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      2019/07/13

【プロが教える】照明で階段をおしゃれにする方法&パターン別実例集

正武田 由佳
著者:正武田 由佳 (インテリアコーディネーター)

大手ハウスメーカーで営業経験後、建築設計事務所にてインテリアコーディネーターを務める。延べ100世帯以上の悩みや希望を伺ってきた経験から、「豊かな暮らし」を叶える住まいの在り方を日々考えています。インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターの資格あり。得意なスタイルは北欧・和モダン・カフェ系で、素朴で繊細なもの・静けさを感じる空間がすき。心地よい空間づくりのアイデアをお伝えしてゆきます*゜

せっかく新築で家を建てるなら、照明にもこだわりたいものですよね。リビングや寝室だけでなく、階段や廊下のちょっとした空間もおしゃれに演出することで、毎日の生活がより豊かに感じられます。

でも、階段って間取り図だけだとイメージしづらくありませんか?複数のフロアを結ぶ階段は、空間のつながりが複雑な為、プロの設計士でも特に頭を悩ませる部分なのです。

この記事では、階段照明選びのポイント&パターン別の実例集をご紹介します。

おしゃれな階段照明を目指すときの選び方

照明のデザインで気をつけたいポイント

階段に限らずですが、家全体の内装と照明器具の色や素材感を統一させることが重要です。

例えば、全体的にナチュラルな雰囲気の空間の中に、突然ネオンカラーの照明器具が現れたら「・・・ん?」って思いますよね。

あえて演出として行う場合もありますが、かなりの上級テクニックです。余程自信のある方でなければ、統一感のあるデザインのものを選ぶことをおすすめします。

ナチュラルな雰囲気であれば、木や布といった温かみを感じさせる素材を。モダンなテイストであれば、モノトーンや金属素材、丸や四角などのシンプルなデザインを。という風に、空間との調和を意識して器具を選ぶだけで、ぐっとおしゃれになります。

照明の明るさ・色で気をつけたいポイント

玄関や廊下、階段などの空間は、明るくし過ぎないのがポイントです。

人の目は明るさの差を敏感に感じ取る為、これらの空間を過剰に明るくしてしまうと、そこからリビングや居室に入ってきた際に、対比効果で暗く感じてしまうことがあるのです。

また、照明の光の色については、オレンジ色の電球色がおすすめ。階段は寝る前に寝室に移動する際の動線になることも多いですが、蛍光灯のような白い光は脳を覚醒させ、睡眠の質に影響すると言われています。

照明の位置で気をつけたいポイント

階段は何段目に居るのかによって人の立つ高さが変わるので、どの段に立っていても邪魔にならない位置に付けるようにします。

おすすめは、照明器具の直下の段から2.1m以上の高さです。それくらいの高さが取れていれば、長身のご家族がいても気にならないでしょう。

センサーを取り付けたい場合はどうする?

センサーを取り付ける方法は、2パターンあります。

①センサー一体型の照明器具を選ぶ

センサーが内蔵された照明器具を選ぶのが、最も簡単な方法です。

カタログに「センサー付」の表記があるものを選びましょう。「人感センサー」や「明暗センサー」、「タイマー付」などの種類があるので、どんな時にセンサーが働くタイプなのかを確認しておく必要があります。

②別付センサーを照明器具に連動する

「お気に入りのデザインの器具にはセンサーがついていない・・・」

そんな時は、別付のセンサーを照明器具に連動させることができます。壁付のタイプと天井付のタイプがありますが、階段の場合は壁付のタイプを階段の登り口と降り口に付けるのがおすすめです。

https://www.lighting-daiko.co.jp/
(大光電機 センサースイッチ DP-34974)

階段の形状ごとの照明の選び方

折返し階段の場合には?

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折り返し階段の場合は、折り返しの部分に照明器具を付けることで、階段空間全体を満遍なく照らすことができます。写真のように左右に1灯ずつ付けるケースが多いですが、窓のない階段の場合などは正面中央の壁に付けても良いですね。

独立した空間になりがちな折り返し階段は、器具のデザインにこだわることでおしゃれに演出しましょう。個性を出しやすい、ペンダントライトやブラケットライトがおすすめです。

吹き抜け階段の場合には?

