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【マスターウォールの名作ダイニングテーブル5選】ブランドと商品の魅力を徹底解説!参考コーディネートも

「無垢のウォールナットを使ったダイニングテーブルが欲しい」と思い、アイテムを探している方などは、よく「マスターウォール」というブランドの名前を耳にするのではないでしょうか。
「マスターウォール」は日本の木工家具ブランドの一つとして知られており、特に無垢のウォールナットを使用した家具作りに特化したブランドとして有名です。

今回はそんな「マスターウォール」のダインングテーブルについて、その魅力を紹介していきたいと思いますので、ぜひテーブル選びの参考にしてみてください。

マスターウォール、その歴史を紐解く

マスターウォールの始まりは、1961年(昭和36年)に岡山県笠岡市に「アカセ木工所」が創業したことから始まります。
創業当時は、婚礼家具を主に製作している会社でしたが、時代の流れにより次第に脚物家具を主に扱うようになりました。

桐箪笥の製造、ハウスメーカーのOEM生産、1997年にはシステム収納家具「シトラス」がグッドデザイン選定商品に選ばれるなどの変遷を経て、1998年(平成10年)マスターウォールの前身となるブランド「BOCCO」を立ち上げます。

1999年には、のちのマスターウォールの代表作ともなる無垢材のウォールナットを使用したファニチャーシリーズ「ワイルドウッド」シリーズを発売。
その洗練されたシンプルなデザインと、美しいウォールナットの天板のダイニングテーブルは、マスターウォールの人気アイテムとして今も不動の地位を確立しています。

ワイルドウッドの発売から7年後の2006年、BOCCOからブランド名を「Masterwal(マスターウォール)」へと改名。
マスターウォールの名前の由来は、「ウォールナットを極める(ウォールナットのマスターになる)」という素材への想いを込めて名付けられており、その名前に恥じぬウォールナット素材への深いこだわりが商品作りに生かされています。

マスターウォールのテーブルの魅力

世界三大銘木ウォールナットを使用した美しい天板

マスターウォールのダイニングテーブルの天板に使用される木材には、ウォールナットの他、ホワイトオーク・ブラックチェリー・レッドオークなどの樹種も選択することもできますが、なんといってもマスターウォールの厳選されたウォールナット材は大変魅力的です。

家具などに使用されるような木材は、グレード別に選別され市場に出されます。
節の有無や、一枚の板のサイズ、一枚の板から節の無いもの(クリアー材)がどの程度取れるかなどでグレード分けがされ、そのグレードが高いほど希少で調達が難しいと言われています。

全米広葉樹製材協会が規格基準として定めた最高グレードは「FASグレード」と呼ばれるもので、高級家具や造作、無垢材モールディングなどに使われるような高品質の木材になります。
しかしマスターウォールでは、そのFASグレードの基準に加え、白太や反りがないもの、FASグレードより大きい面積のクリア材であるという条件のもと、「マスターグレード」という独自の基準による厳選したウォールナットだけを使用しています。

「ウォールナットを極める(ウォールナットのマスターになる)」という名の元、マスターウォールが自信をもって提供する家具は、マスターウォールの品質基準を熟知した製材所と、 材料調達のパートナーとの間で築き上げられた信頼関係、そして工場のクラフトマンシップによる確かな選別でつくりあげられているのです。
マスターウォールでは木目が美しい製品のクオリティを維持するため、テーブルの長さにかかわらず天板を接ぎ合わせる枚数を制限(例:奥行き900mmの天板では10枚以下)、天板に使用する最小の板幅も50mmより小さいもは使わないなど徹底しています。

そのような材料の厳選と徹底したクラフトマンシップにより、マスターウォールのダイニングテーブルの天板は、美しい木目と滑らかな質感、ウォールナットのもつ独特の美しいブラウンカラーと表面の表情、木の息遣いが感じられる美しいテーブルとして完成しているのです。

無垢のオイル仕上げだからこそ長く使い込むほど愛着の湧くテーブルになる

マスターウォールの家具作りは「100年後のアンティーク家具へ」をコンセプトに掲げ、使う人の人生とともに歴史を重ねながら深みを帯び、100年後の人たちにも愛着を持ってもらえるような家具づくりを目指しています。
製品に使われる無垢材は注文を受けてから木取りし、加工から梱包の工程まで一貫して自社で手がけます。

