Hello Interior 思い描いた部屋に住もう

   

Minotti(ミノッティ) の人気の秘密を探る!「Made in Italy」を貫く、イタリアンモダンデザインのルーツとは

イタリアンモダン家具のブランドといえば皆さんはどのブランドを思い浮かべますか?
有名なところで言うと、真っ先に名前が上がるのはCassinaでしょうか。

そのCassinaと同じミラノの北にあるメーダの街で生まれ、世界ではイタリアンモダン家具の高級ブランドとして広く認知されている「Minotti」は、戦後からイタリアの復興期にかけて成長した、「THE・イタリアンモダンデザイン」を具現化したアイテムを多く扱うブランドです。
「Made in Italy」を貫き、イタリアの腕の良い職人の技術と高品質なマテリアルを用いたアイテムは、イタリアらしい洗練された気品のあるモダンデザインによって、世界中で愛されているブランドの一つとなっています。

今回はそんなMinottiの魅力を、イタリアの歴史を交えながら皆さんにご紹介していきたいと思います。

Minotti が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

Minottiのはじまりとイタリアの家具文化

Minottiの歴史の始まりは、1948年、イタリアミラノの北から20キロの街「メーダ」に「アルベルト・ミノッティ」がクラシック家具の工房を開いたことから始まります。
イタリアのメーダと言えば、CassinaやFLEXFORMなど数多くの家具ブランドが創業し、また今も拠点としている場所であり、18世紀頃から貴族の別荘に使われる高級家具の産地として、多くの優秀な職人が集まる街でした。

家具の歴史を紐解く時、イタリアの存在がその時代の建築・家具様式に与えた影響は多く、イタリアに根付くデザインセンスは、ヨーロッパの宮廷文化に多くの影響を与えました。
イタリア自身も現代の共和国となる以前は、帝国や公国、統一後のイタリア王国(1861〜1945)など、王侯貴族文化の中で、装飾的で優雅で気品のある家具が求められていました。
そんな中で磨かれたイタリアの家具職人や象嵌職人たちの伝統的な技術は世界でも一目置かれるものであり、貴族のための高級家具を作るメーダの職人が、如何に優秀な職人であるか、皆さんも想像できるのではないでしょうか。

Minottiが創業した1948年頃は、第二次世界大戦後間も無くであり、イタリア王国からイタリア共和国へと変わって間もない時でした。
イタリアはその後「奇跡の経済」と呼ばれる高度経済発展によって見事に復活しますが、その当時を考えると中々大変な時代であったことは想像できます。
そんなイタリアですが、戦後復興のただなかで発刊され、最も先鋭的な雑誌として評判となったジオ・ポンティ創刊のドムス誌を中心として発表された「イタリアンモダン」という新たなデザインが登場することで、再びデザインの世界でその存在感を取り戻します。

クラシック家具からモダン家具へ

優秀な職人の集まる街メーダで頭角を現したMinottiは、やがて1970年代からモダン家具づくりをはじめることになります。
イタリアは戦後復興の中、人々のライフスタイルの変化、住宅・ベビーブームなどとともに、家具デザインはシンプルで機能的なモダンスタイルが求められるようになります。
50年代〜70年代に掛けて、イタリアのデザインは、装飾的で優雅なクラシックデザインから、シンプルで洗練された印象のイタリアンモダンへとそのイメージを変化させました。

Minottiもまた、その時勢を読んでモダンデザインを採用しました。
その後、アルベルト氏の息子たちである2代目のレナート&ロベルト・ミノッティ兄弟によって、本格的なグローバル戦略を推進することになるMinottiですが、多くのヨーロッパ家具メーカーが海外生産へシフトしていくなか、Minottiは「Made in Italy」を貫いていきます。
家具が特注によって職人により作られていた時代に活躍した創業者アルベルト・ミノッティのDNAは、今日のMinottiにおいても息づいており、ファブリックスや皮革はもちろん、サイズ・座り心地・素材の変更など、注文を受けてから1点1点制作するバイオーダーを今も続けています。

