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ドマーニ/domani の人気の秘密を探る。カリモクのハイクオリティブランドを徹底解説

みなさんご存知の日本の家具メーカー「カリモク」。カリモクの家具といえば、丈夫で品質の良いアイテムとして長年使えることでも人気ですね。さて、そんなカリモクですが、カリモクという名前の由来はご存知ですか?「カリモク」という言葉の響きは、なんだか可愛い感じもしますね。

その答えは「刈谷木材工業株式会社」です。カリモクが創業したのは愛知県の刈谷市。刈谷の「カリ」に木材の「モク」でカリモクです。元々の名前の由来からわかる通り、木工から始まった老舗メーカーのため、丈夫で品質の良い家具作りが得意な訳ですね。

今回ご紹介するのは、そんなカリモクが提供するハイクオリティブランド「ドマーニ」です。海外の家具様式を取り入れた、カリモクの技術・素材・品質をハイレベルで提供するブランドとして1983年に誕生したブランドで、クラシックなテイストの上質な木製家具を多く取り扱っています。今回はそんなドマーニの魅力を探っていきますので、「上質な家具が好き」「木製家具を探している」「クラシックテイストのインテリアを作りたい」と考えている方は、インテリア作りの参考にしてみてください。

ドマーニ が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ドマーニとは?

1940年、愛知県刈谷市に初代社長「加藤正平」によって木工所が創業しました。創業当時は、紡織機の木部品や輸出用梱包函、ミシンのテーブル部分の製造などを行っていましたが、1959年になると輸出家具の木製部の製造を行うようになります。のちに、カリモク家具株式会社となるその会社が自社製品として国産家具の製造と販売を開始したのは1962年のことでした。この当時から作られてきたアイテムは、現在カリモクのブランドの一つ「カリモク60」にて取り扱っており、昭和の懐かしさと普遍的なシンプルさを持ったモダンデザインが特徴的なブランドラインとなっています。

「ドマーニ」ブランドが生まれたのは、1983年のことです。カリモクの高度な木工技術と、時代に左右されない上質なデザイン、選び抜かれた素材を使用して作り上げるカリモク最高級ブランドラインとして誕生したドマーニは、カリモクのブランドの中でも特別な存在です。最初のコレクションは、現代のモダンなリビングにも溶け込むロココ様式を取り入れた「ルイ15世コレクション」と、豪華客船の船室の優雅さをイメージした「モーガントンコレクション」でした。1984年にはドマーニの中でも特に人気のコレクション、「クイーンズライフコレクション」が誕生します。

ドマーニのパーソナルチェア「EXEFORT」

1990年、リージェンシースタイルを取り入れた「フォルザコレクション」、2000年にはアールデコ様式の「オーブコレクション」が誕生します。同年、これまでのドマーニのクラシックなスタイルよりもモダンなデザインである「エクセルライフコレクション」も発表され、クラシックなデザインの印象が強かったドマーニにシャープなスタイリッシュさのあるモダンコレクションが加わりました。2018年に35周年を迎えたドマーニは、カリモクの技術の粋を集めた最高のパーソナルチェア「EXEFORT」を、エクセルライフコレクションから発表します。

そんなドマーニのコレクションでしたが、残念なことに2020年7月、使用している材料の入手が困難となったため、「ルイ15世コレクション」と「オーブコレクション」の生産が終了となってしまいました。修理などのアフターサービスの対応は行っているので、お持ちの方はぜひ大切になさってください。現在のドマーニのアイテムを見ることができるのは、domani日本橋のショールームと、全国にあるカリモクのショールームになります。また、カリモク・ドマーニのアイテムの購入はショールームではできませんので、ご注意ください。アイテムの購入にはカリモク・ドマーニの特約店である家具屋さんなどでの購入になりますので、詳しくはドマーニのショールームなどでご確認ください。

参考:ドマーニ HP
https://www.domani.jp/

▼カリモクの特約店AID(エー・アイ・ディー)についてはこちらも見てみてください。

Hello Interiorではインテリアブランドの方を取材し、そのブランドにかける想いやおすすめの商品を取り上げさせていただいています。 ...

