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【子供も使うダイニングテーブルの選び方】子育て経験を持つインテリアのプロが解説

宇都宮夏澄
著者:宇都宮夏澄 (リビングスタイリスト)

熊本県立大学・環境共生学部居住環境学科卒業。モダン家具を取り扱うインテリアショップに勤め、退社後は子育てをしながら在宅で、インテリアコーディネートをご提案するママです。インテリアによってライフスタイルの質を高めることができると考えており、たくさんの人のお手伝いをしたいと思っております。

ダイニングテーブルは毎日使いますが、長く使いたいものですよね。成長に伴いm子供の動きが変わっても、子供と一緒に楽しい食事ができるよう選ぶことが大切です。特に、小さい子供は食事のさいにテーブルに登ってしまったり、テーブルの周りで遊びまわったりすることもある中でも、楽しい食卓を守れるようにしたいですよね。

今回は気になる素材による特徴から機能性まで、ダイニングテーブルの選び方をまとめました。長く大切に使うために、失敗しないポイントを抑えておきましょう。すでに育児を開始しているが引っ越しに伴い家具を新調したいという方から、将来子供もほしいからそれも想定したインテリアにしたいという方まで、ご参考になればと思います。

子供を持つ家庭は意識すべきダイニングテーブルの選び方

最低限怪我のないダイニング作りのために

安全性を保つためのテーブルの形状

ダイニングテーブルの高さは大体72cm前後です。子供がだいたい歩けるようになり、活発に動き始める1歳前後には、子供の身長はダイニングテーブルの高さと同じくらいになっていると予想されます。そのため、安全面が考慮されたテーブルの形状をまとめてみました。

角が尖ってないもの

子供は歩き慣れてくると、思いもよらない間に危険な場所に移動していたりします。テーブルの下に落としたおもちゃを拾って、立ち上げる時にテーブルの角で頭をぶつけてしまうかもしれません。

そう考えると、角は丸くなっている方が安心です。すでにテーブルが角張っているものを使用している場合は、市販のコーナーガードがあるので活用すると良いでしょう。

脚が複雑な形状でないもの

子供のころ、テーブル下に魅力を感じた時期はありませんでしたか?隠れんぼで隠れてみたり、秘密基地のようにおもちゃで遊んだり、トンネルのようにくぐってみたり…。同じように、テーブルのようなくぐれるものは、くぐりたくなってしまうものです。

子供の手足や首は細いため、大人向けにデザインされた家具に小さい体が挟まってしまう可能性があります。細いスチールが重なった脚やクロスしているような、脚部が複雑な形状のデザインのものはおすすめできません。

バランスが安定しているもの

食事のときに子供がテーブル上に乗ってしまうことはよくあります。テーブルを支えるポイントが中央にあると、奥にあるものを取ろうとテーブルに重心をかけたときに傾いてしまいます。そのため、どこに重心をかけても傾かないような安定したバランスが取れているものを選ぶことをおすすめします。

特に、子供の体重がそのままかかってしまうような、テーブルに取り付けるタイプのテーブルチェアを使用するときには注意が必要です。

筆者も子供が1歳ごろまではテーブルチェアを使用しており、一辺75cmの正方形の木製テーブルを使用していましたが、成長につれ激しい動きをするようになりテーブルが傾いたことがあります。まさか傾くとは思ってもいなかったので冷や汗をかきました…。

激しい動きをしたときも傾かない、床が重さを支えてくれるようなテーブルを選ぶと安心ですね。子供は好奇心旺盛ですのであらゆる面を想定しておきましょう。

安全性を保つための天板の素材

次に押さえておきたいのは天板の素材による特徴です。前述のように、子供がテーブル周辺で走り回ったり遊んだりすることを考えると、”天板にぶつかるかもしれない”ことも配慮してテーブルを選ぶことをおすすめします。

木材

一番おすすめなのは木製です。木材は衝撃を吸収する力があり、ガラスや大理石、セラミックなどの天板にぶつかったときよりも衝撃が和らぐといわれています。木材の天板の中でも角が削られたデザインだと尚更安心ですね。