イタリア本社の「Minotti STUDIO」では、ミノッティ家のファミリーたちが自分たちの目で業界のトレンドを分析し、毎年ミラノ・サローネに出展するコレクションを開発し、同じ敷地内にある自社工場にて、デザインから製造まで一貫したMade in Italyの精神を守り続けています。
優秀な家具職人であった創業者のアルベルト・ミノッティの血統と志しを受け継いだ一族経営だからこそ、イタリアを代表する家具ブランドとしての確固たる自信と存在感が際立ちます。

Minottiを盛り上げるデザイナー

1998年から始まった建築家「ロドルフォ・ドルドーニ」とのコラボレーションをきっかけに世界中にショップを展開し、Minottiはイタリアを代表するグローバルブランドへと躍進します。

ドルドーニ氏は、イタリア・ミラノ出身のデザイナー・建築家であり、ドルチェ&ガッバーナの店舗デザインからArflex (アルフレックス)・Cassina(カッシーナ)・Driade(ドリアデ)・Molteni&C (モルテーニ)など、ヨーロッパを代表するような様々なインテリアブランドのデザインを手掛けている人物です。

中でもMinottiとのコラボレーションは、10年以上にも渡り続いており、彼の多くの作品がミノッティから発表されております。
「豊かな空間を作り出すためのエレメント」としての家具は年々その質を高め、変化の激しいインテリア業界においても確固たる地位を築いており、Minottiを語る上では欠かせない偉大なデザイナーの一人です。

Minottiの堅実なまでのイタリア製にこだわる姿勢と高品質なマテリアル、長年の経験のノウハウを持った優秀な職人と、空間を作り出すことに長けた優秀なデザイナーとのコラボレーションによって、イタリアンモダン家具を扱うMinottiは、世界でも確固たる地位を築く高級家具ブランドに上り詰めたのです。

プロが選ぶ!Minottiの代表的なおすすめアイテムを8選

Minottiのおすすめソファ

創業70周年を記念する創業者の名前を持つソファ:ALBERT&ILE

2018年にMinottiの70周年を記念し、現社長兄弟の父で創業者であるアルベルト・ミノッティとその妻の名前を冠した「アルベルト&イレ」コレクション。
建築家ジジ・ラディチェによる50年代のチェアがベースになっており、ラディチェが設計を手掛けたミノッティ家でも使われていたチェアで、Minottiのルーツのような作品です。

「アルベルト」は50年代のモダンクラシックデザインをベースにした丸ッとしたスタイル(上記画像参照)となっており、「ILE」は60年代のモダンスデザインを元にした、背もたれの中間が空いたシャープなデザインのソファとなっています。

一見シンプルなデザインですが、ディテールを見ると複雑な形のソファであることがわかります。
その複雑な形に対し、ピッタリと綺麗に張られた張地の美しさと、細部の丁寧な仕上げは、まさにMinottiクオリティといったところ。
繊細な脚部と相まって、洗練された印象の美しいコレクションとなっています。

曲線的なアルベルトは、柔らかで優雅な印象があり、クラシックなアイテムとも相性が良いソファですので、クラシックモダンインテリアや、モダンスタイルに柔らかさを取り入れたい時におすすめのアイテムです。
直線的な表情のイレは、クールで洗練されら印象があり、アール・デコスタイルやラグジュアリーモダンスタイルなどにおすすめのアイテムです。

Minottiと日本人デザイナーとのコラボソファ:TAPE

日本人デザイナー「佐藤ナオキ」率いるデザイン会社「Nendo」とのコラボは、Minotti初の日本人デザイナーの起用で話題となったコレクションです。
日本の住宅にもおすすめな小ぶりなサイズのソファとチェアのシリーズとなっています。
「テープ」の名前の由来は、脚部やバックシートにテープを巻いたようなデザインからきており、Minottiの職人による高い縫製技術が生かされたデザインが、NendoとMinottiのコラボならではのアイテムと言えるでしょう。