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吹き抜けの大きさにもよりますが、つながっている空間全体で照明計画を考えるのがポイントです。

写真では、リビング空間の間接照明が、そのまま階段の照明にもなっています。「階段は階段、リビングはリビング」とバラバラに照明器具を付けるより、一体で計画することでスッキリとまとまりのある印象になります。

螺旋階段の場合には?

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階段そのものがおしゃれで目を引く螺旋階段。照明器具はあまり主張し過ぎないように、あくまで階段を主役にすることを意識しましょう。

シンプルなブラケットライトやダウンライトなどを選ぶのがおすすめです。

写真の実例では、上下に光の出るブラケットライトで壁面を照らしています。器具は白色で壁と同化させ、光だけがきれいに広がって見えるのがポイント。黒の鉄骨階段の存在感が際立ちます。

照明の種類別おしゃれな階段照明コーディネートサンプル15選

ペンダントライト×階段

レトロなステンドグラスがかわいい、アンティークな階段

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レトロなカフェスタイルのお家に似合う、ステンドグラスのペンダントライト。色付きのステンドグラスも可愛いですが、大人っぽさも残すなら断然ナチュラルカラーがおすすめです。

どこか懐かしさを感じさせる、ねじりコードもポイント。階段の高さに合わせて2灯のコードの長さを変えることで、見た目に心地よいリズム感が生まれています。

一台で二度おいしい?天井に映る影が幻想的なペンダントライト

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階段の降り口近くに付けられた、印象的なデザインのペンダントライト。灯りを点けると、天井に幻想的なシルエットが映し出されます。消している時と点けている時で、違った表情が楽しめるのも嬉しいですね。

このように影の出る照明をお探しの方におすすめなのが、DI CLASSE(ディクラッセ)という照明メーカー。個性的なデザインのおしゃれなライトが豊富に揃っているので、きっとお気に入りのものが見つかるはず。

【DI CLASSE 公式オンラインショップ】https://www.di-classe-onlineshop.com/

ただの階段ホールを豊かな空間にするペンダントライト

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2階の階段ホールにゆとりのスペースがあれば、こんな風にコーナーにポイントを持ってくるのも素敵ですね。廊下の向こう側から見た時に、目線の先にポイントになるものがあることで、奥行感が出るというメリットも。

右に見える木目のアクセントウォールは少し個性が強めですが、同じく木目のペンダントライトを持ってくることで、上手くバランスの取れた空間になっています。

夜空に浮かぶ月のような、吹き抜け階段ペンダントライト

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大きな吹き抜けとつながった階段に、ぜひおすすめしたいのが、お月さまのようなペンダントライトです。大きなものが1灯でも本物の月のようで素敵ですし、写真のように大小組み合わせて3〜5灯くらい吊るすのもリズミカルでおしゃれです。

吹き抜けの窓が道路に面している場合、道路からの見え方にも気をつけて高さを設定するのがおすすめ。夜、窓の外からきれいに灯りが見えると、毎晩家に帰るのも楽しみになりますよ。

小ぶりなペンダントライトなら、まるで天の川のように

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同じ丸いペンダントライトでも、小さなものを沢山吊り下げると全然違った印象に。無数の光が散らばる様は、夜空に漂う天の川のようでとても幻想的です。

1灯ずつ位置や高さのバランスを見ながら取り付けるのは大変なので、シャンデリアタイプで長さの調整が出来るものがおすすめです。

https://www.homezakka.com/ja-modern-simple-fashion-chandelier-clear-crystal-pendant-light-p37733.htm

ブラケットライト×階段

シンプルなブラケットライトも2灯使いでおしゃれに

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白のブラケットライトは壁と同化して馴染むのが特徴ですが、2灯を上下に並べることで、一気に目を引くポイントになります。