 

ドマーニのスタイル

現在カリモクで扱っているコレクションは4つになります。ここでは、「モーガントン」「フォルザ」「クイーンズライフ」「エクセルライフ」のそれぞれの特徴について解説していきます。

Forza(フォルザ)

英国で19世紀前半に流行したリージェンシースタイルをイメージしたコレクション。チェアにはウォールナット材、テーブルや収納家具には希少なダニエラ材を使用しており、特徴的な木目と美しい光沢の仕上げが高級感のある佇まいのコレクションとなっています。テーブルにはゴールドの金具が施されており、ダニエラ材の突板を模様のように組み合わせた天板と金の飾りの脚元が豪華な印象を与えています。

高級感のあるコレクションなので、合わせるアイテムもオーセンチックなものが求められます。アンティークがお好きな方や、上質な素材使いのアイテムがお好きな方におすすめのコレクションです。

QUEENS LIFE(クイーンズライフ)

18世紀末〜19世紀初頭に活躍したイギリスの家具デザイナー「トーマス・シェラトン」によって確立されたシェラトン様式のデザインを取り入れたコレクションです。シェラトン様式の特徴的な真っ直ぐで華奢な足元のデザインが再現されており、細かな彫刻や優美で繊細な佇まいでドーマニのコレクションの中でも人気のコレクションとなっています。

軽快でありながら優雅な印象のクイーンズライフコレクションは、クラシカルな存在感を放ちつつも圧迫感が少ないのが魅力の一つです。アンティークスタイルやクラシックスタイルのインテリアにはもちろん、どこかほっとする雰囲気があるので、ブリティッシュカントリースタイルのインテリアにもおすすめのコレクションです。

Morganton(モーガントン)

豪華客船の客室やサロンのファニチャーをイメージして作られた家具コレクションです。天然木の美しい木目と装飾金具のコントラストが上品なコレクションとなっており、ウッドカラーは深みのあるヒッコリーブラウンと、黄味がかった明るいブラウン色のライトコニャックの2色から選ぶことができます。

ヒッコリーブラウンには、木目のはっきりとした厳選されたナラ材が使用されており、ゴールドの金具との組み合わせが上品な高級感を持っています。ライトコニャックには、希少なホワイトアッシュ材のこぶ杢をキャビネットやテーブルのポイントとして取り入れ、仕上げには長期間使用した家具のように見せる施術を行うなどヴィンテージ感のある雰囲気が魅力的です。上品で落ち着いた雰囲気と直線的なデザインは、ヴィンテージ風やアンティーク風のインテリアはもちろん、シックなモダンインテリアにも取り入れやすいコレクションとなっています。

Excel-Life

「用の美」を追求したドマーニのモダンスタイルコレクションです。素材、仕上げ、使い心地にこだわったドマーニが作るモダンスタイルは、ウォールナット材をメインに使用した落ち着きのある佇まいと、シンプルでシャープなデザインが魅力的です。エクセルライフコレクションはソファのラインナップが豊富で、シャープでスタイリッシュな佇まいと、素材の美しさや縫製の丁寧さ、ディテールなどのデザインのこだわり、座り心地などの機能性はもちろんのこと、搬入時に運び込みやすい組み立て式や取り外し機能、カバーリングなどの利便性をも追求されています。

ドマーニといえばクラシックスタイルのアイテムに注目しがちでしたが、エクセルライフコレクションのスタイリッシュなデザインやハイクオリティーなアイテムは、モダンスタイルや幅広いインテリアスタイルにおすすめのコレクションとなっています。

ドマーニの評判

カリモクの中でも最高級のブランドラインであるドマーニは、クラシックからモダンまでの幅広いデザインながらも落ち着いた高級感のある見た目が印象的です。ウォールナット材やオーク材、ダニエラ材などの上質な木材を加工する、機械加工と職人の手加工の巧みな木工技術が感じられます。そんなドマーニのアイテムを実際に使用している方の感想を参考に、さらにその魅力に迫ってみたいと思います。

椅子の座り心地がまた素敵♡

写真ではわかりくいですが、細かな彫りがまたとっても繊細なのです。

https://ameblo.jp/lefua-hi/entry-12574962925.html

上のコメントはクイーンズライフのダイニングセットを購入する時にダイニングチェアに座ってみた時のコメントですが、購入後、使用していないダイニングチェアの一脚をリビングでも使用するほどお気に入りとなったようです。