一見シンプルで洗練されたデザインですが、特徴的な脚の接続や、バックレストなど、細部にこだわりの見えるデザインが魅力的なソファで、普通のソファには飽きた、ちょっとこだわりの見えるソファを探している方にぜひおすすめしたいアイテムです。
モダンスタイルにはもちろん、丸みを帯たフォルムは北欧モダンアイテムとの相性も抜群です。
オーセンティックで、細かなこだわりがキラリと光る、良質なソファです。

Minottiのおすすめ照明

ミノッティスタジオの贈る柔らかな光のランプ:Blanch

フロアランプやテーブルランプなど、さまざまな高さとセクションで提案されているブランシュランプは、新しいプロポーションが印象的な、拡散蛍光によって内側から柔らかな光で照らすランプシリーズです。
ホワイトメタルの内部構造とエレガントなブラックニッケルメタルの足で構成され、PVCと組み合わせたナチュラルリネンの柔らかいテキスタイルシェードを着用し、柔らかな光の演出と、その特徴的な形は造形的な美を演出します。

変わった形は一見使いにくそうに感じられますが、実際はブロックゲームのパーツを隙間にはめるような、その独特な形が他の家具の形状をフォローするように収まりが良く、室内のスペースを有効的に活用するのに役立ちます。
ナチュラルリネンのシェードは、ナチュラルモダンスタイルはもちろんのこと、和風モダンや北欧モダンスタイルのインテリアにも抜群にマッチします。
光がシェードに拡散することで、柔らかい光の演出となるので、寛ぎの空間であるリビングや寝室、玄関ホールなどにもおすすめのアイテムとなっています。

Minottiのおすすめアウトドア

ドルドーニ氏の2020年アウトドアコレクション:SUNRAYシリーズ

サンレイシリーズは、アームチェア・ソファ各種・寝椅子・ラヴシート・デイベッド・コーヒーテーブル・オットマンなどのアイテムで構成された、ロドルフォ・ドルドーニ氏が2020年に発表した最新のアウトドアシリーズアイテムです。
無垢のチーク材の美しいベースと、コードを織り交ぜた丁寧に仕上げられた背もたれ、華奢で軽快な印象の脚部に、肌触りの良いファブリックの表情が、爽やかで清潔感のある調和を生み出すシリーズアイテムです。

豊富なラインナップは、各家庭の使用環境に応じてアイテムの選択がし易く、アウトドアアイテムでありながら重たい印象や無機質な印象がないので、スペースや環境の限られた日本の住環境にも取り入れやすいアイテムです。
従来のアウトドアソファのような重い印象もなく、かといって屋外ベンチのような軽すぎる印象もない、丁度良い軽重感のあるシリーズで、リラックス性と見た目の演出性も備えたおすすめのアイテムです。

Minottiのおすすめテーブル

アイコニック的存在感を放つ彫刻のようなテーブル:VAN DYCK

ロドルフォ・ドルドーニ氏がデザインしたヴァンダイクは、洗練された構造のディテールと豪華な仕上げを組み合わせた彫刻のようなテーブルです。
印象的なベースは、溶接された直径10 cmの金属管でできており、ブラックニッケルまたは光沢のある塗装のバター、ブラック、ピューター仕上げが施されています。

トップは、円形、正方形、長方形のバージョンと複数のサイズで利用できます。
スモークグレーの強化ガラスから大理石まで、さまざまなトップ仕上げがあり、ウォールナットやオークなどの洗練された木材オプションもあります。
ヴァンダイクは、エレガントで大胆な個性を備えたテーブルであり、ミノッティコレクションのどの椅子とも組み合わせると調和のとれた全体を作り出すことができます。

