2022/10/07
【プロが教える】ライラックを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!洋風住宅の外観にぴったり似合う花木をお探しの方に
お庭を洋風でまとめたい。シックな青系の花木のシンボルツリーにしたい。そんなご希望ならライラックはいかがでしょうか。中央から北ヨーロッパですくすく育つライラックは日本では東北地方や北海道で元気に育ちます。関東以北の寒い地方に住んでいるなら、お庭に植えてみたい木です。
ところでライラックはどんな樹形で、どう植えるとお庭の見栄えが良くなるのしょうか。今回はライラックをつかってお庭をおしゃれに仕上げる方法について解説します。玄関まわりやベランダなどお庭の様々な場所での使い方の実例もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
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ライラックを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
ライラックの特徴とガーデニングのポイント
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ライラックは落葉広葉樹。低木ですが、一般的なライラックは3メートル以上に成長します。4~6月に小花があつまった穂状の花を咲かせます。花には紫、ピンク、白などの色合いがあり、樹木一面に花が咲くと豪華で目をひきます。花には甘い香りがあります。花後は緑の葉が大きく茂り、晩秋に赤や黄に紅葉し落葉します。
ライラックは樹冠が大きく広がり、球状に育ちます。自然と株立ちになりやすい樹木ですが、幹はあまり見栄えがしません。どちらかというと、幹や枝ぶりよりも葉が茂った際の丸い輪郭を楽しむ樹木です。
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ライラックは耐寒性の強い植物です。日本では北海道、ヨーロッパでは冬の寒さが厳しい北欧でも育つ花木です。逆に夏の暑さは一般的に苦手です。関東地方より北や夏の比較的涼しい地方におすすめです。
ライラックを利用して住宅の外観を引き立てるような植栽デザインにすれば、まるで中央ヨーロッパや北欧のような雰囲気を演出することができます。洋風の庭のシンボルツリーや花壇のアクセントにはライラックがぴったりです。地植えにすることが多いライラックですが、鉢植えでも楽しめますよ!
地植えでも鉢植えでも!ライラックでおしゃれなガーデンを実現する方法
ライラック×地植えの場合
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ライラックは小さめのシンボルツリーとして利用できます。春は新緑と花、夏は明るい緑の茂み、秋は黄葉、冬は幹や枝のなす輪郭を観賞できます。球状に育ち厚みのある緑のスクリーンになるので、窓前に植えれば目隠しに、住宅の角を隠すように植えれば敷地全体を柔らかいイメージに見せることができます。
ライラックは花壇と組み合わせてもおしゃれです。通常のライラックなら花壇の奥に植栽し、花のない時期は他の花を引き立てる緑の背景として活用しましょう。細い一本幹の上に枝葉が丸く茂るように仕立てられたスタンダード仕立てのライラックなら、花壇の中央に植えて足元を宿根草・一年草などのボーダーガーデンにすると素敵ですよ。
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ヨーロッパではライラックは生垣にもよく使われます。厚みのある生垣になりがちなのでゆとりをもって植栽しましょう。写真のように紫花と白花のライラックを混ぜて植栽し、花色の変化を楽しんでも良いですね。
ライラック×鉢植えの場合
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小型のライラックなら、鉢植えでも楽しむことができます。マンションのバルコニーや玄関、テラスまわりなど身近な場所に置けば、美しい花と香りを両方楽しむことができます。ライラックと共に一年草類を寄せ植えすれば、華やかさのある一鉢に仕上がります。
ライラックと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
ライラックと寄植えして相性が良い植物
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ライラックを中心に、一年中見どころのある花壇にしてみませんか!晩秋から早春にかけてビオラやスイートアリッサムなどの冬の一年草、そしてチューリップやスイセンなどの球根類を植えれば、開花前のライラックの周りを華やかに彩ることができます。
