみるなど、アイディア次第でさまざまなコーディネートが楽しめそうです。

貼ってはがせる壁紙ポスターを敷き詰めて、壁紙クロス代わりに

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壁紙代わりに「貼ってはがせるポスター」で、壁を埋め尽くした寝室です。貼り直しができるポスターは、丈夫な樹脂製仕様がほとんどで、画鋲やテープなしで気軽にとりいれられるのが魅力。

アート、風景、動物、植物などさまざまなジャンルがあり、A1などの大きめサイズも豊富に揃っています。まずはポイント貼りから、試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、壁紙で寝室をおしゃれに魅せるためのポイントや、インテリア実例についてご紹介させて頂きました。寝室は、リビングや玄関などと違って来訪者の目に触れる機会が少ないもの。だからこそ、無難な壁紙以外にも目を向け、ちょっとした遊び心をとりいれてみましょう。

ご自身の個性や好みを反映した、素敵な寝室をつくってくださいね。