特徴的なフォルムのヴァンダイクは、その存在感と美しい佇まいで、ダイニングルームをエレガントでラグジュアリーな空間へと格上げしてくれます。
大胆な素材の組み合わせと、現代彫刻のようなベースはまさにイタリアンモダンといった印象のアイテムで、ダイニングルームを洗練されたおしゃれな空間に格上げしたい方にぜひおすすめのテーブルとなっています。

現代的な個性あふれるサイドテーブル:STILL

ロドルフォ・ドルドーニ氏のデザインにより2002年に発表されたスティルサイドテーブルは、表面の反射が美しいメタル素材のサイドテーブルです。
円形のパーツで構成された幾何学的でありながらどこかポップな印象のフォルムと、メタルの上質な表情が、大人の遊び心を感じさせるテーブルです。

ゴールドとシルバーのカラーから選択可能であり、インテリアの雰囲気に合わせて、ラグジュアリーでゴージャスな印象にはゴールドタイプを。クールで理性的な空間にはシルバータイプがおすすめです。
あまり大きな個性的なアイテムに躊躇のある方でも、インテリアのアクセントとして取り入れやすいサイズのサイドテーブルのスティルは、手が出しやすかと思います。
モダンスタイル、ラグジュアリー・ゴージャス感の演出や、アール・デコなどインテリアスタイルや、インダストリアルテイストの無骨な空間に、ちょっとした気品を取り入れる時などにもおすすめのアイテムです。

Minottiのおすすめチェア

高級感のあるカンチレバーチェア:CORTINA ARMCHAIR

イタリアのデザイナー「ゴードン・ギルミアー」氏のデザインしたカンチレバーチェアです。
カンチレバーチェアとは「片持ち構造」を意味する、片側だけで支える構造の椅子のことで、背面側の脚がないため、座った時に体重で座面が適度にしなり身体を受け止めるので、長時間座っても疲れにくい特徴があります。
シートの丁寧な縫製と、金属製の網目状のベースのデザインも美しく、別荘など特別な空間にも取り入れたい高級感のあるアームチェアです。

ギルミアー氏のコルティナは、肉厚なシート面が身体を包み込むように受け止めるので、安定した座り心地と心地よい安心感が魅力のチェアです。
リビング空間にはもちろん、書斎やベッドルームなどちょっとした寛ぐ場所が欲しい時などにもおすすめのアイテムです。

優雅な佇まいの美しいチェア:Colette

ロドルフォ・ドルドーニ氏がデザインしたコレットは、ミッドセンチュリーエレガンスの象徴的な時代からインスピレーションを得て、洗練された装飾的な味と形のデザインの実験を巧みにブレンドしたアームチェアです。
コレットアームチェアの構造はかなり複雑で、洗練されたフォルムのフレームは、300カ所もの熔接から生まれ、金属メッキにクリアコーティングを施すことにより耐久性と奥行き感を出しています。

シートはベースに金属を使い、伸縮性のあるストラップやポリウレタンを組み合わせた掛け心地のよい構造となっており、優雅な見た目と機能性を併せ持ったアイテムとなっています。
金属製の繊細なフレームの表情は、気品と優雅さを感じさせるラグジュアリーな印象でありながら、計算されたデザインが緻密で理知的な印象も与えるとても美しいアームチェアです。
シックなテイストのリビングルームや、インテリアの印象を格上げした時などにおすすめのアイテムです。

まとめ

Minottiの最大の魅力は、細部まで丁寧に仕上げるイタリアの職人の高い技術です。
その縫製の美しさは、間近で見て、実際に使用することで、よりその魅力を感じることができるでしょう。
ハイブランドの服や靴と同等の素材や縫製を行う卓越した技術と、商品に対する誠実な姿勢が、細部まで繊細で美しいMinottiのアイテムを生み出しています。

オーセンティックで一生ものの家具をお探しの方は、「Minotti」の作り出すイタリアンモダンスタイルの美しいアイテムをぜひ、その目で確かめてみてください。