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      2022/07/30

ligne roset / リーン・ロゼ の人気の秘密を探る。日本国内での生産・メンテナンス体制で個性的なデザインを長く楽しむ

オールウレタン製のソファ「TOGO」で有名な「リーン・ロゼ」。
ブランド名は知らなくとも、その特徴的なソファを知っている人は多いのではないでしょうか。

フランスの家具ブランドであり、コンテンポラリーなデザインの印象的なアイテムを多く取り扱っています。
特にソファは、その個性的なデザインと、快適な座り心地で世界中の多くのファンから支持を得ています。

今回はそんなリーン・ロゼの魅力を、特に人気のソファを中心に探っていきたいと思います。

リーン・ロゼ が何故支持されるのか?

リーン・ロゼとは?

1860年、フランス・リヨンの郊外にあるブリオードから創業者「アントニー・ロゼ」によって始まった「リーン・ロゼ」。
傘とステッキを製作する木工所から始まり、今や世界64カ国以上1500以上の店舗を持つ有名ブランドへと成長しました。
日本では東京・山梨・大阪に5つの店を構えており、「TOGO」をはじめとした、目を惹く独特のデザインと快適な座り心地のソファが特に人気ですね。

ロゼの歴史において重要な転換期と言えるのが1960年代から70年代。
正式にリーン・ロゼとして会社を設立し、コンテンポラリー家具の製造とデザイナーとのコラボレーションを開始した時期になります。
リーン・ロゼを語る上で欠かせない存在である、デザイナーの「ミッシェル・デュカロワ」とのコラボもこの頃に始まりました。

1968年には、オールウレタン構造のソファを開発。
その5年後の1973年には、あの有名なソファ「TOGO」を発表すると、瞬く間に家具ブランドとしての地位を確立しました。
現代でも、ウレタンを用いたロゼのソファは、その快適な座り心地と高いデザイン性で、リーン・ロゼの得意とする分野となっています。

リーン・ロゼのスタイル。

リーン・ロゼのブランドコンセプトが「コンテンポラリーなライフスタイルをトータルに提案すること」であるように、ロゼのアイテムのテイストはモダンでコンテンポラリーなスタイルが多いです。
特に特徴的なのは、個性的で魅力的なデザインのソファの数々。
優美で洒落たデザインは、フランスのブランドならではと言えます。

1973年に「ミッシェル・デュカロワ」によってデザインされた「TOGO」。
デザインされてから50年近くが経ったにもかかわらず、未だ現代的な新しい印象を持っており、多くの人々を虜にし続けています。
そんなトーゴソファをはじめとして、ロゼのソファは人目を惹きつける魅力的なデザインのものが多く、世界中で愛用されています。

TOGO

 

日本におけるリーン・ロゼ

日本で販売されているリーン・ロゼの商品は、実は日本製であることをご存知でしょうか。
リーン・ロゼとライセンス契約をした、広島に拠点を置く日本の企業「ドリーム・ベッド」が、一つ一つ丁寧に作り上げています。

ドリーム・ベッドは、アメリカのマットレスブランドの大手「Serta」や、フランスのベッドブランド「ruf」とも提携しており、これらの有名ブランドのアイテムを日本で製造できる、確かな実績とノウハウを持った会社です。

特徴的なデザインで、ウレタンの貼り付けや表面生地のキルティング加工、ボタンでのタフティングなど、さまざまな複雑な工程を経て作られるロゼのソファは、熟練の職人の手によって作られます。
日本で製造することで、納期の短縮や輸送コストを抑えることができ、修理や張替えなども請け負うことができます。

また、リーン・ロゼはダスキン株式会社と提携することで、出張クリーニングにも対応しているなど、アフターケアにも力を入れています。
メイド・イン・ジャパンであることや、アフターケアの充実は、日本のユーザーにとって、とても魅力的と言えますね。

リーン・ロゼの評判

リーン・ロゼでは多くの魅力的なソファを扱っていますが、実際の座り心地や使い勝手・メンテナンスなどはどのようになっているのか、トーゴソファの使用者の口コミを参考に見ていきたいと思います。

TOGOソファの使用感について

リーン・ロゼを代表するトーゴソファは、オールウレタン製でできており、比重の違う4種類のウレタンを組み合わせて作られております。
フレームを一切使わないため、非常に軽量で女性でも移動させやすい性質を持っており、フレキシブルな使用が可能なソファです。

主人とソファーを選ぶときに、その話をしながら座ってみたところ、
そのすわり心地の良さに主人、陥落!