ライラックは開花後に葉が大きく広がってきますので、花壇には半日陰に耐えて秋まで楽しめる植物があると良いですね。例えば初夏から秋まで見栄えのするホスタ、ヒューケラ、アルケミラモリス、ヘメロカリス、シュウメイギクなどを植えてみましょう。
ライラックと相性が良い鉢
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ライラックは洋風のイメージのある樹木なので、洋風のポットと合わせましょう。ライラックは装飾などのついた華やかな洋風の鉢、テラコッタポット、ウッドプランターなどとよく似合います。ライラックの花色を引き立てたいなら、シンプルなモノトーンのポットも良いですね。
ライラックは育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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ライラックは生育環境さえ合えば、とても育てやすい植物です。植え付け時期は落葉中の11~3月。日当たり、水はけ、通風の良い場所に植栽しましょう。またライラックは夏の高温や多湿は苦手なので、真夏に半日陰になる場所や西日のあたらない場所が適しています。鉢植えなら真夏は涼しい場所に移動しましょう。
一般的なライラックは成長が早く大きな茂みになるため、定期的に剪定して程よい大きさを保ちたいもの。剪定適期は花が終わった直後です。花穂、枯れた部分を弱剪定してください。ボリュームが出すぎた枝は枝元からカット、株元の地面から出てきたヒコバエは根元からカットしましょう。接ぎ木苗の場合、台木からでた芽は見つけ次第カットしましょう。
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プロがおすすめする定番ライラックの品種3選
ヨーロッパ風のお庭にぴったりの基本のライラック ラベンダーレディ
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ライラックといえば紫色の花が咲く基本種をイメージする方が多いと思います。そんな基本のライラックなら、シリンガ・ブルガリスの紫花をチョイスしましょう。最高樹高4メートルとやや背が高くなりますが、剪定で大きさは調整できます。シリンガ・ブルガリス、ラベンダーレディなら比較的暖かい地方でも元気に育ちます。
小型で耐寒性の強いライラック、ヒメライラック・パリビン
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鉢植えやスモールスペースでライラックを育てたいなら、ヒメライラック・パリビンをどうぞ。ピンク色の花がかわいらしい品種です。通常は樹高2メートル以下の球状に育ちます。細い幹がすっと立ち上がったスタンダード仕立てにしたものならコンテナガーデンや花壇に組み合わせてもおしゃれです。日本の夏にもある程度耐えられる品種です。
シンボルツリーにふさわしい樹形の日本のライラック、ハシドイ
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風格のあるシンボルツリーがご希望なら、ハシドイをどうぞ。ハシドイは英名でジャパニーズ・ツリー・ライラック。れっきとしたライラックの仲間です。ヨーロッパのライラックが低木で球状に成長するところ、ハシドイは単幹、株立ち等の高木として育ちます。最高樹高は10メートル以上になります。
ハシドイの品種アイボリーシルクなら最高樹高は8メートル程度と、管理しやすい大きさです。
プロが教える!ライラックを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
ライラック×お庭編 6選
ライラックがシンボルツリーなら、洋風の木造住宅のイメージにぴったり合う
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ライラックはまさに洋風住宅の顔としてふさわしい花木です。フロントガーデンや隣家の窓を遮る位置に植栽すれば、こんもりとした花や葉を楽しめるうえにプライバシーを保つこともできます。
白花のライラックなら暗い背景に引き立って見える
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白花のライラックなら、花壇の様々なカラーテーマに合わせやすくなります。また暗い色の壁の前なら白い花が生えて素敵です。
ライラックの生垣の前にベンチを置けば、花の時期はドラマチック
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北欧風の庭に憧れているならライラックの生垣にしてみましょう。大きく育つことを念頭に、株間は1メートル程度みてください。芝生の庭の縁にライラックの緑の壁があれば柔らかい雰囲気がだせます。ライラックの生垣の前にベンチがあれば、開花時にはドラマチックな風景と豊かな香りが楽しめますよ。