マスターウォールのダイニングテーブルの天板は、無垢材を使用して作られているため、一つ一つの天板の表面の木目が違い、世界で一つだけの美しい表情を見せています。
無垢材は頑丈で、表面に傷などができても補修が可能であり、経年による色の変化などが楽しめる素材であり、マスターウォールでは木の個性をそのまま生かしたオイル仕上げを施すことによって、その木の持つ魅力を最大に引き出しています。

無垢材のオイル仕上げでは表面に塗膜を作らないため、木の持つ本来の感触や呼吸を感じられ、ストレスの軽減や調湿効果があると言われています。
注意点としては、表面を保護する物がないので、水滴のついたコップなどを放置するとシミができたり、傷などもできやすいことです。
しかしそういった部分も、ある程度はヤスリで削り再びオイルを塗布することでメンテナンスも可能ですし、また長年使用することで着いたそういった傷などがそのテーブルの個性として「味」へと変化していく楽しみもあります。

マスターウォールでは出張メンテナンスや工場メンテナンス、テーブル脚パーツの交換なども行っており、購入したお気に入りのダイニングテーブルと一生の付き合いができるようになっています。
親から子へと受け継ぐことのできる一生から一生へと引き継げる、そんなテーブルなのです。

マスターウォールの名作テーブル5選

マスターウォールのテーブルで迷ったならこのテーブルを:WILDWOOD DINING TABLE (ワイルドウッド ダイニングテーブル)

1999年に発表された「ワイルドウッドダイニングテーブル」は、マスターウォールにとって象徴的な存在のアイテムです。
その深い色合いと木目が美しい無垢材のウォールナットと、丈夫なアイアンフレームの異素材の組み合わせは、シンプルでシャープでありながら重厚感と軽快感が絶妙なバランスを持った印象で、ダイニングに不思議と安定感を与えてくれます。
その直線的ですっきりとしたフォルムは「primitive modern(プリミティブ・モダン」と呼ぶにふさわしい佇まいで、マスターウォールで常に人気の商品となっています。

ロングセラー商品で、マスターウォールのアイコニック的存在のワイルドウッドダイニングテーブルは、豊富なラインナップも魅力の一つです。
テーブルの大きさはもちろん、天板の樹種や厚み、レッグパーツの選択肢が豊富なので、マスターウォールのダイニングテーブルで迷っている方におすすめアイテムとなっています。

アイアンフレームの脚のタイプは、クールでモダンな印象が強く出ており、インダストリアル風インテリアや男前インテリアなどにおすすめのスタイルです。
ウッドタイプの脚では、落ち着きと気品のある印象で、大人のモダンシックスタイルや、落ち着いたナチュラルコーデにもおすすめとなっています。

価格:¥122,000〜¥335,000
サイズ:W(1000/1200/1400/1600/1800/2000/2200/2400)×D(650/845/900/950/1000/1050/1100)×H(715)mm

エレガントなクラシカルスタイルにしたい人におすすめ:BELLA DONNA DINING TABLE (ベラドンナダイニングテーブル)

2005年にデザインされた「ベラドンナ」は、マスターウォールではめずらしいクラシックエレガントなスタイルのダイニングテーブルです。
装飾の施された脚部は、まるで木製のチェスピースのような印象。
根元から足先にかけてのシャープでありながらグラマラスなラインと、その表面を彩るウォールナットの木目が大変美しく魅力的なテーブルと言えます。

装飾的な天板に対し、潔くフラットな天板がマスターウォールらしいモダンさを醸し出しており、伝統的でありながらどこか近代的な印象で、マスターウォールの目指す「100年後のアンティーク家具」を具現化した姿として表現されたアイテムです。

クラシックインテリアにはもちろん、クラシックモダンスタイルや、アンティークスタイルなどのインテリアとも抜群の相性を発揮します。
クラシックとモダンが混在するこのテーブルには、ポリカーボネート素材を使ったゴーストチェアのような、現代的な素材でクラシックなデザインを表現したような、古今混在のアイテムとの組み合わせにもおすすめです。

価格:¥220,000〜¥310,000
サイズ:W(1800/2000/2200)×D(845/900/950)×H(720)mm

テーブルの上に物を出しっぱなしにしたくない人におすすめ:KRONE DINING TABLE(クローネ ダイニングテーブル)