写真のように、上り始めで折れ曲がる形状の階段の場合、この位置に照明を付けるとバランスが取れるケースが多いので覚えておくと良いですよ。

これぞミニマル、静けさを感じる階段照明

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大きな真っ白の壁に対して、シンプルな黒のスポットライトがぽつんと1灯。余計な装飾のない、静謐な空間に感じられます。

階段に対してこのスポットライト1灯では少し心許ないので、おそらく2階の廊下部分にダウンライトが入っているものと思われます。

インダストリアルなテイストには無骨な裸電球で

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ここ数年トレンドになっているインダストリアル系のインテリアには、やっぱり照明もラフなものを合わせたいところ。マリンランプも人気ですが、潔く裸電球というのもかっこいいですよ。

電球をねじ込む台座の部分を「レセップ」と呼ぶのですが、工務店にそれだけ付けてもらえる場合もあります。電球の種類によっても雰囲気が変わるので、住みながら自分で色々試してみるのも楽しいですね。

窓のない壁はブラケットライトで彩る

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窓のないきれいな壁があれば、ぜひ照明をつけましょう。壁にきれいに光が広がって、明るさも得られます。

写真のように全体が透過するタイプの器具を選べば、空間全体にも柔らかな光がまわります。横長の上下配光のブラケットライトも、光のラインが美しく伸びるのでおすすめですよ。

ダウンライト×階段

2階廊下の照明で階段照明を兼ねる

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(大光電機  施工例番号:SEKOU1-V743)

写真のようなレイアウトの階段であれば、2階廊下のダウンライトで階段照明を兼ねることも出来ます。

ポイントは、階段側の壁に光が当たるようにダウンライトを配置すること。壁に光が届かないと反射光が得られず、階段空間が暗くなってしまうので注意して下さいね。

ダウンライトの集中配灯で、陰影のある良い雰囲気に

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ダウンライトの「真下を照らす」という性質を上手く利用した事例です。(厳密には埋め込まれていないのでシーリングライトですが・・・)

2灯ずつ固めて配置することで直下に光が集中する為、明るさのメリハリが生まれます。階段に十分な明るさを取るには、光が広がるだけの天井高が必要なのでご注意下さい。

フットライト×階段

ほんのりした灯りでほっと安らぐ階段

https://www.lighting-daiko.co.jp/
(大光電機 施工例番号:SEKOU1-V745)

施工が簡単で取り入れやすいのは、壁に埋め込むタイプのフットライト。3〜5段おきに1灯入れると、ちょうどよいバランスになります。

しっかり明るさのある器具(目安:器具あたり300lm※程度)を選べば、階段の照明はこれだけでも十分です。

※lm(ルーメン)とはLED器具の明るさを示す単位で、カタログ等に記載があります。

常夜灯として計画するのも◎

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こちらは暗くなったらセンサーで付くタイプのフットライト。メインの照明とは別に、常夜灯として設けるイメージです。

夜中に電気を付けて目が覚めてしまうのが嫌だという方は、廊下や階段に付けておくのがおすすめです。

手すりに仕込んだ間接照明は、注文住宅ならでは

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自由度の高い注文住宅なら、こんな風に手すりの中に照明を組み込むことも。格子越しに真っ直ぐ伸びる光が、非日常の贅沢を感じさせます。

しかもこの照明、おしゃれなだけではありません。目線の高さでは眩しさを感じづらく、足元はしっかり照らしてくれるので安全という、住まう人に優しい灯りとなっています。

スケルトン階段には、スタンドライトを置くのがおしゃれ!

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立ち上がりの部分が抜けているスケルトン階段は、階段下の空間をどう使うかが腕の見せ所。

こんな風に、小ぶりなスタンドライトを置いてみるのはいかがでしょうか?隙間から漏れる光が、とっても幻想的です。近くに植物を置けば、そのシルエットも楽しむことが出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? おしゃれな事例を見ると、夢が膨らみますよね。

一見難しそうな階段照明ですが、この記事で少しでもポイントを掴んで頂ければ嬉しいです。改めてご自宅の間取りと見比べながら、素敵な階段照明を目指して下さいね。