ライラックのスタンダード仕立てなら、花壇の素敵なアクセントになる
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ライラックのスタンダード仕立てを使えば、小さな花壇を立体的に楽しむことができます。花壇の中央にライラックを植栽、周りには季節の一年草や球根の花を植えて一年中華やかに彩りましょう。写真では球根植物のアリウムの丸い花とライラックの丸く整えられた枝ぶりが呼応しておしゃれな花壇に仕上がっています。
細長い庭×ライラックの生垣なら、窓の前で一面の花が楽しめる
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細長い庭で十分な植栽スペースがなかったり、窓の前から見えるのがお隣さんの壁だったりする場合はライラックの生垣をご検討ください。それとなく目隠しができるうえ春から秋の間はふわりと広がる緑の葉、初夏には一面に広がるライラックの花を楽しめます。
ライラックが背景ならシンボルツリーの枝ぶりが引き立つ
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写真はライラックの生垣の夏の様子です。開花時のような鮮やかさはありませんが、明るい緑の葉が生えそろい一面の緑の壁になります。ライラックの生垣は花壇の花色、シンボルツリーの幹や枝ぶりのよい引き立て役になってくれます。
ライラック×アプローチ編 4選
ライラックの鉢植えなら、玄関ポーチでも観賞することができる
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大きく育たないライラックなら、鉢植えのまま玄関先で楽しむことができます。北側玄関なら開花までの間は日当たりのよい庭先で管理して、開花時のみテラスや玄関に移動すれば大丈夫。プラ鉢で育てて飾るときだけ金属製やバスケットなどのおしゃれな鉢カバーに入れても素敵ですよ。
ライラックの鉢植えをドアの左右に飾れば、家の格が上がる
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テラコッタポットやウッドプランターに植栽したスタンダード仕立てのライラックなら、玄関ドアや玄関階段の両脇を飾るのにぴったりです。シンメトリーに配置することで、洋風住宅の格式が高く見える効果もあります。オブジェやキャンドルホルダーなどを合わせて左右対称に置くとさらにおしゃれですね。
フェンスと合わせて植栽デザインすれば、洋風の外観を引き立てる
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ライラックはヨーロピアンカントリー風のお庭によく似合います。素朴な雰囲気の白い塗装のウッドフェンス+木造住宅なら北欧の田舎の雰囲気に。また黒いアイアンフェンス+レンガ調の外観の家ならイギリスの郊外都市の雰囲気に。
小型ライラックなら玄関アプローチに列植するだけでもおしゃれ
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長い玄関アプローチの両脇にヒメライラックを列植すれば、開花時に香りのある小道になります。我が家を象徴するような素敵な小道エントランス、近所で評判を集めること間違いなしです!
ライラック×ベランダ編 2選
ヒメライラックならスモールスペースでも楽しめる
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ベランダなどのスモールスペースでライラックを楽しみたいなら、ヒメライラックをチョイス。テラコッタポットに植栽したり、素敵な鉢カバーに合わせたりしてテーブルやガーデンラックに飾りましょう。
寄せ植え+寄せ鉢で華やかなコーナーに
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大型のポットにヒメライラックのスタンダード仕立てを植栽し、足元に一年草類を寄せ植えすればベランダでも小さな庭ができたような華やかさに。さらに色合いをそろえた鉢を周りにあわせ、ライラックの花と同系色の花でコーディネートすればまとまりのあるコンテナガーデンコーナーになります。
まとめ
ライラックは洋風住宅の外観にぴったり似合う花木です。ボリュームのある球状に育ち、開花時には樹幹いっぱいに穂状の花を咲かせて目をひきます。小型のシンボルツリーとしてまたは生垣としても利用価値があります。スモールスペースならヒメライラック、逆に樹木としての風格を求めるならハシドイがおすすめです。
ライラックの花後は葉が茂りボリュームがでます。ライラックの樹形や生垣としての緑の輪郭を楽しむように外壁前や庭の背景に配置するのがポイントです。ライラックのあるお庭づくり、楽しんでくださいね!
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