ドマーニはクラシックなテイストのデザインのアイテムが多く、座り心地や使い心地などは「昔のデザインだから期待できないのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。ドマーニは、素材やデザインの良さだけではなく、機能性にもこだわったものづくりを行っています。椅子やソファなどの座り心地は、20年間培ってきた人間工学の技術を用いて、快適な座り心地を実現しているのです。

先月だったか、

30年使ってきたダイニングの椅子の修理4脚を松坂屋経由で

製造元のカリモク家具に出したところ、

出来上がって帰ってきました。

 

以前はグリーン系の生地でしたが

もう同じ生地はないので、このような白っぽいものにしました。

シンプルな方が飽きがこないかなと思って。

 

座ってみたら、

全然ちがーーーうてへぺろ

前のはスプリングがヤワヤワしてたんですよ。

それがきっちりと固くなった感じです。

https://ameblo.jp/mayumi-6444/entry-12403554354.html

ドマーニのアイテムは、どれも快適な使い心地と上品なデザイン、上質な素材を使ったハイクリティーなものばかりです。そしてカリモクの家具らしく、丈夫で長持ちなのも使用している方が実感している魅力の一つですね。こちらの方のように、十数年、20年や30年など長い間愛用している方も多くおり、アフターサービスを利用してさらに長く愛用している方も多くいます。親から譲り受けたドマーニのアイテムを愛用している方などもおり、普遍的なデザインは親から子へと受け継がれる一生モノの家具として大事に使用していけるのも魅力ですね。そして長く使用することをサポートしてくれる、アフターサービスがあるのも安心です。

ドマーニ が好きな方におすすめブランド

マルニ木工

1928年創業のマルニ木工は、広島に本社を置く日本の家具ブランドです。曲木家具から発展した高い木工加工技術を持つ老舗木工家具ブランドの一つであり、ナチュラルモダンなスタイルの「スタンダード」シリーズと、ヨーロッパの家具様式を取り入れたクラシックスタイルの「トラディショナル」シリーズの2つのシリーズを取り扱っています。ドマーニのクラシックスタイルの家具が好きな方なら、マルニ木工のトラディショナルシリーズのアイテムも気になるのではないでしょうか。

ロココ様式やクイーンアン様式、ジョージアン様式、イギリスのトラッドスタイルなどを取り入れたクラシックスタイルのアイテムが数多くあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

参考:マルニ木工 HP
https://www.maruni.com/jp/

▼マルニ木工についてさらに詳しく

広島県といえば府中が家具の名産地として有名ですが、府中から少し離れた宮島では「宮島細工」という伝統工芸があります。古くは江戸の終わり頃、厳島神社...

MORISHIGE(モリシゲ)

1944年創業のモリシゲは、香川県高松市の家具ブランドです。香川の伝統漆芸を受け継いだ家具作りを行っており、その高い漆塗りの技術と木材への強いこだわりによって、美しい家具を作り上げます。モダンスタイルからクラシックスタイルまで幅広いテイストのアイテムを扱っており、クラシックテイストの優雅で上品な家具も豊富です。猫脚のロココテイストのシリーズや、スッキリとした脚のネオクラシックテイストのシリーズの他、モダンスタイルのシリーズでもドマーニのアイテムと組み合わせてコーディネートできそうな上品なアイテムが多いので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

参考:MORISHIGE HP
https://morishige-furniture.co.jp/

プロが選ぶ!ドマーニ の代表的なおすすめアイテムを5選

小柄な方におすすめのチェア:CPQ50

「クイーンズライフコレクション」のダイニングチェアの一つで、小柄な方でも座りやすいように座面の奥行きが浅めに設定されているチェアです。見た目はシェラトン様式らしい先が細くなった華奢な足元に、四角い背もたれのシンプルながら優美な佇まいをしており、女性やお子様のいるご家庭のダイニングにおすすめのチェアとなっています。

座面の木のフレームに、人間の脂肪の感覚に最も近い衝撃吸収材と言われている「ダイメトロール」という布状のバネを、コイルバネで取り付けた吊しバネ構造のシートは、座った時に木の板の底付き感がなく、面で体圧を分散するため快適な座り心地となっています。クラシックで優雅な見た目ですが、座り心地も良いチェアなので、カフェスタイルなどのインテリアにもおすすめのアイテムです。