ふんわりと包み込まれるような座り心地。
低い目線。
一発で気に入ってしまったのです。

買ってみてさらに、ソファ自体の軽さもまた、魅力だとわかりました。
女性が抱え上げられるほどの軽さ。
子どもたちは小さいころ、よくこのソファをひっくり返して屋根にし、
秘密基地を作っていました(^^)

http://yunbox.hatenablog.com/entry/2015/06/03/153449

この方は、トーゴソファ愛用歴20年とのことで、ご家族や親戚まで、トーゴソファがお気に入りらしいです。
元々はこの方のお母様がトーゴソファのファンだったが、話を聞き続けるうちにこの方自身、そして実際に座って旦那様も虜になったよう。
世代を超えて人を魅了する、トーゴソファの魅力が伝わってきます。

生地の張替えについて

長年使用することのできるロゼのソファですが、公式サイトによるとソファの生地の寿命は10〜15年とのこと。
リーン・ロゼでは、ソファの張替えやウレタンの補充などを依頼することが可能で、長年使っていたソファを買い替えずに使い続けることができます。
価格は、生地のランクや大きさによって異なり、三人掛けのトーゴソファで約12万〜70万円ほどとなります。

少々お値段が張るので、家具修理専門の業者に依頼される方も結構いらっしゃるようです。
もちろん正規のリーン・ロゼで依頼した場合はロゼの生地を使用した、本物の仕上がりになりますが、では修理専門業者に依頼した場合は、どうなのでしょうか。

今回、トーゴを家具修理専門の業者さんに張り替えていただきました。
正規の張り替えを経験していませんが、座り心地に遜色ありません。
価格は3人掛けで最低でも10万円〜という価格。
メンテ前は、これだけ使い込まれたものが新品同様に蘇るのか?半信半疑の部分もありましたが、しっかりした業者さんに依頼すれば見事に蘇らせてくれることがわかりました。
簡単な金額ではありませんが、どんなソファでも、気に入ったものをお手入れをしながら使い続けていく楽しみや価値、そして、我が家のために仕上げてもらえたソファという特別な満足感をじゅうぶん感じることができるはずです。

https://styleblog.soyokazezakka.com/2017/11/sofa-maintenance.html

しっかりした実績のある業者を自分の目で探すことができれば、お値段を少し抑えてソファを復活させることができるようですね。
業者によりますので、きちんとしたメーカーの生地を使用しているところを探す必要があります。
メーカーオリジナルに拘らず、予算を抑えたい方には家具修理専門業者に依頼するのも一つの方法かもしれません。

ちなみに、リーン・ロゼでの正規での張替えの場合、約120種類の張地から選ぶことができるので、豊富な選択肢があるのも魅力の一つです。
模様替えや引越しの際に思い切って張替えてみてもいいかもしれません。
長く愛用できること、メンテナンスによって復活させることができるのも、リーン・ロゼのソファの魅力的な部分と言えます。

リーン・ロゼ が好きな方におすすめブランド

MOROSO(モローゾ)

1952年創業のイタリアトップクラスの家具ブランド「モローゾ」。
パトリシア・ウルキオラやカルロ・コロンボなど著名なデザイナーとのコラボを積極的に行い、個性的でデザイン性の高いアイテムを発表しています。

コンテンポラリーなテイストのソファやチェアを数多く取り揃えており、個性的な印象のシーティングに負けないおしゃれなテーブルなども充実しているのが魅力。
ロゼの印象的なソファと組み合わせて、ドラマチックにリビングを演出できます。

Roche Bobois(ロッシュ ボボア)

1950年創業の「ロッシュボボア」は、フランスを代表するラグジュアリー家具ブランドの一つです。
個性的でアイコニックなデザインで、華やかで美しいファブリックを使った魅力的なソファを多く取り扱っています。

2017年には旗艦店「Roche Bobois TOKYO」を東京・青山にオープンしたことから、日本でも多くのロッシュ・ボボアのアイテムを身近に体験できるようになりました。

リーン・ロゼと同様にフレンチコンテンポラリーデザインのアイテムを扱っており、フランスのブランドらしい柔らかい優美な印象のアイテムが豊富なブランドです。
ロゼのアイテムと組み合わせて、リビングをフレンチコンテンポラリースタイルでまとめてみてはいかがでしょう。

リーン・ロゼ の代表的なおすすめアイテムを5選

リーン・ロゼ のおすすめソファ

アイコニックな存在感:PLOUM

プルムは、2011年に「ロナン&エルワン・ブルレック兄弟」によってデザインされたアイコニックなソファです。
熟した果実や鳥の巣に例えられるその独特のなスタイルは、リビングの主役として圧倒的な個性を放ちます。
国際的なデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」や「ifデザイン賞」を受賞するなど、その美しいデザインは高い評価を受けています。

角の一切ない滑らかで美しいフォルムは、どのような体勢でもリラックスできる最高の座り心地。
特別に開発されたウレタンフォームと、縫い目のないカバーによって生み出された一体感は、一つの芸術作品のようです。

大きめのサイズなので、広めのリビングスペースを大胆に使うことで、空間をぐっと濃密でアーティスティックに演出します。
ロゼの豊富なファブリックによって、コンテンポラリースタイルからアバンギャルドなクラシックスタイルにまで、幅広いコーディネートが可能です。

