【プロが教える】おしゃれなガラス張りの家を実現する方法。ラグジュアリーな施工実例をたっぷり紹介
室内が開放的で明るい、そんなイメージで憧れる人も多いガラス張りの家。
環境的なことだけではなく、見た目もスタイリッシュな外観を作りやすく人気があります。
ですが、ガラス張りの家は誰にでも良いことばかりではありません。
後悔しないように、ガラス張りの家の特徴をよく知って実現したいところです。
この記事では、ガラス張りのメリットデメリットを解説するほか、注意点についても解説します。そして素敵なガラス張りの家の実例をたっぷりとご紹介いたします。
ガラス張りの家をご検討中なら、まずはこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
プロが教える!おしゃれなガラス張りの家を実現するポイント
改めてガラス張りの家のメリット / デメリットを整理します
ガラス張りの家のメリット
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ガラス張りの家のメリットは、なんと言っても開放感です。
大きな窓から見える外の景色は、室内が広がったかのように感じます。
また感覚的に、壁の時よりも室内が広く明るく見えます。
ガラスが多いほど、まるで外と繋がっているような感覚になれるため、景色が良い場所で採用されることが多いスタイルです。
また、ガラスは室内インテリアをすっきりと見せる効果もあります。
そのため、モダンなスタイルによくあうデザインとして人気があります。
ガラス張りの家のデメリット
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では、ガラス張りの家のデメリットはどんなことでしょうか。
一番大きなデメリットは、外に大きく開かれるということは、外からも家の中がよく見えてしまうということです。
そのため、都心ではガラス張りにしたけれど、外からの視線が気になって、結局いつもカーテンやブラインドを閉めているということになってしまうことも。
プライバシーを守ることができる場所に建てられるかどうかも必ずチェックしたいですね。
他に、断熱の面では壁よりもどうしても不利になります。
複層ガラスにしていても、日射はありますし、壁よりも熱が出入りしやすくなります。
特に画像のように、天窓までついたガラス張りは、日差しが気になって居場所がないかもしれません。
そのため天窓の有無や、庇の深さなど住空間を快適にするための工夫も必要になります。
ガラス張りの家をおしゃれに実現するポイント①:見える景色を調整する
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ガラス張りを採用するなら、大きな窓から見える景色が楽しめるものではなくてはいけません。
大きな窓から見えるのは、隣家の窓ではちっとも楽しめませんよね。
いわゆる絶景でなくても、画像のように調整された景色でもOKです。
大きな窓が気持ちよく感じられる景色を用意しましょう。
ガラス張りの家をおしゃれに実現するポイント②:FIX窓はよりスタイリッシュ
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窓にも種類があります。また、窓枠の見せ方でも印象が変わります。
画像のように窓枠をほぼ見せずに、FIX窓(開閉できない窓)にすると、すっきりした印象になります。
特に角に柱がないと、より景色が広がって見えてすっきり。
スタイリッシュに見せたい場合は、できるだけ窓はすっきりした印象になるFIX窓がおすすめです。
ただし、全てFIX窓にするのではなく、換気ができる開閉できる窓もデザイン上影響がない場所に設置すると良いでしょう。
ガラス張りの家をおしゃれに実現するポイント③:ラインを意識
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ガラス張りの家は、平滑なガラス面とそのラインが特徴になります。
そのため、ガラスのラインをしっかりと出すことがポイントです。
画像のように、ガラスのまっすぐのラインと、ひさしとテラスのラインを綺麗に出すとグッとおしゃれな印象になります。
建物のデザインも、ラインを強調したデザインにすることが素敵にまとめるポイントです。
後悔したくない!失敗しがちなガラス張りの家を回避するポイント
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ガラス張りの家は、画像のように自然の中で過ごすようなイメージにもできますが、ガラスが多すぎないようにする注意が必要です。
人は、壁があることで安心するという面もあります。
守るものがない全面ガラス張りは、不安な気持ちになってしまうことも。
ガラスの量は多ければいいということではなく、落ち着いて過ごせる場所もバランスを考えて作るようにしましょう。
住宅のプロが厳選!有名建築家がデザインしたガラス張りの家3選
ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)
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少しイレギュラーなご紹介になってしまうのですが、こちらは建築を勉強する人は必ず学ぶ近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたファンズワース邸です。
ガラス張りの住宅として、やはりはずせないとご紹介させていただきます。
全く古さを感じさせないこちらの住宅(別荘)は、1951年に建てられました。
3本の水平ラインとガラス張りが美しい住宅は、水回りなどが入るコア部分を中心にワンルームになっています。
階段の家(nendo)
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こちらは佐藤オオキ氏のデザイン事務所nendoがデザインした二世帯住宅です。
nendoは、小さいものではガチャガチャから、広告、ブランド家具など幅広くデザインをおこなう世界的に人気のデザイン会社です。
こちらは前面ガラスに階段が貫くデザインになっています。階段の下には水回りや「実際に使用する階段」があります。
nendo
https://www.nendo.jp
Todoroki House in Valley(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)