座り心地の良いダイニングチェア:CHT41

「フォルザコレクション」のダイニングチェアの一つで、一見シャープで真っ直ぐに見えますが、実際は高い技術によって優しい曲線が取り入れられた、柔らかな印象のダイニングチェアになっています。シートは身体の形に沿った形状をしており、背もたれの腰部分には帆布を二重に張ることで腰あたりを良くしているなど座り心地にこだわって作られており、ポリエステルネットを座面のフレームに張ることで、こちらのチェアも底付き感のない快適な座り心地と軽さを体現しています。

デザインはシンプルで、背もたれが薄くシャープな印象でありながら、座席部分は柔らかな印象。クラシックテイストから上質なモダンインテリアのダイングにもおすすめのチェアとなっています。ドマーニの張地は、エレガントな柄物のファブリックや、上質な牛革などから選択することができるので、インテリアのテイストに合わせてオーダーをおすすめします。

スッキリとした優雅なテーブル:DPQ730‐630‐580‐530‐480‐330MD

「クイーンズライフコレクション」のスクエアタイプのダイニングテーブルになります。脚に入った彫り込みなど細かな意匠が目を惹く優雅なテーブルで、天板はオーク材の突板を寄せ張することで、木目の模様を美しく配置しています。脚は下に行くにつれて細くなっており、華奢で優美な佇まいが印象的なテーブルとなっています。

オーバルタイプの天板とスクエアタイプの天板があり、ストレートなラインのスクエアタイプには、伸長機能を持ったタイプも選ぶことができます。大きさのラインナップも豊富なので、一人暮らしの方から大人数用のテーブルをお探しの方まで、クラシックテイストのダイニングテーブルをお探しの方は一度検討してみてはいかがでしょう。

使い勝手の良い引き出し付きのリビングテーブル:THA448ー398

「モーガントンコレクション」より、二つの引き出しを備えたリビングテーブルになります。ゴールドの金具がアクセントとなった、シンプルなスクエア型のテーブルですが、天板はオーク材の突板をブックマッチという木目が左右対称になる寄せ張がされているため、見た目も美しいテーブルとなっています。

シンプルなデザインと綺麗な木目を生かしたテーブルなので、インテリアのテイストを選ばず取り入れやすく、革張りのチェスターフィールドソファと合わせてクールな英国風コーディネートや、華麗なクラシックソファとのエレガントなコーディネート、モダンテイストのソファと合わせてシックなコーディネートなど、様々なコーディネートが楽しめるおすすめのアイテムです。

ドマーニのモダンソファ:ZSA1

「エクセルライフコレクション」より、ボタンタフティングが印象的なスクエア型の本革ソファになります。ボタンタフティングによるクラシカルな印象を持ちつつも、スッキリとした足元やストレートなラインがモダンな印象のソファで、モダンスタイルからクラシックスタイルまで幅広いインテリアテイストに合わせやすいアイテムとなっています。

張地は本革のみから選択。きっちりと縦横に折り込まれた本革がタイルのようで、正面からの見た目はカッコ良くもキュートさがあり、男性女性の性別問わず好かれるヴィジュアルとなっています。背後や横からの見た目もとても綺麗なので、部屋の中央に配置したコーディネートでも見栄えの良いソファです。上品なクラシックスタイルや、クールなヴィンテージ風スタイルにもおすすめのアイテムです。

まとめ

ドマーニのアイテムといえば、クラシックスタイルのアイテムの印象が強く、クラシックなインテリア向けのアイテムが多い印象でした。しかし、モダンスタイルのアイテムも充実しており、またクラシックなコレクションの中にもモダンなデザインと組み合わせることができるアイテムが多くあることが感じられました。

20年30年と長い間使用することができる丈夫さや、品質の良さ、人間工学に基づいた使い勝手の良さなど、目に見えない魅力も十分備えているドマーニのアイテム。一生モノの上質な家具をお探しの方や、今のインテリアをもっと上品に格上げしたいと考えている方など、ドマーニで一生モノの家具を探してみてはいかがでしょう。

参考:ドマーニ HP
https://www.domani.jp/

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