寛ぎのソファ:CALIN

1997年に「パスカル・ムールグ」によってデザインされた名作ソファのひとつ。
フランス語で「抱き合う」を意味するCALINの名前は、「二人で心地良くリラックスして欲しい」という想いが込められてるとのこと。
名前の通り、心地良い座り心地が持ち味のソファです。

細身のフレームによって、ふっくらとしたクッションが宙に浮いているような、軽快感のあるデザイン。
ふかふかとした座り心地と、リクライニング機能によって、そのまま眠りに誘うような快適な使い心地のソファです。

リーン・ロゼの特徴である豊富な張地と、スチールとウッドの二種類のフレームから選択することができます。
組み合わせによっては、ナチュラルモダンスタイルから地中海風インテリアなど、幅広いスタイルに取り入れやすいソファです。

リビングで至高の寛ぎタイムを過ごしたい方は、ぜひ一度座り心地を体感してみてください。

大統領のプライベートコレクション:PUMPKIN

1971年にデザインされた「パンプキン」は、同時のフランス大統領ジョルジュ・ポンピドゥのためにデザインされ、大統領が愛用したソファとして知られています。
長年パリのエリゼー宮殿に保管・展示されていましたが、2008年に復刻し、ロゼから販売されることになりました。

デザインしたフランスのデザイナー「ピエール・ポーラン」は、60年代〜70年代を代表するデザイナーの一人であり、数々のユニークな名作チェアを生み出した人物です。
名前の通りカボチャからインスピレーションを得てデザインされたパンプキンは、可愛らしいコロンとしたスタイルに、オールウレタン構造による包み込むような座り心地が特徴。

淡いカラーやモノトーンカラーなど落ち着いたカラーの張地を選択すれば、コンテンポラリーでモダンな空間に。
鮮やかなイエローやブルー、ピンクやオレンジなどの張地で、ポップで楽しいリビング空間作ることができます。
一人掛けタイプやパフ(スツール)も可愛らしいので、いくつか組み合わせてコーディネートしたくなるアイテムです。

リーン・ロゼ のおすすめテーブル

50年代から甦ったトレイテーブル:LUPO

1953年にピエール・ポーランによってデザインされたトレイテーブルの復刻です。
50年代の特徴的な脚のデザインと、持ち手のついた天板によって構成された、シンプルなデザインが魅力です。

どこか日本のお膳に似た佇まいは、日本人には馴染み深いスタイルですね。
大きさは720×500とテーブルとしてはコンパクト、お膳としては大きいサイズですが、しっかりとした安定感あります。

持ち手近くにピエール・ポーランのロゴ入っており、木目を生かしたウレタン塗装となっています。
ブラックカラーとナチュラルカラーがあり、和モダンスタイルや北欧スタイルなどにもマッチします。
390mmの高さは、トーゴソファなどの低めのソファとの相性が良く、トーゴを移動させて使用する人には、持ち手のあるルポテーブルはおすすめです。

リーン・ロゼ のおすすめベッド

優美で柔らかな印象の美しいベッド:ULTIME

2017年に、フランスのデザイナー「フィリップ・ニグロ」によってデザインされた、美しい佇まいのベッドです。
ウレタンをたくさん使用しており、ベッドのどの部分も丸みを帯びた柔らかなデザインになっています。
ヘッドボードにもウレタンがたくさん使用されているので、就寝前の読書などの時間も快適に過ごせます。

ベッドフレームのファブリックを、ロゼの豊富な張地から選ぶことができるので、お好きな色や質感にカスタマイズすることができます。
クラシックからコンテンポラリーまで、幅広いインテリアスタイルにおすすめです。

フランスらしい優美で柔らかなデザインは、寝室を心地良い空間に作り上げてくれます。
フレームはウレタンやポリエステル綿ですが、マットはポケットコイルを採用しており、心地良い寝心地となっています。
数多のベッドを作ってきた日本のドリーム・ベッド社製になるので、安心・信頼のできるアイテムと言えるでよう。

まとめ

リーン・ロゼの特徴的なソファは、一見デザイン重視のソファに見られがちですが、その快適な座り心地や長年使い続けることのできるメンテナンスのし易さなど、実用の面でも大変魅力的なアイテムです。
豊富なファブリックから選択可能なことや、一つ一つのアイテムを丁寧に職人の手によって作られること。
時が来たら再び職人の手で甦らせることもできるので、長年愛用している方がとても多いブランドです。

たかが家具・たかがソファではなく、「自分の大切な愛用する家具」として、大切にできるアイテムを提供するブランド「リーン・ロゼ」。
海外の自社工場から輸出するのではなく、日本の企業と提携して日本で製品を作り、ユーザーの手元に届けてくれる姿勢もまた好感の持てる部分ですね。

ソファを買い替えを考えている方や、ロゼのソファに興味のある方は、一度その座り心地を体感してみてはいかがでしょう。
ずっと愛用し続けたい、そんなソファとの運命的な出会いがあるかもしれませんよ。

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