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こちらは、フランスを拠点に活躍する田根剛氏が、東京に設計した住宅です。
等々力渓谷に面した住宅は、渓谷側はガラス張りで、公道側は閉じられた設計になっています。
吹き抜けに面したガラス窓から見える景色は、東京だとは思えない深い緑に囲まれています。
窓の下部は半地下になっていて、囲まれているような安心感のある落ち着いた空間になっています。
Atelier Tsuyoshi Tane Architects
https://at-ta.fr
シーン別おしゃれなガラス張りの家施工実例12選。
海に面したガラス張りの家施工実例 3例
シンプルモダン 景色が主役
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ガラス張りの家は、やはり景色を楽しむための家が多くなります。
こちらもインテリアはシンプルにホワイトでまとめて、海景を優先しています。
高い天井は海だけでなく、空の移り変わりも楽しめます。
窓も大きく開け放つことができ、海風が気持ちよく入ってきそうですね。
海に張り出すガラスの展望台
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こちらは、インパクト抜群の海の上に張り出して建つガラス張りの家です。
展望台のように、海を見渡すことができます。
ちょっぴり落ち着かない気もしますのが、気持ちの切り替えができる別荘ならありかもしれませんね。
海につながる家
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こちらはテラスやプールから、そのまま海につながるイメージのガラス張りの家です。
ガラス部分は開け放つことができ、開放すると海と空だけが視界に入り開放感抜群です。
刻々と変わる海の表情を飽きることなく見つめて過ごせます。
高台に立つガラス張りの家施工実例 3例
様々な形の窓が景色を切り取る
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高台に立つこちらの住宅は、様々な形とサイズの窓が設置されています。
それぞれの窓が切り取った景色が楽しめる演出。
細い窓枠の一面ガラス張りでは作れない、落ち着いた空間が特徴です。
岩の上のガラスの箱
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こちらは岩の上に建つガラス張りの家。
立地に逆らわず建てられた家の中で座ると、自然の岩の上で景色を眺めているように過ごすことができます。
遮る物のない頂上の家
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海も山も楽しめるような高台の家なら、両側に開放できるガラス張りの家が実現します。
どちらの窓も開けると、まるで屋外で過ごしているような気分を味わうことができます。
自然に溶け込むガラス張りの家施工実例 3例
元からあった岩を囲むように建てられた家
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元からあった大きな岩を撤去することなく、岩の位置に合わせて設計された家です。
ガラス張りの室内から、力強い岩肌を愛でることができるようになっています。
緩やかにカーブしたガラスとブラックの窓枠が有機的な空間を作り、自然に溶け込んでいます。
屋内外が混ざる家
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こちらは室内に天井を貫く岩がある家です。
巨大な岩とガラス張りで、屋内外が曖昧になる面白い設計になっています。
床にも有機的なラインがあり、ガラスから入る光と影とミックスされて、水の流れのようです。
テラスにいるように過ごせる家
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木とガラスを組み合わせた素敵なガラス張りの家は、まるで森の中のテラスにいるかのように過ごせます。
大きな木製のラインが特徴の天井が、ガラス張りの部屋にいても安心感を与えてくれます。
こんなデザインも!独自のスタイルを突き進むガラス張りの家施工実例 4例
各階に斜めに通るガラス張り
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コンクリートの箱が斜めに刺さっているかのようなデザインのこちらの住宅は、各階にガラスが斜めに通っている面白い設計になっています。
室内の壁が斜めになっているので動きが感じられて、平面で全てが丸見えにならないので適度にこもれるスペースがあり、ガラス張りの家としては実用的かもしれません。
全てがガラス
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こちらは独自のスタイルを突き進むというカテゴリーにぴったりのオールガラス張りの家です。
床や天井も(1階の床だけはガラスではありません)、さらには家具もほとんどがガラスでできています。
非日常感は間違いなく味わえそうです。
円柱のガラス張り
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こちらはガラスの円柱の住宅です。
ガラスの円柱ということも面白いのですが、中央に大きな木があるのも面白いですね。
木の周りに部屋があるので、ツリーハウスのようでもあります。
ミラーガラス張りの家
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こちらは全面ミラーガラスの家です。
周りの景色を映して、まるで存在を消しているかのようですね。
まとめ
びっくりするようなガラス張りの家もたくさんご紹介しましたが、ガラス張りとひとことで言ってもいろいろなバリエーションがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ガラス張りは、開放感のある明るい住宅を作ることができますが、建築場所の条件によってその良さを活かしきれないこともあります。
大きなガラス張りの家には工夫が必要です。
たとえばUVカットや断熱性能が高いガラスというのは必須になるでしょう。
高価にはなりますが、ボタンひとつで曇りガラスになるようなガラスもあります。
住宅が建つ環境とガラス性能と、設計の工夫で後悔のないガラス張りの家を作ってくださいね!