ガラスや大理石など

木材にはない透明感やスタイリッシュな印象からモダンなインテリアとも相性が良いガラスや大理石のテーブルですが、その硬さゆえにぶつかってしまうと大怪我になる恐れがあります。

テーブルのガラス天板のほとんどは通常のガラスよりも強度の高い「強化ガラス」というものが使われています。そのため、万が一割れた場合は粒状に割れガラスの切り口で怪我をするのを防いでくれるのですが、床にもし拾いこぼれがあると小さな子供は口に入れてしまう可能性があるため注意が必要です。

また地震の際に物が倒れ天板が割れてしまうのではないかと懸念されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。割れたときに飛び散らないよう、飛散防止フィルムを使うのもおすすめです。

セット購入が基本のダイニングを長く愛用するために

テーブルの高さは差尺を計算して随時調整

子供に自分で食事ができるように促すためにも、食事の際の椅子とテーブルの高さはとても重要です。しかし子供の成長は早く、子供に合わせてテーブルの高さを変えると大人の座面高さも変えなければいけないため現実的ではありません。

テーブルは親の使いやすい高さを使い、座面の高さが変更可能な足置き付きのベビーチェアを使用するのをおすすめします。ベビーチェアには子供の成長に合わせて座面の高さを調節できる商品もたくさんありますよ。

テーブルの高さと椅子の座面高さの差を差尺といいますが、最適なダイニング家具のサイズを割り出すにはこの差尺が重要です。最適な差尺は「身長(cm)×0.55÷3 = 差尺」で計算できるといわれていますが、こちらを参考にしてお子様の様子を見ながら調節するのが一番かと思います。

天板の素材別に見るメンテナンスや実用性の違い

木材

木製と聞くと、コップの裏についた水滴や食べこぼしによるシミができないか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はきちんとコーティングや仕上げがされているテーブルがほとんどなので、傷がついてもやすりがけなどをすれば目立たなくなるものが多いです。

また、手入れが簡単なウレタン塗装のテーブルを使用する方が多いですが、メンテナンスに手間をかけられる方にはオイル仕上げのテーブルがおすすめです。作りたいイメージに合わせて、使用する木材を変えることで美しい経年変化も見られ、インテリアとして飽きづらいので長く愛用できます。

ただ、ダイニングテーブルの上で、筆記作業を行う場合、筆圧が強いと傷がつく可能性がありますので、他の用途でも使用する場合は注意が必要です。学校の机は木製が多いですので、落ち着くお子様は多いと思います。

ガラスや大理石

汚れや水滴には強く、さっと拭けば良いのでメンテナンスは楽です。

気をつけたい点は、食器を置いたときの音が響くことです。子供は大人のように音を気にしてご飯を食べるのは難しいので、カチャカチャという音が気になるかもしれません。

小さい頃はテーブルクロスやランチョンマットを引くことで対策が可能です。お部屋の雰囲気や季節によってデザインを変えたりと、インテリアとして楽しむこともできますね。

ひんやりと心地よい冷たさがあるので、集中してPC作業をしたい場合は使い勝手がいいかもしれません。ただ、滑りやすいので、筆記作業にはあまり向かない印象です。

セラミック

セラミックとは陶磁器のことで汚れや傷がつきにくく、耐熱性もあると近年人気のある素材です。アルコールも対応しており、衛生面でも優れているので、小さいお子様がいらっしゃる場合は非常におすすめです。

しかしセラミックは陶磁器なので、ガラスや大理石同様、食器に触れたときの音を感じやすいです。気になる方はテーブルクロスやランチョンマットを使用しましょう。

材質が似ているので、ガラスや大理石と同様にPC作業などには使いやすいです。表面がざらざらしているため、丁寧に字を書く必要性があったり、繊細な電子機器を扱ったりする場合は、下に敷物をするなどしてケアしましょう。

子育てに向いている、経験者おすすめのダイニングテーブルの種類

多方から快適に座れる4本脚のテーブル

子供が自分でご飯が食べられるようになるまでは、食事の補助や食器が落ちた際に対応ができるような位置に座るのが良いと思います。四角形のダイニングテーブルの場合奥行きはだいたい80cm前後のものが多く、子供と向かい合って座ると、ご飯を口元に持っていくには立たなければならないことが多いです。