2014年に発表されたこの「クローネ」は、シンプルさと高級感に加えて機能性まで充実させたダイニングテーブルとなっています。

カトラリーやランチョンマットを収納しておける引き出しが、さりげなく装備されておりながらも、シャープでスリムな印象を兼ね備えたデザインが特徴的なダイニングテーブルで、2つ並んだ引出し前面は1枚の無垢材を使用して木目を通すなど、細部まで丁寧に作られた美しいダイニングテーブルです。

テーブルの上を常に整頓された状態で保ち、なおかつ見た目もスッキリとしたデザインをしているので、ミニマルスタイルやシンプルスタイルなどにもおすすめのテーブルとなっています。
ウォールナットを使用したテーブルはどこか男性的な力強い印象が強く出てしまいがちですが、このテーブルはシンプルかつシャープでスリムな印象となっているので、家庭的な柔らかな印象のお部屋のイメージでも使用することができます。

サイズが900mm950mmの正方形の形では引き出しが2杯、それ以上の長方形型では引き出しが4杯装備されています。
一人暮らしから大人数まで、幅広いテーブルサイズで対応できるので、機能面やデザイン面と加えて、インテリアに取り入れやすいダイニングテーブルとなっています。

価格:¥190,000〜¥365,000
サイズ:W(900)×D(900)×H(720)mm
W(950)×D(950)×H(720)mm
W(1400/1600/1800/2000/2200)×D(900/950)×H(720)mm

ダイニングのアイコン的存在としておすすめ:CAMPER DINING TABLE(キャンパー ダイニングテーブル)

2018年にデザインされた「キャンパー」は、1997年にグッドデザイン選定商品に選ばれたシステム収納家具「シトラス」をデザインした「伊藤 浩平」氏によるデザインのダイニングテーブルです。

贅沢に41mmもの厚さの無垢材を使用したダイニングテーブルで、その大地に根をはる大木をイメージさせる四方に張り出した脚が、どっしりとした存在感をもたらします。
大きな天面が生み出す「機能」と「間」は、贅沢な時が豊かに心を解していく空間を演出します。

どっしりとした存在感のあるキャンパーは、やや大きめのサイズ展開となっており、広い空間をもつダイニングにおすすめのテーブルとなっています。
厚みのある天板としっかりとした脚が安定感のある印象を作ってくれるので、「空間が広すぎてなんとなく部屋の印象に締まりがないなぁ」といった場合や、ダイニングを家の中心的な空間にしたいと考えている時などに、この存在感と安定感のあるキャンパーはおすすめのテーブルです。

価格:¥410,000〜¥565,000
サイズ:W(1800/2000/2200/2400)×D(900/1000)×H(690)mm

和室やリビングダイニングにおすすめ:DANNA LOW DINING TABLE(ダンナ ローダイニングテーブル)

2019年に「伊藤 浩平」氏によってデザインされた「ダンナ」は、和室や、お子様ご年配の方のいるご家庭におすすめな、低めのローダイニングテーブルとなっています。

厚さ31mmのボリュームのある無垢材を天板に使用しており、高さを65cmと低めに設定し、食事やくつろぎの時間など幅広い用途で利用できるようになっています。
ダイニングをリビング空間として兼用での使用や、低めのベンチタイプの椅子の使用にもおすすめです。
天板の下にはリモコンや雑誌等を置くことができるスペースを設け、テーブルの上をすっきりと使いやすい状態に保ちます。

和室の魅力を引き出す、鳥居をモチーフにしたデザインで、力強く荘厳な佇まいが印象的なダイニングテーブルとなっています。
同シリーズの「DANNA CHAIR」との組み合わせが特におすすめで、畳の上に置いても跡が付きにくく、かつ動かしやすい脚構造の「DANNA CHAIR」は、和室でも使いやすいアーム付きダイニングチェアで、ウォールナットの無垢材で作られたシンプルなフレームは、ダイニングテーブルと併せて、畳が描く垂直な線とともに静謐な空間をつくりあげます。

サイズも、4タイプの幅(2200、2000、1800、1600mm)・3タイプの奥行(900、845、800mm)とバリエーションが豊富なので、洋室、和室など様々な空間に対応が可能です。