そのため、子供と垂直になるような位置に座った際に、脚が邪魔にならない四本脚のテーブルや円形テーブルを使うのが便利です。脚部がT字型のテーブルや2本脚のテーブルなどを使用すると、足元で邪魔になってしまうことがあります。

また、天板が四角でも円でも、1本脚のものは多方から座れる反面、子供の行動によってバランスを崩して傾いてしまいやすいです。

以上のことを考慮すると、テーブルの中でも四本脚のものがおすすめです。

お友達がきたときに便利!エクステンションテーブル

エクステンションとは伸長式という意味で、テーブルのサイズを拡張できるものをエクステンションテーブルといいます。子供のお友達が遊びにくると、親も入れると結構な人数になります。そのときにエクステンションの機能があるととても便利です。

普段はお部屋を広く使えるように拡張しないで置き、来客があった際に拡張することで、同じテーブルで食事を楽しむことができますね。来客があった際も普段は食事しない場所での飲食は避けたいという方には、特におすすめしたいテーブルです。

子育てを意識しながらおしゃれにまとめたダイニング事例5選

①シックな4本脚テーブルのモノクロダイニング

ブラックの木製テーブルを使ったコーディネート。多方から座ることのできる4本脚のテーブルは子供との食事もストレスなく楽しめそうです。無垢材を使ったフローリングには、ダイニングゾーンだけラグをひけば食べこぼしも怖くありません。

色を絞ってモノクロでインテリアをまとめると、子育てを感じないようなおしゃれなダイニングにすることができますよ。

②ランチョンマットやベンチマットを使っておしゃれに

オイル仕上げの木製テーブルでもランチョンマットを引くと、よりメンテナンスも簡単で食事の雰囲気も楽しくなるのでおすすめです。テキスタイルの色味をお部屋のインテリアの色と合わせたカラーにすると、落ち着いたダイニングを演出することができます。

また、テーブルの角に脚がすっきり収まっているタイプなので、歩き回っているときに天板に頭をぶつけづらいのもポイントです。子供も座りやすいベンチを使用している、実用性の高いコーディネートですね。

③来客時にも便利なエクステンションテーブル

 

子供のお友達がたくさん遊びにきたときに大活躍のテーブルです。別のテーブルを出したり直したりしなくて済むので来客時の準備も楽です。

また、このエクステンションテーブルは拡張した際も、足元を邪魔しづらいのも魅力の一つですね。何組かの親子が揃っても、気持ちよく食事をとることができます。

合皮の張り地を使った椅子は汚れにも強く、メンテナンスの手間も少なく済みます。木製で全てまとめるのは味気ない、という方はぜひ採用してみてください。

④多方から座れる脚部と丸みを帯びた天板デザイン

下部で脚がつながった個性的なデザインですが、足元の邪魔にならないような実用性を兼ね備えています。安定性も増し、おしゃれさもアップで一石二鳥です。天板は角が丸みを帯びたデザインなので子育て家庭には嬉しいですね。

子供も好きなイエローやグリーンの明るい色を活かした、こちらのダイニングはトロピカルなイメージにまとまっています。

⑤無垢とガラスのテーブルを使ったシンプルモダンなダイニング

ガラスと木を合わせたダイニングテーブルを使ったコーディネートです。ガラス天板がいいけど子供がいるから…と諦めていた方も、二つの素材を合わせたテーブルデザインなら安全面の懸念も減らすことができるかもしれません。

太めの脚部は安定感があり、ダイニングの雰囲気を重厚にあげています。雰囲気のあるダイニングで、子供もテーブルマナーを早く覚えたいと思ってくれるかもしれませんね。

まとめ

今回は、子育てを意識したダイニングテーブルの選び方についてご紹介しました。子供のいる家庭では、子供の動きやダイニングテーブルの使い方を想定して形状や素材を選ぶことが大切です。

ダイニングも実用的なだけでなく、おしゃれにコーディネートして、食事の時間を楽しく過ごしたいですね。