価格:¥260,000〜¥370,000
サイズ:W(1600/1800/2000/2200)×D(800/845/900)×H(650)mm

マスターウォールのテーブルを使ったおしゃれなコーディネート3選

ウォールナット×ブラックカラーで大人かっこいいカフェスタイルコーデ

「ワイルドウッドダイニングテーブル」を使用したブラックをメインカラーに使った、大人のお洒落なカフェ風ダイニングインテリアスタイルです。

ブラックカラーのイームズのエッフェルベースのチェアや、暗色の壁面、インダストリアル風のペンダントライトなど、ブラック×ウォールナットカラー×シルバーの色の組み合わせで統一されたインテリアとなっており、落ち着いた空間ながら洗練された印象のインテリアとなっています。

ワイルドウッドダイニングテーブルはこのまま使用し続けることによって、経年変化により程よく褪せたブラウンカラーに変わっていくことで、時が過ぎるほどこの空間に深みを与えてくれることでしょう。
バランスよく配置されたグリーンが、インダストリアル系に傾きすぎることを防ぎ、程よいぬけ感のある空間演出しているのも上手なコーディネート方法です。

イームズ×ネルソン×マスターウォールのテーブルで作るMCモダンコーデ

印象的なネルソンクロックに、ニュートラルカラーのイームズチェア、印象的な暖炉とウッドの天井が実にミッドセンチュリー的なインテリアスタイルです。

ミッドセンチュリーとは、1940年代から1960年代の時期のアイテムをメインに使用したインテリアスタイルを言いますが、主にアメリカの40〜60年代のインテリアスタイルが有名ですね。
当時アメリカの郊外で流行していた住宅スタイルは、暖炉や高い天井、剥き出しの梁や木質・石質の壁や天井材などでした。

家具に使われることが多かったのは主にウォールナットなど濃い色の木材がメインでした。
有名なものではイームズのウォールナットスツールなどが印象深いアイテムとして知られていますね。
ミッドセンチュリーインテリアを目指すのならウォールナットのアイテムは必須と言ってもそれほど過言ではないでしょう。

そういった点では、マスターウォールの「ワイルドウッドダイニングテーブル」は取り入れる価値のあるアイテムです。
年代こそは違いますが、ウォールナットとスチールという異なる素材の組み合わせや、シャープでモダン、機能的なデザインは、ミッドセンチュリー家具のデザインに通じるものが多く感じられます。
良いデザインは、時代を超えて調和するものですが、ワイルドウッドも十分にイームズチェアとの調和が取れていますね。

ブルー×ウォールナットアイテムでまとめた高級感のあるナチュラルコーデ

ウォールナットの美しいブラウンには、南国の空を思わせるような爽やかなブルーとの相性も抜群といえます。

色彩の世界ではこのブルーが明るく、イエロー系(ブラウン)が暗い色の組み合わせを「コンプレックスハーモニー」と言いますが、「コンプレックス」とは「複雑な」という意味で、自然界では見慣れない配色なので「不調和の調和配色」とも言われています。
反対の意味である「ナチュラルハーモニー 」はその逆でイエロー系が明るくブルー系が暗い色の組み合わせで、自然界に見られる見慣れた色彩としての調和を意味しますが、コンプレックスハーモニーのような逆の組み合わせもまた調和の取れた配色とされ、意外性と新鮮な印象として人に好意的な印象を与えます。

ウォールナットを使用したアイテムと印象的なブルー使いが目を引き、その他のニュートラルカラーが邪魔をしないように取り入れられているこのコーディネートは、「コンプレックスハーモニー」を上手に使用したカラーコーディネートの成功例と言えます。
「ユニオンダイニングテーブル」のスッキリとしたデザインが、インテリアを邪魔せずに綺麗に調和しており、他のアイテムも素材をウォールナットに絞ることで統一感のある空間となっています。

まとめ

ウォールナットのダイニングテーブルといえば、高級感もさることながらその美しさが何よりも魅力的なアイテムといえます。
そんなウォールナットの魅力が凝縮されたマスターウォールのダイングテーブルは、まさに一生ものの家具として生涯大事にしていきたい、また生涯大事にしていくことのできるアイテムと言えます。

高い基準で選定された美しい素材を無駄にすることなく十分に生かし、その生きた木を生涯使い続けることのできる生きた家具として提供しているマスターウォール。
「ウォールナットを極める」との思いから名付けられたその名前は、まさに体を表したブランドと言ることでしょう。

皆さんもぜひ、生涯共に生きてくれる美しいダイニングテーブルを、マスターウォールで選んでみてはいかがでしょう。

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